アビリティ・バース   作:NeetStudent

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前回のあらすじ
一波乱あったものの、なんとか学校に通えるようになった睦月たち!いつものように授業を受け、下校していると五条のもとに「リベレーター」No.3のウナ・シャーマンが襲撃にやってくる!その場はなんとかやり過ごしたが、その裏で確実に何かが暗躍している…


第5話 季節外れ?

母「むっちゃ~ん!ご飯よ~!」

睦月「おう、今行く~」

俺は母さんの声に誘われるまま、階段を降り食卓へと行く。

母「今日は肉じゃがよ~」

睦月「やりぃ~!」

父「青葉の肉じゃがは絶品だぞ~」

父が自慢げに言う。母はそれを恥ずかしそうにするが、口を隠しクスクスと笑う。

弟「にーちゃん!ぼくにもお肉ちょうだーい!!」

睦月がニヤっと笑う。そして意地悪にもこう言う。

睦月「ヘヘッ や~だよ!お前は大人しくニンジンでも食っとけ~!」

弟「もう!にーちゃんのいじわる!」

父「睦月~弟に優しくしろよ~?お兄ちゃんだろ~?」

弟が頬をプクーっと膨らませて睦月に怒る。

父は苦笑いしながら睦月を説得する。

母「そうよむっちゃん、疾風にちょっとはあげたらどうなの」

睦月「ちぇー。しょうがねぇなぁ」

弟が目を輝かせ、全身で喜びを表現する。

弟「やったぁ!ありがとうにーちゃん!」

睦月「へっ…まぁいっか」

 

母「じゃあ皆~手を合わせて」

全員「いただきま~す」

パチンッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

睦月「…夢か」

 

睦月「よいしょ…たしか今日は化学があったな」

 

 

 

 

睦月「じゃあ、行ってくるね。父さん、母さん。それと……」

 

睦月「…疾風。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登校中

睦月「『陽界炉(イグニッション・バースト)』!」ボオオッ!

睦月「いや~この能力いいな!すっげぇ速いし飛べるし…登下校がマジで楽だわ」

そう睦月が己の能力に感心していると…

 

???「『エレキ・ブースト』!」

突然、何者かが物凄い火花と共に睦月へと飛んで行った!

バチバチバチッ!!

睦月「うおっびっくりしたぁ!」

その正体は、サラサラとしたロングヘアーに可憐な顔…そう、白石麻琴だ。

白石「えっへへ~驚いた?あたしも飛べるようになったんだ~」

睦月「…ん?」

睦月は、地上からもう一人の能力者が小爆発を起こしながらかなりの高度を跳躍していることに気づいた。

もちろん、その正体は…

???「おっ!麻琴ちゃんに睦月!こんなとこにいたか!」

睦月・白石「隆景!」

五条「よう!睦月~背中に乗せてくれよ~」

睦月「へいへい」

そう言って睦月は五条の下へと飛行し、五条を背中に乗せる。

ドスッ

睦月「うげっ、またお前太ったか?」

五条「あ~らやだ失礼ねぇあたしレディなのよ???」

白石「そうだぞむ~くぅん!レディにそんな言葉使っちゃいけないぞ~」

睦月「下ろすぞ?」

五条「ごめん」

 

一方その頃、リベレーターは…

有力な外国人「S...Stop!! I... I was just kidding! I just wanted to hear people's scream like as they lost their children or parents!(や…やめろぉ!!じょ…冗談じゃあないか!私はただ、親や子を失ったかのごとく泣きわめく人々の悲鳴を聞きたかっただけなんだ!)」

外国人が心底腐った命乞いをしている。

有力な外国人「S...So...please don't kill m-(だ、だから…私を殺さな―)」

ヨル「だとよ。どう思う?モモちゃん」

???「いけないわねぇ。ハッちゃんが依頼してきたから相当なゲスだとは思っていたけれど。まさかここまで腐ってるとはねぇ。」

「リベレーター」No.4

『執行人』成瀬桃花

成瀬「『宣告(センテンス)』」

成瀬「私が拘束してもいいのだけれど…ちょっと面倒だわ。ヨルくん、ターゲットを抑えてなさい。」

ヨル「やれやれ、うるせ~ババアだぜ…イェッサ~…『Forbidden Chain(フォビドン・チェイン)』」

成瀬「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…」

成瀬がカウントダウンを始め、『0』の号令があると同時に…

成瀬「0」

成瀬「『執行(エクゼキューション)』」

すると、ターゲットの頭上にあったギロチンが落ち…

ズカーン!

気持ちの良い音と共に、ターゲットの首が宙を舞った。

 

ジジッ…

成瀬「ハッちゃん。「加虐(ヘイズ)」を使って悪さする子を始末してきたわ~」

ハチス「デイブを始末したのだな。ブラック、成瀬。よくやった」

成瀬「…あっ、ヨルくんが喋りたそうにしてるから変わるわね~」

ヨル「おいおい、別に話してぇわけじゃあねェんだがなァ」

ヨル「……あー…」

気まずそうにヨルがトランシーバーを見つめる。まるでハチスがそこにいるかのように。

ヨル「…もう寝ていいか?」

成瀬「なによ~平凡な質問でつまらないわ~」

ヨル「うっせぇババア!」

成瀬「あ~!レディにババアって言ったー!私まだ33歳なんだけど~!」

ヨル「十分ババ…オバハンだぞ!」

ハチス「…楽しそうで何よりだ。今、近くの5つ星ホテルを予約した。番号はヨルが1892、成瀬が1632だ。この番号を言えば入れるだろう。」

ヨル・成瀬「わーい!ハチ様最高~!」

 

睦月「今日ウケたな~」

五条「な!太田が寝てる最中にものすっごい屁ブチかましてよ~!『魔弾の射手(マークスマン)』よりも高火力なんじゃねぇの?」

睦月「屁と比べんなし」

白石「でもあれ絶対漏れてるよね?w」

 

数人の男子生徒が白石達を見ている…

男子生徒A「綺麗な顔から下ネタって…興奮するよな」

他の生徒たち「わかる」

 

そして、しばらく歩いた後…

睦月「…なあ。なんか…寒くね?ヘ…ヘックションッ!」

五条「ああ…寒いな…ブエェーックショオォォイッッ!!!」

白石「しかも霧濃くない?…う…へくちっ」

睦月「このまま歩き続けようぜ」

 

10分後…

睦月「こここここここれ寒いってレベルじゃあねぇぞ…」ガクガクガクガク

五条「はははは半袖半ズボンで来た俺がバカじゃあねぇか…」ガクガクガクガク

白石「霧もさっきより濃い気がするんだけど…」ガクガクガクガク

 

歩き続けることさらに10分…

睦月「ぶべべべべべ…そうだ!俺の能力使えばいいんだ!」

五条「その手があったか!」

白石「さすがむ~くん!天才っ!」

睦月「よいしょっ…と これで発動したな」メラメラ…

睦月「じゃあこれをこうして…よしっ!」

睦月は炎をあれこれして、全員の元に炎を舞わせた。

白石「これは…?」

五条「おお!あったけぇ!」

睦月「これでちょっとはマシになるはずだ…」

自身らの周りに炎を周回させ、暖を取る方法だった!異能力であるため、この炎は簡単には消えない!

 

そうしてさらに20分後…

睦月「ダメだ…マジで迷子だ」

アトラス(睦月)「この異常な気温低下は、能力者によるものです。能力者はここから5km北西に位置しています。」

白石「5km!?そんなに効果範囲が!?」

五条「すげぇ~…」

アトラス(五条)「というわけで、北西…じゃなかった。五条様から見て斜め上に進みましょう」

五条「おう!」

アトラス(白石)「この能力は、急激に冷やした空気を作り、その空気に含まれる水蒸気が飽和して霧ができているというわけです。」

白石「つまり…北西に行けば全てが分かるわけか~」

五条「こんなクッソ寒い状況を作った野郎は俺がぶっ飛ばしてやるぜ!」

睦月「ああ…皆行くぞ!」

 

つづく




「加虐(ヘイズ)」
保有者『デイブ・ミルキャソール』
人々の絶望が強くなる度、身体能力が向上する。

成瀬 桃花(33)
身長174cm
体重50kg
スタイル抜群、ハリウッドモデル以上の顔のおしゃれなお姉さん。彼女に恋した男の数は100を超える。が、その誘いを全て断っている。No.4ではあるが、ヨル、ウナは少し頭が足りないので事実上彼女がハチスの側近のような扱いになっている。
能力『審判』:「魂の黒さ」で判決を決める。今回のデイブ・ミルキャソールは魂が真っ黒だったので判決は「死刑」となった。一度判決が決定すれば相手は動けなくなるが、能力が強いと拘束が外れることもある。
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