第六星系艦隊抜錨!   作:朝凪型戦艦二番艦夕凪

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2234年、反旗を翻した星系連合は地球連邦に対して宣戦布告。第一星系艦隊を中心に連合が組まれた。もちろん第六星系にも連合入りを願い出る使者が来たが第六星系領主海風大和はその返事に悩んでいた。


第一話 第六星系艦隊抜錨

第六星系艦隊旗艦桜花艦橋

「椛艦長、私は地球連邦に対して敵対したくないんだ。」

 

大和は第六星系艦隊で最も信頼している第六星系第一艦隊桜花艦長の犬走椛に相談に来ていたのだ。

 

「それはどうしてですか?」

 

「我々は地球連邦...いや、日本という国に助けられ、現地住民であった我々を教育し、地球から来た人たちと同じように接してくれた。その恩に仇なしても良いのかずっと迷っているんだ。」

 

「...確かに、彼らは私達幻想郷の住人も認めてくれ近代的な技術や知識もくれました。それに、妖怪だろうとなんだろうと関係なく接してくれたあの人達と敵対する気には私もなれません。」

 

ここには二人しかいなかったが椛の言った言葉はおそらく第六星系にいる者たちの殆どが思っている事だろう。

 

「.....よし、ありがとう椛。覚悟が決まったよ。」

 

「そう。私は貴方に最後まで着いていきますから。」

 

「ありがとう。...全周波数に回線を繋げ。」

 

第六星系にある各基地や全ての艦船、惑星で一斉に通信が行く。

 

「第六星系の諸君、第六星系領主の海風だ。諸君らも聞いたことがあるだろうが、今、地球連邦は第一星系主体の星系連合に宣戦布告され侵略されている。」

 

軍人、民間人関係なく全ての第六星系に住む者たちが海風の言葉を聞いている。

 

「諸君に思い出してほしい。この星系に来た者たちがどんな者たちだったか。...色々思い浮かべるだろう。中にはあまり良い思い出は無いかもしれない。しかし、彼らは圧倒的に知能の劣る我々を見下すわけではなく、地球から来た者たちと同じように接し、知識や技術をもたらしてくれたではないか。」

 

最早全員が理解した。彼がこれから言うであろう言葉を。これから行う行動を。

 

「私は彼らを救いたい。我々が恩を返せる時が今来たのだ!我々は地球連邦を...いや、日本を救うため星系連合に対して宣戦布告する!!」

 

「「「「「「「「「「ウオォォォォォォォォォォォ!!!!!」」」」」」」」」」

 

その声は銀河中に木霊する勢いで各地で轟いた。

 

「貴様!我らと敵対するつもりか!!」

 

「私は彼らの恩に仇で報いるようなクズではない!お引き取り願います。でなければここで貴方たちを殺します。」

 

「くっ、貴様ら、生き残れると思うなよ。」

 

「我々第六星系艦隊を舐めないでいただきたい。そう簡単にやられる艦隊では無いぞ。」

 

星系連合の使者はこの情報を伝えるため本星に帰っただろう。

だが、今このときも地球は攻め込まれている。

 

「第一艦隊出撃用意!!第二艦隊以下も随時出撃、厳戒態勢に入れ。私は第一艦隊と共に地球の救援に向かう!第六星系は任せたぞ!!」

 

「「「「「「「「「「応!!!」」」」」」」」」」

 

「では、第一艦隊抜錨!!目標太陽系火星沖!!ワープ準備!!」

 

そうして、第六星系第一艦隊旗艦桜花以下約300隻は太陽系に向けて出撃した。

 

解説(人物及び艦船紹介)

海風大和(うみかぜやまと)

両親が地球人の現第六星系領主にて第六星系艦隊総司令官

既に成人しているが、高校生位の顔をしており、好青年領主と呼ばれてたりする。

優しく、正義感を持ち、恩には恩で返すという、当たり前だが中々出来ないことをやってのける。時には無茶をして叱られるがその殆どがそれ以上に感謝されるので中々叱るに叱れないという。因みに刀の使い手でもあり、実力は他の星系でも右に出るものは中々いない。

身長176cm 体重70.2kg 年齢24歳

 

犬走椛(いぬばしりもみじ)

幻想郷出身で第六星系第一艦隊旗艦桜花艦長兼第一艦隊司令官

海風大和とは同級生で剣の相手などで接点が多い。

冷静沈着で基本どのようなときでもシャキッとしていて部下からの評価や信頼はかなり高い。ただ、海風大和のことになると忠犬になる。刀の腕はかなり上で、星系内では同率二番目の実力を誇る。盾と刀を組み合わせた戦い方が最も得意で、その状態であれば海風大和とも互角クラスで戦える。

身長162cm 体重58.6kg 年齢24歳

 

桜花型超弩級宇宙戦艦一番艦桜花(おうか)

地球のアンドロメダ級宇宙戦艦を参考に独自の技術等を組み込み作成された超弩級戦艦。

他星系の艦隊旗艦以上の性能を持ち、地球連邦政府ですら警戒するほどの性能を誇る本級は地球連邦の切り札であるヤマトに似た形状で作成され。第三艦橋こそ無いものの、地球連邦のヤマトに酷似している。

武装

艦首連射波動砲一基一門

42cm三連装砲(有砲身)四基十二門

18cm連装砲(有砲身)十二基二十四門(片舷六基十二門)

三連装パルスレーザー四十基百二十門(片舷二十基六十門)

魚雷発射管(艦首魚雷含む)三十基(艦首六基片舷十二基)

機関

改波動機関一基

予備機関

河城製三型模擬波動機関二基

装甲

河城製八型特殊装甲

シールド

波動防壁

河城製K式リフレクター,N式シールド

全長270m 全高73m 乗員108名

 

ワープ完了後

火星沖

地球連邦即応極東艦隊旗艦霧島艦橋

「如月、矢矧、野分、五月雨轟沈!」

「秋雲戦列を離れる!」

「川内、加古、青葉大破!!」

「三上司令!戦線は崩壊状態です!!」

 

「...ここで引くわけにはいかない、援軍はまだか⁉️」

 

「司令部より通信。現在急行中。今しばらく耐えられたし。とのことです!!」

 

「くっ、持ちこたえられるか⁉️」

 

「わが艦隊十時方向にワープ反応!!」

 

「⁉️敵の援軍か⁉️」

 

「ワープ、この識別は...第六星系艦隊です!!」

 

「第六星系艦隊、彼らまでもが敵なのか⁉️」

 

「!!前方よりショックカノン接近!!」

 

「波動防壁は⁉️」

 

「先程の攻撃で展開不能!!」

 

「まずいな、回避!!」

 

「間に合いません!!」

 

「くっ、総員、衝撃に備え!!」

 

皆が目をつぶったり衝撃に備えるなか、三上は最後の瞬間を感じ、見届けようとした。そこに突如巨大な艦影が現れた。

 

「な⁉️あれは、桜花?」

 

「!!第六星系艦隊より通信です!!」

 

「スクリーンに出せ!!」

 

「こちら第六星系第一艦隊、旗艦桜花より、我貴殿ら地球連邦の英雄を援護す。」

 

「こちら地球連邦極東艦隊所属即応艦隊旗艦霧島艦長兼即応艦隊司令官の三上悠一大将だ。貴殿らの援軍に感謝す。」

 

「第六星系艦隊総司令官の海風大和総司令だ。貴殿らは良く戦われた。後は我々に任せてくれ。」

 

「即応艦隊を代表して、感謝いたします。しかし、我々も地球艦隊の端くれ、地球を守るのに他の星系艦隊だけに任せるのは忍びない。残る約30隻だけですが援護します。」

 

「!...やはり貴方達は...いえ、今は目の前の敵を共に殲滅しましょう!」

 

「!...あぁ、感謝する!!」

 

「では、椛艦長。」

 

「はい。全艦戦闘開始!!目標、前方星系連合艦隊!!第一艦隊の十八番でいきます!!全艦高機動戦闘初め!!」

 

「「「「「了解!!!!!」」」」」

 

「す、すごい、」

 

「これが、第六星系第一艦隊の戦闘...。」

 

「早すぎる。これはまるで、ヤマトを見ているようだ...。」

 

「「「「「!!」」」」」

 

その言葉に皆、特に各艦の年長者はまるで稲妻が走ったように感じた。その通りだったのだ、彼らの動きは、まるで、敵陣を単艦突破していくヤマトそのものだった。

 

「...航海長、操縦を変わってくれ。」

 

「艦長?」

 

「久々に、俺も動かしたくなってな。」

 

「!」

 

「...航海長、彼らに続け、波動防壁は私がやる。」

 

「!」

 

「司令、比叡と榛名が突撃するようです。」

 

「本艦も続く。ヤマトの戦士に遅れるな!!」

 

こうして、第六星系第一艦隊と地球連邦極東艦隊所属即応艦隊残存艦は第六星系第一艦隊と元ヤマトクルーの戦士達を中心に星系連合艦隊に突撃していく。




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