火星沖
第六星系第一艦隊旗艦桜花艦橋
「全艦味方の位置を把握し続けろ!絶対に誤射するな!」
「「「「「はい!!!」」」」」
「砲雷長、焦らず訓練通り狙うんだ。」
「はい!!!!」
「...敵はあまり統率が取れていないな。」
「えぇ、敵は数に任せた戦術ですからね。私達の統制高機動戦術に対応できる艦はいないでしょう。」
「いや、そうでもなさそうだぞ、砲雷長!二時方向斜め上突っ込んでくるぞ!!」
「了解!!主砲撃てぇ!!」
「私達の戦術に対応できる艦がいたのですか、失うには惜しい人材ですね。」
「仕方がないさ、彼らが敵である以上我々が撃たねばやられるのだから。」
「...せめて、少しでも早くこの戦いを終わらせましょう。」
「あぁ、こんな馬鹿げた戦い早く終わらせるに限る。」
「敵残存艦艇わずか、!撤退するようです!!」
「総司令、どうされますか?」
「追撃不要、生存者の救助に入れ。敵味方関係なくだ。」
「了解、全艦直ちに生存者の救助活動に入れ、敵味方関係なくだ。」
「「「「「はっ!!!!!」」」」」
地球連邦極東艦隊即応艦隊旗艦霧島艦橋
「司令、敵は撤退するようです。」
「すごいな、我々があれほど苦戦した敵連合艦隊をこうもあっさり。」
「司令、第六星系艦隊総司令より通信です。」
「すぐに開いてくれ。」
「改めまして、第六星系艦隊総司令の海風大和です。共闘感謝いたします。」
「地球連邦極東艦隊即応艦隊司令官の三上悠一大将です。地球連邦を代表して感謝申し上げます。」
「いえ、貴方がたから受けた恩を返したまでにすぎません。」
「しかし、」
「もしよければ本艦でお会いしませんか?是非日本の方とお会いしてみたかったんです。」
「えぇ!喜んで。」
「それと、比叡航海長と榛名技師長は元ヤマトクルーですか?」
「いえ、おそらく艦長が操作したのでしょう、彼らは元ヤマトクルーですから。貴方がたの戦術を見てヤマトを連想させたのでしょう。私もその一人ですが。」
「そうなのですか⁉️是非お二人にもお会いしたいです。」
「わかりました。伝えておきます。」
数分後桜花応接室
「ようこそ、第六星系領主兼第六星系艦隊総司令の海風大和です。貴殿らを歓迎します。」
「地球連邦極東艦隊即応艦隊総司令の三上悠一大将です。それと、こちらが第一戦隊司令官の」
「真田志郎です。」
「それで、こちらが」
「島大介です。第一宙雷戦隊司令官をしています。」
「お二人はヤマトクルーですよね?あの艦の動きからしておそらく沖田戦法を知っていらっしゃる動きでしたので。」
「えぇ、私は当時技師長として、島は航海長として乗艦していました。」
「まさか、ヤマトクルーの方とお会いすることが出来るとは、感無量です。」
「いえ、それより、一体どこであの技を習ったのですか?」
「ヒントは古代さんにいただきました。」
「古代に?」
「はい、八番浮遊大陸奪還作戦時の夕凪の映像を解析、我々独自の戦術と組み合わせ統制高機動戦術として戦えるようにしました。」
「なるほど、あの時の映像か。」
「えぇ、後は学生時代に一度古代さんにあったことがあるんです。」
「何⁉️」
「えぇっと、確か私がまだ軍学校一年目の時でした。あのときたまたまお会いできそこで高等教育生時代、独自で調べていたこの戦術について聞いてみたことがあったんです。その時に沖田戦法の名前を知りました。」
「そんなことが...。」
「あの、今古代さんはどうされているんですか?」
「...。」
「...あいつは...、あいつは今行方不明なんだ。」
「えっ、」
「2205年ガトランティス戦役が終わってしばらくはヤマト艦長として艦隊を率いていたが、2215年、地球がかつてのガミラスなどのように銀河に勢力を拡大させていったと同時にあいつはヤマトごと消えた。」
「そんなことが、」
「だから、君が古代を見たというのに驚いてしまって、なにか手がかりは無いか?」
「う〜ん、一つ覚えているのはその時ヤマトは観測されていないというのは覚えています。だから、彼がどこに行ったかもわかりませんし、少なくとも私は一度も実物のヤマトは見たことが無いです。」
「なるほど、やはり手がかりは無いか...。」
「クソッ、古代、どうしちまったんだ。」
「私の方でも探してみます。」
「感謝する。」
「では、改めて今回の救援、地球連邦極東艦隊即応艦隊を代表して感謝申し上げます。」
「我々は日本の恩を返したまでにすぎません、これからも日本、ひいては地球連邦のために協力していくことを誓いましょう。」
「!...なんと、なんと感謝を申し上げたらよいか...。」
「感謝であれば祖先の方たちにしてください。日本の方々の当統治のお陰で我々はこうして今地球連邦側で戦っているのですから。」
「そうですね...。祖父や父に感謝します。」
「えぇ。」
「総司令、失礼します。」
「すみません、少し失礼します。どうした?」
「はい、第六星系に星系連合の第三星系と第四星系の第二艦隊と第四艦隊が侵攻してきました。」
「状況は?」
「はい、第二艦隊と第三艦隊が迎撃に向かい優勢とのこと、それと、敵に新型艦が確認されました。」
「何?奴らには新型艦を設計するほどの余裕はなかったはずだが?」
「えぇ、おそらく、どこか別の勢力が関わっている可能性が高いです。」
「その艦にガミラスないしガトランティス艦との共通点はあったか?」
「いえ、確認されていません。」
「新型艦のサンプルは可能であれば採取しろ。河城研究所に送っておけば喜ぶだろう。」
「はっ、了解しました。」
「それと、実戦データがあればそれも送れ。以降の作戦で敵の新型と思わしきものは随時報告するよう連絡しろ。」
「はっ、失礼します。」
「彼女は第六星系の娘か?」
「えぇ、軍事学校で同期の犬走椛提督です。この第一艦隊旗艦桜花艦長兼司令官です。」
「君も彼女も若いのに良くこれだけ...。」
「我々は完全な実力主義ですので各艦隊に長所を持った人員を配備してますから。まぁある程度戦力が均等になるようにしてはいますけど。」
「ということは、第二第三艦隊もこの第一艦隊と同じくらいの練度を持っているのか⁉️」
「えぇ、新設した第四艦隊以外は統制高機動戦術を出来るように鍛えてます。」
「第四艦隊以外、ということは、第四艦隊は新米ばかりなのか?」
「いえ、第四艦隊は他の艦隊とかなり役割が違うので統制高機動戦術はしないんです。」
「第四艦隊は惑星降下作戦等をメインに考えた支援艦隊ですので、前線に出ることは考慮してないんです。まぁ、それでも最低限戦える力は持っているので連携をしっかり取れれば同数位の敵であれば殲滅できるかと。」
(((彼らが味方で良かった〜。)))
「三上司令、地球連邦欧州第一艦隊が到着しました。」
「了解した。我々もそちらに帰る。」
「おかえりですか?君、案内してくれ。」
「了解です。こちらにどうぞ。」
「では海風総司令殿、これにて失礼する。」
「ありがとう、古代の情報が少し手に入って嬉しかった。我々に出来ることがあれば言ってくれ。力になろう。」
「ありがとうございます。あ、もしお時間があるようでしたら今度我が第六星系本星幻想にお越しください。家の技術開発部局長である河城にとり博士が是非お話を伺いたいと申しておりましたので。」
「そうか、あの河城博士に呼ばれるとは光栄だ。今度お邪魔するよ。」
「島さんも是非お越しください。本場の沖田戦法の操艦技術を見せてもらえませんか?」
「あぁ、俺でよければ手を貸そう。」
「本日はありがとうございました。また、お話できる機会をお待ちしています。」
そうして四人の男たちはそれぞれ自分の艦に帰りなすべきことを初めた。
あるものは日本、ひいては地球連邦を救うため。あるものは極東艦隊即応艦隊の全兵士のため。
あるものはこれからの戦いを戦い抜くための新技術を研究するため。
あるものは新兵を一人前の兵士にするため。それぞれが地球のためを思い行動を初めた。
解説(人物及び艦船紹介)
三上悠一(みかみゆういち)
地球連邦極東艦隊支部所属で今回極東艦隊から編成した即応艦隊の総指揮官で階級は大将。
普段は極東第二艦隊総司令官だが、今回第一艦隊が遠征により第八星系に行っていたため代理として総司令官を任された。優秀な指揮で戦闘を行ったが、敵の数に押され壊滅状態のところを第六星系第一艦隊に助けられた。
部下からの信頼が熱く、義理人情にも熱い。熱血指導で後任の育成も欠かさない。
実は真田志郎と同期だが、当時はあまり関わりがなかった。
身長178cm 体重72.6kg 年齢65歳
真田志郎(さなだしろう)
宇宙戦艦ヤマトを見たことがあるならば言わずともわかる技師長。
この世界では60歳で国連化学技術研究部局長を後任に継がせ、極東艦隊第二艦隊第一戦隊司令官として就任。
今年で65歳という高齢者だが、能力面では全く衰えを見せない。見た目はそれ相応に。
どことなく沖田艦長の面影を感じるような一面が見られることも。階級は中将で次席艦隊総司令も兼任している。
乗艦は改金剛三型宇宙戦艦二番艦の比叡
身長184cm 体重74.4kg 年齢65歳
島大介(しまだいすけ)
こちらも宇宙戦艦ヤマトを見ていたらわかるであろう我らが航海長。
この世界ではヤマト行方不明後しばらくは教官として指導していたが、情勢を鑑みて
極東艦隊第二艦隊第二戦隊司令官として再び前線へ赴いた。
未だに操艦技術は健在で今回では第六星系第一艦隊と共に敵に殴り込んでいた。
乗艦は改金剛三型宇宙戦艦三番艦の榛名
身長179cm 体重71.1kg 年齢56歳
改金剛三型宇宙戦艦
金剛型宇宙戦艦をベースにより強化し、デザインなどをドレッドノートなどのように葉巻型ではなくより艦船の形に変形した。主砲積載量の減少の代わりに強力な装甲とシールドを搭載。
また、有砲身に変えたことにより実弾射撃も可能になった。
ほぼ新型艦だが、内部構造等かなりの部分を旧金剛型宇宙戦艦に類似しており、部品もそのまま流用出来るところが多いのでこの艦名になった。因みに一型と二型は超火力特化だったり、超速力強化だったりして基本の艦隊運用では適さないとし、数隻が建造されて辺境惑星の防衛等に回された。
武装
艦首改四陽電子衝撃砲一門
42cm連装砲(有砲身)三基六門
18cm連装砲(有砲身)六基十二門
三連装対空パルスレーザー三十基(方舷十五基)
魚雷発射管二十基(艦首四基、方舷五基、艦尾六基)
機関
改波動機関一基
予備機関
改四核融合補助機関一基
装甲
第七世代複合装甲
シールド
改三型波動防壁
全長230m 全高62m 乗員97名
敵新型艦
艦種 不明おそらく戦艦クラス
撃破 1隻 通常兵器での撃破可能
ガミラス、ガトランティスとの接点は無し。第三勢力の可能性大。
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