TS貴族令嬢の複雑すぎる婚活事情   作:桜木桜

62 / 83
ちなみに成人したトール君の見た目はFa◯eのガヴ◯インでイメージしています。
ただ、まだ十四で成長しきってないので、ややショタは残ってます。


第27話

 

 もしかして、嵌められたか?

 そう思い、身構えた私だが……。

 

「わ、わぁぁあ!! わ、私は、何も見ておりません!」

 

 両手で視界を覆い、見ていないアピールをするトール君を前に少し冷静になる。

 この様子だと、トール君が私を嵌めたというわけではなさそうだ。

 というか、トール君がそんなことをするわけがない。

 

「……ふむ」

 

 私は自分の体を見下ろす。

 入浴するためとはいえ、別に全裸というわけではない。

 湯着と呼ばれる衣服を着ている。

 

 色は茶色だ。

 透けることはないだろう。

 

 胸元から踝まで隠れている。

 ちゃんと隠れなければいけない部分は隠れている。

 

 これと比較すれば、背中ガバ開きおっぱいスケスケのドスケベえちえちドレスの方がよっぽどえっちである。

 つまり今の私は相対的に見てえっちではない。

 

 アインシュタインだって、認めるだろう。

 

 そしてさっきのトール君も上半身は裸だけど、下半身は半ズボンのような湯着を履いていた。

 

 お互い全裸というわけではない。

 

 何より私は男の子。

 トール君も男の子。

 一緒のお風呂に入っても、何の問題もない。

 

 ……よし。

 

「失礼いたします」

「ろ、ロゼリア姫!?」

 

 私はトール君の隣に腰を下ろした。

 そして動揺の声を上げるトール君の唇に、人差し指を押し当てる。

 

「静かに」

「……はい」

 

 トール君は少し冷静になったのか、顔を真っ赤にしたまま小さく頷いた。

 それから明後日の方向を見ながら、口を開く。

 

「ロゼリア姫は……なぜ?」

「騎士コートレイルから。トール殿がわたくしのために入浴を用意してくださったと」

「あ、あいつ……!」

 

 トール君の体から僅かに怒気が漏れる。

 こ、怖いからやめて……。

 

「少々、お待ちください」

「待ってください。何をするつもりですか」

「やつの首を刎ねてきます」

 

 判断が早い!

 私は慌てて後ろから彼を羽交い締めにするが……。

 

 うわっ!

 き、筋肉……すご!

 

 こ、こんな体だっけ!?

 もっと、ひょろっとしていたはずなのに……。

 

 頭の中の印象と、肌から伝わってくる情報のギャップで頭が混乱する。

 

「お、落ち着いて。……そんなことをすれば、事が露見します」

 

 何とか平静を保ちながら、私は叫ぶ。

 

 未婚の男女が一緒に入浴したことがバレると不味い。

 確かに騎士コートレイルの首を切り落としても問題ない案件ではあるが、首を落とすからには事情を説明する必要がある。

 

「何より、今からあなたが出て行けば、騒ぎになります」

「そ、それは……そうですね」

 

 トール君は納得した風なことを言いながらも、私の腕から逃れようと身動ぎする。

 逃がすまいと私は強めに抱きしめる。

 

 うっ……こ、これ、魔力抜きでも絶対に勝てないな……。

 

「そ、そのロゼリア姫。……は、離れていただけますか?」

「離したら、あなたは騎士コートレイルを殺めに行くでしょう?」

「か、考えをあらためましたから。もう、落ち着きました。だから、その……」

「わかりました」

 

 私はトール君から離れた。

 気付けば私の湯着は彼と私の汗で湿ってしまっていた。

 

 止めるためとはいえ、くっ付き過ぎたかな。

 

「ロゼリア姫?」

「いや、その……」

 

 着痩せするタイプなんですね。

 そんな感想が脳裏を過った。

 

 前から筋肉質な体型だとは思っていたけれど、ここまでムキムキだと思っていなかった。

 なぜ気付かなかったのか?

 それはトール君の背が高いからだ。

 

 百八十くらいだろうか?

 身長が高く、縦に長いせいで横の太さに気付かなかった。

 

 まだ十四歳なのにこの体格……。

 

 しかし考えてみれば、ラークノール公爵家の男たちは全員、二メートル届くか届かないかの巨漢ばかりだった。

 ラークノール公爵も筋肉ムキムキだし、トール君もああいう感じに成長するのだろう。

 

 一方の私は百六十を超えてから、伸びにブレーキが掛かってきた。

 百六十五は超える気はするが、百七十には届かないかな……。

 

「どうかされましたか? 何でも言ってください」

「な、何でも……ありません」

 

 こちらに近づいてくる筋肉の塊を前に、私は思わず後退りした。

 そしてビビったことを誤魔化すために、自然な仕草で座り直す。

 い、いや……び、ビビッてなんてないけど!

 

「失礼いたします」

 

 トール君も私と少し距離を開けて座る。

 少し安心している自分に気付き、苛立つ。

 

 何だか、負けた気分だ。

 

「一つお伺いしたいのですが、混浴はよくあることなのですか?」

「……騎士や平民、なら」

 

 ガルザァース人の集落には必ず一つは蒸気浴ができる風呂場があるらしい。

 そしてそういう場所は混浴であることも少なくないとか。

 

「彼は確か、ガルザァース人でしたね」

「……ええ。父に服従した海賊の息子です」

「では、文化の違いということで納得しておきましょう」

 

 会話を交わしたことがある人間の生首は見たくない。

 穏便に済ませられるなら、その方が良いだろう。

 

「ロゼリア姫がそれを望むのであれば……」

 

 トール君は小さく頷いた。

 

「しかしケジメは必要です。半殺しにしておきます」

「そ、そうですか。……事が露見しなければ良いのですが」

「稽古という名目で行います故」

 

 何それ、怖い。

 とはいえ、トール君の部下のことだし。

 その辺りは任せよう。

 

「しかしトール殿の衣服は更衣室にありませんでしたが。どうやって入られたのですか?」

「普通に男子更衣室から。……入口が二つあります」

「……あぁ、なるほど」

 

 要するに「男子更衣室」「女子更衣室」は分かれているが、浴場は男女兼用なのだろう。

 普段は時間を分けて使っているのかもしれない。

 もしくは、ラークノール公爵と公妃の愛の巣……。

 

 やめよう。

 ちょっと生々しい。

 

「ということはわたくしとトール殿がこうして密会しているということは、誰にも知られないということですか?」

「騎士コートレイルの目的が、それなら、そうでしょう。あの男は謀に長けます」

 

 ふーん。

 そっかぁ……。

 

「では、少し楽にしても良いですか?」

「えぇ、もちろん」

「ありがとうございます」

 

 私は微笑むと、少しだけ距離を詰めた。

 呆気にとられた様子のトール君の手に、自分の手を重ねた。

 

 内心で緊張していることを、悟られないように。

 

「ロゼリア姫……!?」

 

 トール君が声を上げる。

 彼が驚く姿に、私はどこか安堵を覚えた。

 よし……。

 

「このような無防備な姿を殿方に晒すのは、初めてです」

「そ、そうですか」

「責任、取ってくださいね?」

「せ、責任!? そ、それは……」

「結婚してください」

「も、もちろんです!」

 

 トール君は大きく頷いた。

 頼もしい限りだ。

 

「先ほど、お義母様とお話をしました」

「……ロゼリア姫の?」

「故人と話せる魔法は知りません」

「そ、そうでした。……俺の母親ということですね」

 

 トール君はカクカクと頭を前後に振った。

 面白いな。

 

「どうでしたか」

「手応えは感じました。私とトール君の結婚の利は、最大限説いたつもりです」

「トール……君?」

 

 あっ……。

 まあ、いいか。

 

「ダメでしたか?」

「いえ、別にダメではありませんが……」

「代わりに私のことはロゼリアと呼んでください」

「え? でも……」

「ダメ……ですか?」

「ダメではないです。……ロ、ロゼリア」

「はい、トール君」

 

 私は笑顔を浮かべ、返事をする。 

 トール君は恥ずかしそうに顔を背けた。

 

「羊毛と石鹸の件は、前向きに考えてくださるようです。トール君のおかげです」

「俺は大したことはしていませんが……」

「敬語も禁止です」

「ええ!? でも、ロゼリア姫も……」

「ロゼリア、でしょう。私はお義母様から夫君を立てるように言われたので」

「……じゃあ、トール君もダメでは」

「トール様にしますか?」

「いえ、トール君でお願いします」

「敬語」

「トール君でいいよ」

「よろしい」

 

 私が頷くと、トール君は小さくため息をついた。

 何が不満というのか。

 

「バレーヌ伯爵も確か私とトール君の結婚には反対の立場でしたか?」

「ああ。表立って、俺には言わないが。反対だろう。……敵が増えるって」

「となれば、私とお義母様が仲良くなれば、ますます?」

「その可能性は高い……けど、そこまで障害にはならないかもしれない」

「それはなぜ?」

「ベリドル兄貴はビビリだからな。ああ見えて」

 

 トール君曰く、バレーヌ伯爵は顔に似合わず慎重な性格らしい。

 表立って、トール君やラークノール公爵の方針に異を唱えることはしないと。

 

「ただ、だからこそ派閥の諸侯や騎士の顔色は気にすると思う」

「海岸党ですか。……彼らが欲する物は何でしょうか」

 

 利益で説得できないだろうか。

 私が尋ねると、トール君は少し考え込んだ様子を見せてから答えた。

 

「塩、かな」

「塩? ……何故ですか?」

「タラやニシンの保存に塩が必要なんだ」

 

 ラークノール公爵領は漁業が盛んだ。

 そのため漁労に従事する自由民が多い。

 

 そして彼らは漁民であると同時に、戦士でもある。

 漁場を守るために武器を取り、そして時には外国へ略奪遠征に赴く。

 

 これがラークノール公爵領の軍事力の秘密だ。

 というのはもちろん、知っている。

 

 そうじゃなく……。

 

「塩くらい、ラークノール公爵領でも作れるでしょう?」

 

 海に面しているんだからさ。

 と私が言うと、トール君は首を左右に振った。

 

「我が邦は雨が多いんだ。……仕入れた方が安くなる」

「あぁ……なるほど」

 

 基本的にこの世界では、塩の値段≒薪の値段となる。

 海水から水分を蒸発させる必要があるからだ。

 

 従って、塩を安く生産するには、どれだけ燃料を節約できるかに掛かっている。

 要するにどれだけ事前に「濃塩水」を作れるか――日射で水分を蒸発させられるかによって、生産効率が決定する。

 

 ブドゥーダル公爵領は日照量が多く、夏場は雨が降らない。

 そのためブドゥーダル公爵領は塩の生産に最適だ。

 事実、巨大な塩田で大量の塩が生産されている。 

 

 他方、ラークノール公爵領は雨が多いらしい。

 確かに道中も雨が多かったし、湿度も高いと感じる。

 だからこそ、牧畜に向いているのかもしれないけど。

 

 余談だが、西大陸の岩塩の採掘は、地下の塩層に水を流し込んで、塩水を汲み上げてから、加熱して水を蒸発させて塩を取り出す方法(溶解採鉱法)が主流である。

 よって、岩塩であっても塩の値段≒薪の値段となる。

 

「もっとも、塩田を作る技術がないのも理由の一つだが」

 

 大規模な塩田を作るには、土木工事はもちろん、風車や水車などを設営し、維持する技術力がいる。

 ブドゥーダル公爵領が西大陸有数の塩生産量を誇るのは、気候だけが理由ではない。

 

「塩の権益は父の手にありますから。今は……難しいですね」

 

 ブドゥーダル公爵領では塩は専売制となっている。

 公爵家の財政に直結する話なので、私ではどうにもできない。

 

「ロゼリアと俺が結婚すれば、話は変わるか?」

「それはもちろん」

「であれば、俺が上手く説得しよう」

「それではバレーヌ伯爵の説得はよろしくお願いします」

 

 兄弟同士、男同士。

 上手く行くことも多いだろう。

 

「ところでラークノール公爵はどのようにお考えでしょうか?」

「反対はしていないが、味方にはなってくれていないな。公爵としては」

「公爵としては?」

「父親としては応援してくれている……と思う」

 

 父親としては……か。

 ラークノール公爵はリスクの高さよりもリターンの大きさを好みそうだと勝手に思っていたが。

 さすがに公爵としての立場では、諸手を挙げて賛成というわけにはいかないか。

 

「ロゼリアの方は?」

「お爺様……プルーメラ大公は賛成してくださっています」

「本当か!?」

「厳密には、私が選んだ殿方なら良い……とのことですが」

 

 今思うと、別に賛成というほどではないかもしれない。

 とはいえ、父に比べれば賛成か。

 

「……ブドゥーダル公爵は?」

「大反対、ですね」

「大……そうか」

「父はユガペの子でもありますから。ユガペの子を好ましく思っているのでしょう。全く……王家のせいで捕虜となったのに」

 

 個人的な感情を政治に持ち込まないで欲しい。

 私のように冷静に、色眼鏡を通さずに物事を見て欲しいものだ。

 

 偏見抜きに考えれば、トール君の方が強くて誠実でカッコいいんだから、彼と結婚するべきだ。

 

「しかしお父様は必ず、私が説得します。トール君の魅力が伝わるように」

「そうか。……でも、ほどほどがいいかもしれない」

「ほどほど?」

「俺もロゼリアの話を母に何度もしたが……そのたびに、その、騙されているだの、何だのと……」

 

 火に油を注ぐ結果になった。

 とトール君はため息混じりに言った。

 

 むぅ……。

 

「ところで、これは聞いてよいのか分からないのだが」

「とりあえず、聞いてみてください」

「ブドゥーダル公爵の身代金はいくらだったんだ?」

 

 父の身代金かぁ……。

 これを口にすると我が家の経済力を推し量られるので、外では言えない。

 が、トール君は私の未来の旦那様なので、問題ないだろう。

 

「公爵家の一年分の収入です」

「……具体的には?」

「ふふっ……そんなに気になりますか?」

「それは、まあ、少しは……」

 

 私はトール君を軽く手招きした。

 トール君は少し困惑し、照れた様子を見せながら体を傾ける。

 私はそっと、彼の肩に手を置き、身を乗り出す。

 

「ロゼリア姫!? そ、そんなに近づかれては……」

「内緒のお話ですから」

「こ、ここは俺とあなたしかいないが……」

「まあ、大胆ですね」

「そ、そういう意味では……!」

 

 もう片方の手をトール君の耳元に当てる。

 私の胸が肩に触れている気がするが、気にしない。

 そのままそっと、耳元に唇を近づけ、囁く。

 

「――です。ブドゥーベル金で」

「ええ!?」

 

 トール君が目を大きく見開いた。

 驚く彼に対し、私は自分の片耳に手を添えた。

 

「私が秘密を話したのですから。次はトール君の番ですよ」

「え? 俺の番というのは……」

「ラークノール公爵家の収入、教えてください。ほら」

「……そ、そうだな」

 

 トール君はそっと身を屈めた。

 そして私の耳元に唇を近づける。

 

「五分の一です」

「んっ……」

 

 ゾワっとした感覚に私は思わず体を震わせた。

 ふぅ……。

 

 な、何だろう。

 か、体が熱くなってきた。

 

「思ったよりも少ないのですね」

「ブドゥーダル公爵家が多いだけだ」

 

 しかし我が家の五分の一以下の収益でどうやってこれだけの軍事力を維持しているのだろうか。

 常備軍のような組織を持っているとも聞いているけど。

 どういうカラクリ?

 

「カーヴェニル王子が恨み言を言っていた理由も分かる」

「カーヴェニル王子が? ……難航していると聞きましたが」

 

 未だに国王は解放されていない。

 王家とカルタリア公爵家で身代金交渉がまとまっていないのだ。

 

 和平交渉も込みで交渉しているだろうし、時間が掛かるのは自然だが。

 

「金額が高すぎると頭を抱えていた」

 

 常識的に考えて、国王の身代金が父を下回ることはないだろう。

 きっと同額くらいだ。

 

 私は公爵家の貯蓄から即金で支払ったが、王家は集めるのにも苦労しているようだ。

 王家の財政事情は火の車と見ていいだろう。

 

「私が貸してあげてもいいよと、お伝えください」

「ロゼリアもカーヴェニル王子と文通しているだろうに」

「彼は私にはそこまで心を開いてくれていないので」

 

 二人はおそらく、狩猟大会の時から通じている。

 もっとも、今はその時とは情勢が異なるけど。

 

「ブドゥーダル公爵に借りを作るくらいなら、彼は金額を公表して、諸侯から身代金を募るだろう」

「まあ、そうでしょうね」

 

 これ以上、身代金交渉が長引き、王国が不安定になるのは望むところではないだろう。

 それは彼にとって、あまり良い選択肢ではない。

 ……でも、それをやられるとうちの財政事情もバレるんだよね。

 

 手紙で釘を刺しておこう。

 

「ところでバルトナ王子は?」

「文通されていないので?」

「……あまり、機会がなく」

「不満そうではありましたね」

 

 ロゼリア姫は不誠実な女性ではないと信じています。

 と釘を刺されてしまった。

 もっとも、私の方からも「助けに来てくれなかったじゃん。それに愛人がいる人に言われたくないし(意訳)」と返してやったけど。

 

「カーヴェニル王子は、バルトナ王子はそれほど怒っていないとおっしゃっていたが」

「なら、そちらが真実でしょう」

 

 私の方にもカーヴェニル王子は「俺がバルトナを説得してみせるぜ!(意訳)」と強気な手紙を送って来た。

 代わりに慰謝料をせびられたが。

 自信がなければ、そんな要求はしないだろう。

 

「俺だったら、絶対に許さないけどな。……理解できない」

「私と兄なら、兄を優先するということでしょう。悪い人ではありませんが、頼り甲斐はありませんね」

 

 王家とブドゥーダル公爵家なら、前者を優先するということだ。

 果たして、帝家と戦争になった時、ちゃんと王家の援軍を引っ張って来てくれるだろうか。

 

「俺は必ず、あなたとあなたの大切なモノを守ります」

「まぁ! 逞しい!!」

 

 こっちに乗り換えて正解だった。

 私は手を叩き、トール君を上目遣いになりながら、軽く頭を彼の肩に乗せる。

 すると彼は気恥ずかしそうに視線を上に向けた。

 

「あ、あの……ロゼリア姫……」

「日を追うごとに、お会いするたびに、頼もしくなりますね」

 

 本当に羨ましい。

 私も最近は魔力抜きの体力不足解消のために筋トレをしているが、全く筋肉がつかない。

 お腹に縦筋が一本、見えるような、見えないような……そのくらいだ。

 

「どうやって体を鍛えてらっしゃるのですか?」

「素振りはしていますが。特別なことは何も……」

 

 天然フィジカルか。

 ちぇっ……。

 

 もう少しイジメてやろうかと思ったが、顔を真っ赤にして恥ずかしそうにするトール君の表情に、少し留飲を下げた。

 

 そっと視線を下に向け……。

 

 

 

「……え?」

 

 

 え?

 ええ!?

 

 

 

 

 

 う、うそ……。

 

 

 

 

 

 

 ……お、大きすぎない!? 

 




格の違い、わからされちゃったね



明日も投稿します
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。