バカになりたい金髪少女は恋をする。そして喧嘩好きな男は金髪少女の先生になる。恋する相手は喧嘩好きの男とは気づかれない。 作:ブラックマッハ
俺は百戦錬磨のヤンキーだ。だが能あるバカは爪を隠すってことわざがあるから従っているだけだ。
ここは学校の昼休み屋上に呼び出された。だから俺は喧嘩かと思い張り切って向かった。だというのに無防備で弱々しく、喧嘩する素振り彼は見せなかった。そんな彼の第一声が
「佐藤お前ってバカだよな」
はぁぶん殴るぞ。あかんあかん、一般人に殴っちゃあかん。俺のプライドが許さない。でもバレなければ許されるバカ犯罪。だから、俺が完璧にバカ犯罪になってやるよ。
「佐藤お前に頼みがあるんだ。俺の妹がバカになりたいって言い出したんだ」
うんだからなんだよ。バカが飼い主になれば犬もバカになってやばくなるか検証でもするっていうんか。
「あうん、なんで俺が面倒見ないといけないんだよ。やだね。他当たれよ」
まぁなんだこれで断ってやったぜ。でコイツの名はなんだっけ加路尾(カルビ)だっけ。めっちゃ美味そうな名前しているんだよな。
「お前以外のアホどもは変な目で見て、イラつくんだよ。その点お前はあの大きな胸の委員長を見ても何も感じない、お前だから頼めるっていうんだ」
確かにほとんどの男子は女子が好きだ。俺も女子が好きだが、俺は俺より喧嘩が強い女子が好きなんだ。
まぁそんなやつ見たことがないけどな。
「話が終わりなら帰るぜ。こんなバカなことに付き纏われるのはウンザリだ」
「そうかまぁ仕方がねぇ、話したことがないお前だから話せただけかもしれないがな」
俺は出口のドアに向かって手を後ろから振って「じゃあな」と言いながら立ち去った。
ーーー
順調に授業を終えて放課後になった。教室は騒がしく疲れた体だったはずがいつの間にか輝いているように見えた。
俺はその騒がしい空気から逃げ出すように教室の入り口を出た。去年の俺を知っている一般人から見たらあり得ないと思うかもしれない。
まぁなんだ人間は変わるんだそれもあっさりとな。でも、それは演じているだけで本質な部分は変わっていない。だってバカキャラだって設定は変えられなかったからだ。
ちょうどその時に金髪の美少女と目があった。まぁなんだどっかで会った気がするが気のせいだろう。
そう思い俺は金髪美女から視線をずらしてトイレに入り込みそうになった。だがそれは一年前の俺で今の俺とは違う。
下駄箱から古びた靴を履き替えて西門を通り、外に出た。
ニッコリ笑い「自由になった」って叫んでしまった。そこを目撃されて恥ずかしいって気持ちはいつも叫んでいたから特に気にしていなかった。
周りもいつものあの男が叫んでいるよようにしか見えていない。
ーーー
第3話 金髪美少女現る
一瞬私が出会いたいと思った彼と出会った感じがする。目があっただけで気のせいだと思う。
私は兄、加路尾のいる教室に向かった。なんでもバカになるのに相応しい人物がいるって言っていた。
「失礼しますカルビお兄ちゃんはいますか?」
「短塩ちゃん久しぶりじゃん、俺らとデートにいかねぇ」
「ごめんなさい、私好きな人がいるんで」
短塩ちゃんに好きな子が春だねとか言って喜んだり嫉妬する目線で睨まれたりしている。でも私には関係ない、今は私はお兄ちゃんに一歩ずつ前に近づいてきた。でも申し訳なさそうな目で見つめた。返ってきた返事は
「ごめん断られた。他の人は適した人物はいない」
「え、お兄ちゃんに任せてってあんなに啖呵を切ったのに妹の約束さえ叶えさせてくれないの?」
私は絶望した顔をした。大好きな私の彼氏は強くてバカな女子が好むらしい。成績優秀な私とでは付き合うのは難しい。なら私がバカになればいいんだと思った。
なのにバカになる先生がいないんだってあり得ない。
「もう知らない、私がその人に直接お願いしてくる住所を教えて」
「それは俺も知らない」