今回はついに異変の正体が!?
それでは、本編にどうぞお進みください~♪
「なんで……なんで妖人が霊夢と一緒に行かなくちゃいけないんですか!?」
「あいつは、あんな危険そうな所に行くようなやつじゃない!!」
「私にもわからないんだぜ。だけど、霊夢が連れていくくらいだ。信頼出来るほどの強さなんだろう。」
私、小夜鳴夕美(さよなき ゆうみ)と雨立真人(あまだて まなと)は、今まで以上にとりみだしていた。
それもそうだ。
ずっと普通の友人と思っていた、桜花妖人(さくらか ようと)が今起きている異常時態に対応しようとした、博麗霊夢と共に、異常時態、異変、と呼ばれているものを解決するために連れていかれたのだから。
恐らく友人の魔理沙に聞いてみたけど、わかるはずもない。私は、そして真人はその事に対して嫉妬に似た怒りを覚えた。
理由はわかっている、けど、わかろうとしていなかっただけなんだ。
理由は……能力を持ったんだろう。持って、しまったんだろう。
話は朝の時に聞いた。幻想郷には、能力を持つものには二つのパターンがいる。
生まれつき持つもの、そして、幻想郷に来てから出るもの。
生まれつき、といっても幻想郷に来なければ発動することはない。
妖人は、どちらかの理由で能力が発動したんだろう。
妖人が能力を持ってるなんて、聞いてなかったけど。
「あいつ……どうして言わなかったんだよ!?」
「……。」
私たちは能力を持ってるなんて聞いてなかったことに怒っているんだ。能力を持つことは幻想郷ではそう珍しい事ではないらしいから。
「多分、お前らに普通に接して欲しかったんじゃないのかな?……お前らは、いきなり『僕、能力を持っているんだ。それも、普通のより強い』なんて言われて、しかもそれを親しい友人に言われて、お前らは普通に接してやれるか?」
「「っ!?」」
「な?あいつは……それを恐れたんじゃないかな?何となくだけど、分かるんだよ。あいつが、寂しがりやだってことが。だから、大切な友人をなくしたくなかったんだろう。私も、そうだから。」
遠い目をした魔理沙に諭されて、私達は、渋々ながら納得した。魔理沙は多分、自分の昔の頃と、妖人を重ね合わせたんだろう。その顔を見ると、込み上げて来ていた感情も、霧散してしまった。
「だから、な?許してやってくれよ?何も知らない私がゆうのも、なんだけれどな。」
「……はい。」
だから、私は――多分真人も――、妖人を信じることにした。
案外易々としているかも知れないけど、それは友達だからじゃないかな?
――――――――
僕は、何とか集中して浮けるようになった。幻想郷の森の上を霊夢と一緒に浮いて、異変へだんだんと近付いていく。
そして、異変にたどり着く直前、僕らが飛んでるさらに上空から目の前に一筋の光の柱がたった。
僕らはすんでの所でそれを後ろに回避して躱す。
「っっ!?」
「誰!?」
霊夢が上空を睨んで、叫ぶ。そして、その叫びに答えたのは……、
「ふふっ……。見なさい?この異変が、この幻想郷の存在を消していく。この異変が、全てをなくしていく……。」
「見ればわかるわ。そんなことより、あなたは一体誰なの!?」
笑味を含んだ声が聞こえて来て、後ろを振り向きながら降りてきたのは、赤いワンピースに身を包んだ、薄紫色の髪をした女の子だった。
幼いのに、何処か大人びているのは、何故だろうか。
「私は、……そうね、私に勝ったら教えてあげるわ♪」
「いけすかないわね……。ていうか、こんなことをして幻想郷の連中が許すと思ってるの?」
「えぇ、そんなことは思ってないわ。でも、心配はしていない。だって、彼女らは気付かないもの。」
「?どういうことよ」
「見てごらんなさい?下を。」
「下?……っ!?」
「!?」
霊夢につられて僕も下を見る。そして目に写ったのは……動かない、人や妖怪だった。
楽しそうに遊んでいたはずの子供達、それを見ていた大人達、そして影から見守る妖怪達。その誰もが、動きを止めていた。
「時が……止まってるの!?」
「そうだけど、厳密に言えばそうではないわ。時間を隔離しているだけだもの。この、幻想郷の空間のね。」
「ならどうして私達は止まってないのよ?」
「あの神社の霊力に守られたのね。……よりにもよって、博麗の巫女が残るとはね。残念だわ。それに、他にも何人か生き残っているようだし。」
「あら、私的にはラッキーだけどね。人盾(なかま)がいるし。」
「霊夢!!今人盾って書いてなかまって読まなかった!?」
「キノセイヨー」
「棒読みがその証拠だ!!」
霊夢……恐ろしい子!!
そんな漫才みたいな僕と霊夢の会話を視聴して、女の子が、
「ふふっ♪面白い子ね。私の所に来てほしいわ♪」
「ぼ、僕は寝返らないからね!?」
「あら、割りと本気だったのに。」
「本気なら尚更だ!!」
「あぁもう、鬱陶しいわね!!さっさと異変解決してお茶を飲むわよ!妖人!!」
「OK!!霊夢!!」
「ふふっ♪あなた達に勝てるかしら♪」
女の子が背中側から淡い光の刃が、無数に出てくる。対して霊夢は陰陽玉を両脇に出して、お祓い棒を左手に持ち、戦闘体勢に入る。
僕は霊夢の戦闘の邪魔にならないよう離れ、そして、僕も戦闘に参加出来るように空中で座禅を組んで、霊力を練り始める。僕はこの能力を使う代わりに代償があることがわかった。
僕の体力、生命力だ。それを糧にして、能力を使うんだ。だから、使いすぎると命に支障をきたす。
だけど、そんな代償がなんだ、霊夢が体をはって幻想郷を守ろうとしている。なら、僕は命をかけて幻想郷を守る!!
短い、ごく僅かな時間だけど、僕達を、住まわせてくれた、守ってくれた、連れてきてくれたこの幻想郷を!!
幻想郷が、刻一刻と、消滅の時を迫られている――。
消滅まで、あと40分――――。
どうでしたか?
次回は言うまでもなく、最終回です!!
ここまで言えば余計な言葉は不要というもの!!
それでは、最終回、お楽しみに~♪