アビリティ・バース   作:NeetStudent

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前回のあらすじ
チキンアーミー日本支部隊長のマリオの猛特訓により、格段に強くなった長岡!長岡は学校で起こった暴動を鎮めに高校へと向かった。


第9話 やすらぎのジャンクション

…アビリティ・バース開幕から約4カ月が経過した。

新しいその「大会」に慣れた私は部下たちに黙って対立組織の討伐に向かっていた。

 

…彼らが黙っていてくれればいいのだが。

 

ともかく彼らが黙っていてくれるよう、私は隠密かつ最速に殲滅戦を行うことにした。

 

構成員の視界にギリギリ入らないように動き…

 

後ろから奴らの首を捻り、生命を終わらせる。

この作業の繰り返しだったので、時間はさほどかからなかった。

構成員を全滅させ、私はトップの部屋に向かった。

トップの名は「アティッピリィ・エブリフ」。一人で戦車を100台破壊したと言われている軍人…と言われている

 

私は音と気配を消し、エブリフの部屋に近づいた。

やはりというべきか、扉はオートロックで閉ざされていた。

私は即座に「能力」を使い、電子機器をショートさせて中に入る。

 

彼は私にミニガンの銃口を向けていたが、そんなことはすでに予測していた。

0.5秒もかからずに私は彼の頭をサプレッサーを付けたピストルで撃ち抜き、彼を終了させた。

 

ハチス「これは……成瀬たちに少し説教されるな」

 

私はその可能性を少し憂いながら、帰路についた。

 

 

 

案の定、成瀬…と他の部下たちに少し叱られた。

ヨル「おいおい、マジで言ってるんです?ハチ様?なんで俺も連れてかなかったんですか?」

ウナ「え~、絶対楽しかったじゃ~ん!なんでボクも連れてってくれなかったのさ~!」

成瀬「なんで私に言わずに行っちゃったの?ハッちゃんがわざわざ行くことなかったのに…」

 

私は彼女らを夕食に誘うことで、事なきを得た…

 

一方、ウナ・シャーマンは…

トゥ~ルルルルルルル……

某漫画の着信音を鳴らしながら、ヨルを呼び出していた

ウナ「もしもし~ヨルく~ん?」

ヨル「なんだァ…?まだ…6時だぞ…ふああぁ…っ冗談抜きで眠いんだが」

ヨルがかなり眠そうにあくびをする。

ウナ「うっさいっ拒否権ないから」

ヨル「へいへい…で、要件は?」

ウナ「ボクと一緒にゲーセン行かない~?」

ヨル「なんだァ?そんなことかァ、いいぜ」

呆気にとられた様子でヨルはあっけらかんと答える

ウナ「じゃ憩いの噴水近くに集合ね~!」

 

ウナ「さっきは伝えてなかったけど…にゅふふ~…手作りのチョコ、ヨルくん喜ぶかな~」

…ウナ・シャーマンはバルコフの街の広場で1人、今か今かとヨルを待っていた。

 

10分経過

ヨル「悪ィな、遅くなった」

ウナ「ヨルく……ん…!?!?」

ウナは彼の姿を見て驚愕した…

ヨル「どうした?俺の服、なんか変か?」

そう、ウナが驚くのにも無理はなかった。

変どころではなく、ヨルはなんと、部屋着のままやってきたのだ!

黒と青の横向きのストライプが入った服に…

…水色と複数の色が入った縦向きのストライプが入ったズボンという、寝起きの状態でやってきたのだ!

ウナ「そ…その服…どうしたの…?」

ヨル「ん?変かァ?」

ウナ「当たり前じゃん!!ここに来るまでどうしてたのさ~!」

ウナがぷくっと膨れた顔でヨルを睨む…

ヨル「いやァ…このままだが…」

ウナ「信じらんないっ!彼女できないよ!」

 

ウナ「…まあ…ボクはそんなヨルくんが大好きなんだけど…」

ウナが小声でつぶやく。しかしその声はヨルには届いてない。

ヨル「何て?」

ウナが顔を真っ赤にしながら首を横に振る。

ウナ「い…いやぁ!!なんでもないからぁっ!ほ…ほら!行くよ!」

ヨル「お…おう…」

わけわけんねェ…なんか呼び出されて、怒られて…でもよォ

今日のウナちゃん…ちょっとキレーって思うのはよォ…気のせいなのかァ?

 

その後、俺はウナちゃんとゲーセンで色々した…

消防士同士を戦わせるゲーム「ストレートファイアファイター」、略して「ストファイ」

ウナ「も~ヨルくん!!そのコンボズルいって!!」

ヨル「ギャハハハ!!のろいのろい!!」

 

魚を釣りまくるゲーム、釣りストライクでどっちが多く釣れるか勝負したりもした…

ヨル「ウッソだろ!?なんでそんな釣れんだよォ!?」

ウナ「実力の違い…かなっ」キリッ

 

あァ、まあ中々悪くねェ一日だった。夕方になって、解散の流れがすぐにやってくる。

ヨル「今日はまあまあ楽しかったぜ…ありがとな」

ヨルが帰ろうとする…

ウナ「待ってっ…!」

 

…が、ウナがなんだか必死な声でヨルを止めた

ウナ「え…えっと…これ…ボクが作ったチョコ…」

ウナは手作りチョコをヨルに渡した。その手は震えながらで、かなり弱々しかった…

ヨル「マジで!?ちょうど甘いモンが欲しかったんだよなァ」

すげぇ…包装もハート型で凝ってやがる…!!!

ヨルはそう喜ぶと、そのチョコの容器を脇で挟んだ…

ウナ「えっと…その……」

ウナが顔を真っ赤にしながらもじもじして、ヨルと目線を合わせられない…

かぁ~~~ボクのバカバカバカ!!家であれだけ練習したでしょ~~~……日和るなよ~!!

落ち着けボク…偶数だ…偶数を数えて落ち着くんだ

 

ウナはまたしても某漫画の神父っぽいセリフを心の声で叫びながら、偶数を数えた…

 

2…4…6…8………よしっ…行けるっ!

ウナ「ボク…ヨルくんのことが……」

ウナの顔はもはや、この沈みゆく太陽よりも赤く、声は夏にもかかわらず冬の寒さに凍えるように震えている…

ウナ「す…き……」

ウナは恥ずかしさのあまり、顔を覆い真っ赤になった耳だけを晒している。

ヨル「あ!そっか!!ハチ様が今夜すき焼き作ってくれるなァそう言えばァ!」

ヨルはなぜか全く違う解釈をし、本部の方へとスキップしながら駆けて行った…

ヨル「すき焼きにチョコ、ん~こりゃあ合うなァ」

 

ウナ「…いい加減、気づいてよ…」

ウナ「ヨルくんの、バカ……」

ウナはただ黒歴史を刻んだだけだった……

そしてウナもほどなくしてヨルと合流したが、ヨルはウナに1日口を聞いてもらえなかった…

事情を悟ったハチスがウナを説得し、なんとか彼女を鎮めたのだった……

 

長岡「はぁ…はぁ…よし!!やっぱ僕強くなってる!!」

一方長岡は、高校を襲撃しにきたバウンティハンターの集団を一人で鎮圧していたのだった…

その情報はアトラスにも流れ、カフェで飲食している三人の耳にも入っていたのだった…

睦月「えぇ!?先生がバウンティハンター討伐!?!?」

五条「マジかよ!?すげえ!」

白石「でも…どうやって?あ、あたしは抹茶ラテでお願いしま~す」

三人は飲食を楽しみながら、長岡の成長に驚いている。

 

白石「これ一緒に飲も~」

五条「えぇ~俺とも飲もうぜ~」

睦月「二人に挟まれてる…これが本当のサンドイッチ…」

 

 

一方、ハチスたちは5つ星レストランの最上階のシュプリームクラスの席で一杯500万円のワインを飲みながら睦月たちのことについて話していた…(このコースだけで約1億円)

成瀬「…なるほど。私達を除けば現在彼らがトップ…というわけね?いずれ私達とも衝突するかしら?」

なかなかに際どいドレスを着こなす成瀬がハチスに質問する。

ハチス「そうなる可能性はかなり高い。しかし優勝は難しいだろう。」

成瀬「あら、どうして?……って、もう決まってるか」

 

ハチス「私達を打ち負かすなど、天地がひっくり返ってもあり得んからだ」

 

ハチス率いる「リベレーター」が、ついに牙をむくか。

 

つづく

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