汚いガキどもを見つけたので虐待することにした。 作:史上最恐の悪役
今宵の虐待は一味違います!!
俺がこのアリウス自治区に来る以前から考えていたことは、ガキどもの一日のスケジュールだ。
人を管理する行為において一番効果があるのは、個人の行動を勝手に決められることだ。
自分の時間や行動を自分の意思で決めたいヤツもいるだろうが、そんなのは関係ねェ!全部俺が決めたスケジュール通りに動いてもらうことこそが、コイツらに“お前らは俺の道具”といち早く刷り込ませることができる。
まさしく悪虐で残虐な手段であり、惨たらしい虐待というわけだァ!!
「ククッ……!起きてるかァ?ガキども!!」
まずは朝だ。
俺たちの朝はこうやって俺が直々に起こしに来ることから始まるんだぜ!朝一番から恐怖の権化とも言える俺の顔を拝まされるのはキツイよなァ?結構結構、躊躇なくやらせてもらうぜ!
「ま、待ってくれ、サドさん!!まだ着替え中だ!!」
中からサオリの焦りが滲み出ているような声が聞こえてくる。ククッ、今日も元気そうで何よりだぜ!
「早くしろよォ。熱々のご飯が待ってるからなァ!ハーッハッハッハ!!!」
追撃といわんばかりに、この後待ち受ける虐待を告知した。ククッ、きっとガキどもはこの部屋の中で『また熱々かよ……』と気が滅入ってるに違いない!その姿を見れないのが残念だな!
「テメェら!準備はいいなァ!?いただきます!!」
『いただきます!!』
全員を叩き起こした後は食堂で朝食だ。
今日も今日とてフレンチトーストという超庶民的な食べ物を強要させているぜェ。だが残したくても残せねェ……なんせ余程のことがない限り“お残しは禁止”にしているからなァ!ガキどもは食わざるを得ないってわけだ!!
「美味しいね、サド」
「あぁ?当然だろうが!なんせ俺が作ったからなァ!」
「うん、そうだね」
俺の隣の席にいるアツコが何が面白いのか、ニコニコとしながら語りかけてきやがる。
ククッ、美味いなんて言いやがって……本当は『もっと高級なモンを食わせろボケ』なんて内心で思ってるんだろォ?俺には筒抜けなんだよなァ。
今までは手話で不満を溢しているだろう場面だが、策士サドがその一手を封じまったわけだ。どうだ?ストレスが溜まっていく一方だろ?クククッ……!!
ここでふと、とあるガキが目についた。そいつの姿を認めると、内心ウキウキでそいつに話しかける。
「おいミサキ、ちゃんとご飯は食べてるかァ?」
「……食べてるよ」
「ククッ、ただでさえテメェは痩せ細っているからなァ。いつ俺の虐待に耐えかねて折れちまうかヒヤヒヤするぜ」
「余計なお世話」
「クククッ……!!」
俺がここ最近で
そう、実質コイツらのリーダー的な立ち位置に居座るサオリよりも危険視しているガキがコイツなのだ。
ミサキの危険性を語ればなァ……アツコの
さて、こんな痩せ細ったガキの何処が危険なのかと言えばなァ……まず、ミサキの手首と首に
「……なに?」
「ククッ……!今日も健在ってわけか……」
「は?」
ミサキの手首と首に巻きついてある物……それは真っ白な包帯だ。恐らく何の変哲もない包帯だろうが、俺が注目しているのはそこじゃねェ。
何も興味ないって顔や態度、いつも気怠げな雰囲気、そして……あの包帯。
クククッ、完全に見抜いちまったぜェ?お前の本質を!!
コイツ……
厨二病は怖ェぜ?なんせ何の根拠もないのに力を持っていると勘違いしやがる。そして謎の万能感もあるからなァ、支配者である俺としては迷惑極まりない病だぜ。
あぁ、それが勘違いで終わるんなら可愛いモンだ。ただ、テメェ自身の未来に
つまり、ミサキはいつ爆発するか分からない爆弾って感じだなァ。
だが恐るるに足らず!俺の完璧な虐待でコイツの心を折っちまえばいいだけの話よォ!!
「ムゥ……ミサキが困ってるでしょ?だからメッ、だよ?」
「クククッ……命拾いしたなァ、ミサキ!」
「どういう意味……」
◇◆
─────ガラガラ
「おはよう!ガキども!!」
『おはようございます!
「いい返事だァ!!」
朝食を終えてしばらくしたらお待ちかねの虐待の時間だぜェ!!
目の前にはズラーっと席に着くガキども。その目には今後待ち受ける虐待への恐怖で顔が歪んでいるように見えるぜェ!!
さて、この虐待は俺がアリウス自治区に来てから一週間とちょっと経った後───つまり、アツコと手話の練習をし始めた頃から開始された長期的な虐待プロジェクトだ。
俺はこのプロジェクトを挙げる為に寝る間も惜しまず準備をしてきた。
ガキどもが最も悲痛な顔を浮かばせ、声にならない叫び声をあげ、決して逃れることのできない不平等な悲劇とは何かと考えに考え、夢想するほどに考えて───遂に実現した物だ。
この年代のガキどもは何を一番嫌がるか……その思考の最果てにあった俺の至高の
「今日も
ガキが心底嫌がるモノ───そんなの勉強以外あるわけがねェよな!!
コレはなにも難しい話じゃあない。太陽は東から出て西に沈むように、人はいつか死ぬのと同等に、ガキが勉強が大っ嫌いなのも不変の真理だ。
生物として嫌悪せざるを得ない存在を敢えて叩きつける俺はなんと邪悪な人間なのか!!いつもエゲツない発想に至れる自分の脳みそに惚れ惚れするぜ……
クククッ、ベアトリーチェには見逃されていたかもしれねェが、俺にはそんなの関係ない!
国語、算数、数学、理科、社会、体育、音楽、芸術、家庭科ァ!!
テメェらが目を逸らし続けていた勉強という勉強を骨の髄から髄まで叩き込んでやるよ!!
だがなァ、コイツらもそう易々と勉強を受ける気はこれっぽっちもないみたいだぜ。
「いい目をしてやがるなァ……!」
見給え!ガキどもが目をキラキラさせながら絶望してやがる!!一見楽しそうな目をしていやがるが、ガキが勉強を楽しみに思うことなんてあるわけがないので、きっとせめてもの抵抗として虚勢を張っているだけだ。
ククッ、無駄な足掻きだぜェ?そんな雑な演技で俺を欺けるとでも思っているのかァ?やれやれ、これだからガキは……
だがいいぜ。その対抗心に敬意を表して俺も全力で虐待しに行くからなァ!!
テメェらの
「今日は午前中が座学、午後は体育だ!気張っていけよ!!」
『はい!!』
ベアトリーチェが甘やかしてきた分、俺が帳消しするかの如く教育をしてやる!!感謝しな!!
◇◆
午後は予告した通り体育だ!!
今日は雲ひとつない快晴!まさしく体育日和───否、虐待日和ってな!!
クククッ、こんな日でも体育で虐待されるガキどもが憐れでならねェなァ。ほんのちょっとだけ同情してやるよ、ほんのちょっとだけなァ!!
「オラ〜〜!!待てやガキどもォ!!!」
『きゃ〜〜!!』
白昼堂々で行われる虐待の名は
しかもただの鬼ごっこじゃねェ……俺が直々に鬼となりガキどもを追いかけ回すデスゲームだァ!ククッ、コイツらにとって鬼と遜色ない存在が追いかけてくるわけだが……これは一歩間違えれば一生のトラウマになること間違いなしだな!!
クククッ、古来から伝わるものでありながら、コイツらの思い出を彩ってきたであろうお遊びすらも虐待に利用する俺はなんと悪どい虐待者かッ!!だが、コレでこそ虐待王だッ!!
ただちょっと計算間違いを挙げるなら、キヴォトス人の基礎能力が俺の
クソッ……!!コイツらに体力切れっていう概念はねェのか……!?もしやコレもヘイローのせいか!?
いや、むしろそれ以外ねェな!そうじゃないと俺がガキどもに負ける理由がねェ!!
「ハァ……ハァ……!!は、速すぎんだろ、コイツら……!!」
「ふふっ、大人って意外と貧弱?」
「サド、もっと体力をつけた方がいいぞ」
「サドさんにも苦手なことが、あったんですね……」
「ざーこ」
「ウルセェぞバカ4人衆がァ……!!」
倒れ臥す俺を囲うように罵声を浴びせ始めたクソガキどもを見遣る。
順にアツコ、アズサ、ヒヨリ、ミサキだ。
アズサは鬼ごっこだっつってんのに何か罠を仕掛けていたらしく、そこを背後から俺が忍び寄って確保した。シンプルにバカである。
ヒヨリは追いかけていたらズッコケやがった。俺の前で醜態を晒した罰として傷口にアルコールをぶっかけ、それをより傷口に浸透させる為にテープを貼っ付けてやったわけだが、コレのせいでだいぶ時間喰っちまったぜ。まぁ、つまり何が言いたいのかというと、コイツはドジっ子バカである。
アツコとミサキは……よく分からん。なんかバッタリ出会ったから捕まえてやったわ!警戒心皆無バカである。
つーか、テメェらは俺に捕まってんだから何も言えねェだろ。顔の皮が厚いにも程があるってモンだわ。
「ククッ……!テメェらはとっくに用済みなんだよ。とっとと終了時間までゆっくり休んでいるんだなァ!ハーッハッハッハ!!!」
そして思い知れ!!無駄な時間の浪費が如何に苦痛なのかをなァ!!
「でも、サドに着いていくのもいいわけでしょ?」
「ハーッハッハッハ────ハ?」
「うん。私もサドと一緒にみんなを探したい」
「えへへ……み、みなさんが行くのなら……」
「私は別に……姫に任せる」
「じゃあ、みんなで行こ?」
俺を差し置いて話を進めるガキどもに驚愕せざるを得ない。ククッ……!舐められたモンだぜェ……!!
いいぜ、そこまで見たいんなら見せてやるよ───地獄をよォ……!!
「オイ、テメェら!!!」
ガバリと立ち上がり、ガキどもを上から見下ろすように眺める。
ククッ、全員俺の言葉を拝聴する準備ができたようだなァ!
「全員───俺に着いてこい!!テメェらに仲間が捕まっていく姿をまざまざと見せつけてやるよッ!!」
コイツらの目の前で仲間が哭き叫びながら捕獲される様を見せつけてやる!そしてその光景を見せられるコイツらも一緒に哭き叫ぶ────つまり虐待の永久機関が完成しちまったってわけだなァ〜!!ノーベル賞は俺んモンだぜェ〜!!
「行くぞッ!!虐待の始まりだァ!!」
『お〜』
ククッ、恨むんなら過去の自分達の発言を恨みなァ!!
その後の俺はまさしく限界を超えた姿だった。虐待スピリットの覚醒によりキャーキャー哭き叫ぶガキどもを乱獲していったが、一人を残してタイムアップとなった。その一人こそがサオリだったわけなんだが……
ククッ、さすがサオリだぜ。ここでも俺に反抗してくるとはな……!
だがここで食い下がる俺であらず。
逃げ切られたことへの腹いせに、少し汗に濡れた髪を撫で回してやったわ!髪は女の命って言うんだろう?そう比喩される程に大切な物を無遠慮に触られたら誰だってイヤだよなァ?
頭なでなではコスパがいいし、最高の虐待だ!!
見ろ!!サオリは恥辱と憤怒に濡れたような真っ赤な表情で顔を俯かせ、ガキどもは俺を批難するような、されど今の虐待の恐怖で仄かに『次は私かも……』という思考が入り混じった瞳でじーっと見てくる!!
ククッ、改めて認識しちまったようだなァ?俺という“恐怖”の存在をよォ!!!
コレらの所業を、彼は一ヶ月半に渡り行ってきました。
このように大衆の前で辱めを受けさせることも数多く……
まさしく悪魔……!