最新話更新です。
アークエンジェルから発進した俺達はタルブの村へと向かう。フルアーマーストライクにエースストライカーを装着したこいつは飛行が可能となった事で、自由に動き回れる。
でもその前に今はタルブの村だ。人々は無事だといいが…。
そしてタルブの村、そこはレジスタンスたちの人たちが住んでいる場所だが、そこにザフト軍のバクゥ部隊が襲撃し、村を焼け野原にしてしまった。
サイーブ達が現場に駆け付け、カガリもその光景を目にして驚きの表情を隠せないでいた。
ムウが乗るスカイグラスパーが先に到着し、降りてその様子を見る。
そこに俺達が到着し、モビルスーツから降りてその光景を目にする。
「タルブの村が…」
「あちゃ~…見事に燃えてるわ」
セリスとライアンがその様子を見て、少しばかり言葉を失うセリスに、頭をかくライアン。
俺はその様子をただ見つめ、レックスが隣に来る。
「…バルトフェルドの部隊の仕業だな」
「報復か…、あるいは警告か…。その両方かな」
そう言っていると、ムウが俺達の所にやって来る。
「大変な事になってるなー?」
「少佐。…正直これでも優しい方ですよ、死人が居ないだけで」
「だよな。バルトフェルドの部隊は結構優しいじゃないの」
「何だと!!?」
俺とムウの会話を聞いたカガリが怒りを露わにし、俺達に近寄る。
「これの何処が優しい方なのだ!!? 村を焼かれ!行き場を失ったんだぞ!?」
「馬鹿。これだけで済んだと思える方が良いんだよ、死人が居ないし、焼かれたのは武器の弾薬の方だよ。武力を低下させればレジスタンスの行動を低下させる、それがあっちの隊長さんの考えなんだろうさ」
「納得できるか!!! 皆の住む場所を潰されたんだぞ!?これの何処がだ!!」
カガリは怒りをぶつけながらタルブの村に指を指す、この光景を何処が優しい方なのか理解出来ないからだ。気持ちは分からなくもないが、これでも大量虐殺されてないだけマシだぞ。戦争は此処よりもっと残酷だぞ。
そう思っていると、レジスタンスの連中が…。
「報復だ!!報復し返してやる!!」
「おう!俺もだ!! 俺もやられっぱなしじゃいられねぇ!!」
そう言ってレジスタンスたちはジープや装甲車に乗って反撃に出た。その様子サイーブも続いて乗り込むが、カガリも乗り込もうとする。
「私も行く!!」
「駄目だ!!!」
サイーブはカガリを突き飛ばすかのようにジープから降ろし、そのまま走り去る。
「サイーブ!!」
カガリは直ぐに立ち上がって追いかけようとしたが、その時アフメドとキサカが乗るジープが来る。
「カガリ!乗れ!!」
「うん!」
カガリがジープに乗り込み、サイーブ達を追いかけて行った。その様子を俺達はただ見ていて、それにムウが呟く。
「勇ましいね…全く」
「ですね。無謀とも言えますが、バクゥ部隊に相手にあれじゃあ無理ですわ」
俺がその事に呟きながら反撃に出て行ったあいつ等を見る。見る感じじゃ持って数分って所かな。
そう俺が言っていると、セリスが出て言う。
「あ!あの!! 追いかけなくていいんですか!? あのままじゃあの人達が危ないです!!」
「分かってるよ。少佐。追いかけて加勢しに行きます、あのまま死なれちゃ朝飯が不味くなる」
「了解だ。こっちは任せて行ってこい」
「了解!」
俺はフルアーマーストライクに乗り込み、レックス達もデュナメス達に乗り込んで、飛んで追いかける。
グシオンリベイクはZガンダムのウェイブライダーに乗って、便乗した。
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夜明け、俺達がカガリたちを追いかけて数分の時間が経ち、追いかけた光景を目にする。
もう既に戦闘が始まっていて、被害が甚大だった。
明けの砂漠は何台も車両を失っていて、カガリの方もやられていた。
アフメドを抱いては泣いて、その様子にキサカは見ている。
全く…あいつ等め。
『総司さん!』
「ああ、攻撃開始だ!!」
俺はそう言ってビームライフルを構えて撃ち、レックスもGNスナイパーライフルを撃つ。トレッドとライアンも120mmロングレンジライフルとビームライフルを撃つ。
俺達のビームライフルがバクゥ部隊の足元に直撃し、その隙にセリスが明けの砂漠達をカバーに入る。
それを見ていたバルトフェルドが思わず見る。
「ほう…?」
「あれは地球軍の!? 援軍に来たのか?!」
「先日とは装備が違うな…、それにビームの照準、砂漠の熱対流のパラメーターを既に入れているか。それとアストロストーム社も加勢に来ているとは、これはちょっと面白くなって来たぞ…」
「た、隊長…?」
ダコスタはバルトフェルドが何やら語り出した事に戸惑い、バルトフェルドは無線機でバクゥの一機に連絡を入れる。
「カーウッド!バクゥを私に変われ!」
『ええ?!』
「隊長!?」
「撃ち合って見ない分からない事もあるものでね」
そう言ってバルトフェルドはバクゥの所に向かう。
そして俺はビームサーベルを抜いてバクゥを切り裂いていく。
切り裂かれたバクゥは爆風を起こし、破片がそこら中に散らばる。そして次のターゲットをしようとした際。
一発の弾が俺の所に飛んできて、俺はそれをかわす。
飛んできた方を見ると、一機のバクゥが高速でやって来る。
この動き…バルトフェルドか。
するとバルトフェルドが乗るバクゥが他のバクゥ達と連携し始め、俺の周りを取り囲もうとしている。
「(俺の動きを見計ろうとしているのか…、でも肝心な事忘れてないか?)」
「俺達を忘れるな」
っとレックスがGNビームピストルで牽制し、バクゥ達の動きを止める。
同時にトレッドとライアンが120㎜ロングレンジライフルとビームライフルで攻撃し、それによりバルトフェルドは少しばかり表情を変える。
「クッ…やっぱり数もあっては無理があったか、ダコスタ!引くぞ!!」
『りょ、了解!』
そう言ってバルトフェルドの部隊は撤退して行き、俺達はそれにライフルを下ろすのであった。
そして俺達は明けの砂漠と向き合い、俺はため息を吐いた後に言う。
「…気は済んだか? 無謀な報復心は自滅の元だからな」
「何だと!!見ろ!!」
カガリは俺に掴みかかり、死んだアフメドを示す。
俺は少しばかり冷たい視線で見ながらも
「皆必死で戦ったんだ! 大事なものを守る為に必死でな!!それをお前は!!」
っとカガリが言おうとした際に、俺はカガリの手を払い、その際にカガリの頬を平手打ちし、その勢いに倒れてしまうカガリ。
それを見たサイーブは驚き、カガリは驚いた様子で見る。
俺はカガリに冷たい視線で見ながら言う。
「気持ちだけで何が守れる…? 思い上がるなよ…、今度その言葉を言ったら、俺はお前を容赦なく潰すからな」
「っ…!」
カガリはその言葉を聞いて息を呑み、俺はフルアーマーストライクの元に戻るのだった。
少しばかり厳しい言い方かもしれないが、カガリにはいい薬になる。何も知らないお嬢様のあいつに、現実を教えるのにな…。
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