ねえ、完全に見た目があれだよね私!?   作:たられいら

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出張等が重なり、投稿が一ヶ月近く空きました
遅くなり申し訳ありません


一週間ですべき事 

万事が宣戦布告したり、先生達に説明したり、その後に全校生徒の前で説明したりと忙しかった私、理壊よ

万事の方からタイムリミットを提示してくれたおかげで、いつ来るかわからない不安にかられる必要はなくなったわ、悪いことしか無いけれどね

 

今は体育館γで特訓中よ、ヒーロー科全員のね

 

「理壊、おでこにシワできてるよ」

「ん、ごめんなさいね破滅」

「別に、皆が心配するから」

「そーだぞ理壊、ただでさえ心が万事ってのに乗っ取られてあれなのに、お前がそんな表情してたら色々考えちまうだろ」

「そう言う強化も、もうちょっと表情を緩められないかしらね」

 

とりあえず1週間後、動けるヒーローは全員泥花市に集まって万事の鎮圧作戦が決行されることになった、そしてその作戦には仮免を持ってる学生も参加することになってる

世界の危機だし、万事が進んで殺しをするような事はないけれど、力が及ばなければこちら側の弱みになる

だからって

 

「しかし、一週間でプロ並みに戦えるように全員を鍛えろとは、中々キツイことを言いますね」

「仕方ないよ、万事の身体能力のベースが心である以上、上位のプロ並みの実力を有してないと攻撃が通らない可能性があるんだから」

「うーん・・・粘液足りるかなこれ?」

「再生の粘液で回復させて、それが終わったらまた俺らが相手の組手、これ効率いいのかわかんねぇな」

 

私達が鍛えるってどうなの?

いや、プロは全員万事の監視とか、ヴィランがこの気に乗じて事件起こさないかのパトロールが必要なのは理解してるわ・・・文句言ってても仕方ない

 

「やるしか、道は残されてないんだもの」

「余り考え込むものじゃないぞ、理壊ちゃん」ポンッ

「ん」

「色々責任を感じているかもしれないが、それを抱え込みすぎるんじゃない、君が疲労を感じないとしても、心労は感じるだろう」

 

治礼の手が理壊の頭に置かれる

 

「それに君は大人びているが年齢的には子触ちゃんと変わらない子供だ、今日あったことだけで疲弊するには十分過ぎる」

 

治礼が独り言のように呟く

 

「しかし、万事だったか、彼は個性と言うには少々、自我がしっかりしすぎているように感じる」

「それって、どういうことですか?」

「ん、緑谷君か、いや、自我が存在する個性というのは珍しいことではないんだ、現に常闇君のダークシャドウがそうだし、私が過去に治療した患者の中にもいた、だが、自らの力を理解し、制御しきっている個性は初めて見る」

 

治礼は続ける

 

「個性の自我は有している力に比例して強くなっていく、しかし万事は現在、六つ力が抜け落ちているにも関わらず強力な自我だ」

「要約しろや」

「まぁ、要約すると、万事は個性の人格というよりは、人のように見えるという事だ」

 

Sideブラックハング

 

「くっそ忙しいな、おい」ヒュン

 

これで何件目だ?ヴィランの騒動

万事、子触の本来の個性が宣戦布告してからこんな調子だ

一般人はあの宣戦布告で不安を抱えたし、それで不安定になったのを察知したのか知らねぇが、ヴィランが暴れる件数が増えてやがる

 

「はぁー、ったく、ホークスは万事の監視に行ったし、その他ヒーローはヴィラン騒動と市民の不安解消、数が多すぎて」『黒牢』

 

ブラックハングの手から黒が伸び、路地裏を覆う

 

「腕が疲れるぜ」

 

理壊から話は聞いたが、あれが本来の個性ねえ

 

「明日かそこらで万事がなんなのかで、俺とホワイトヴェールが多分質問責めになるな」

 

正直こっちが聞きたいこと多いんだが、明日にでも考えるか

 

「次は何処だったか・・・あ、終わりか」

 

まずいな、頭の中で情報をしっかり処理しきれてねぇ、やるべきこと、すべきことはまだまだあるだろうが、だから落ち着け

 

「まだ、子触を殺すって決まったわけじゃねぇだろうが」

 

あ〜くっそ、駄目だ、こうなると考えが纏まらねぇしまともな判断できなくなる

一旦事務所戻って、トガちゃん達が目覚ましたか確認しに行くか

その間にまたヴィランが暴れる可能性のが高いけどな

 

「にしたってあれだな、寒い」

 

今は12月だから当たり前だが、にしたってどんどん寒さが増してるような

 

「『氷峡』」

ガガガッ!

ブラックハングを囲むように氷が迫ってくる

 

「っ!?」『黒衣』

バギンッ!

ブラックハングは咄嗟に帽子の黒を掴み全身を覆う黒い布に変化させ、迫ってくる氷を砕いた

 

「対象の無力化に失敗」

 

「てめぇ・・・エンデヴァーに消し炭にされただろうが」

 

布を手に巻き、目線を上げると『不安の化物』が冷気を纏って空に浮かんでいる

 

「正面からの戦闘・・・」

 

「おい、なにか答え」

 

「足止め可能」ヒュゥゥ

 

周囲に吹雪が吹き初め、地面が凍り始める

 

「なるほど、話す気はねぇってか」

 

ブラックハングの手から黒が溢れ、氷を食い止める

 

「いいぜ、そっちが殺す気で来るんなら、俺もその気でやらせてもらう」

 

 

 

sideホワイトヴェール

 

「しつこい」『白手』

 

無数の白い手がホワイトヴェールの視線の先にいる、触手の無い子触達に突き刺さっていく

 

「あなた達さっさと逃げなさい、あれはまともに相手してたらきりがないわよ」

 

左目で子触達を見ながら、右目で疲労困憊のヒーロー達を見ながら言う

 

「だ、だが」

「・・・あの連中相手に消耗したあなた達を庇って戦う余裕が無いの」

 

「ぐわぁ」グチャッ

「よくためらいなく娘とおんなじ顔を」ズバッ

「攻撃できるよぐぇ」ゴッ

 

白い手が子触を貫くたびに形が崩れ、消えていく

 

「耐久力は低いけれど、動き方からして身体能力はそのままよ、殺されはしないと思うけど、来週の決戦に参加できない怪我を負わされる可能性はある、だから引きなさい」

 

子触が迫ってくる

 

「増援はいらないから」『白跳』

 

ヒーロー達の足元の白線がバネのように反発し、ヒーロー達を遠くへ飛ばす

 

「それで、あなた達は何なのかしら?感じ的に、事務所にまで連合を追ってきた子触の偽物と似たような存在だと思ってるんだけど」

 

「あ、バレてる」

「バレてるね」

「どうするどうする?」

 

「あたりね、言いなさい」

 

「言いなさいって言われてもぉ」

「私達名前ないし・・・」

「かといって生まれた経緯を説明するのも、難しいというか、めんどいというか」

「んあ、待って、本体来るっで!?

 

本体、万事かしら、万事じゃなければそれはそれで問題だけど

 

「ん、あぁ、少々ふらつくが、無理やり意識を複製したから仕方なしか」

 

「万事ね、答えなさい」

 

「フハハ、そう物事を焦るな、いや、焦るのが普通か」

 

瞳が金色に輝くようになった子触が前に出てくる

 

「さてホワイトヴェール、貴様の言った通りこれらは我が作り出した子触の複製体のようなものだ、多少思考はいじっているがな」

 

「でしょうね、子触そのものならヒーローを襲いに来ないもの」

 

「これらに与えた指令は『ヒーローの動きの観察』だ、どうやらヴィランを相手にしていたからな、仕事を増やしてやろうと考えたんだろう」

 

「仕事を増やせば、あなたを監視するヒーローが減るからかしら」

 

「何人ヒーローが我を監視しようと我には関係がない、その気になれば認識を害し、そこにいないように錯覚させることだって出来る、複製を生み出すよりも楽に済む」

 

「つまり別の目的があるのね」

 

「正確な脅威の把握、という事だ、我は知識として全人類の名前や個性を把握しているが、実際どのように個性を使用するかは見なければ知り得ない」

 

万事は指先で額を叩く

 

「解析さえいればこのような悩みはないのだがな、見事理壊にしてやられたというわけだ」

 

「つまり、この複製と戦えば戦った相手の癖とかが、貴方に送られるってことね」

 

「ちなみに、すでにヒーローランキングのトップは貴方とブラックハングを除き情報を得ている、最も貴方の情報もあと少しだが」

 

「んー、厄介ねぇ、放っとくのも駄目だし・・・」

 

市民はもういない、ヒーロー達も遠くに飛ばした、現状ここ周辺にいるのは私と子触の偽物達

 

「・・・」ピッ

『町一個消し飛ばすわね』

 

スマホを操作し、公安へ連絡を飛ばす

 

「じゃ、1週間後会いましょ、万事」ビュンッ!

ドガッ!

 

ホワイトヴェールと万事の間に、白い球体が落下してくる

 

「ん?これは」

 

「原理としては、ブラックハングの『黒爆』と同じよ」『白爆』

 

球体が膨張し、爆発した

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