機動戦士ガンダムSEED 変革修正の旅   作:ライダーGX

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第19話 少年少女の決意

ザフトの追撃を撃退した後、アークエンジェルは第8艦隊と無事合流した。アークエンジェルは第8艦隊の旗艦であるアガメムノン級『メネラオス』の横に付く。

 

その様子を後部の休憩所である窓から、俺はレックス達とその様子を見ていた。

 

「第8艦隊…、この艦とストライクの開発計画の推進者。まさか自ら来るとは思わなかったが」

 

「いや、これが歴史通りの筋書きさ…、それよりも今の所はまだあいつ等が来てないようだな」

 

レックスの言葉に俺は振り向く、あいつ等…ヴァサーゴとアシュタロンの事だな。

奴等が攻めてくるながら今がこのタイミングの筈…。それが来ないって事は、今の所まだ安心って所だろうな…。

 

「まあ、その時は俺がしっかりとぶっ潰してやるぜ!」

 

「トレッドさん…、トレッドさんの装備ではあの二機には…」

 

「なんだよ!根性でやればなんとなるってもんだろう!?」

 

「頭の中まで脳筋だな、トレッドは…」

 

トレッドはサイドチェストをしながら言う事に、俺は呆れながら呟く。

 

それにレックスは言う。

 

「まあそいつは元からそんな奴だからな、仕方ねぇよ。……それと総司、ちょっとお前に気になる事があるんだが」

 

「ん?何だよ」

 

俺はレックスの方を見ると、レックスは何やら真剣な目で俺を見る。おいおい…一体どうしたんだ?

 

「総司、お前はキラの代わりに頑張ってるって思ってないだろうな?」

 

「え? 何でそんな事を聞くんだよ。俺は別に」

 

「いいから…総司、お前はお前だ。この世界でたった一人の男。キラじゃないんだ」

 

っ…、レックスから言われるその言葉に俺は少しばかり言葉が止まる。レックスは何故そんな事を言い出したのか、俺にはちょっとばかり理解が出来ない。

だがレックスの次の言葉に俺は少しばかり考える。

 

「総司、この前格納庫でトールに言われた後、お前は考える時にキラの代わりに戦っているって感じたんだ。これはSEEDDestinyでキラがレイ・ザ・バレルに言った言葉…命は何にだって1つ、その命はお前だ、彼じゃないってな」

 

「っ…」

 

「だから総司、お前はお前なんだ。決してキラじゃない、お前のやり方で進んだ、いいな」

 

「…あ、ああ」

 

その事に俺はただ頷き、レックスは俺の方に手を置いて頷いて、その場を後にする。

それにはトレッドはレックスの後を追いかけ、セリスは俺の横に付く。

 

「…あ、あの~…凄い話をしましたね」

 

「……」

 

その言葉には俺はただ言葉が出なかった。俺はキラの代わりにって思っていたのかな…。そんな気は無かったはずだけど、どうやら知らない内にあいつの代わりにって思う様になっていたのかも知れない。

これは困ったな…、この世界で長くいると、どうもあいつの代わりって思ってしまう。

 

そこにレックスは気づいたのかも知れない。これは気を付けないとな、次にそんな風に思ってしまったら、俺は転生人としての自覚が失ってしまうだろうな。

 

次こそは気を付けないと…。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてメネラオスのシャトルがアークエンジェルの格納庫に入り、そこに『デュエイン・ハルバートン』とその副官『ホフマン』が降りてくる。

ハルバートンはマリューさん達が出迎えてくれているのを見て駆け寄る。

 

「ん?おお~! いや~ヘリオポリス崩壊の知らせ受けた時は、もう駄目かと思ったぞ。それがここで君達と会えるとは!」

 

「ありがとうございます。お久しぶりです閣下」

 

「うむ、先も戦闘だと聞いて肝が冷えたぞ。皆大丈夫か?」

 

ハルバートンが周りを見て気を遣う中、ムウとナタルが前に出る。

 

「ナタル・バジルールであります」

 

「第7機動艦隊、ムウ・ラ・フラガであります」

 

「おお~!君が居てくれて幸いだった!」

 

「いえ、さして役にも立ちませんで」

 

そう言って握手をするムウとハルバートン、そしてハルバートンが俺達の方を見る。

 

「ああ~、そして彼らが?」

 

「はい、艦を手伝ってくださった。ヘリオポリスの学生達です」

 

マリューさんがそう言うと、ハルバートンがナタルを押しのけ、俺達の方に向かう。

 

「君達ご家族の消息も確認してきたぞ、皆さんご無事だ」

 

その事にサイ達は喜び、俺も少しばかり一安心した。

 

そしてハルバートンが俺とレックス達の方を見る。

 

「それと君もよく艦を守ってくれた。そしてアストロストーム社の方々もよく来てくれたな。まさか我が軍よりも先にあんなものを開発していたとは、全く恐れ入るよ」

 

ハルバートンがレックス達のデュナメスとグシオンリベイク、そしてエアリアルを見ていう。

 

「ありがとうございます」

 

「恐れ入ります、閣下」

 

俺とレックスがそう言い、ハルバートンは再び俺達の方を見る。

 

「いずれ君達とゆっくりと話しをしたいものだな。では」

 

そう言ってハルバートンはホフマンと共に艦の中へと入り、俺達はそれを見届ける。

 

 

 

そしてしばらくして、俺はレックス達と一緒にストライクの整備をしていた。

 

「おい、これはどうするんだよ?」

 

トレッドがパーツを持ちながら頭の中がチンプンカンプンになり、それを問う。

 

「それはそっちだ。フルアーマーの性能はもうちょっと上がる筈なんだが、やはり今の現状これが限界か」

 

レックスがフルアーマー装備のストライクを見ながら言う。まあそれには俺もちょっと同感だ。

実はまだこの状態でのストライクの性能に、俺はまだ納得できていない。

 

本来だったら、もう一段階上に行ける筈なんだけど、ストライクはまだ初期段階のスペック。フルアーマーを装備してもそれを補う程度。

 

もっと上を目指すなら 動力源をバッテリーから核動力に変更する必要がある、そうすればフルアーマーの性能を最大限に引き出せるはず…。

 

でも…その前に俺はあいつに乗り換える必要があるけど。

 

「…それまではこいつの今の現状で何とか対応するか」

 

「何の事ですか?」

 

セリスが俺の方を見て問い、それに俺はセリスに言う。

 

「今後の事、こいつで何とかあいつ等の猛攻を防ぐ手立ての様な事をな」

 

「仕方ないさ。あいつ等のは特別機だ。お前が()()を手に入れるまでは何とかこいつで凌ぐしかない」

 

っとレックスが端末を持ちながらそう言い、俺もそれに考えながら思う。

まあそうだろうな。あいつを手に入れるまではこいつで凌ぐしかない。

 

「それよりも総司、お前この後はどうするんだ? 除隊は」

 

「しないよ、その事については既にナタルに言ってある」

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてその事はトール達に伝わった、自分たちは軍人であった事と、ナタルが除隊許可証を持ってきた際、俺が軍に残ると言う事を知り、それに驚いた。

 

「総司が地球軍に残るって!?」

 

「本当なんですか!? バジルール少尉!?」

 

「本当だ。あいつが地球軍に残ると言うのは流石の艦長も驚いたがな。後はお前達のこれを渡すだけだ」

 

そう言ってナタルが除隊許可証を渡した際、その場を去ろうとすると、フレイがナタルを止める。

 

「待ってください! 私を…私を、軍に入れてください!」

 

「何だと?」

 

「フレイ!?」

 

フレイの発言にサイは驚き、ナタルはそれを問う。

 

「何故軍に入ろうと?」

 

「それは…共に戦いたいからです! 勝手なお願いではありますが、どうか私も共に戦わせてください!」

 

「…いいだろう。艦長の許可を得てくる」

 

そう言ってナタルはその場を去り、サイ達はフレイに入隊の事を問い詰める。

 

「何を考えてるんだフレイ?! 君が軍に入ろうとするなんて!?」

 

「それは…総司が心配だからよ」

 

「え?」

 

「だって総司、何か思い詰めたらずっと突っ走っちゃう所があるでしょ? ずっと一緒に居て分かったの。サイ達だってそう思うでしょ?」

 

フレイの言葉にサイ達は少しばかり思いつめる表情をする。

 

「確かに…総司は何か思い詰めると突っ走る傾向があるよな?」

 

「うん、私達の知らない所で何かしら思い切る傾向もあるし、そう考えると…」

 

「そうでしょう? だから私は総司が心配だから地球軍に入隊するの。サイ達はどうするの?」

 

「俺は…」

 

サイはフレイにその事を言われ、除隊許可証を破り捨てる。

 

「俺も残るよ、なんだか総司が心配だ」

 

「だよな。俺も残る」

 

「私も」

 

「ぼ、僕も残るよ」

 

そう言ってトール達は除隊許可証を破り捨てる。

 

その事は大方予想していた俺であった。

 

 

 

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