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第23話 砂漠での再会 前編
アークエンジェル事俺達は第8艦隊を犠牲に何とか地球へと降り立った。ただ俺はセリスと共にアークエンジェルへ戻る際に、重力の引力に引っ張られ、中々戻れずにいたが、アークエンジェルが寄せて来てくれて、俺達は何とか帰還出来た。
だがその際予定の降下コースを大きく逸れて、アラスカではなく、アフリカ大陸に降り立ってしまったのだ。
そして俺はと言うと…。
「……ゲホッ!」
「大丈夫ですか?」
「フルアーマーの状態になっても、コックピット温度の事を気にしなかったなんて、お前どんくさいな?」
セリスに看病をされ、レックスが俺の様子を見ながら言う。
そう…俺は今熱に魘されているのだ。
劇中でキラがストライクで大気圏に突入した際に、コックピットが高温になっていて、それで高熱に魘されていたが。生憎俺はそれに何とか耐性を整えつつも、通常の熱に魘されていたが。
それでも高温状態でいた事には変わりなかった。
って言うかレックス、どんくさいって言うな。
「…あの時は仕方なかったんだよ」
「でも、お陰で何とかシャトルは守れましたし、結果オーライですね!」
「だとしてもだ。お前耐性の事は知っているが、それでもこんな熱になるなんて、情けねぇぞ?」
「うるせぇ……」
全く…レックスは何かと愚痴を言ってくるな? 何かあんのかよ?
あっ、それはそうとセリスはどうなんだ?
こいつは俺と違ってナチュラルだ。
「セリス…、お前は身体大丈夫なのか?」
「はい!エアリアルが守ってくれてますから!」
その言葉に俺は少し耳を傾ける。エアリアルが守ってくれている…、それってまさか。
俺がそう考えていると、レックスがセリスにある事を頼む。
「セリス、すまないが水を持って来てくれないか? こいつの水と俺の分も含めてだ」
「あ!はい!」
そう言ってセリスはその場から立ち去って行き、俺とレックスだけになった。この際レックスに問うか。
「おいレックス、セリスのガンダムエアリアルはまさか…」
「ああそうだ。お前の予想通り、あのエアリアルにはある人物の魂が宿っている」
そうレックスが答える。
おいおいマジかよ…、水星の魔女の方でもエリクトがエアリアルの中に宿っていた事は知ってはいたが、まさかあのエアリアルにも宿っているとは、劇中と一緒じゃないか。
エアリアルの元となった【ガンダム・ルブリス】、あの機体にエリクトが乗った際、どういう訳か彼女の生体コードがデータストームと完全に同調したことであのルブリスが起動出来た。
しかし肉体が耐えきれずに、母エルノラの手によって生体データはルブリスに移され、それがガンダムエアリアルとなった。
本当に分からないものだぜあれは…、最後はキャリバーン達と一緒にパーメットの粒となって消滅したんだったな…。
「…因みにエアリアルの魂。あれは一体誰だ?」
「…セリスの妹らしい。あれは姉妹2人で動かしているとの事だ」
レックスの言葉に俺は思わず目を大きく開く。
セリスの妹!? あいつ妹がいたのか…。…あいつに聞かなくて正解だったな。下手に失礼な事を言ったら駄目だからな。
「…まあ、その事に対してはセリスが自ら言うつもりだったし、気にすんな。それに同じ仲間同士だ、隠し事はなしだからな」
「っ…、そうか」
レックスの言葉に俺は少しばかり天井を見る。
確かに仲間同士…、変に気づかいは無用だよな。それだと妙な隙間が出来てしまう…、どうやら俺はそこが抜け落ちていた様だ。
そう俺が思っていると、セリスが医務室に戻って来て、同じようにサイ達がやって来る。
トールが俺の近くにやって来て、俺の状態を問う。
「総司、熱はどうだ?」
「ああ、医者が言うには大分下がった様だ。明日の朝には少しだが起き上がれそうだ」
「無茶は駄目よ? いくら身体が頑丈だからって、病み上がりは駄目なんだから!」
「そうよ」
っとミリアリアとフレイがそう言って来て、俺は若干苦笑いしながら頷くのだった。
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そして艦長室、マリューさんとムウは今の現在地を確認していた。
「本来降りる場所のアラスカ、そして今いるのがアフリカ大陸のど真ん中。いやー厄介な所に降りたもんだ、見事にザフトの勢力圏内だ」
「仕方ありません、あのままストライクと、あの機体…エアリアルを失う訳には行きませんから」
「まあそれはそうだけどな…、それにしてもあのお嬢ちゃんのシールド、一体何なんだ?俺のガンバレルと同じような武装をしている様に見えたが…」
ムウはセリスがシャトルを守る際、ガンビットを展開したのを見ていた。当然そんな機能があったのかを疑うのも無理はない。
ただあれはこの世界にはない技術である、それを知るのは恐らくないだろう。
「…それはそうと、総司君の容態は?」
「ああ、熱はかなり下がったとの事だ。明日には動けそうだが、こっちもそうそう動けそうにないがな」
「ええ、まだ周辺の状況も把握していないですし、ザフトが何処かに潜んでいる可能性も否定できません…」
「だな…、まあそん時は俺の機体で周囲を確認しに行くさ。まだ調整は済んでいないが、出来るだけ早く済ませるよ」
っとそう言ってマリューさんに親指を立てるムウ、それにはマリューさんは若干呆れながら微笑むのだった。
そしてその様子を外で見ていた部隊が居た。
それは一足早く地球に降下していたあのヴァサーゴとアシュタロンのパイロットたちだった。
「アークエンジェルは未だ動かずか…」
「様子見をしてるのかな?」
「まあいい、どの道ザフトがここにやって来る。その時が砂漠の肥料となるだろう」
そう言ってヴァサーゴとアシュタロンのパイロットたちは、部隊を引き連れてその場を去って行くのだった。