(空)第二セットも引き続き、強化と共に、実況解説の私ですよ
まぁ、全員の個性の使い方と必殺技を把握していますが、こういうのは先生方が実況するのが普通なのでは、と思いましたが、自由が売りの雄英です、今更気にしてはいけませんね
さて、現在開始前の作戦会議の時間です、それぞれのチームで話し合っている声が聞こえてきますね
「なぁ空想」
「何です強化?」
「今回どっちが勝つ確率が高いと思う?」
「・・・難しいことを聞きますね、どちらもバランスが取れていて、互いに初見殺しの必殺技を多数所有しています、初見殺しの対処を間違えた方が負ける、そういう戦いだと思いますが」
胞子がほぼ無限に飛ぶ小森さん、黒なら侵入してしまえばどうとでも出来る黒色さん、ほぼ無限に擬音を射出できる吹出さん、B組の委員長であり、アドバイスを物間さんと同じか、それ以上に真剣に聞いていた拳藤さん
「故に今回の戦いは、チームの頭脳となる人が相手の手を読み、的確な指示を出せるかどうかで、決着が変わります」
「ってなると、拳藤と八百万の読み合いになるってことか」
「恐らくですが、そうなる可能性が一番高いですね」
今回の授業、相澤先生とブラドキングの他に、ミッドナイトとオールマイトが見に来てるんですよね
オールマイトは心に話しかけてますし
「そろそろか」
「ですね、初手に何が飛び出すか」
「どっちも黒だろ」
「いや、それ以外にもあるでしょう」
至るところにパイプが伸びて影が多いので、黒色さんと常闇さんの個性が活躍しやすいんですが、取れる選択肢が多すぎますね
「初手で胞子が飛んだり、光線が飛んだりする可能性もありますよ」
「そーいやそうか、なんならそれら全部すっ飛ばして、擬音と電磁砲がぶつかる可能性もあるな」
「速攻か、長期戦か、どちらかですね」
「そうだな」
ブラドキングがマイクを握りましたね、予想はここまでにして、実況解説に集中しましょう
『それではガンバレ拳藤!』
『そっちが言うんならこっちもいいよな!空想!』
『私ですか、まぁ、八百万さん、いつも通りに』
『第2チーム!START!!』
さて、開始と同時に、ダークシャドウが飛び出しましたか
その上に、葉隠さんが乗っていますね・・・正面からだと手袋とブーツが隠れて見えませんね
「どうやら、索敵兼制圧に向かわせたようですね」
「いい手だが、黒色いるなら悪手だな」
「強化、気づいてないんですか?」
「ん?なんかおかしなとこあったか?」
「葉隠さんが乗ってるんですよ、ダークシャドウの上に」
「・・・速攻か」
「気づけなければそうなります」
葉隠さんが発見と同時にダークシャドウから飛び降り、必殺技で目潰しすれば、楽に制圧できます
「つっても、降りてから光るまでラグがあるだろ、ダークシャドウが引くまで待たないと弱体化するし」
「一瞬光るだけなのでダークシャドウはすぐに回復できますが、視界はそうはいきませんよ」
「そうか?」
「あのですね、私達は心から分離した力なので視界もすぐ回復しますけど、生身の人間は視界がすぐに回復しないんですよ」
「心すぐ回復してね?」
「だから、心を基準に考えてはいけないんですよ」
「そうだよー、私基準に考えたら色々狂うよー」
本人も言ってますが、心を基準に考えたらいけないんですよ、最近は再生の粘液がなくても指の欠損程度なら勝手に治るようになってきましたし・・・大分けた外れですね
「おや、どうやら接触したようですね」
「っと、光ったな、目潰しにゃ十分な光量だが」
「流石に予測されてましたね、拳藤さんが捉えました」
葉隠さんが飛び降りて手袋が見えた瞬間に目をつむりましたね、反射神経がトガちゃん並に鍛えられた成果が出ています
「全部脱いでたら気づかれなかったんじゃね?」
「どうでしょう、今の拳藤さんの反射神経だと、光が集まり始めた瞬間を察知して、目を閉じることが出来る可能性が高いですから」
「そういや、光るのって光を集めるっていう1秒ぐらいのラグがあるんだったな、空想がラグ無しで光とか出すから忘れてた」
「それは置いておいて、拳藤さんが薙ぎ払った風圧で、葉隠さんが飛ばされましたね」
「だが、青山のネビルレーザーが飛んできたな」
「しかし吹出さんが『ピカーッ!』で葉隠さんに向けて反射しました」
「で、当たる前に常闇が『黒の堕天使』で葉隠を回収、その間に黒色が影の中を通って八百万達に近づいてんな」
「八百万さんは指示を出しつつ何か『創造』していますが、何を狙ってるんでしょうか」
「小森が胞子出して地上をキノコで埋め尽くし始めたな、吹出も『ジメジメ』出してキノコ増やし始めたってか、葉隠目見えてんのかあれ」
「見えてはいるでしょうが、非常に動きづらいでしょう、拳藤さんもいつの間にか移動してますし、八百万さんを直接狙いに行ったんでしょうかね」
「常闇と葉隠が小森と吹出と戦闘、八百万と青山のとこに黒色と拳藤が接近か」
一旦落ち着きましたね、戦闘は続いていますけど
「なぁ空想、展開早くねぇ?」
「そうですねぇ、互いに指示役が優秀ゆえでしょう、相手の手段の潰しあいですから」
「接触した時点でそれは始まってたってわけか」
拳藤さんも八百万さんも、どちらも相手の情報と実際の状況を見て下す作戦の良さはトップレベルですから
「個人的な考えですが、拳藤さんと八百万さんが対峙するチームじゃなかった場合、すぐに終わっていたと思います」
「間違いじゃねぇだろうなぁ」
青山さんは『ネビルレーザービュッフェ』で周囲をずっと照らしていますね、黒色さんが接近できないようにでしょうか
「おー、拳藤が八百万と接触、って、何出してんだ八百万!?」
「剣に盾ですか・・・そういえば、心が何かしてましたね」
それに周囲にはマトリョーシカが転がってますね、中に何が仕込まれているのか
side八百万
「来るのは分かってましたわ拳藤さん!」フォンッ!
「ちょっ!?」チッ
未熟者の私を上と仰ってくださる貴方に、情けない姿は見せられません!
「ご安心を、刃は付いていません!」グッ
八百万は盾を持つ手を振り上げ、地面に叩きつける
ズドォンッ!
パカッ
地面に盾が叩きつけられた衝撃で、マトリョーシカが飛び上がり、中から煙が発生する
「目眩しか!でも!」ブォンッ!
拳藤の手が巨大化し、煙を払う
しかし、煙が晴れた後に八百万の姿が消えていた
「っ、どこに!」
ドッ!
「かはっ!?」
拳藤の脳天に衝撃が走り、ふらつく
「視覚外から、仕掛けさせていただきましたわ!」ズズッ
腕からロープを創造しながら、八百万はもう一度拳藤に剣の柄を叩きつけた
side空想
見事な動きでした、マトリョーシカに煙幕を仕込んでおいて、視界を奪った隙に創造しておいたワイヤーをパイプに巻き付けて飛び上がり、頭上から攻撃を加えるとは
「八百万、結構強くなったな」
「そうですね、えー、八百万さんが拳藤さんをノックアウト、A組有利になりました」
「B組のブレーンがダウンか」
「まだ負けてねぇぞ!こっから巻き返せる可能性だってある!」
「んー・・・いやぁ、贔屓するわけじゃないけど、B組の勝ち筋がめっちゃ薄くなったよこれぇ」
「ああ!?どういうことだよ心!?」
「落ち着いて聞いてね鉄哲君、黒色君は青山君のビームで下手に動けなくなってて、吹出君と小森ちゃんは空中を高速で飛び回る常闇君を捕えるのが難しい、葉隠ちゃんの姿が見えないから、いつ攻撃受けるかわかんないし、百ちゃんが合流したら、胞子が対策される」
心がモニターを見つめる
「吹出君と小森ちゃんが常闇君をダウンさせられれば、また五分になるけど、器官にキノコはダークシャドウが口塞いでるから無理だし、あの速度は吹出君の『ビュンッ!』とか『ダッ!』でも当てるのが厳しいからね」
「くっ!」
「心、お前全員の個性だけじゃなく、技まで把握してんのか?」
「そうだよ轟君、知っておいて損はないし、そもそも鍛えるうえで把握してないと効果が薄い伸ばし方しちゃう可能性があるし」
単純に七人で知識共有してるような状態だから忘れられないだけなんですが
「あ、おい、黒色が葉隠の『インビジブルフラッシュ』で目潰しと隠れる場所潰されたぞ」
「青山さんのレーザーで隠れ場所が限られていた所に挟まれたわけですから、回避することが困難だったんでしょう」
「青山のネビルレーザー直撃したし、ダウンか」
「八百万さんも前線に合流しそうですし、これは」
「終わりだな」
『第二セットぐぬぬ!0−4でA組勝利!』
「そんなに悔しそうにしなくてもいいじゃないですかブラドキング」
あの後前線に駆けつけた八百万さんが殺菌スプレーを創り、キノコを封じた後に、常闇さんが飛び込み、吹出さんと小森さんを気絶させました
「それじゃあ休憩を挟む、次のチームは備えるように」