ウルトラマンテラス   作:クォーターシェル

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怪異宇宙人 ケットル星人アザンブ 復讐怪人 ザンパ星人キドルガ メカニズム怪獣 リッガー 登場


第26話 最後のひとり(神谷主水様原案)

太陽系に存在するアステロイドベルト、そこを一機の宇宙船が航行していた。宇宙船にたった1人で乗っているのはアザンブという名のケットル星人だった。ケットル星人は高齢化が進んでいる種族で、とうとうアザンブ1人を残して他のケットル星人は寿命を迎えてしまった。ケットル星人最後の生き残りであるアザンブは死に場所を求めてあても無く宇宙をさすらっていた。

 

「確かこの星系にある地球は結構栄えてるという噂じゃな。まったく羨ましいもんじゃわい……」

 

そう1人呟くアザンブ。そんな中、アザンブの乗る宇宙船の前方にまるで島の様な形状をした小惑星が現れた。それを見たアザンブは、

 

「おや、何か施設があるようじゃな。宇宙基地か何かかな?」

 

と呟く。そしてアザンブは、

 

「どうせもう死ぬんじゃから最期に地球への土産を……っと」

 

と言って小惑星にある施設へと向かうのだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

小惑星『ディン』の施設の入り口らしき所に来たアザンブ。アザンブは扉をノックする。

 

「おーい!誰かおらんか?」

 

すると、扉の向こうから、

 

「一体誰だ?まさか……、地球人じゃないよな?」

 

という声が返ってきた。アザンブは、

 

「儂はケットル星人のアザンブ、行くあても無い爺じゃ。そういうお前は地球人ではないのか?」

 

と言う。すると扉の向こうから、

 

「ああ、俺は地球人じゃない。今開けるから待っていてくれ!」

 

という声がして扉が開く。そしてアザンブの目の前にはまた別の宇宙人が居た。その宇宙人は、

 

「俺はザンパ星人のギドルガだ。訳があってこの小惑星ディンを隠れ家にしてる。まあ詳しい話は中でさせてくれ」

 

というのだった。アザンブは、

 

「おう……」

 

と答えるとギドルガと共に中に入るのだった……。

小惑星ディンの施設の中に案内されたアザンブ。そして、ギドルガに、

 

「それで?何故ザンパ星人のお前がこんな所にいるのじゃ?」

 

と尋ねる。ギドルガは、

 

「そうだな、あれは今から地球時間で5年前……。俺達ザンパ星人の宇宙艦隊は地球に攻め込んだんだが、激しい抵抗にあってな。ザンパ星人地球兵団は俺を残して全滅しちまったんだ」

 

と言う。アザンブは、

 

「なるほどのう。母星に帰る気は無いのか?」

 

そう尋ねる。

 

「駄目だ。侵略が大失敗して母星に帰った所でその罪を問われるのは目に見えてる。それにすごすご帰ったんじゃあ俺の気が収まらねえ!」

 

「そうか……」

 

ギドルガの答えに納得するアザンブ。そして、

 

「それで、爺さんは何で太陽系に?」

 

とギドルガに質問されるアザンブ。アザンブは、

 

「それはな……」

 

と自分の種族が辿った運命と自分が太陽系に来るまでの事を話した。それを聞いたギドルガは、

 

「そうか……。爺さんも最後の生き残りって訳か……」

 

と言う。そして、

 

「お前はこれからどうする気じゃ?もしやまだ地球への侵攻を諦めてないのか?」

 

アザンブのその問いにギドルガは、

 

「例え侵略は叶わなくても、俺1人で地球人への復讐をする気さ!その為にこの小惑星で色々準備をしている所なんだ」

 

と言う。アザンブは、

 

「復讐か……。おい、ギドルガと言ったな。その話儂にも一枚噛ませてくれんか?」

 

そう言った。ギドルガは、

 

「何!?」

 

と驚いた。そしてアザンブに、

 

「どういうつもりだ?」

 

と尋ねる。すると、アザンブは語り始める……。

 

「儂も地球人はまだまだ種族が若く生き続けると聞いてな。どうせ死ぬなら地球人を道ずれにしてやりたいのじゃ。どうじゃ?ケットル星人とザンパ星人の生き残り同士。手を組んで地球人に復讐を果たそうじゃないか」

 

それを聞いたギドルガは、

 

「成る程な。丁度そろそろ俺の復讐計画の準備が終わる頃だ。爺さんが地球人を道ずれにしたいって言うんなら乗ろうじゃねえか」

 

と言うのだった。そして2人は手を組む事になった……。

 

「ところでギドルガ、儂は地球という星はこの近くの宇宙にあるとしか知らんのじゃが、このディンの近くにあるのではないか?」

 

とアザンブが聞く。するとギドルガは、

 

「ああ、ここは太陽系の小惑星地帯で、ディンを起動させれば地球時間で1週間程で地球にたどり着く」

 

と言う。アザンブは、

 

「ほう、そうか……」

 

と答えるのだった……。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

それから1週間後、地球各国の宇宙機関が島の様な形の小惑星の接近を次々に警告した。迎撃の為、各機関の人工衛星に搭載されたミサイルが、接近してくる小惑星に狙いを定める。そして、とうとう小惑星がミサイルの射程圏内に入った時だった。人工衛星のシステムが機能不全を起こし始めた。とある機関の管制室で司令が、

 

「どうした!?」

 

と動揺する。オペレーターの1人が、

 

「小惑星から怪電磁波が放射されています!恐らくその妨害によるものかと!」

 

と言う。司令は、

 

「何!?」

 

と驚く。そして小惑星は大気圏に突入してしまい。地球の空を浮遊するのだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

地球の空を飛ぶ浮遊惑星。地球防衛隊は直ちにこれの対処に当たろうとしたが、浮遊惑星は強力な電磁波を放って電子機器や通信網を機能不全に陥らせていた為対応は後手に回らざるをえなかった。しかも、浮遊惑星が接近後、世界各国で連日のように爆破テロが発生した。世界の各機関もこの対処に当たろうとはしていたのだが、こちらも電磁波の妨害により上手くいっていなかったのだった。

 

そんな中、ある都市で地球防衛隊の隊員数名が怪しい白髪の異星人を追っていた。行き止まりに追い詰められる異星人。

 

「追い詰めたぞ!」

 

「白昼堂々怪しい奴め!基地まで連行させてもらう!」

 

そう言う防衛隊隊員達。隊員達が追い詰めていたのは地球に侵入していたアザンブだった。アザンブは、

 

「ふん!青二才共め!儂が追い詰められたのではなく、わざとお前達を誘い込んだのが分からんか!」

 

と言う。隊員達は、

 

「何!?」

 

と驚く。そしてアザンブは、

 

「ここでまとめて倒してやるわい!」

 

と言い、素早い動きで隊員達に接近して格闘戦を仕掛ける。

 

「グアッ!?」

 

「ガハッ!?」

 

と次々とやられていく隊員達。アザンブは、

 

「ほれほれ!どうした?地球人共!」

 

と言いながら更に攻撃を続けていく。隊員達も格闘戦の素人では無いのだが、老化していながらも高い身体能力を持つケットル星人相手には分が悪かった。とうとうアザンブを追っていた地球防衛隊の隊員達は皆地に倒れ伏してしまったのだった。

 

「ふっ!他愛もないわい!さて、次の場所に行くとするか!」

 

アザンブはそう言い、倒れた隊員達を踏みつけながら次のテロを起こす場所へ向かったのだった……。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

その頃、レオは浮遊惑星の侵入や爆破テロによる混乱をやっと知った。辛うじて見れたネットの記事を見ながら、

 

「これは大変な事になったな……。やっぱ俺が行くしかないか……?」

 

自室でそう呟いていると、レオの住む105号室のインターホンを押す者がいた。レオがドアを開けるとサヨメが立っていた。

 

「サヨメさん!」

 

「レオ、最近アステロイドベルトからこの星に飛んできた浮遊惑星の事は知っているか?」

 

その問いに、

 

「はい。さっきやっと知った所ですよ。電波障害のせいでネットも上手く繋がらないみたいですし……」

 

と返すレオ。サヨメは、

 

「そうか……。地球防衛隊も手をこまねいているようだ。お前はどうする?今回の事件に介入するのか?」

 

そう尋ねる。レオは、

 

「はい。このままだと生活に支障がでますし、地球防衛隊が頼れないなら俺がなんとかするしか無いと思います」

 

と答える。サヨメは、

 

「分かった……。ならば私も同行しよう」

 

と言う。レオは、

 

「ありがとうございます!」

 

と礼を言うのだった。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

こうして、ウルトラマンテラスに変身したレオとバルタン星人の姿になったサヨメは浮遊惑星に向かって飛行していた。サヨメがこう切り出す。

 

「あの浮遊惑星の周りには電磁バリアーが張られているようだ。先ずはそれを突破しないといけない」

 

(そうなんですか?)

 

テラスがテレパシーでそう返す。サヨメが、

 

「ああ。バリアーを破るにはこちらも相応の力を使わないとこじ開けられないだろうな」

 

と言う。そして、浮遊惑星が近づいてきた。テラスはシュリケンショットを放つが、シュリケンショットは見えない壁の前に遮られた。サヨメの言う通りのようだ。サヨメは、

 

「よし、1、2の3でエネルギーを一点に集中させて突破するぞ」

 

と言う。テラスが、

 

(分かりました)

 

と答えるとサヨメは、「1、2の3」と言いエネルギーを集中させた。そして、

 

「今だ!」

 

というサヨメの合図と共に2人はバリアーに突撃する。するとバリアーは破られて浮遊惑星の侵入に成功したのだった……。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

2人は浮遊惑星に着陸しそれぞれ地球人の姿へなった。理由は電磁バリアーを突破する際に多量のエネルギーを使ったからだ。レオが、

 

「変身が解けた……。しばらく戦闘は避けなきゃいけないですね」

 

その言葉にサヨメも、

 

「ここは既に敵地だ。細心の注意を払って行くぞ」

 

と言う。2人は、浮遊惑星の探索を始めた。そしてしばらく歩く……。その頃浮遊惑星ディンの基地内ではギドルガが侵入者を察知していた。

 

「まさか電磁バリアーが破られるとはな……。アザンブの爺さんを呼び戻すか」

 

ギドルガは地上に居るアザンブに連絡をするのだった。それからちょっと後、浮遊惑星ディンを捜索するレオとサヨメは基地を発見した。

 

「あそこでこの浮遊惑星をコントロールしてるのかな?」

 

レオがそう言う。サヨメも、

 

「恐らくそうだろうな」

 

と答える。そして2人が基地に接近すると、四足歩行の恐竜の様な姿の怪獣が現れた。怪獣の名はリッガー、この浮遊惑星ディンの用心棒といえるサイボーグ怪獣である。リッガーはレオとサヨメの方に向かってくる。サヨメが、

 

「まずいな……、レオ、お前はもう変身できそうか?」

 

そう尋ねるとレオは、

 

「いや、まだエネルギーが回復しきってないみたいです……」

 

と答える。サヨメは、

 

「そうか……。ではまだ余力がある私が相手しよう」

 

と言い巨大化してリッガーに向かっていく。そして格闘戦になるサヨメとリッガー。その隙にレオは、基地の方へ向かう。レオは基地の入り口の扉が開いているのを見た。

 

「よし、入ってみるか」

 

基地内は数多くのコンピューターが作動していた。それを見ながら内部を進むレオ。

 

「さて、何処のコンピューターを操作すればいいんだ……?」

 

レオがそう呟いた時レオの背中に銃が押し付けられる。

 

「そこまでだ」

 

銃を押し付けたのはギドルガだった。

 

「しまった!」

 

レオがそう叫ぶと、ギドルガは、

 

「お前は地球防衛隊の人間じゃあないみたいだが……、あのバルタン星人もお前の仲間か?」

 

そう言い、

 

「取り敢えず手を上げろ。少しでも長生きしたかったら妙な真似はするなよ?」

 

と、レオに命令するギドルガ。

 

「分かった……」

 

レオは、素直に手を上げるのだった……。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

その頃、基地内のサヨメとリッガーの戦いは膠着状態に陥っていた。リッガーのパワーは高くサヨメを圧倒していたのだが、格闘戦の経験でサヨメも負けていなかったのだ。しかし、リッガーの加勢にアザンブが登場した。状況が2対1になってしまったことでエネルギーを消耗しているサヨメは一気に不利になってしまった。そこでサヨメは、

 

「!!」

 

ハサミから煙幕を噴出して、辺りの視界を遮った。そして、リッガーとアザンブの目を眩ませたサヨメはその場から離脱するのだった。その頃、レオはギドルガによって牢屋に入れられていた。そんな中アザンブが基地に入ってくる。ギドルガが、

 

「アザンブの爺さん、表にいたバルタン星人はどうした?こっちは1人捕まえたし、殺してても構わないんだが……」

 

そうアザンブに話しかける。アザンブは、

 

「残念ながらバルタン星人には逃げられてしもうたわい。その地球人も侵入者かの?」

 

と返す。ギドルガが、

 

「ああ。地球防衛隊の人間じゃあないみたいだがな」

 

と言うとアザンブは、

 

「ほう……。どうやら若者の様じゃの。どうやってここまで来たかは知らんが来なければ少しだけ長生きできたものを……」

 

と言う。ギドルガは、

 

「そうか。ならアザンブの爺さん、この地球人に拷問でもかけてみるか?」

 

と聞く。しかしアザンブは、

 

「いや、やめとくわい」

 

と言い、レオの牢屋の前に来た。そしてレオに言う。

 

「地球人よ。あのバルタン星人はお前の仲間かの?」

 

レオは、

 

「あんた達に答える義理は無いと思うぞ」

 

そう答えた。ギドルガは、

 

「はっ!状況をよく考えるんだな。お前のお仲間さんはお前を置いて逃げだしたみたいだぜ?つまりお前は見捨てられたって訳だ。よくて拷問か、悪くて処刑だな!」

 

とレオに言う。しかし、レオは、

 

「それはどうかな?」

 

と言い返すのだった。そしてレオが、

 

「あんた達は一体なんだってこんな事をするんだ?」

 

そう問うと。ギドルガが、

 

「5年前に全滅させられた仲間の仇討ちよ!」

 

と答え、アザンブは、

 

「種族全体が若い者が多い地球人が憎いのじゃ!」

 

と答える。それを聞いたレオは、

 

「なんだ殆ど逆恨みじゃないか!」

 

と叫ぶ。ギドルガが、

 

「黙れ!逆恨みだろうと恨みは恨みよ!」

 

と返す。そんな話をしながらレオは内心、

 

(変身の為のエネルギーは溜まったようだけど、隙が欲しいな……。こいつらの気が俺に向いたままじゃあ反撃は難しい……)

 

と思っていた。むやみに変身しようとしてもその隙を狙われてしまうだろう。そう考えているとアザンブが、

 

「まあよい。地球人よ、お前にはせめて苦痛なき死を……」

 

と言う。その時だった!基地の警報が鳴り出した。ギドルガは、

 

「何事だ!?」

 

と聞く。すると基地内のコンピューターが、

 

『基地内のシステムのあちこちにエラーを確認。何者かの破壊工作の模様』

 

と報告する。ギドルガが、

 

「ちっ!俺は様子を見てくるからアザンブの爺さんはそいつを見張っとけ!」

 

と言って基地内の故障個所へ向かおうとする。しかし、

 

「ぐわあっ!?」

 

ギドルガの胸が飛んできた光線に貫かれる。

 

「ギドルガ!!」

 

と叫ぶアザンブ。光線を撃ったのはサヨメだった。

 

「貴様……!よくもギドルガを!」

 

アザンブがサヨメに向かおうとした時、

 

「今だ!」

 

レオはサンフラッシャーを起動しテラスに変身した。そして鉄格子をこじ開けてアザンブにシュリケンショットを放つ。

 

「ぐおっ!?」

 

「サヨメさん!助かりました!」

 

「気にするな」

 

テラスとサヨメがお互いに駆け寄る。

 

「おのれえ……!」

 

怒るアザンブに息も絶え絶えのギドルガが話しかける。

 

「爺さん……。俺はもうダメみたいだ……。畜生……、死んでいった仲間達の顔が見えるぜ……」

 

アザンブは、

 

「ギドルガ!死ぬな!」

 

と叫ぶが、既に虫の息だったギドルガにはもう聞こえていなかった。そして……、

 

「爺さん……。すまねえ……」

 

と言い残し息を引き取るのだった……。アザンブは、

 

「この下郎共め!纏めて地獄に送ってくれるわ!!」

 

そう言いながら巨大化していく。それを見たサヨメが、

 

「テラス。私は戦う為のエネルギーがまだ戻っていない。戦闘は頼めるか?」

 

とテラスに問う。テラスは、

 

(分かりました!)

 

そうテレパシーで返事するのだった。そして基地の外でテラスは槍を構えるアザンブと出撃したリッガーと対峙する。

 

「ジュア!」

 

「グオッ!」

 

2つの巨体は激突する。そしてアザンブが、

 

「くらえ!」

 

と槍からミサイルを発射する。

 

「ジュアッ!」

 

テラスはそれを横に躱し、そのままアザンブに接近しパンチを繰り出す。アザンブはそれを槍で防ぐ。更にテラスに向かってリッガーが長い尻尾を振るう。

 

「ジュッ!?」

 

それをしゃがんで躱したテラスは、再びパンチを繰り出す。

 

「ジュッ!」

 

今度は槍で防がれるもののアザンブの体勢を崩した。そこにリッガーの尻尾が来る!

 

「ジュアッ!」

 

咄嗟に片手でその尻尾を掴み押さえるテラス。そしてそのまま飛び上がってリッガーに蹴りを入れる。

 

「ジュッ!」

 

キックはリッガーに命中する。しかしその隙にアザンブが槍の連続突きを繰り出す。

 

「ジュアッ!」

 

槍を回し蹴りで弾いていくテラス。そして、

 

「ジュア!!」

 

飛び上がり空中で一回転して強烈なキックを放つ!

 

「グオッ!?」

 

アザンブはガードするものの大きく後退する。アザンブに追撃しようとするテラスだったが、リッガーの体当たりを受けてしまった。

 

「ジュッ!?」

 

リッガーの体当たりをくらい、地面に倒れ伏すテラス。そこにリッガーが追撃しようと尻尾を振るう!しかし、

 

「ジュアッ!」

 

それを躱し逆にパンチを繰り出す。そしてそのまま連続パンチを繰り出しリッガーにダメージを与えていく。

 

「グオッ!?グオッ!?」

 

連続パンチで後退するリッガーだったが、その隙を突いてアザンブの槍が飛んでくる!

 

「ジュアッ!」

 

テラスはテラス・フォトンアースに強化変身して、飛んできた槍を掴み取ってへし折った。

 

「とおっ!」

 

そして、直後に飛び蹴りを放って来たアザンブに対し、カウンターでエネルギーを纏った手刀を逆に叩き込んだ。

 

「ジュアアッ!」

 

「ゴフッ!?」

 

急所に手刀の一撃を受け、吐血するアザンブ。しかし、

 

「わ、儂らが死ねば……、この惑星ディンは地球防衛隊本部に向かって落下するように仕向けてある……。地球人共は道連れじゃ……」

 

と呟く。アザンブのその呟きを聞いたテラスは、

 

(なんだって!?)

 

驚愕する。そしてアザンブはその場に倒れ込み息絶えたのだった。それと共にテラスが立っている浮遊惑星ディンそのものが揺れ始める。どうやら本当に落下を始めているようだ。

 

(ど、どうしよう!?)

 

その時サヨメが現れた。サヨメはテラスに、

 

「その怪獣リッガーの頭に、この浮遊惑星ディンのサブコントロール装置が入っているようだ!テラス!一緒にリッガーを地球外に運ぶぞ!」

 

そう呼びかける。

 

「ジュア!」

 

テラスは頷き、サヨメと共に抵抗するリッガーを捕えて、持ち上げて飛び上がる。すると、浮遊惑星ディンはテラス達を追って来た。サヨメの情報は正確だったようである。そしてリッガーを地球外に運び出すと、浮遊惑星ディンも地球外へと脱出した。

 

そしてテラスはリッガーを浮遊惑星ディンに叩きつけて、両腕をL字に組みエルロンシュートを発射した。エルロンシュートを受けたリッガーと浮遊惑星ディンはそのまま宇宙空間で粉々に爆発したのだった……。

 

 

 

◇  ◇  ◇

 

 

 

こうしてアザンブとギドルガの企みは潰え、地球には束の間の平穏が戻って来た。月夜市に降り立ったレオとサヨメは、

 

「今回も助かりましたよサヨメさん」

 

「別に礼を言われるほどの事じゃないさ」

 

と会話する。そして2人は星雲荘に戻って行くのだった。

 




駄文閲覧ありがとうございました。ご感想等お待ちしております。

神谷主水様、今回のアイディアありがとうございました。
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