汚いガキどもを見つけたので虐待することにした。 作:史上最恐の悪役
前話の追記でも書いたんですが、非ログインの方が感想できない設定にしていたので感想を書けるように設定し直しました!皆様のコメントで何か閃きもあるので、感想もじゃんじゃんください!
「改めておはよう、ガキども!!全員ちゃんといるようで何よりだぜ!」
就任2日目、俺は朝9時に再び大広場にガキどもを集めていた。
もちろん朝食を食った後でな?朝食は目玉焼きとミートボール、味噌汁、それからご飯という、昨晩に引き続き庶民も庶民な食事を与えてやったぜ!
クククッ……!コイツら、また涙流しながら食べていやがったな。反応に飽きさせてくれないヤツらで良かったぜ!
「今日はなぁ……大掃除をするぞ!!」
「大掃除……?」
隣から不思議そうな声を上げるヤツがいた。
コイツ……今俺が話してるっていうのに……!
「オイ、藍色の────じゃなかった。
「す、すみません!──────え?今、名前……」
「あぁ?名前ェ?」
「いや、その……昨日まで“藍色のガキ”とか呼んでいたので……」
あぁ?なに不思議そうな顔して俺を見てんだ、コイツは。
……もしや、遠回しに俺のことを馬鹿にしてんのか!?コイツ……やっぱり反抗心は一丁前にあるじゃねぇか……!
「テメェら如きの名前なんて全員覚えたわ!道具の名前を覚えねぇ馬鹿が何処にいるんだって話だろうがよ!」
ベアトリーチェの私室を漁っていたら書類が出てきたんだが、そこにご丁寧に全員の名前と番号が記載されていたからなァ?
何で番号なんて付けていたのか知らねぇが、多分誕生日順とか出席番号順とかそんな感じだろう。
ケッ、あのババァ、あんな性格でもちゃんと教師やってたんじゃねぇか。ここに来てからアイツの裏の顔をどんどん発見していくようで、なんか気味が悪りぃな。
だけどまぁ、そんな手塩にかけて育てたガキどもは俺の従順な道具に成り下がっちまうけどなァ。文句は言えねぇだろ?なんせどれもこれも全部テメェの自業自得なんだから、奪われてもしょうがねぇよなァ?
「────そう、か。……そうか」
クククッ、なんか知らんがまた泣きそうな顔をし出したぞ、コイツら。
だけどそれも納得だぜ。なんせ、俺に名前を憶えられたということは、お前らの隅々を把握されたといっても過言じゃねぇからなァ。現代において住所と名前の流出ほど怖いもんはねぇぜってな?
「話が脱線したぜ。それで、だ。俺ァ、ここに来た時から思ってたんだわ────ここ、マジで汚ねぇってな!!」
至る所に雑草は生え散らかし、ゴミも散乱、道路はガタガタでヒビも入っている。
ちょっと見渡せばコイツらの家らしき物もオンボロで、終いにはこのアリウス分校もヤベェ。ガラス割れっぱなしなのに放置しやがってるし、倒壊したモンもそのまんま。
ハッキリ言えば“終わってる”と表現できる景観に、この虐待マスターである俺ですら言葉を失ったもんだぜ……
「俺は近くに汚ねぇモンがあるのが大っ嫌いだ!!だからまずお前らの家からイラねぇ物を全てゴミ出しするぞ!!」
どうせベアトリーチェに蝶よ花よと育てられてきたせいで、碌にお掃除なんてしてこなかったんだろ?この街の有様を見りゃあ分かるわ。
だからまずはコイツらの家から全て片付けてやる。俺が不要か不要じゃないか全部決めてゴミ出しにしてやるぜ!たとえそれが思い出の品であろうとゴミだと思ったら全部捨ててやるよ!感謝しな!!
それに、これもまた虐待の一環だ。
こんなガキといえど一端の淑女だ。そんなガキどもの部屋に土足でズカズカと大人の……しかも男が入り込んだらどう思う?スゲェ精神的苦痛だろう?
クククッ、お掃除して周囲から不愉快なものが消えて俺HAPPY、ついでにコイツらを虐待して俺HAPPY────まさしく一石二鳥だなぁ!
「で、ですが……我々は掃除などしたこともなく……」
「ハッ!やっぱりな。だが安心しろ、俺が全部指示してやる。お前らはただ俺の指示に従っておけばいいんだよ!」
テメェらは俺の欲を発散させるための道具だ。お前らは大人しく持ち主の命令に従っていればいいんだよ!
「テメェら!マスクとゴム手袋は装備したなァ!?」
『はい!!』
「よっしゃ、行くぜェ!!」
さぁ、始めるか──────ゴミの殺戮ショーをヨォ!!!
◇◆
─────現在地、アリウス分校本校舎
「お掃除隊長!倉庫の点検が終わりました!」
「おう!どうだったァ!」
「はい!半壊しておりました!」
「倉庫もか!あい分かった、点検お疲れサン!」
「っ、はい!!」
俺たちは今、アリウス分校にいる。俺はガキどもがせっせと動いている中、腕を組みながら指示するだけの高みの見物をかましてるぜ!
「クククッ……しかしまさか、あそこまでコイツらの家がヤバかったとはよ……」
そう独り言を呟くが、俺たちがこの学校を掃除することに計画を変更した
まず家に突入したはいいが、そこからが問題だった。
どの家に入っても息を吸えば埃が入ってくるわ、窓は割れているわ、隙間風入ってくるわ……掃除云々の前に撤収だとか建て直しだとかそんなレベルだった。
凡人であれば『かわいそう』だとか『こんな環境で生活していたなんて……』とか、
違う違う違う。これだから凡人は……テメェらの目は節穴かってんだ。
こうなったのも全て────コイツらがベアトリーチェがいない間に暴れまくったからだろうがよ!!
あの甘々生活に何か不満があったのか、それとも喧嘩かお遊びかは知らねぇが、どうせ銃をぶっ放して家や学校に被弾しまくったんだろうぜ!
キヴォトスのガキどもはテメェらが無事だからって飄々と銃をぶっ放してくるからな。なんならストレス発散で銃弾をぶっ放している節すらある。
俺とベアトリーチェが入れ替わる期間は約一週間ほど……その間でここまでの惨状を作り上げたのは凄まじいという他ない。
だが、ここでビビるほど肝の無い男じゃないぜ、俺はヨォ!!
コイツらには訓練時以外では銃をぶっ放すのを禁止にさせてやる!銃も訓練以外では没収だ!キヴォトスは
クククッ……!さぞ恥辱に塗れた生活を送らされるんだろうなァ!!
まぁつまるところ、コイツらの家は一旦後回しってわけだ。
何も面倒臭いだとか手がつけられねぇってわけじゃねぇ、まだ時期が早かっただけだ。だから俺はガキどもなんかに負けてねぇ!!いいな!!
「ククッ、オイ、サオリ」
「はい、サド様」
「あぁ?様ァ?」
「い、いえ……まだ呼び名を固定されていらっしゃらないので……」
あぁ、なるほどなァ。ちゃんと目上を敬って様付けだったわけか。
ククッ、殊勝な心掛けじゃねぇか。しかしまぁ、いらねぇ気遣いだったな!
「ククッ、俺は道具に様付けさせる趣味はねぇからなァ。好きなように呼びな」
「……ならサドさんと呼ばせてもらおう」
……いや、敬語は使えよ。俺大人ぞ?
…………まぁいいか。確かに、無理に敬語を使われても気色悪いだけ。ならばむしろタメ口でもいいのかもしれねぇな。
「学校はあらかた殺したかァ?」
「殺し……?えっと、掃除はだいたい終わった。これも全てサドさんの指示のおかげだ」
「クククッ……!なんせ、この俺だからな。当然だ」
コイツ……俺のご機嫌取りをして気に入られようとしてるのか?そしてそのうち俺の寝首を………ククッ、ここまで容易に想像できちまったぜ、サオリさんよぉ〜!
「次にテメェらの指示を与える。各々、自宅から必要なモンを全部持ってアリウス分校に来い」
「……?何故だ?」
「あぁ?決まってんだろうが!」
俺はサオリに凄む。
コイツより遥かに長身である俺に上から圧をかけられて、サオリはほんの僅かに肩を震わしてやがる。いいリアクションだァ!!
「テメェらは今日からしばらく学校で寝泊まりするんだよ!!」
よく考えろ。俺は汚ねぇのがイヤだから、昨日からコイツらにお風呂に入ることを義務付けた。
なのに、全身綺麗サッパリした後にあんな場所に放り込んだらプラマイ0どころか気分的にマイナス行くわ!!それだけは断じて許さねぇ!
「学校で……」
「いいなぁ?分かったか!」
「すぐみんなに伝えてこよう」
……?なんか心なしか顔が明るくなかったか?
もしやもう既に俺の寝首を掻けるなんて思っているんじゃねぇだろうなァ……!いいぜェ、そんぐらいやってもらわねぇと張り合いがないってもモンだ!!
◇◆
俺は先程と同様、ガキどもが大広場に集まるのを待っていた。ガキどもはせっせと働き、俺は上でふんぞり返っているだけ……さぞ腹ただしいだろうな!
「集まったぞ、サドさん」
「そうみてぇだなァ。お疲れサンだぜ」
「ッ」
あん?サオリのヤツ、なんかやけに肩を震わせてなかったか?ククッ、いよいよ声を聞いただけで震え上がる体が出来上がっちまったかァ?
………つーかよ。
「テメェら。俺は必要な物だけを持ってこいと言ったはずだぜ?何で
「え?」
分かっていないようだから、俺はコイツらが脇に抱えて持っている物をわざわざ指差して教えてやる。
「そんなボロ雑巾みてぇな
そんなオンボロのうっすい布が一体何処で役立つってんだよ。洗濯しているならお風呂入った後のバスタオルとして活躍できそうだが、もはやそれすらにもなれない役立たずな布切れなんかいらねぇよ!!
ククッ、もしやコレはコイツらの些細な抵抗か?反骨心から出た行動なのか?俺の目を欺けると思って布切れを選んだんだろうが……無意味だったなァ!!
「い、いや、これは
「うるせぇ!!そんなゴミはさっさと捨てろ!答えは“YES、はい、喜んで”しかねぇぜ!!」
「わ、分かった……」
……コイツ、何気に三つの選択肢以外から答えを出してるじゃねぇか。やはり反骨心は並大抵のモノじゃないみてェだな。
その分全部返り討ちにしてやるけどな!!
「さて、テメェらはしばらくの間この学校で寝泊まりしてもらうことになるが……そこで、だ。お前らに是非とも
ククッ、早速ざわめきだしたぞ、コイツら。もしや『プレゼントかも!』な〜んて思っているかもしれないなァ。
確かにプレゼントだ、ただし─────“
「着いてこい!!」
すっかり綺麗になった廊下を進む。ほう……反骨心がある割にちゃんと掃除したじゃねぇか。オンオフの切り替えがハッキリしてるヤツは嫌いじゃないぜ?
「この階層の教室は全部テメェらが寝泊まりする場所だぜ」
無駄に広いからな、この学校。お陰で教室が不足するなんて事態にならなかったから助かったぜ!
「────さて、見せたい物というのは既に各教室にそれぞれ配置してある」
ゴクリと大きく唾を呑む音が聞こえる。
ククッ、お前たちが寝る場所に勝手に置かれているだけでも虐待なのに、それにプラスしてまだどんな物かも分からないとは……余程心配になっちゃうだろォ?
「クククッ……!それじゃあ─────部屋の惨状に咽び泣くこったなァ!!!」
そう言い切ったと共に教室のドアを開け放つ。
そう、俺が今回選んだメインの虐待は……!!
「俺特製!!
そこにはズラーっとごく普通の一般的なベッドが並んでいた。それを見て放心するガキども。クククッ……またしても絶望しちまったか。
要するにテメェらは普通のベッドがお似合いだってこったァ!!
家に入った時は見当たらなかったが、どうせベアトリーチェから貰った最高級のベッドに身を包んで寝ていたんだろ?道具にそんな待遇はいらねぇよな!!
「こ、これは……」
サオリが代表してベッドを触る。ククッ……!今まで寝ていたであろうフワフワモコモコのベッドよりちょっとグレードダウンしていることに気づいたのだろう、言葉が出ないようだ。
それにしても、黒服さんたちには本当に感謝だぜ。
俺の偉大で崇高な虐待の理解者である彼らが材料なり設計図なりサポートマシーンなり送ってくれたお陰で、今のコイツらの間抜けな顔を拝めるってもんだァ……!
黒服さんからは『あなたの虐待を期待していますよ、クックック』と期待され、設計図を書いてくれたマエストロさんからは『そなたの“
「おっと、先に言っておくぜ。このベッドに入るのは少なくともお風呂後にしろよ?汗だく、土だらけの体で入られたら何のために俺が徹夜して作ったのか、分からなくなるからなァ……」
「────え?徹夜?」
あ?何処に引っ掛かってんだよ、コイツら。
「わ、
「あぁ?勘違いしてんじゃあねぇ!!全部俺のためだ!!!」
とんだ勘違い野郎どもだぜ!“お前らのため”だとか、そんなくだらない理由なんかじゃねェ、これは全部俺の
俺は俺の行う虐待に一切の手抜きはしねぇ!やるからにはとことん徹底的に詰めてやる男なんだよ!
それに、あんな汚いところに
お前たちはただ、俺の嗜虐心を満たすための道具にすぎねぇ。なら、お前たちを管理し、点検するのは俺だ。壊れると分かっていてもスマホを水の中に入れるか?入れないよな?つまりはそういうこったァ。
ククッ、最高級でもなければ専門家の物でもない……ど素人が作り上げたベッドでおねんねしな!!最低限の品質は保証するからよぉ〜!!
「テメェらは今日からこの普通の毛布を被りながら、普通の起床をし、普通に睡眠せざるを得ないんだぜ!ハーッハッハッハ!!!」
俺の高笑いが教室に木霊する。ガキどもはこれからは最高級の睡眠ができないのだろうと予測してしまったのか、ただ目を見開いて絶望するだけ。
クククッ……!!夕飯前にいいモンが見れたぜ、これは手によりをかけて晩飯を作れそうだなァ!!
その後は夕飯を食べて、またしてもコイツらをお風呂にぶち込んだ後、22時に就寝させた。
最近のガキは日を跨いでも起きているのが普通らしい。それなのに2時間も早く寝かせてしまうなんて……俺はなんて悪行を働いてしまったのだろうな!
子供たちの貴重な時間を奪うなんて……!