機動戦士ガンダムSEED 変革修正の旅   作:ライダーGX

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第12話 人命差別

アークエンジェルでラクスが入った救命ポッドを回収した俺、その中に予想通りラクスがいた。

 

ラクスは皆が騒然としている中で、そのまま通り過ぎてしまう。

 

「あら?あらあら?」

 

「おっと」

 

俺は手を伸ばして彼女の手を取る。

 

「大丈夫か?」

 

「はい、ありがとう」

 

ラクスは礼を言った途端、俺の軍服を見て困り果てる表情をする。

 

「まあ、ここはザフトの船ではありませんのね?」

 

「…まあ、そうだけど」

 

俺はその事にどう答えたらいいか分からず、ナタルは頭を悩ませる。

 

「(全く…彼はとんでもない拾い物をする)」

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

ラクスの事はマリューさん達が事情を聴いている…。マリューさん達に任せても良いだろう

俺は一度軽い食事をする為、食堂に向かう途中で何故か扉の前にサイ達が集まって、何故か盗み聞きをしている様子だった。

 

「何て言ってる?」

 

「聞こえない。黙ってよトール」

 

「お前等、静かにしろって」

 

何とも呆れる様子だ。…おいおい、カズイなら分かるが、トールとサイ…お前等はミリアリアとフレイがいるだろうに。

そんな様子見られると怒鳴られるぞ。

 

っとそんな時だった。

 

「お前達は積み込み作業が残ってるだろう! さっさと作業に戻れ!!」

 

案の定ナタルに見つかり、慌ててその場を去るサイ達、俺はその様子を見て苦笑いする。

すると薄っすらとラクスの姿が見え、それに手を振る。

 

俺もそれに返す様に手を振り、その場から去る。

 

ここはマリューさん達に任せるのが一番だ。

 

 

 

 

あの後、軽い食事を済ませた後、俺はストライクで作業をしている。

 

それと瓦礫もそうだけど、その瓦礫をスクラップ・オブ・ビルダーズに入れ込んでいる。するとスクラップ・オブ・ビルダーズがある物を作った。

 

それにマードックさんを始め、多くの整備班たちが見る。

 

「おいおい何だこりゃ…?」

 

俺もその場に来て、それを見て思わず目が飛び出しそうになる。

それはガンプラの…、それも1/60PG【パーフェクトグレード】モデルに付属しているあの巨大な実体剣『XM404『グランドスラム』だったのだ。

 

おいおいグランドスラムなんて実体剣は予想外だったな。でもこれはこれでいけそうかも、試しに切ってみよう。

 

「マードックさん、こいつちょっと実験として持っていきますね?」

 

「あっ?実験ってなんだ?っておい!」

 

マードックさんの怒鳴り声が聞こえてくるが、まあいい、俺はこのグランドスラムを思いっきり削り下す為に切り込むか!!

 

俺は氷を取る為、このグランドスラムを振るうと、俺が切った氷が綺麗に切れて、それに思わず驚く俺。

 

あらま、これは驚いた。

まさかここまで綺麗に切れるとは思わなかったな?

 

『おいコラ坊主!!! 勝手に持っていくんじゃねえ!!!』

 

っとマードックさんの怒鳴り声の通信が聞こえて来た。やっべ…ちょっと調子に乗り過ぎたか。

 

 

数時間後、俺は一通りの作業を終えて、食堂に向かう中で俺はあの時狙撃したモビルスーツの事を考えていた。

 

あれは間違いない…ガンダムだ。

 

しかもこの世界には存在しないガンダム…、それも『ソレスタルビーイング』のガンダムだ。

 

 

GN-002 ガンダムデュナメス。

 

 

狙撃特化として開発されたソレスタルビーイングの第3世代機、頭部にある高性能ガンカメラを使い、専用の『GNスナイパーライフル』で狙撃し、仲間のソレスタルビーイングを援護する機体だ。

同時に接近戦に備えて、脹脛の所に『GNピストル』があり、同時に腰には『GNビームサーベル』もあるから、接近戦には対処出来る。

 

元々は遠距離タイプの機体だが、原作のパイロット『ロックオン・ストラトス』はそれを無視して、かなりの激戦を繰り広げた人物だ。

 

更にあの機体には特殊な動力源を使う。

 

それは半永久的な動力を持つ物、その名は『GNドライブ』、別名…太陽炉だ。

 

“GN粒子”と呼ばれる特殊な光子の一種を半永久的に生成出来る装置で、主にガンダムの推力と武器のエネルギーをメインに使用している動力炉だ。

同時にあれにはレーダーを一時的に無力化する事もあるみたいで、俺がそれを見た際に見失ったのがそれだ。

 

だが俺の知る中で…いや、あれは本来この世界にはない。

 

どうしてあんなものがこの世界に…? これはちょっとばかり神様に問い詰めたいな…。

 

そう俺が考えていると。

 

「嫌よ!」

 

「フレイ!」

 

「嫌ったら嫌!!」

 

「何でよ!?」

 

突如食堂から揉め事の様な声が聞こえ、食堂に入るとミリアリアとフレイが揉めていた。

近くにはカズイが居て、俺はカズイに問う。

 

「カズイ、何があったんだ?」

 

「ああ、あの女の子の食事だよ。ミリィがフレイに持って行ってって言ったらフレイが嫌だって、それで揉めてるだけさ」

 

「私は嫌よ!コーディネーターの子の所に行くなんて、怖くって…」

 

「へぇー? じゃあ俺の存在も怖いって事?」

 

俺はちょっとばかしフレイに抗議の目を向け、それにミリアリアが慌てて言う。

 

「フレイ…!」

 

「あ!勿論総司は別よ! でも、あの子はザフトの子でしょう? 頭が良いだけじゃなくて運動神経もすごく良いのよ?何かあったらどうするのよ?」

 

「フレイ…それは言いがかりだ。コーディネーターは何でもできるって訳じゃない、俺の様にPCを使って高速でキーボードを打つと、格闘訓練をしなきゃ意味が無いんだ、頭や体に染み込まないんだからな」

 

「そんなの分かんないじゃない、見た目はそうでも、中身が強そうだったらどうするのよ?」

 

「フレイ!」

 

未だにコーディネーターの差別を言うフレイ、たくぅ…こんな様子、劇中は本当にイライラさせるよ。

 

「誰が凄く強いんですの?」

 

っと背後から突然ラクスの声がして、俺達は振り向くとラクスが顔を出して食堂に入って来た。

 

「…どうやって?」

 

あえて知っている俺はそれを誤魔化しながら問い、それにラクスは言う。

 

「まあすいません、驚かせてしまって。実は私…喉が乾いて、それと恥ずかしながらお腹もすいてしまって、ここは食堂ですか?何かあるとよろしいのですけど」

 

「え?鍵とかしてない訳?」

 

「ちょっとやだ!何でザフトがこんな所勝手にうろついてる訳?!」

 

カズイとフレイはその事を問い、それにラクスは言う。

 

「すいません、ですが勝手ではありませんわ。私、ちゃんと声を掛けましたよ。『出かけても宜しいですか?』って、それも三度も」

 

「(ははは…流石だ、すげぇよハロ)」

 

俺はその原因はハロにあるとすぐにわかる、電子機器のロックはこのハロが開けてしまう為、鍵は無意味なんだ。

 

「それに私は、ザフトではありませんわ。ザフトは軍の名称で、正式には『ゾディアック・アライアンス・オブ…」

 

「な!何だって一緒よ!!コーディネーターなんだから!!」

 

「…同じではありませんわ。確かに私はコーディネーターですが、軍の者ではありませんもの」

 

ラクスは平和的に話し、自分に敵意はないと話す。そしてラスクは手を差し伸べる。

 

「ご挨拶が遅れましたわ、私は…」

 

「ちょっと、ヤダ!やめてよ!」

 

「??」

 

「冗談じゃないわ!何で私がアンタなんかと握手をしなきゃならないのよ! コーディネーターの癖に、馴れ馴れしくしないで!!」

 

 

 

「フレイ!!!!!」

 

 

 

フレイの言葉にラクスがショックを受ける中、俺の過去一番の怒声を上げ、フレイはそれに驚き、俺の方を向く。

俺は今までない怒りの表情をフレイに向け、フレイは戸惑いを隠せないでいた。

 

「そ、総司…?」

 

「…そういう誤った偏見な所があるから、ブルーコスモスが生まれてくるんだよ」

 

俺はそう言った後、ラクスの食事と俺の分を持って、俺はラクスの下に行く。

 

「ゴメンな、ここ最近大変な事が続いて、精神的に不安定な奴が多いんだ。部屋で食事を使用しよう」

 

「は、はい」

 

そう言ってラクスと共に食堂を後にする。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして部屋に到着すると、ラクスは寂しそうな眼をする。

 

「また、ここに居なくてはなりませんの?」

 

「ん? ああ…すまない」

 

「つまりませんわ、ずっと一人で…私も向こうで皆さんとお話ししながら取りたいのに」

 

ラクスは少々悲しい表情をしながら椅子に座る。

 

「ここは地球軍の艦だから、さっきの子もヘリオポリスをザフトによって滅茶苦茶にされたから、それで苛立ってるんだ」

 

「…残念ですわ、でも、貴方は優しいのですね」

 

「え?ああ…、俺もコーディネーターだからな、君の話し相手には出来ると思う」

 

「ありがとう、貴方のお名前は?」

 

ラクスは俺の名を聞いてくる。

 

「俺の名前? 俺は総司…森川総司だ」

 

「そう…ありがとうございます。総司様」

 

「様はいらないよ。同い年なんだから」

 

俺はそうラクスに言うと、ラクスは優しく微笑みながら言う。

 

「はい、総司…。ありがとうございます」

 

うは~…ラクスの笑顔って本当にヤバい。これはキラも頬を赤くするのも分かる。

 

それにしてもフレイだ。あの子の偏見を何とかしないと、これは今後の事にも関わるかな。

 

そう言いながら俺はラクスと一緒に食事をするのであった。

 

 

 

 

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