ねえ、完全に見た目があれだよね私!?   作:たられいら

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対抗戦! やっと出番だね!

第四セットで爆豪君の活躍を見た私だよ!

やっぱり爆豪君凄いよねぇ、ちゃんと皆の強みを把握してるんだから

さぁ次は私が出る番だね!

 

「爆豪君凄かったね!」

「・・・」

「ん?」

 

話しかけて初手で触手女が出て来ないなんて、らしくないなぁ?

 

「どしたのそんな不思議なものを見るような顔してさ」

「触手女、てめぇさっきの試合どこで見てた」

「モニターで見てたけど、なんかあったの?」

「嘘じゃねぇな」

「付く必要がないでしょ」

 

戻ってったけど、なにがあったのかな?

さっきは特にカメラに異常も無かったからステージに入ってないんだけど

 

「まいっか、移動始めてるから空想達戻して行こっと」

 

side心操

 

「一番警戒すべきは心さんだ」

「そうだろうね、彼女は一人で出来ることが多すぎる」

「ウラメシいね、機動力と戦闘力がずば抜けてるから、誰かが抑えないと何も出来ずに潰されちゃう」

「ん」

「彼女の攻撃を捌き、注目を集め続けられる相手でないと彼女は止まらないだろう、これに適任なのは」

「一番タイマン経験のある俺、か」

 

正直、全員が警戒すべき相手だけど、心さんだけ脅威度がずば抜けてる

今の実力で心さんをダウンさせられるとは思ってないけど、足止めぐらいにはなるはずだ

こっちの作戦は俺が心さんをあっちから引き離して、緑谷の相手を物間が、それ以外を小大さん、柳さん、庄田がする

・・・心さん相手に時間稼ぎか

 

「俺の負担が桁違いな気がする」

「彼女の相手をできるのが君ぐらいなんだ、すまないが受け入れてくれたまえ」

「ん!」

「あたしらで心以外を何とかするからさ」

「彼女を止めないと始まらないからね、頼むぜ心操くん」

 

心さんが素直に乗ってくれれば良いんだけど

 

side心

 

「とりあえず警戒するのは心操で良いんだよな」

「あんまそこだけに警戒すんのもいかんよ、向こうは姿見せないでどっからでも攻撃できるもん」

 

話してるねぇ、でも私の考えだと

 

「心操君の警戒はしなくていいよ、私が相手する」グッグッ

「え、ええ!なんで!?」

「心操君は私と一番戦ってる、それをチームに共有してるはずだから、あっちは私の動きを抑える相手で心操君を送るはず、あっちの理想は私の邪魔が入らない状態で、主力の緑谷君を捕らえて、峰田君、お茶子ちゃん、芦戸ちゃんを捕える事が狙いだと思うから」

 

(理)実際、心の動きを捌けるのは心操君しかいないわ

(強)純粋な身体能力で言ったら、心の次ぐらいになってんじゃねぇか心操

 

「だから、皆が警戒すべきは柳ちゃんと小大ちゃんと庄田君の個性の合わせ技、物間君も誰の個性をストックしてるかわかんないし」

「心さんの言う通りだと思う」ザッ

「お、どう緑谷君」

「個性が変な感じって言ってたけど、異常無い?」

「うん、いつも通り使えるけど、さっきの第四セットでのかっちゃんの動きから、僕も警戒されてると思う、いつも以上に動くよ」

「大丈夫かよ!?心がいなくなるから、おまえ頼りだぜ?」

「大丈夫、絶対勝てる」

「それにー、私と特訓してるんだから、皆簡単にはやられないでしょ?」

 

(解)ん、士気が上がったよ、これで気の浮き沈みは大丈夫

(破)あと少しで始まる、私達は私達で、心操君の警戒

 

『本日最後の第五セット目!最後まで気を抜かずに頑張れよ!スタート!』

 

「それじゃ、みんな頑張ってね!」ダンッ!

「うん、心さんも!」

 

開始と同時に心が飛び上がり、空中からステージを見渡そうと顔を下に向ける

 

シュルッ!

それと同時に、左腕に、白い捕縛布が巻き付けられる

 

「読み通り、だね!」グンッ!

ドゴォン!

そのまま捕縛布に引き寄せられ、パイプと衝突しながら心が地面に叩きつけられる

 

「予想通り、私を狙ってきたね、心操君!」

「今ので大したダメージが無い、か」

 

(空)どうします?

心操君相手だからね、結構本気でいくよ

 

「狙いは分かってるよ、私を足止めして、皆が動けるようにしてるんでしょ」

「できれば、乗ってほしいんだけどな」

「良いよ乗ってあげる、なんせ心操君の動きを見抜けるの私だけだから」『強化 全開放(フルバースト)

 

心の姿がぶれると共に、無数の心が心操を取り囲む

 

「私の足止めをどれだけ出来るか、試そうか」

「残像を利用した分身か、何回見ても慣れないな」

 

(強)再生、粘液止めんなよ

(再)分かってるよ、分泌ミスったら再生間に合わずにバランス崩しちゃうから

 

「来ないなら行くよ!」『裂空打』

「っ!」

 

無数の心の分身から空弾が飛び、心操は身体を反らして回避する

ガランッ!

空弾が直撃し切断されたパイプが落ち、音を響かせる

 

「やはり、避けますか」

「その喋りは、空想!」

「どの人格か、気にするのは後にしたほうがよろしいですよ」『空想再現 敵武器(ヴィランウェポン)

 

心の首元に捕縛布が巻かれ、手に刃の荒い刀が握られる

 

「それ、刃は」

「どっちでしょうね?」シュッ!

シュルルッ

 

心操の左手首に捕縛布が巻き付けられ、心のもとに引き寄せられる

 

「っ、ヤバ!」シュッ!

心操の捕縛布が切断されたパイプに巻き付き、とっさに引き寄せる

ガンッ

引き寄せたパイプが心の刀を持つ手に直撃し、刀が飛ぶ

 

「おや、偶然とはいえ得物を飛ばされるとは」

「チャンス!」ブンッ!

 

心操が拳を握りしめ、心の顔めがけて拳を振るう

 

ドゴォ!

 

「痛い」『非破滅波動30%』

「グッ!?」ズザーッ

 

拳が心の頬にめり込むと同時に心の右手が心操の腹に当てられ、灰色の波動が発射される

 

「躊躇いなく女の子の顔殴ったね、心は試合だからいいらしいけど」

「破滅か」

 

心の手首に巻かれた捕縛布が塵となって消える

 

「私の波動の前で、遠距離は意味をなさないよ」

「でも、波動以外に遠距離は破滅には無いだろ」

「いつ、私がそんな事いった?」

 

心の右足が振り上げられ、灰色の波動が集まっていく

 

「ただ波動を放つのは、軌道が読まれやすい、だから」『非破滅脚 地滅流』

ズダァンッ!

「視認できない地に流す」

 

右足が地に付くと同時に、ステージ全体の地面が灰色に光りだす

 

「避けられるかな?」

「無茶苦茶な!」

 

ズガガガッ!

 

突然二人の間に黒い鞭のようなものが飛び出して来た

 

「っ、何だ!?」シュッ!

「む」バリッ!

 

心操は捕縛布を巻き付け、そのまま地面に押さえつける

心の右足に波動が戻り、鞭に向かって波動を放出しながら蹴り上げる

しかし千切れず、敵だと認識したのか心に向かってくる

 

「・・・邪魔!」『破滅超過(ルインオーバー) 破滅の化身(ルインカーネーション)

 

心の全身が紫の波動に包まれ、向かってきた鞭が塵になっていく

 

「っし、一旦中止ね心操君、何かあったよこれ」

「ああ、心さんが蹴り上げて千切れなかったから、新しい何かだろ」

「そういうこと」

 

なーんか、嫌な予感

(解)んー、緑谷君から発生してるね、それも制御できてないと来た

 

「緊急だからあれするよ」『万事 六分離』

 

心の背中から触手が抜け落ち、心と同じ姿へ変わる

 

「とりあえず、強化、破滅、再生はお茶子ちゃん達の保護に行って、解析は安全地帯の確保、空想と理壊は心操君をサポートして」

「心さんはどうするんだ?」

「緑谷君止めてくる」ダンッ!

 

心はそのまま空中へ飛び上がり、ステージを見渡す

視界に黒く、細長い物が飛び出している物体が映る

 

「いた、黒い球体みたいに見えるけど、あれが緑谷君だね」

チッ

タラッ

 

心の頬を鞭が掠め、血が流れる

 

「ありゃ血・・・強化してない私の皮膚を削るか」

 

それだけ速いか、鋭利なのか、どっちにしても

 

「止めないと!」ドッ!

 

空を蹴り、心が緑谷に高速で接近する

接近する間も鞭が飛び、心の全身に傷がついていく

 

「緑谷君!」

「心、さん・・・来ないで!」ズアッ!

 

緑谷の右手から飛び出した黒い鞭が心に迫る

その鞭を避けながら、心が緑谷に近づいていく

 

「来ないでってねぇ、ほっとけるわけ無いでしょ!」ガシッ!

 

心が左手を掴み、緑谷を捕える

 

「とりあえず落ち着いて!止められない!?」

「止め、られない!」

 

鞭が伸び、周囲を巻き込み始める

 

困った、この調子だと気絶させて止まるか分かんない、どうしよ

(万)なにやら困っているようだな、子触?

え、誰?

(万)現状の最優先事項は緑谷出久をどうにかする、そうだろう?深く考えるな

いや、深く考えるなって言われても、無理がすぎるっていうか

(万)なら、眠っておけ

ちょ

 

「さて」

「心、さん?」

 

心の目が銀と金に輝いている

 

「じゃ、ない!?」

「少々我慢してもらうぞ」『万事 心移』

 

緑谷を掴んでいる心の手が輝き、鞭が消滅するとともに、二人の意識が途切れた

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