アークエンジェルが地球に降りて数日後、俺達はモビルスーツの整備をしている中、ムウが新型の戦闘機【スカイグラスパー】を調整を行っていた。
第8艦隊からの補給でそれを受け取り、大気圏内では使いないメビウス・ゼロの代わりにムウの機体として使う事となった。
それにあの機体はストライカーパックも装着が可能で、機動性に優れたエールを装着したら機動力が上がるし、火力の強いランチャーを装着したら大火力の武装を得て、ソードは近接戦が可能となる。
しかしムウは戦闘機の扱い、大丈夫か?肝心の航空機の操縦は行けるのか?
劇中での活躍は知っているけど、訓練はしているのか?
「総司、そのファイルを取ってくれ」
「ん?ああ、分かった」
俺はレックスにファイルを渡し、レックスはそれを受け取って俺のストライクにあるデータを入力し始める。
その様子を見て俺は問う。
「おい、俺のストライクに何を入力し始めてるんだよ?」
「こいつのデータにある擬装用のデータを入力させているんだ」
「はぁ?擬装用?」
俺は思わずレックスに少しばかり問う。一体何の擬装用データ何だ?
「アラスカに到着した際、データを地球軍に渡すだろう? その際に擬装用のデータで誤魔化しをするんだよ」
「成程な、だがその前に俺達はオーブに立ち寄る事になるぞ?」
「その時は通常のデータを渡すさ。俺達もその時はこの船から一旦おさらば…、お前もその時は…な?」
レックスの言葉に俺は少しばかり思いつめる。確かにその時は俺はアスランと死闘を繰り広げる…。だがその時はどんな結末になるか、その時だな。
っとそう思っていると。
ヒユゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!
ドガァァァァン!!!
突如爆発が起き、それに俺達は思わず振り向く。
「なんだ?!」
ムウが驚く中で、艦内放送が入る。
『総員!第一戦闘配備! 総員!第一戦闘配備!!』
それを聞いた俺達はそれに目を合わせる。
「ここで戦闘…」
「来るな…【砂漠の虎】が」
───────────────────────────────────────────
数分前、アークエンジェルの様子をザフトの部隊、砂漠の虎の事【アンドリュー・バルトフェルド】の部隊が見ていた。
「どうだね?噂の大天使は?」
「ハッ!以前何の動きもありません」
部下の【ダコスタ】がそれを報告し、バルトフェルドはコーヒーカップを持ちながら見ていた。
「地上はNジャマーの影響で通信環境が滅茶苦茶だからな。彼女は今やスヤスヤとお休みか…」
そう言ってバルトフェルドはその場を去り、ダコスタもその後を追う。
彼等が向かった先には、待機していた戦車数機にヘリが数機、そしてザフト軍唯一、砂漠の上でも機動性を発揮する四足歩行モビルスーツ【バクゥ】が数機居た。
バルトフェルドが戻ると、部隊の者達が集まって整列し、バルトフェルドが皆に言う。
「ではこれより、地球軍の新造艦、アークエンジェルに対する作戦を開始する。目的は敵艦、及び搭載モビルスーツの戦力評価である」
「倒してはいけないのではありますか?」
っとその事を言った部下に周りの兵士たちが笑い始めた。それにバルトフェルドが少し困った表情をする。
「うーん、その時はその時だが…、あれはクルーゼ隊が遂に仕留められず、ハルバートンの第8艦隊が命を賭けて地上に下した艦だ。それにあの艦には噂のアストロストーム社のモビルスーツもある。それを忘れるな?一応な、では諸君の無事と健闘を祈る!」
その言葉に部下達は敬礼をし、バルトフェルドも敬礼をして、ダコスタが指示する。
「総員!搭乗!!」
その言葉に部下達はバクゥと戦車に乗り込み、バルトフェルドはダコスタの乗るジープに座る。
「うーん…、コーヒーが美味いと気分が良い。さあ…戦争しに行くぞ!」
その言葉と同時にバルトフェルドの部隊が攻撃を仕掛け、総司たちが出撃準備に入るのだった。
───────────────────────────────────────────
バルトフェルドの部隊が攻撃を仕掛けて来たって事は、俺達の戦力を確かめる気だな?
まあそれならそれでいいか、俺達はパイロットスーツに着替え、ストライク等に乗り込む。
俺はミリアリアに通信を入れて、状況を確認する。
「ミリアリア!敵は何処から来ている!?」
『ごめんなさい!まだ敵が何処に要るか分からないの!』
「なら俺達が先に出て、けん制してみる! それなら相手も出てくるだろう!」
『ええ!?そんな!!』
ミリアリアがそれに驚いていると、ナタルが通信に入ってくる。
『いいだろう、森川少尉!先に君達が出て、相手をあぶり出してくれ! それと重力には十分気を付けろ!』
「了解!」
ナタルから許可を貰った後、俺はストライカーパックをあえてランチャーを選択した。
フルアーマーストライクの状態でランチャーが使えるか試してみるっていうのも、俺の考えだ。
ランチャーのアグニとガンランチャーがフルアーマーストライクに近寄ると、それに反応するかのように右肩がまるで磁石の様に張り付き、ガンランチャーを装備する。
そしてアグニはバックパックのアタッチメントアームが伸び、それを受け取って接続されて、機能した。
「お?機能した。物は試しだな?」
そう言いつつ。俺はリニアカタパルトにセットされ、ミリアリアが言う。
『カタパルト接続!進路クリア!ストライク発進どうぞ!!』
「森川総司! ストライク出るぞ!!」
リニアカタパルトから発進した俺はそのまま重力に引かれて、砂漠に着地する。だが肝心な事を忘れていた。それは…。
ズルッ!!
砂漠に足を持っていかれ、砂に少しばかり埋まってしまった。
それに俺は思い出した。
「(しまった!!砂漠の接地圧の事を忘れてた!!)」
俺が足に少々手間取っていると、陰から戦闘ヘリが姿を現し、俺に向けて攻撃を仕掛けて来た。
そんな時、一発のビームが飛んできて、俺は振り向くと、デュナメス達が俺の下に集まって来た。
「総司さん!大丈夫ですか!?」
「おいおい?接地圧の設定、まだ終わってなかったのかよ?」
「すまん!ちょっと時間を稼いでくれ!」
「全く…」
レックスは呆れながらも、GNスナイパーライフルからGNピストルに持ち替え、GN粒子を散布させながら飛行していく。
デュナメスのGNピストルが飛行する敵の戦闘ヘリを撃墜していく。
当然その様子をマリューさん達は見て驚く。
「あのモビルスーツ、飛ぶことが出来るの!?」
「しかも推進力も無しでどうやって…!?」
マリューさん達が驚く中で、遠くから見ているバルトフェルドは双眼鏡でその様子を見ている。
「ほう~、あの機体は空を飛ぶことが可能か? アストロストーム社の技術は凄いね~? ぜひうちにも欲しい技術だよ」
そう言ってバルトフェルドはダコスタに合図を送り、ダコスタはそれに頷き、無線で指示を送る。
「モビルスーツ隊!前へ!! 敵の動きを探れ!!」
その指示に動く様にバクゥが前線に向かい、俺達に攻撃を仕掛けるのであった。
感想と評価、よろしくお願いいたします。