ウララ「トレーナー!この子飼ってもいーい?」ト「元いた場所に返してきなさい!(戦慄)」   作:コウハクまんじゅう

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新年明けましておめでとうございます!
2025年始まっちゃったよ…やべぇよ…やべぇよ…
こうなったらもう、トレーナーの胃を壊すしかないよねニッコリ
では新年早々、トレーナーの胃をぶっ壊していきましょう!



(胃に穴を)開けてみたいでしょお〜?ミターイ!逝きますよぉ!せーのっ!あ゛^〜胃がぶっ壊れる音ォ^〜

 

 

「単刀直入に言わせてもらうと、君と君の担当しているウマ娘が飼っているという、謎の生物についてだ。」

 

 理事長室に無慈悲な声が響き渡る。トレーナーは、ああ、我が人生もこれまでかと覚悟を決め理事長の話に耳を傾けた。

 

「既にルドルフからある程度の事は聞き及んでいるし、その生物の写真も見せてもらっている。」

 

 言いながら理事長はシンボリルドルフからスマホを受け取り、俺に向かって見せた。写真にはウララとたくあんが戯れている姿が写っており、背景から考えると初めて脱走した時の物であると気づいた。

 やはり、あのときにバレていたのだと理解し、胃の痛みが増してきた気がする。

 

「質問ッ!君たちが学園に無断で飼っている生物はこの子で間違いないか?」

 

「はい。間違いないです。」

 

 トレーナーの言葉に、理事長と駿川たづなは顔を見合わせると難しい顔をした。

 

「…困惑ッ!そもそも、この子は本当に生物なのか…?ルドルフの話では人に危害は加えないそうだが、本当に保護して大丈夫なものなのか?」

 

「今までにも猫や犬、極稀にたぬきが入り込み、保護した事例はありますが、今回は想定外過ぎて何ともですね…」

 

 などとそのまま話し込んでいたが、話が進まないと判断したのか一旦置いておくことにしたようだ。トレーナーの方を振り返ると、質問を続けた。

 

「その生物はいつ保護したんだ?」

 

「つい先日です。」

 

「おお、安堵ッ!まだそれほど時間が経って無くてよかった。これなら事が大きくなる前に解決しそう─」

 

「あと非常に言いにくいのですが、その生物が来た後にもう一匹似たような生物が現れまして…」

 

 話の腰を折ってしまう事を申し訳なく思いつつもスマホを操作し、1枚の画像を見せた。その画像にはカメラ目線で不思議そうにこちらを見つめてくる、今しがた出てきた生物が真っ赤に染まったような生物がいた。

 

「……え」

 

「これは…」

 

「ふむ……」

 

 ピシリ、と場の空気が凍った。トレーナーは急速に痛みだす胃をなんとか宥めながら説明を続けた。

 

「こちらの赤い生物は、この…黄色い生物が現れた翌日に現れました。どうやらこの2匹には何かしらの繋がりがあるようで…」

 

 理事長側の3人はしばらく固まっていたが、トレーナーの話を聞いている内になんとか平静を取り戻したようで、話に耳を傾けていた。

 

 2匹はなんの前触れもなく噴水から現れたこと、それをウララが拾って黄色い方はたくあん、赤い方はけちゃっぷと名付けられた事、今はトレーナー室で世話をしている事…といった具合でトレーナーが知っている限りのことをすべて話した。

 

「…ということです」

 

 説明を終えた頃には胃の感覚が無くなりかけており、この後病院へ行こうと考えていた。そして話を聞いた3人はまた難しい表情を浮かべていた。

 

「し、焦燥ッ!短期間の内に正体不明の生物が2匹も現れるとはッ!これは、何かの前触れか…!?というか、たくあんとけちゃっぷか…随分と独特な名前だ…」

 

「これほど短い期間で2匹が出現するとは…ひょっとすれば、3匹目もあり得るかもしれません。すぐに何かしらの手を打たねば…」

 

 理事長と駿川たづなは新たに現れた赤い生物の対処と、今後も似たような生物が増える事を想定して対策を練っていた。

 

「…お待ち下さい」

 

 それまで沈黙を保っていた生徒会長、シンボリルドルフが口を開いた。話をしていた理事長と駿川たづなは口を閉じ、ルドルフの話に耳を傾けた。

 

「ここは、ハルウララとトレーナーに任せてみてはどうでしょう」

 

 意外な提案に、その場にいた3人は一瞬あっけに取られたが、いち早く我に返った理事長がルドルフの提案に反対した。

 

「懸念ッ!2人にもしものことがあったら取り返しがつかんッ!」

 

「それはわかっています。しかし、さきほど言っていたように2匹との関係は至って良好。2人が襲われる可能性は低いでしょう。トレーナー室から出さなければ他の人と触れ合う事も滅多にない。ならば、下手にこちらから手を加えて刺激を与えるより2人に任せたほうが良いかと。」

 

「ふむ…どう思う?たづな」

 

「私は任せてもいいと思いますよ。どうやらお2人にとても懐いているみたいですし…経過観察でいいんじゃないでしょうか?」

 

 理事長はしばらく考え込んだ後に、迷いがなくなったのかパッと頭を上げてトレーナーに向き直り、「拝命ッ!」と書かれた扇子を広げ高らかに宣言した。

 

「では、任命ッ!今後ともトレーナーとハルウララは2匹の世話をする事ッ!この件はとりあえず保留とするッ!トレーナーは謎の生き物…たくあんと、けちゃっぷだったか?について定期的に報告する事ッ!他にも現れたら私たちに報告することも忘れずにッ!」

 

「─わかりました」

 

 引き続き得体のしれない生物の保護を言い渡されたトレーナー。その後は特に何もなく退室したが、理事長室を出た直後の彼の顔は引き攣っていたという。

 

 これにて、トレーナーは爆弾(ゴジラ)の責任を受け持つことになったのである。

 

 

─────────────────────────────

 

 

「いや〜、大変な事になったなぁ…どうしよう」

 

 気を紛らわせるために、トレーナーは外をふらふらと散歩していた。幸い今日はトレーニングはないので一日ゆっくりできる。

 

 しかし休んでいても頭を駆け巡るのはトレーニングやレースのことばかり。トレーナーという職業はよく「ウマ娘のために全てを捧げる職業」などと言われるが、なってみて本当にその通りだと思う。

 

「…ま、ウララ(あの子)の走っている姿を見たいから、仕方ないかな」

 

 そんなことを呟きながら歩いていると、自販機とベンチが現れた。ちょうど休憩したいと思っていたので、百円玉を取り出して投入口に放り込もうとした瞬間。

 

「うわっ!」

 

 手が滑って百円玉を落としてしまった。しかも転がっていってしまい、運悪く茂みの中に入ってしまった。

 

「あぁ、クソっ!今日はついてないな…」

 

 ぶつぶつと呟きながら、茂みを掻き分けて百円玉を探すトレーナー。しかし探せど探せどなかなか見つからない。もったいないが、新しく百円玉を取り出そうとしたその時。

 

「ツンツン」

 

 肩を誰かに叩かれた。首だけ振り返ると、そこには無くしたはずの百円玉があった。

 

「あぁ、ありがとうございます…」

 

 誰かは分からないが親切だなぁと思い、百円玉を受け取った。そして後ろを振り返ると、そこには人ではなく真っ赤なヘビのような生き物がいた。

 

「………へ?」

 

 咄嗟に動けずにいると、そのヘビのような生き物は大きくうねりながらトレーナーの背後へと消えていった。それを目で追いかけていくと、そこには巨大で真っ黒な何かがいた。

 

「…………」

 

「………え」

 

 どうやら、先ほどのヘビのような生き物は目の前にいる何かの尻尾だったようだ。何かの後ろを悠然と行ったり来たりしている。

 

「…………」

 

「……あ…」

 

 それの高さはおよそ2メートル。尻尾はさらにその上をいき、3メートルはあるように見えた。それの目は人間の眼球のように丸くてギラついており、表面は岩のようにゴツゴツとしていて、そこを溶岩のように赤い輝きが流れていっている。

 

 さながら、火山が噴火して出てきた溶岩が地上を這いずり回っているかのようであった。

 明らかに、常軌を逸している。ウララが拾ってきた、たくあんやけちゃっぷとは比にならないほど巨大で、恐ろしい。

 

 トレーナーが動けないでいると、その異形の何かは特に何をするでもなく、踵を返してゆったりと茂みの奥へと去っていった。その際、近くにあった雑草や細い木々が根こそぎ倒されており、あの異形の何かが確かにそこには存在していたことを示していた。

 

「はわわ…」

 

 間抜けな声を上げ、ようやくトレーナーは我に返ったが、うまく立てずにその場にへたり込んでしまった。

 

「…早速、でちゃった…ここ、学園なんだけど…」

 

 拾ってもらった百円玉を力なく握りしめながら、ぽつりとそう呟いた。その後トレーナーはしばらく立てず、たまたま通りかかった桐生院トレーナーに介抱してもらい、ついでに病院まで行ったという。

 

 





タイトル名かなりふざけました。反省してます。後悔も、次に活かす気もありません。またやります。たぶん。
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