ウルトラマンテラス   作:クォーターシェル

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合体怪獣 トライキング 頭脳星人 チブル星人キャエイト 地帝大怪獣 ミズノエノリュウ 登場


第12話 大いなる地の力

前回のあらすじ:地球のエネルギーが体内に溜まり、命の危機に陥ったレオ。サヨメと共に大地のエネルギーを司る神が祀られた九頭龍神社に来るが、そこに合体怪獣トライキングが出現したのだった!

 

トライキングに対し、今度はテラスはシュリケンショットを、サヨメは赤色光線を放つ。しかし、トライキングはシュリケンショットと赤色光線を吸収してしまった!弱い光線ならエネルギーにしてしまうようだ……。

 

更に反撃とばかりにトライキングは腹部の超コッヴの顔から光弾、『コッヴビーム』を連射する。テラスとサヨメはそれを避けながら、

 

「なら!」

 

と、接近しパンチやキックをお見舞いする。だがトライキングも負けてはおらず接近して来たテラスやサヨメに頭部の角での刺突や尻尾の殴打をしてくる。

 

「ジュウアッ!」

 

「グゥ……!」

 

2人はトライキングの猛攻に防戦一方になってしまう。そして、2人が怯んだ隙を逃さずトライキングは額からの光線『超音波光線』を発射する。

 

「ジュアァッ!!」

 

「ウオッ!?」

 

2人は光線を受けて吹き飛ばされてしまう。そしてそこに追い討ちをかけるように、トライキングは腹部からコッヴビームを発射した!

 

「グアアアアッ!!!」

 

「ジュジュッ!」

 

テラスはサヨメの前に出てバリアを張って何とか防御する。しかし更にトライキングは背中の翼を広げ2人に突進する!

 

「ジュウアッ!?」

 

「グゥッ!?」

 

2人は咄嗟に両腕を交差させて防御するが、凄まじい突進の前に吹き飛ばされてしまった。そしてトライキングはそのまま空に飛び立ち上空からゴルザの額からの光線とメルバの眼からの光線を合わせた光線技、『ゴルメルバキャノン』を放った。

 

「ジュアアアアアアアアッ!?」

 

「ぐうううううっ!?」

 

上空からの攻撃にさらされ、大ダメージを受ける2人……。テラスは倒れ伏し、

 

「ジュアア……!」

 

「テラス!?」

 

光の粒子を出しながら、消えてしまう。そして、テラスが消えた辺りにレオが出現した。どうやら先に限界が来て強制的に変身が解除されてしまったらしい……。

 

「うぐぐ……!」

 

フラフラになりながらもなんとか立ち上がるレオ。しかし、不調と今の戦いのダメージが重なり立っているのがやっとという様子だった。

 

「レオ……」

 

サヨメはレオの救援に行きたかったが、目の前のトライキング相手に隙を晒す訳には行かなかった。トライキングは地上に降り立ち、三種類の怪獣の声が入り混じった咆哮をあげる。

 

「アハハ!いいじゃんすげーじゃん!流石トライキング!ウルトラマンを倒しちゃったよ!」

 

キャエイトは上機嫌に笑う。レオは、

 

「ど、どうすればいいんだ……!?」

 

不調はあったが、ウルトラマンテラスとして敗北したのは初めてだった。しかもこのままではトライキングは野放しになり、今戦っているサヨメも死ぬかもしれない。レオは、

 

「何か……。何か手は無いのか……?」

 

と呟く。その時だ、レオの側の地面が割れたかと思うと、そこから大量の水が勢いよく吹き出してレオを飲み込んだ。

 

「うわああ!?」

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

次にレオが目を開けると、レオは不思議な空間に居た。そこはまるで水中の様だったが、レオは溺れなかったし息苦しくもなかった。

 

「ここは……」

 

と呟くレオの目の前には、巨大な蒼い龍が居た。龍は喋り出す。

 

『汝、我が力を求める者か?』

 

その問に、レオは答える。

 

「俺が貴方の力を求めてるかどうかは分からないけど……。もし必要なら俺は貴方の力を借りたい」

 

すると龍はまたも喋る。

 

『我の力を使うと言うならば覚悟せよ。それは人知を超えた力である事を……』

 

「ちょっとまった貴方は誰なんだ……?」

 

『ミズノエノリュウ。と、人間は我をそう呼ぶ……』

 

ミズノエノリュウの言葉にレオは、

 

「みずのえの……、もしかして九頭龍神社に祀られている神様か?」

 

と問う。ミズノエノウリュウは答える。

 

『ある者は我を神と、またある者は我を怪獣と呼んだ……。我は、汝の身体に宿りし地脈の力。そして汝に宿る光のエネルギーとはまた異なる存在……』

 

「つまり貴方は俺の身体の中に宿ってるエネルギーそのもので、俺は貴方の力を使えるってことか……」

 

『左様……。しかしそれは同時に汝が我を制御出来なければその身を滅ぼす事を意味する』

 

ミズノウリュウの言葉にレオは言う。

 

「でも、それしかないんだろ?だったらやるさ」

 

2人のやり取りの後レオの身体が光り輝く!

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

その頃サヨメはトライキングの猛威に晒されていた。弱っているサヨメの攻撃は決定打にならず、逆にトライキングの攻撃を受け、吹き飛ばされてしまう。

 

「グゥ……!」

 

そしてトライキングはトドメとばかりに額からの光線『ゴルメルバキャノン』を放とうとする。サヨメは死を覚悟した……。しかしその時、

 

「ジュアッ!!」

 

光が立ち上り、その中からテラスが現れた。

 

「テラス!」

 

驚くサヨメ。それを見たキャエイトは、

 

「ん~?なになに?復活しても無駄無駄。トライキングには勝てないよ」

 

と言う。確かにテラスが復活してもトライキングには勝てなかっただろう。……それが今まで通りのテラスなら。

 

「ジュアワッ~!!」

 

テラスの身体が蒼い光に包まれていく。

 

「おわあっ!?」

 

「なんだ……?」

 

突然の事に動揺するキャエイトとサヨメ。光が収まった時、テラスの身体には青みがかかったカラーの鎧が装着されていた。そして、見るものが見れば、その鎧のデザインはウルトラマンタイガの形態である「フォトンアース」の鎧に似ている事が分かっただろう。

 

これぞ、『ウルトラマンテラス・フォトンアース』、テラスが地球のエネルギーを手にした姿である!

 

「ジュッ!」

 

テラス・フォトンアースはトライキングに向かって構える。

 

「見かけ倒しだ!やっちゃえトライキング!」

 

キャエイトはトライキングに命令する。トライキングはテラス・フォトンアースに向かってゴルメルバキャノンとコッヴビームを同時に発射する。しかし、

 

「ジュアッ!」

 

テラス・フォトンアースはその攻撃をものともせずにトライキングに向かって行く。そして

 

「ジュアッ!!」

 

トライキングの腹部に強烈なパンチを叩き込み吹き飛ばす!

 

「グゥッ!?」

 

その威力は凄まじく、トライキングは大きく吹き飛ばされる。更にテラス・フォトンアースは追撃し、今度は回し蹴りを食らわせる。しかしトライキングもやられっ放しではない。尻尾でテラス・フォトンアースを攻撃するが、それを片手で受け止められてしまった!

 

「ジュア!」

 

そのまま尻尾を掴んだまま振り回し、トライキングを投げ飛ばす。トライキングはなんとか体勢を立て直そうとするが、そこへテラス・フォトンアースが走ってきて連続でパンチをトライキングの胴体に放ち、締めに顔面に蒼いエネルギーを纏ったパンチを叩き込んだ。今まで受けた事の無い威力の攻撃に、トライキングは悶絶した。

 

「ど、どういうことなの~!?」

 

「凄い……!」

 

まるでトライキングの実力が通用しない事に驚愕するキャエイトとその力を目の当たりして感嘆するサヨメ。そしてテラス・フォトンアースはトライキングを持ち上げ、更に投げ飛ばす。

 

「ジュアッ!」

 

トライキングはフラフラになりながらも、自らの最大の力を込めてゴルメルバキャノンを放つ。それに対し、テラス・フォトンアースは腕を十字に組んで強化されたサンジェント光線、『オーラムサンジェント』を発射した。空中でぶつかり合うオーラムサンジェントとゴルメルバキャノン。しかし、オーラムサンジェントがゴルメルバキャノンを呑み込み、そのままトライキングに命中する!

 

「ジュアアァッ!!」

 

そして着弾した光線の威力に耐えきれず爆発四散するトライキング。それを見たキャエイトは、

 

「くうう……!覚えてろよ~!」

 

と負け台詞を吐きながら宇宙船で逃走していった……。

 

戦いを終えたテラス・フォトンアースはレオの姿に戻ったのだった……。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

戦いが終わり、レオの元に人間の姿になったサヨメが来る。

 

「レオ!大丈夫か!?」

 

「サヨメさん……。なんとか勝てましたよ……」

 

と、レオはサヨメに言う。サヨメも無事なレオを見て安堵の表情を浮かべていた。その後、レオとサヨメは九頭龍神社に引き返したが神主はレオの姿を見るなり、

 

「私が出来ることはもうないでしょう」

 

と言った。

 

「え、どういう事ですか?」

 

とレオは聞く。すると神主は、

 

「貴方の中の大地のエネルギーは良い方向に貴方と合一したようです。貴方の不調も回復したでしょう?」

 

と言う。

 

「そういえば……」

 

ここ最近レオを悩ませていた高熱や倦怠感が消えていた。

 

「レオは助かったということなのか……?」

 

そう尋ねるサヨメに神主は頷く。そして、

 

「壬龍大明神は、貴方を選んだようです。貴方がその力を誤った方向へ使わない限りその加護は続くでしょう」

 

と言った。それを聞いてレオは、

 

「分かりました。俺、やってみます」

 

と答えたのだった。九頭龍神社からの帰路、レオが何気なくサンフラッシャーを取り出してみると、サンフラッシャーにはミズノエノリュウの形をしたキーホルダーの様なものが付いていた。恐らく、ミズノエノリュウの加護の証なのだろう。

 

「これからもよろしくな、ミズノエノリュウ」

 

レオはそう呟いてサンフラッシャーをしまうのだった……。

 




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