機動戦士ガンダムSEED 変革修正の旅   作:ライダーGX

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ちょっと短めです。


第10話 宇宙の傷跡

アルテミスが爆発する様子を一隻の船が遠くで見ていた。

 

「ふーん…あれがアークエンジェルか…」

 

1人は背中まである黒のロングヘアの男だが、年齢は総司とほぼ同じくらいの者だった。

 

そして更に金髪のオールバックヘアで筋骨隆々の少年が近くに来る。

 

「それで、今から合流するのか?」

 

「いや、今行った所で逆に怪しまれるだけだ、合流は地球に降りてからだ」

 

「や、やっぱりそうなんですね」

 

セミロングの水色の髪をした少女がちょっと話しづらそうにしていた。その時総司は知らなかった。

彼らがいずれ共に戦う仲間達である事と、アウラがまた厄介な物を送り込んでしまった事を…。

 

 

 

 

翌日、アルテミスから脱出した俺達、ガルシア達はアークエンジェルとストライクのデータを欲しがっていたが、それも失敗に終わった。

だが脱出出来たとしても問題が残っている。

 

そう…補給の問題だ、物資の方は少し量を減らせば何とかなるが、問題は水だ。

 

水は宇宙ではとても貴重で、俺達の食事だけじゃなく、機械にも使う為かなり重要なのだ。

 

アルテミスで補給を受けられなかったため、水の使用制限を昨日から出されたのだ。

 

俺はストライクの整備をしながら何とか出来る範囲でやりくりしている。

 

「おーい坊主!そろそろ飯に行ってこい」

 

「はいよ。たくぅ…やれる事が限られるから困ったぜ」

 

俺はコックピットから出て、ストライクを見上げながら言う。

 

「アルテミスの馬鹿どもが補給を回さなかったからな。お陰でこっちも出来る作業が限られる」

 

「…まあ言ってもしょうがないですね。それじゃあ飯に行ってきます」

 

「おうよ」

 

そう言って俺は格納庫を出て、食堂に向かう。すると食堂にはサイ達が食事をとっていて、トールが俺に気づく。

 

「おっ?ストライク整備終わったか?」

 

「まあな。ただパーツ洗浄機が使えないから困ったな」

 

「そっか…。まあそれはそれでいいとして、総司ちょっとこっちに座れよ」

 

ん?何だ…。俺は言われたとおりにトール達がいる席に付くと、ミリアリアが少しばかり怖い表情で来る、え?何…?どうしたの?

 

「総司、もう二度とあんな行動は止めてね?」

 

「え?」

 

「ほら、お前アルテミスで自らコーディネーターって名乗ったろう? 只でさえ大変な状況なのに」

 

トールがアルテミスで起きた事を話すと、それに俺は理解する。

 

「ああ~…、その事か。別に…俺はあの程度なら何の問題もない。俺はそれに対応できるように鍛錬してきているかな」

 

「そういう問題じゃ…って、鍛錬?」

 

サイが俺の言葉を聞いて首を傾げる。それはトール達も同じだった。

 

まあ話してないだけで、俺はこの戦いの為に密かに鍛錬してきているんだ。

 

コーディネーターの特有のハッキングで過去の軍人の戦闘訓練を学び、それを実際に学んで鍛錬してきたんだ。

 

お陰で俺はかなりの軍事訓練を学ぶことが出来た。それに格闘の方もかなり積んでいる。

まあSEEDFREEDOMでの迷いのないアスラン相手でも軽く潰せるくらいに強くなってるから問題ない。

 

「とにかく!!総司!! 二度とあんな危険な真似は止めて!!」

 

「お、おいおい…」

 

「分かった!?「は、はい…」」

 

ミリアリアの少しばかり恐ろしい表情を知った俺はただ頷くしかなかった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして俺達はマリューさん達に呼ばれて、補給が受けられると言う事を聞いてサイ達は驚く。

 

「補給を受けられるんですか!何処で!?」

 

「何処って言うか…、勝手に貰っちゃうって言うか…」

 

ムウはどう説明するかちょっと迷っていたが、マリューさんが俺達にこう言う。

 

「私達は今“デブリベルト”に向かっています…」

 

「デブリ…ベルト?」

 

「ってちょっと待ってくださいよ!まさか…!」

 

するとサイは何かに気づき、それにムウは笑みを浮かべる。

まあ俺も知ってるけどね。

 

「君は感が良いね~」

 

「デブリベルトには宇宙空間に漂う様々な物が浮いています。その中には無論、戦闘で破壊された戦艦などもある訳で…」

 

その言葉にサイ達は思わず言葉を無くし、俺はそれに目を細める。

 

 

デブリベルト。

 

 

人類が宇宙に進出して以来、まき散らして来たゴミ…、そのゴミは何故か地球の周囲に集まり、その光景にちなんでデブリベルトと名付けたそうだ。

 

「まさかそこから補給しようと?」

 

「仕方ないだろう、でなきゃこっちが持たないんだから」

 

「貴方達にはその際、ポッドで船外活動を手伝ってもらいたいのです」

 

マリューさんの言葉にサイ達は言葉を無くし、ミリアリアとフレイはそれに目を合わせる。

 

「あまり気が進まないのは同じだ、だが他に方法が無いのだ。そうしないと月まで水が持たない」

 

「失われた者達の場所を荒らしまわろうと思ってるんじゃないわ、ただほんの少しだけ私達に必要な物を分けて貰おうと言うだけ、生きる為に」

 

「…現地での現地調整…って事ですか。皆、気が乗らないのは分からなくないけど、生きる為に腹をくくろうぜ。その後祈りをして立ち去ろう…」

 

俺の言葉にサイ達はただ言葉を積もらせる一方だった。

 

 

 

 

そして数日後、俺達はデブリベルトに到着し、ストライクにはエールストライカーを装着して発進した俺。サイ達はミストラルに乗って俺の後についてくる。

だがその際巨大な大陸が俺達の目の前に姿を現す。

 

おいおい…こんな所でかよ…。

 

『大陸…? こんな所で?』

 

「こいつは…ユニウスセブン」

 

俺の言葉にサイ達は言葉を無くし、アークエンジェルにいるマリューさんも思わず立ち上がって言葉を無くしていた…。

 

1年前…ブルーコスモスの核ミサイルによって破壊された農業プラント…。そこにはアスランの母親もいた。

 

それによって本格的な武力衝突…戦争への発展。それが今に至るって訳だが、これはこれできついな…。

 

まあ俺はここに来て正解だと思うけどな…。此処には…彼女がいるんだから。

 

 

 

 

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