原作とりあえず入ります。
評価感想全文見れるとこを見つけてうわー!
申し訳ない!今気が付きました!(本当に初心者で申し訳ない)
ゆっくり、ゆっくり読ませていただきました!
凄く、凄く嬉しいです!
スクショで自分への励み➕戒めに残しときました。
お茶会
――――――――――――――
カナデ、最近の調子はどうだい?
俺は特に変わりはなく、いつも通りだよ。
しいて言うなら、書類を任されたり、部下への教育とかばかりであまり暴れられないのが窮屈かな。
俺は外で戦う方が好きなのは分かっているだろう?
そうだ。そういえば最近璃月によくない噂があるらしい。だからしばらく来ない方がいいと思う。
君と会えない日が続くのは辛いよ。
早く会いたい。
では、また。どこにいても君を愛してるよ、カナデ。
――――――――――――――
手紙を読み終えたカナデは呆れた様な表情をするが、その目は優しい。
「全く……。毎回『愛してる』とか書かないとすまない病気にでもかかっているのかな?」
そうは言うが、カナデは手紙を大事そうに棚の中に仕舞う。
その顔は嬉しそうなものであった。
「しかし──なんだろう、この文。璃月の噂って……?それに私がいない間にモンドで一騒動あったみたいだし……なんか騒がしい感じがする。」
今、カナデはモンドの自宅にて掃除をしていた。
普段は旅をしているので戻らないので、冒険者の知り合いに掃除を頼んでいたのだが、今日は時間があったので自分で行っていた。
それを見ながらシュヴァルツは「ピ!ピ! 」と鳴く。
「あ、もうご飯の時間だね。今用意するから待ってて」
そう言うと、カナデはキッチンに向かい料理を始める。
そして、出来上がるとそれをテーブルへと運び、シュヴァルツの前に置く。
「はいどうぞ」
「ピ! 」
シュヴァルツは嬉しそうに食べ始める。それをカナデは椅子に座ると、肘をついて見る。
普段は外にあまり出せないが、モンドや璃月であれば普通に出せるので今は外に出してやっていた。
シュヴァルツは普通の鳥では無いので危機を考える必要はない。
「おいしい?」
「ピィ!」
シュヴァルツは嬉しそうに鳴きながら食べる。その姿を見ながらカナデは微笑む。
「そっか、良かった」
そう言ってカナデも食事を始めた。すると──いきなりドアが開く。
自然と目線が物音がした方に向くと、髪をツインテールにした美少女が立っていた。
「…ふぅ、ここなら……って、カナデさん?帰ってたの!?」
そこにいたのは
彼女はいつも忙しく、たまに追っかけに困っている為、普段居ない時には開けたままにしているカナデの家に来たのだろう。
しかし、カナデが家に居るとは思わなかった様で驚いている。
「あ、バーバラ。久しぶり」
「う、うん、久しぶり……」
カナデに挨拶され、少し戸惑いながらも笑顔で返す。カナデはバーバラと会うのは久々だったが、かわりない明るいが、少し控えめな様子に少し安心した。
「また忙しいみたいだね。大丈夫?」
「うん!大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
カナデの言葉にバーバラは握り拳を作り、ガッツポーズをして見せる。
その姿は可愛らしいもので、カナデは思わず頬を緩ませた。
バーバラはジンの妹だが、カナデにとっても妹の様なものだ。
それを見ながら──ふと、カナデは思い出す。
「そういえば、近況知りたいんだけど……またジンは無理してるの?」
「え?あ……お姉ちゃ……ジンさんは、その……」
バーバラは言いにくそうに言葉を濁す。その様子からカナデはやはりかと思う。
ジンは代理騎士団長を今している。
本来の騎士大団長であるファルカは今バーバラの父や軍隊とともに戦地に行っているからだ。
ファルカは陽気で、のんびりした性格だが、人の得意な戦い方のアドバイスが得意で、モンドの人々に尊敬と憧れを抱かれている。
しかし、ジンは真面目な性格だ。徹夜をする事は当たり前で、日々忙しそうにしており、休む事は少ない。
バーバラとジンの両親は別居しており、バーバラは父といるが、まあ、色々な事情もあって、ジンは騎士団長代理をやっている。
「はぁ……全く仕方のない子なんだから……」
カナデは少し困った様にため息をつく。そして、上着を着ると、シュヴァルツを肩に乗せる。
「うん。今日はいい天気だし──。ね、バーバラ、ちょっと着いてきてくれない?私といれば他の人は少し静かになるでしょ。」
「え、あ、うん。大丈夫だけど……」
突然の提案に一瞬戸惑うバーバラだが、すぐにカナデの意図を理解し、賛成する。
そして2人はカナデの家を出るとモンド城を歩き出す。
道中では様々な人から声をカナデとバーバラは声を掛けられたが、引き留めようとしてくる人には「忙しいから」とハッキリと断る。
実はバーバラは優しいからか、よく声を掛けられて、いつも何も言えずに引き受けたりもするので、その度に時間を取られてしまっている。
カナデもよく話しかけられるが、自ら「私は他の人の為に動いたりするけど、かなり重要な時もあるからその時には話しかけるのはやめて欲しい」と話を流して貰っている。
……バーバラにとって憧れは父であり、母は基本的にジンに跡取りとして厳しい躾をしていたのであまり記憶が無い。
なので、身近で、それよりも強い劣等感と憧れを抱くのは姉であるジンだ。
──でも、それとは別に歌を教えてくれたり、歌詞の参考になれば、と様々な話をしてくれるカナデもバーバラにとっては憧れの存在である。
「ほら、着いたよ。」
カナデが着いたのは西風騎士団の本拠地の前だ。カナデは堂々と扉を開け、中に入って行く。
それを咎める人間はいない。
カナデは西風騎士団に大きな貢献をしており、有名人だ。
それから騎士達に挨拶しながらカナデが向かうのはジンの元──ではなく、その前に図書館だ。
「あら、久しぶりね、カナデ。どうしたのかしら?」
その図書館はモンドでは唯一の公共図書館だ。それを管理しているのは元はモンドにいたが、スメール教令院「200年に1人」の最も優秀な卒業生として認められた強力な魔道士である司書のリサである。
リサは魔女の様な風貌をし、妖艶な雰囲気だが、中身は優しい女性だ。
特に子供には優しいが、ひとたび仕事をさせれば鮮やかに片付けるが、仕事そのものは大嫌いで、自分で管理しなければ安心できない本と書類の整理以外は基本的に他人に丸投げしている。
まあ、つまり面倒くさがりやなのだ。
カナデの知り合いのアルハイゼンと言うスメール教令院の現書記官の男も似たような感じだ。
天才というのは様々なタイプもいるが、図書館を管理する人間は頭の回転が早いからか、無駄を嫌うのだろうか、と言うのがカナデの見解だった。
そして穏やかなリサも自分の余計な仕事を増やす人間と本を返さないで大分たった人間に対してはかなり怖い。
雷元素使いだから、まるで雷みたいな怒り方、なんて下らない考えを抱いた後に──カナデはリサに頷きながら返事をする。
「うん、久しぶり。実は──そろそろ休憩入ろうかなって。いいお茶が入ったから、良かったらあの頑張り屋さんを誘ってお茶でもしない?ほら、バーバラもいるんだ。」
「あら、本当?それはいいわね。じゃあ、私は準備しておくわ。」
リサは嬉しそうに微笑むと、バーバラと共にいつもの騎士団の中庭にお茶の準備をしに行った。
※※※
カナデはそれを見送り、ジンの執務室に真っ直ぐ向かうと、ノックをする。
すると、中からジンの「どうぞ」と言う返事を聞き、カナデは中に入った。そこには忙しそうに書類を捌くジンの姿があったが、友人であるカナデを見て、手を止めた。
「カナデ?……すまない、今忙しい。用事なら後にして欲しい。」
そう言ってジンは書類に視線を落とすが、カナデはそれを気にしない様子で近づいていく。
そして、椅子に座るジンの後ろに立つと、手で目隠しをした。
「はいはい。今は休憩がお仕事だよ。ほら、書類見るのやめて私についてきて。」
「ピピピ!」
カナデの言葉にシュヴァルツも飛びながら賛同するように鳴く。
「な、何を……!?」
ジンは突然の事に驚きの声を上げるが、カナデは気にせずにそのまま手を引く。
「ほら、早く!」
「ま、待ってくれ!私は…!」
「問答無用!他の人にも文句は言わせないよ。私は«特殊騎士»なんだから。ま。正式な西風騎士団の一員では無いけど。」
カナデは有無を言わせない様子でジンの手を引っ張り、執務室から出ていく。
ちなみに『特殊騎士』とは臨時で特別な任務をこなせる様にと西風騎士団から貰った称号だ。
カナデがモンドに様々な貢献をした為、授かった。
その後ろをシュヴァルツが飛びながら追いかけ、二人と一匹は西風騎士団の中庭に着いた。
そこではリサとバーバラが頼んだお茶会の用意をしていた。
※※※
「ほら、カナデ、もう準備は出来てるわ。」
リサが嬉しそうに手招くと、カナデも笑顔で答える。
「ありがとうリサ。ほら、ジン。ここに座って。」
そう言ってカナデはジンを座らせると、バーバラがお茶を入れ、リサがお菓子を並べたお皿をテーブルに置く。
その後、その場にいる人間は椅子に皆座った。
シュヴァルツはカナデの前のテーブルで先におやつを食べ始めていた。
「クッキーとかは前に残していたものだけれど、パンケーキは鹿狩りで頼んだのよ。流石に直ぐには作れなかったから」
「カナデさん、パンケーキ好きだから、ラズベリー沢山かけてもらったんだよ」
リサとバーバラが笑顔でカナデに言うと、「ありがとう」と返す。
正確に言えば他人に作って貰ったパンケーキは亡き祖母の料理を思い出すので好きではあるが、バーバラの気遣いが嬉しい。
そして、カナデはジンの方を見て微笑むと「さ、食べよう?」と言う。
「いや、しかし……」
ジンは戸惑っている様子を見せるが、リサが「あら?折角遠方から帰ってきた友人とお茶会は嫌なのかしら?」と少しからかう様に言う。
「いえ、そういう訳では……」
「そうそう、ほら。仕事が滞ったら私も手伝うから。」
カナデもそれに同意して頷く。その様子にジンは戸惑いながらも頷いた。
「あ、ああ………いただきます」
そして、ジンは目の前のパンケーキを食べ始める。
すると、その美味しさに驚いた様に目を見開く。
「……うん、美味しい」
「それは良かった」
「あ。…ふふ、シュヴァルツってば嘴にパンケーキついてるよ」
ジンに柔らかな笑顔でリサが返すと、バーバラはシュヴァルツを見て、笑顔を浮かべた。
久しぶりにあった時に見た少し困ったような顔ではなく、本当に嬉しそうな顔だった。
「ピピ!」
「はいはい。拭いてあげようね」
カナデがハンカチを取り出し、シュヴァルツの嘴を拭くと、嬉しそうに鳴いた。
「はい、シュヴァルツの分は水だよ」
バーバラが水が入った受け皿を出すと、シュヴァルツは嬉しそうに飲み始める。
それを見て、一同は小さく笑いながら、世間話をし始める。
その頃にはジンの表情も和らいでいた。
楽しいお茶会はしばらく続いたのであった。
※※※
「あ、いた!カナデさん!」
片付けをし始めた頃、璃月独特の服を着た女性が中庭に来た。
カナデはその女性が璃月の──いや、テイワットの大富豪の一人である、凝光の使いの者だと知っており、不思議に思う。
「あれ、どうしたの?」
「えっと、凝光様から用事を言いつけられていまして……璃月に来て欲しいのですが。あ、馬車での移動が希望であれば、凝光様からモラも預かっておりますので心配ありません!そちらと、コレを届ける様に言われまして!」
そう言うと、凝光からの手紙を持ってきていたらしく、それを渡してくれる。
どうやら拒否権はないらしい。
カナデは少し困惑していると「ここは私達に任せて、カナデさんもいつも忙しいんだから行ってきて大丈夫だよ!」とバーバラが提案してくれたので、それに甘える事にした。
「ありがとう。じゃあ、行ってくるね。代わりに今度はお土産持ってくるから!またね!」
カナデはそう言って凝光の部下とモンドを後にした。
その姿が見えなくなるまで、バーバラは手を振ると、ジンやリサもその姿を見送ってくれた。
どんな話がみたいですか? 参考にいたします!
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