アビリティ・バース   作:NeetStudent

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前回のあらすじ
チキンアーミー所属のアクア・リヒトフォーゲンによって殺されてしまった睦月!白石と五条は悲しみに明け暮れたが、五条が立ち直り白石を叱咤激励する!睦月の死をなんとか乗り越えようとしている白石と五条は、「氷の魔女」アクア・リヒトフォーゲンを打倒するため、心の炎を宿し北西へと向かう…


第7話 心を燃やして

アクア「しつこいわね…あの子たち」

何度も「零」を飛ばしているのに…五条?って子が全部消し飛ばして…

白石?って子が私に高速で近づいていってる…

アクア「私はここまでかしら…?」

 

五条「殺す……あの野郎は何があっても」

白石「うん…むーくんを殺したアイツだけは絶対許せない」

 

そして物凄い速度でアクアのもとに到着した二人

白石「おああああああっ!!『雷槍・ゲイボルグ』!!」

白石の渾身の一撃、しかし戦闘経験が段違いのアクアは一瞬で回避し……

アクア「『律』」

白石の背後から致命的なほどの量の氷柱が白石に向かって飛んでいく!

アクア「勝ったわね」

しかしそこには白石はいない!

アクア「いない…!?」

五条「俺はここだぜ」

アクア「!?」

アクアが気づいたときには、雪玉が投げられていた!

五条「自分の能力でやられな」

雪玉はすごい速度でアクアへと飛んでいき…

ドチューン!!

アクア「がはっ…!」

なんて火力…!まるで…戦車の砲弾を直に喰らったような…

でも…それくらいなら!

アクアはなんとか持ち直し、立とうとした瞬間!

白石「断罪(タルーサ・ジェノ)

空から絶大なエネルギーを持った光がアクアに放たれた!

アクア「!?」

アクアは当然、避けられるはずもなく…

 

ビガァァァッッ!!!

もはや「雷」とは言えない強大な火力の光をモロに喰らってしまった!

白石「むーくんの…仇だ!」

五条「…やったか」

あたり一面が焼け焦げ、地面がクレーターのように凹んだ景色を見て、二人は勝利を確信した。

だが、現実はそう甘くはなかった

 

???「『いばら』」

ガサガサガサッ!

突然、どこかから地面を非常に鋭いトゲのある植物が埋め尽くした!

白石「何これ…痛っ!?」

五条「いってぇぇぇ!!」

激痛なようで、二人はまともに立てない!

 

アクア「マ…マリンちゃん?どうしてこんなところに…」

マリン「アクアちゃんが心配だから、気になってつけてみたら案外ヤバそうじゃん?」

アクア「私のことを心配して……?あのマリンちゃんが?」

マリン「アタシのことなんだと思ってるの……とにかく、数で押し切ればいいわけでしょ?」

これで頭数は2vs2。しかし戦闘技術は向こうの方が断然高い…

アクア「『氷雪の両手剣(アイシクル・ブレード)』」

アクアがそう唱えると、アクアは50mにも及ぶ高さの氷の柱を一瞬にして作り、それを振り下ろした!

五条「まずい…逃げないといけねぇのに…植物が!」

白石「ひっかかって動けないっ…!!」

二人は死を覚悟した…

そのときだった

 

 

 

「『炎帝剣(レーヴァテイン)』」

 

 

 

ザシュッ!!ボオオオオオオッ!!

突如、空から剣のような形の炎が現れ植物を焼き切り氷の柱を溶かした!

マリン「マジか…」

アクア「かなりやるみたいね…あの子」

そう、空から現れたのは…他の誰でもなく

五条「ウソ…だろ…?寒いから見る幻覚じゃあねえ…よな?」

皆が、「彼」にくぎ付けになる瞬間。

白石「うあっ…ああああああああっ…ウソ……こんなことって…本当に……?」

 

マリン・アクア「桜庭睦月!!」

空から二人を救った、謎の能力者…それは

五条「睦月…!?」白石「むーくん…っ!!」

なんと、死んだと思われていた睦月であった!

 

彼はあの時からすでに抵抗を始めていたのだ!

 

睦月(疾風…約束、守ってみせるよ)

皆の泣き声が聞こえる。けど…ここで復活しないと、皆を守れない

絶対守ってみせる…!

 

成瀬「そういえばハッちゃん?私の好きな本の名言なんだけど、『人間とは、「守りたい意志」でどこまでも強くなれる生き物である』とあるでしょ?あれはアビリティ・バースでも同じことが起きるの?」

ハチス「…きわめて稀だが、可能性はある。500年前に開催された『アビリティ・バース』では尾島井の城の将軍に仕えている家臣の一人の能力が将軍を守りたいという意志に共鳴し、能力がさらなる進化を遂げた…という記録が残っている。これ以来、同じようなものは観測されていない」

成瀬「もし現れたらハッちゃんはどうするの?」

ハチス「私か。ひとまずは静観するだろう」

成瀬「も~、ハッちゃんは静観が好きなの?」

ハチス「波は立たせない主義なのでな」

成瀬「つまんないの~」

 

睦月「…くっ……うおおおおおおおおおおおおっ!!」

睦月は体温と能力の限界を超え、見事氷を溶かしたのである!

睦月「『百烈火(ヴィール・ジヴュ)』」

睦月の蹴りがアクアに直撃する!

アクア「ぐっ!?」

すごい火力……若いって…いいわね…

すかさず五条も…

五条「全速投球だー!」

雪玉をマリンに投げつける!

マリン「当たらないよ。アクアちゃんがあんたの飛び道具は避けた方がいいって聞いたもん」

五条「相手が俺だけだと思ったか?」

マリン「どういう意味……はっ!?」

すかさずマリンは後ろを振り向いた!しかしもう遅かった!

白石「『雷槍・ゲイボルグ』」

マリン「ぐあああああああっっ!!!」

ビリビリするし……身体が焦げる感触…

こいつら…一体なにも…の…

ドサッ

 

アクア「マリンちゃん!」

白石「よそ見するんじゃあねぇよ」五条「次はテメェだ…ブッ殺す」睦月「長時間凍らせやがって…炭も残らねぇように焼いてやるよ」

アクア「げっ」

アクアは物凄い殺意を感じたが……

白石「『轟雷・サンダラー』」五条「『裂拳』」睦月「『魔弾の射手(マークスマン)』」

アクア「ぐぎゃああああああああああああっっっ?!?!?!」

高火力の技を前に瞬殺された!!

 

睦月「ふぅ…これで一安心!」

白石「むーくん」

睦月「どした…ってうおお?!」

いきなり麻琴が俺に抱き着いて…!?美少女が男に抱き着いてくるなんて、全男子が夢見るシチュじゃあねえか!?

白石「…ばか。」

五条「なにぃ」

白石「隆景じゃないもん!……本当に…生きててよかった…よかったよぉ……」

涙目の上目遣いっっっっ これでもう飯5杯は食えるわ

睦月「…泣いてくれるのか?俺のために」

白石「うるさいっ…本当にあたし……むーくんが死んだと思って……っ」

五条「え、でも麻琴さっき睦月のことs…」

白石「失せろ」ギロリ

五条「ごめん」

睦月「もう心配かけないように……強くなるから 麻琴も…隆景も守れるように」

睦月「だからまだ、俺のこと信じてくれないかな?」

白石「…約束だかんなっ」

五条「あの~俺もう帰っていい???」

 

 

後日

ローズはぶっ倒れているアクアとマリンを救助した…が

ローズ「…なんだそのヘアスタイルは」

マリン「新しいファッション…的な?」アクア「うんうん」

ローズ「やられたと言えよ」

二人は見事なアフロヘアーになっていた…

 

 

 

マリオ「いや、あれ喰らってなんで生きてんの???」

 

 

おわり




「自然(ネイチャー)」
保有者『マリン・デヴラント』
①全身から「植物由来の何か」を作り出せる能力。
②体の一部から植物を生やす能力。
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