今作は以前書いた「東方遊技禄」とは全く異なるものです
気を付けて
なお、少し長文なので、時と場所に気をお配りください
~冒険の始まり~
「何が……起こってるんだ……」
目の前には綺麗な赤色の鳥居、そこから少し長い続いている
空は一面の青、いつもは鬱陶しいだけの雲も今回は雲が空の青を強調してくれている
そこから少し視線を下ろせば、緑々しい山々が続いている、どこか幻想的だ
さらに、視線を後ろに動かせば、神社が見えた
作り自体は普通の神社と何ら変わらない
瓦の屋根、木造建築の本殿、入り口には『奉納』と書かれた賽銭箱が置かれている
その上には白と赤の太い紐で捻られた紐が屋根から吊るされており、付け根には鈴が付いている
そんな何処にでもあるような神社なのに、どこか幻想的だ
でも、僕がこんなに驚いているのはそういうことにではない
ここは……ここは……!!僕の知ってる景色じゃない!!
僕がここにいるのは、あの謎の出来事があったからだ
12月24日、終業式の朝、僕は鳥のさえずりが聞こえる中、目を覚ました
僕は、桜花 妖人(さくらか ようと)
天橋立(あまのはしだて)高校に通う高校一年生だ
特徴はこれといってないんだが、強いていうなら少し脚が速いということと、アニメの知識が豊富(つまりオタクだ)ということだ
ちなみにひとりぐらし
僕の家は住宅街の中にある少し小さな家だ、ひとりぐらしだからこれくらいが結構ちょうどいい
屋根は青色、壁色は白の少し変わってるといえば変わってる家だ
そんな我が家から徒歩で十分、天橋立高校がある
その立地は変わっている
長い坂の桜並木(今は咲いてないけど)を抜けて、少し歩くと切り立った崖に出る(崖というより穴に近いけど)
その崖の中心にぽつりとそびえ立つ学校、それこそが天橋立高校だ
そこにつくまでに、4人分の幅の長い橋を渡る、だから天橋立、と呼ばれるのだろう
そして、橋を渡り終えた先にある洋風の校門をくぐり、これまた洋風の校舎へと向かう
壁はレンガ造り、窓は細長い上の方だけが丸いTHE・洋風といった感じの建物だ
玄関につく
玄関も洋風かというと、そうでもない、石畳の少し先に下駄箱が並んでるといったスタンダードな玄関だ
校舎はいくつかあるけど、僕の向かう1-2の教室は教棟(きょうとう)だ
今歩いてるフローリングの廊下のある棟こそが、教棟である
教棟は教えることに特化した校舎だ
教室はもちろん、それから国語、数学、理科、社会、英語の五教科の教室がある
授業時間の度に移動しなければならないから少し面倒である
教室に入る
教室は他の高校とあまり変わらないんじゃないかな?
一番前から黒板、教卓、横長の机が並んでるといった割りと普通の教室だと思う
と、僕が教室に入ると…
「よう、おうか!!ついに冬休みだ!!遊ぶぞぉ!!」
「おぅけぃ!!……って、その呼び方やめろって何年いえば……」
「いいんじゃないかなぁ♪呼びやすいし」
「大丈夫じゃない、大問題だ!!」
僕のことをおうか(桜花だから、おうかと読むことも出来る)と呼んだ、少し背の高く、ワックスで決めたガチガチのトンガリヘアーのこいつは、雨立真人(あまだて まなと)
僕の小さい頃からの、いわゆる悪友だ
とにかく騒ぐことが好きで、こいつと遊ぶときはだいたいパーティー気分になる
祭りあらば真人あり、という言葉があるくらいに騒ぐことが好きである
頭は……まぁ……聞かないでくれ、親友を罵りたくない……
そんな真人とともに教室の隅にある僕らの席に座ると、
「よっ!おうか!!真人!!早速遊びの算段かい?」
「よっ!夕美!!あぁ!今年も騒ぐぜぇ!!」
「よっ!夕美!てかおうかって……って、言ってもムダか……」
「さすがおうか♪わかってんじゃ~ん♪」
僕のことをからかい気味に言ってきた、元気いっぱいの女の子は、小夜鳴夕美(さよなき
ゆうみ)、こいつも僕の悪友だ
髪を水玉という可愛いシュシュで後ろに留めたいわゆるポニーテールで、背は僕らとあまり変わらない、女の子らしい姿をしてるけど、怒るととてつもない馬鹿力を発揮する
そりゃもう、意識が飛びかけるほどに
と、そんなことより……
「結局、冬休みどうするの?」
「そうだな~、まず、おうかの家でクリパ、次におうかの家で課題、次におうかの家に集まって初詣、この三つだな!遊びは合間合間にたくさんするぞ!!」
「おぉ~!!」
「勝手に決めないでよ!?まぁ、いつものことだから、別にいいか……」
そう、僕の家はひとりぐらしで僕以外誰も住んでないから、遊ぶにはもってこいなのだ
だから、毎年家で休みは騒いでいる、まぁ、楽しいからいいんだけどね♪
毎年っていうのは、天橋立高校に通いだすまで、家から近い中学に僕らは通っていたから、毎年なんだ
そうして、僕らの冬休みがはじまった
あんな出来事が起こるなんて、夢にも思ってなかった……
―――――――
1月1日
冬休みの半分を過ぎた今日、僕らは近くの神社、彗星神社に来ていた
名前の由来は、昔ここに落ちてきた彗星(規模が少し大きい)が、本殿の奥に祀られているからなんだそうだ
神の使いだのなんだの騒いで
……なお、今日までの間にあった出来事はどれも騒ぎすぎて、テンションが異常に高かったため、説明するのは傷口を抉るようなものなので説明は勘弁してほしい
神社は、少し古びて、砂利も所々土が入っていたりと本当に神主はいるのかという風情だが、これがいいという人達もいるから、掃除が最低限しかされていないのだろう
少し長い列の先頭、つまり賽銭箱の前に立つ
「みんな、誓いは決めた?」
僕の問いが願いではなく、誓いなのはここでする正しいことは、願いではなく誓いだからだ
僕の問いに二人が首肯する
「それじゃ、せぇの!!」
皆で揃って賽銭箱にお金をいれる
僕はご縁があるように5円、夕美は少し強気に50円、真人は豪勢に500円といった金額だ
僕ら三人が2礼2拍手して、誓いをたてる
そこで、一種の奇跡がおきた
三人の誓いが別々の言葉でも、たてた誓いが同じだったからだ
その誓いは、「異世界に行きたい」だ
真人は異世界でもなんでもいいからおもしろいとこに行ってみせる!!、夕美は異世界とか行ってみせる、僕は異世界に行く!!という、少しバラバラだけどね
そう、三人の誓いが揃ったその瞬間、ひとりでに鈴が激しく鳴り出した
「えっ!?なに!?」
「誰も触ってないぞ!?」
「どういうこと!?」
僕らの驚きの声が重なる
そして……
――――――
……うん、改めて整理してみて分かった、自分が置かれている状況が
ここ……異世界だ……
恐らく、二人もこの世界のどこかにいるのだろう
そんな嬉しさと困惑の混ざった複雑な心境の僕に……
「あら?……あんたは?参拝客?」
「え?」
視線の先、つまり賽銭箱がの後ろの襖が突然開き、中から女の子の声が聞こえた
その女の子は……現代では珍しい、巫女装束を来ていた
赤を貴重とした、さらに珍しい巫女装束を
どうでしたか?
今回は主人公達が異世界に飛ばされるというファンタジックなものです
もし、続きが気になる、異世界で彼らが合流できるのか気になる方は次回もよろしくお願いします