義爛さんを助けに、泥花市に来た私達敵連合です
異能解放戦線、本が売れてるのは知ってましたが、信者もそこそこいるとは
大仕事になりそうです
「私、メディアNGなので、大人しく引いて下さい、引かないんだったら殺してでも断ります」
「残念だけど、取材対象への遠慮なんて一年目で捨てたの、トガヒミコ、あなた今から丸裸よ」
・・・殺気を込めているのに引かないと、死を恐れないように訓練したのか、欠如したのか、どっちにしろ厄介なのは変わりないですね
だったら
シュッ
ナイフが飛び、キュリオス達の意識がそちらに向く
それに合わせ、トガが死角へ入り、ナイフで切りつけようとする
ドッ!
「キュリオス様の取材中」
「くっ!」
意識の切り替えが早い、普通は突然現れれば多少なりとも困惑するはずなんですが
ガシャン!
ガラスを突き破り、店の中へトガが飛ばされる
「まるで感情のない人形」
「ああ!そこ気を付けて!」
BOOOM!!
痛くはありませんが、数が多い
「いいです、厄介だというのはもう十分伝わりました」
この感情の無い人達だと個性を適用している可能性がありそうです
「・・・本気で殺ります」カポッ
トガが血の入ったストックを取り出し、飲むと指先が変化する
その隙に店の奥や、壁から人が迫ってくる
「遅いです」
ガッ
ボロッ
トガが触れた相手に亀裂が走り、バラバラになって地面に落ちる
「さぁ、行きますよ」フッ
トガが低姿勢で駆け抜け、立っている人々に触れて崩壊させていく
「っ!?」
「キュリオス、でしたっけ?」
トガの指が四本、キュリオスの首に触れる
「見たところ幹部のような立ち位置なんでしょうね、あなたが死ねば、士気は落ちるでしょうか」
「っ!」『キュリオスパンク』
BOMB!!
キュリオスの腕についているリングが変形し、トガの顔に爆発が直撃する
「・・・驚きました、そのリング、ファッションアイテムではなく、サポートアイテムだったんですね」
しかしトガは引かず、そのまま指をキュリオスの首に当てる
「ですが、この程度の威力では私を気絶させるには至りません」ビキビキッ
「あ、ああ」ボロッボロッ
キュリオスの体が崩れ、血溜まりとなって広がる
「キュリオス様ァアア!」
皆と分断されてますね、分断されたからと言って心配はしていませんけど、ここに残っている人達は逃すと異能解放の主張を広げようとするでしょうし
「全員殺して行きますか」ビュッ
トガの指が元に戻り、残っている人々に向けてナイフを投擲する
全てのナイフが頭に突き刺さり、その場に倒れていく
「・・・片付きましたね、とりあえず戻って合流しないと」
『皆さん!大変悲しいお知らせがあります!』
「うるさっ・・・この声は花畑ですね」
声の大きさからして拡声器か何かで声を出していますね、わざわざ呼びかけると言うことは、声を聞かせることで何かしら効果がある個性ということですね
「さっさと合流して、殺したほうが良さそうです」タンッ
トガが跳躍し、屋根の上に立つ
「どの辺りに・・・あそこですか」タッ
屋根の上を素早く飛び移りながら、トガが花畑の声がする方向に移動する
見つけました、戦場で選挙カー、仁くん達は呆気にとられてますけど、面倒なことを引き起こさせるわけには行きません
『彼女は解放にその身を捧げ』ガッ
「うるさいです黙って下さい」ドンッ!
屋根から飛び降りたトガが花畑の顔を掴み、選挙カー上部に叩きつける
「トガちゃん!無事だったのね!」
「はいマグ姉、とりあえず襲ってきた幹部と思わしき人を殺してそのまま来ました、弔君以外いるみたいですね」プスッ
花畑の腕に機械を刺し、血をストックしながらトガが話す
「大きな怪我も、無いみたいですね」
「そりゃ、トガちゃんに鍛えられたからな!」パッ
「最初こそ数にちょっと焦ったが、トガに比べりゃどうってことねぇ」ゴォッ!
岩が飛んで戦士を潰し、蒼炎が戦士を焼いていく
「弔君はどこに行きました?」
「あそこに見えるタワーに一直線だトガちゃん!ちゃんと俺を数人つけといた!」
「さすがです仁くん」
それなら大丈夫ですね、弔君の場合、単独でもそうそう死なないと思いますけど
トガの体が影で覆われる
「っと」タンッ
ガァンッ!
降ってきた巨大な2つの腕のような氷が選挙カーを押しつぶし、その間に浮いている外典とトガの目が合う
「凄いですね、その身なりで気配をギリギリまで隠すなんて」
「トガヒミコ、他者へ変身し異能を巧みに操る、今の一撃で潰せてたら良かったんだが」
「仮にその程度の氷に潰されたところで、私は死にませんよ」カポッ
血を飲んだトガの指先から、蒼炎が吹き出す
「氷を発生させるのか、操るのか、どちらにしても、この個性と相性は悪いでしょう」ゴォッ!
「俺の個性いつの間に使いこなしてんだよ」
「子触ちゃんみたいな特殊なものじゃない限り、一目見れば使い方の予想と再現はできます」
蒼炎を避けるために氷が伸び、外典が空中に放り出される
「お前の予想通り、僕は氷を操る」
ガガガッ!
店や家から氷が飛び出し、外典の足場と巨大な龍を形成する
「凄まじい練度ですね」
「ヒーローなんかよりずっと長く、異能を鍛えてきた、最高指導者が僕を強くしてくれた」
「それはそれは可哀想に、いえ、あなたからすれば素晴らしい人生ですね」
「生半可な炎で、僕の氷が溶けると思うなよ!」
巨大な氷の塊が落下してくる
「はっ!」ゴォッ!
ドッ!
荼毘が蒼炎で氷を溶かし、急激に熱された空気が爆風を発生させる
「威勢の割に、すぐ溶けちまったな!」
「ちょっと!もうちょっと加減してちょうだい!?」
「そうだぞ荼毘!増やした俺が消えちまう!」
今ので遠くに吹き飛んでればいいんですけど、なんか足元が冷えますね
「・・・氷を操るって、温度すらも操れるって意味なんでしょうか」
ドバッ!
地面から氷が飛び出し、トガ達が吹き飛ばされた