心操君とタイマンした私だよ!
いやぁ、心操君強くなったね本当に!
シンプルな身体能力で大抵のヴィランはどうにか出来るんじゃないかな!
それでまぁ、最後の試合も5−0でA組の勝ちで、対抗戦はA組の勝利だったんだけど
「えー、とりあえず緑谷、何なんだおまえ?」
緑谷君の謎の鞭について少々問い詰めタイムだね
(空)恐らくOFAの力でしょう、代々受け継がれる個性なんですから、歴代継承者の個性が発現してもおかしくありません
(解)そういえばさっきの試合中、緑谷君あの鞭使いこなしてたよ
(強)使いこなすの早くね?
「僕にも・・・ハッキリとわからないです、力が溢れて、制御を失った感じで」
確かに、なんか無尽蔵に出続けてたね、強度も凄かったし
「でも、心さんが止めてくれたおかげで、助かりました、ありがとう心さん!」
「いやぁ、明らかに異常で振り回されてる感じだったからねぇ、不安なのわかるよ凄く」
5歳ぐらいの時空想たち抑えられなくて引きずられまくったからね、うん、あれは怖かった
(破)それはごめん
(再)あはは、心の身長よりデカいせいで理壊と強化が地面付いてたからね
(理)懐かしいわね、その時期は私殆ど寝てたけど
「あ、そういえばお茶子ちゃん近く来てくれてありがと!そのままの速度で落下してたら私はともかく、緑谷君にダメージが行ってたと思うから!」
「麗日びゅーんって飛んでったもんねえ、はやかったもんねぇ、ガッと抱きついたもんね!」
あ、お茶子ちゃんが赤くなってる
(理)緑谷君もなってるわ、あの反応はトガちゃんが好きそうね
(強)そーいや、トガちゃん今何してんだろうな
(空)死柄木さん達と組織潰してるんじゃないでしょうか
「これから改めて審議に入るが、十中八九!心操は2年からヒーロー科に入ってくる、おまえら中途に張り合われてんじゃないぞ」
「「「おおー!!」」」
心操君来年からヒーロー科かぁ
(破)絶対B組だと思う、A組21人だし、ちょうど数が合う
仮眠室
「それで、緑谷君のあの鞭って何が元か分かったの?」
「うん、スキンヘッドの継承者の人が、黒鞭って言ってたよ」
「先代の個性、OFAそのものの成長か」
「いっつもここで話してたんか」
「そだよー、ちゃんと締めてたら外に音漏れないからね」
とりあえず緑谷君の新しい力について共有とキッカケについての話だね
(空)突然でしたし、何があったんでしょうか?
「オールマイトは知ってたんか、黒い個性ん事」
「私も初めて目にしたよ、歴代継承者の個性が発現するなんて話はお師匠から聞いたことがないから、緑谷少年が初めてのはずだ」
「出久が初か、何かキッカケとか無かったんか」
「特異点を過ぎたって言われたよ」
「特異点って何を指してるのか分からないけど、緑谷君が引き出せるOFAの力を指してる可能性が高そうだね」
「そういや、今何%引き出せんだ出久?」
「えっと、80%まで引き出せるよ」
「そこまで引き出せてるなら、他の個性が発現しても大丈夫かもね」
(強)つっても、発現したては振り回されるんだろうなぁ
(破)緑谷君で九代目だったよね、OFAが初代さん、オールマイトと緑谷君は無個性だから、今回出た黒い鞭合わせて六つ発現するんだね
(空)どのような個性が発現するかわかりませんが、どのような個性が発現しても緑谷さんは使いこなせるでしょう
絶対使いこなせるね!だって、ヒーローノートがあるし、皆の個性の強みを把握できるぐらいだから!
「とりあえず、私の方でも歴代継承者の素性と個性を調べてみることにするよ」
「何か発現したら、私が空想達と制御方法を考えるからね」
「うん、ありがとう心さん、あ、後理壊さんと話したいんだけどいいかな?」
「理壊と?」
(理)何かしら・・・とりあえず皆眠らせたほうが良さそうね
「はい理壊よ、話したいことって何かしら緑谷君?」
「精神世界に万事が来たんだ」
「!」
(理)なんで?狙いがわからないわ
「万事って誰だ触手女」
「爆豪君には話してなかったわね、説明するわ」
理壊は爆豪に万事について説明した
「んなやべぇ事隠しておくなや!」
「下手に話せないのよ、どこから情報が漏れるかわからないし、漏れて話が広がった時に色々と問題なのよ」
「緑谷少年、万事と接触した時に何もされなかったのかい?」
「はい、ただ、『人から人へ紡がれた、個性の根底を見せてもらう』って言った後、万事の手が光って、歴代継承者の姿が現れました」
「・・・緑谷君の精神が無意識に掛けてたストッパーを壊したのね」
「ストッパー?」
「ええ、精神と精神を分けるための壁の事よ、それが無かったら精神と精神が混ざり合って、別人になってしまうわ」
「てめぇも六人以上いるじゃねぇか」
「心は何故か元から精神が自立してたのよ、普通は緑谷君のようにストッパーが混ざり合うのを防いで、時が立つか、精神に介入されることがない限り、壊れることはないの」
「時が立つって、どういう事だい?」
「精神がある程度自立する時間、つまり数年立てばストッパーが消えるの、例外として生死の境を彷徨うと壊れることもあるけれど」
「結局、万事が僕の中に入った理由って何なのかわかるかな?」
「そうね・・・心が緑谷君に触れた時、心の中には万事以外存在しなかったから、緑谷君を止めて新しい力を制御できるように、介入した可能性が高いわ」
(理)何でそういう事をしたのかわからないけれども、それ以外に理由が見えてこないのよね
「それ以外に、万事から何かされてないかしら?」
「うん、それ以外は何も」
「そう、それじゃあ大丈夫だと思うわ、万事も、必要最低限の接触しかしないはずだから」
「しかし、精神に干渉できるとは・・・何でも出来ると聞いてはいたが」
「理壊との約束で、出てこねぇようにしてるだけなんだろ、約束を破る可能性はないんか」
「無いわ、万事は自分から決めたことを破るようなことはしないから」
(理)それだけ自信があるってことだけどもね
「とりあえず、何もされてないなら良かったわ」
「精神に介入できるとは、防ぐ方法は無いのかい?」
「今回みたいに、特殊な状況じゃなければ万事は出てこないから、あまり気にしなくていいと思うわ」
(理)そろそろ終わりかしら、時間も経っているし
「それじゃあ、私は出るわね、晩ご飯の担当だし」
「あ、そうだったね!」
「何作んだ?」
「そうね・・・唐揚げでも作るわ」
(理)味付けは時間がかからないし、量は作れるし
「また何かあったら教えてちょうだい」ガラッ
(理)・・・終わったわよ、心
はっ!?おはよ!
(理)ええ、今日の晩ご飯の当番って事覚えてるかしら?
そうだったね!何作ろっか
(理)唐揚げにしましょう、多く作れるし
「りょうかーい!」
寮キッチン
「さて・・・空想と二人がかりで作ろっかな」『万事 分離』
ズルッ
「今日は唐揚げを作るんですよね?もも肉はどれほど?」
「10枚以上用意してるよ」
「ふむ・・・今日は対抗戦がありましたし、過剰かもしれませんが用意しておいて損はありません、別日に持ち越しても、問題ありませんから」
「じゃあ作ろ!もも肉は一口サイズに切るんだよね」
「ええ、タレは醤油に、にんにくとショウガ、酒、みりん、ゴマ油を混ぜて作っておきます」
キッチンに包丁の音とタレをかき混ぜる音が響く
「切ったもも肉ボウルに入れとくね」
「はい、タレのもみ込みはやっておきますから、切ったら遠慮せずにボウルに」
「おっけー」
積み重なっていたもも肉が一口サイズに切られ、ドンドンボウルに放り込まれ、タレが絡んでいく
「もも肉終わり!片栗粉と薄力粉持ってくるね!」
「こちらも、一通り混ぜ込んだので、少々漬けておきますよ」
「あ!薄力粉足りない!」
「・・・あまり日常で使いたくはないんですが」『空想 薄力粉』
薄力粉が袋の状態で出現した
「キチンと食事が作れない方が問題ですし、仕方ないですね」
「薄力粉無いなんてねー、最近なんかあったっけ?」
「砂藤さんのお菓子作りだと思います、特に焼き菓子は薄力粉をよく使うので」
「そっか、砂藤君の作るお菓子美味しいよねぇ、理壊が特に気に入ってるし」
「そうですね、砂藤さんは個性の事もあって、お菓子作りが得意になったんでしょうし、あのレベルは凄まじいです、そろそろ油の用意を」
「はいはーい」
タレが絡んだもも肉に空想が片栗粉と薄力粉を振りかけ、衣として交じるように再び混ぜる
その間に心が揚げ鍋に油を注ぎ、火にかける
「この調子だと、数分で揚げられるよ!」
「分かりました、では大皿の用意を、茶碗はいりませんよ」
「分かってるよー、前は癖で用意しちゃったけど」
心が棚から大皿を取り出し、キッチンペーパーを重ねて乗せる
「ちょっと油の温度確認ー」
油の上に手をかざし、伝わってくる熱を確認する
「ん、良さげだよ」
「では、揚げていきましょう」
ジュワァァッ
油に入ったもも肉が音を立て、油に浮かぶ
「んー、いい匂い」
「どんどん揚げていきますよ、時間的に空腹で集まってくる筈です」
「揚がったのお皿に盛り付けてくね」
「お願いします」
「野菜とかどうする?」
「そうですね・・・各自取ってもらいましょう、カットされた野菜がボウルに入って冷蔵庫に残ってたはずですから」