カガリたちを加勢した数日後、俺達はザフトが拠点を構えるバルティーヤの街にやって来た。理由は勿論物質は勿論、サイ達からの必要品を調達する為の物、だが特に無理な品がある。それはフレイの化粧品だ、この街じゃそんな高価なものはない。無理がある。
ナタル達を始め、サイーブ達の明けの砂漠達、そして俺とレックス達が護衛としてきた。
数台のジープが止まり、俺達は降りてその様子を見る。
するとナタルが…。
「森川少尉「それ、ここでは禁句ですよ」っ!そうだったな。森川君。君も十分に気を付ける様に」
「了解です」
俺はそう返事して、ナタル達が向かった後、俺はバルティーヤの街を見る。
「にしても活気のある街だ。流石は密輸している武器を売っているだけの事はある」
「それだけじゃない。この街は地球軍やザフト軍の他に市民にも武器を売っているとの事だ。それだけ自分達に身を護る物が必要なんだとさ、特にこの辺りはな」
「あいつ等がいる…からか?」
「ああ」
俺とレックスがそう話している中、カガリが俺の所に来る。
「おい、お前に見せてやるよ。この街の本当の姿を」
「?」
その事に俺達はカガリの後を追う。そして街の反対側に来ると、荒れ果てた街の残骸があり、そしてバルトフェルドの旗艦であるレセップスが見える。
「これがこの街の本当の姿だ。逆らう者は皆消される…それが現実だ」
「…こんなのはまだ可愛い方だ。秩序を乱さなかったらしっかりと護ってくれる、その上子供たちは勿論、市民はそれに懐柔されて行く…」
「な!何だと!?お前虎の肩を持つと言うのか!?」
「カガリ、忘れるな。戦争しているからと言ってザフトが全てが諸悪の根源って訳じゃない。軍は政治の命令によって動かされてるだけに過ぎないんだ。それを叫んだとしても意味が無い。さあ買い物の続きだ、急がないと間に合わないからな」
そう言って俺達はカガリを連れて日用品を買い出しに向かうのだった。
そしてその様子を見ていた1人の男、その人物は…まあ言うまでもないよな。
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そして別の場所では、ヴァサーゴとアシュタロンのパイロット2人がある男性の所に足を運んでいた。
それは裏社会のトップの男、その男にヴァサーゴとアシュタロンの必要な弾薬を購入していたのだ。
「これはどうも…、流石は裏社会切手の男ですね」
「どれもこれも正規軍の横流しばかり、流石です」
「これもビジネスには必要な事ですからね。それにしてもあなた方の方もこれだけの資金をよく持っていますね? 一体何処から調達したんです?」
「申し訳ない、これは話せない事が多い事でね。知ったらあなたの身が危ない」
そう話すヴァサーゴのパイロット、その事に裏社会のトップの男は少しばかり眉を歪ませる。
まるでこちらの懐を探るなと言わんばかりの言い方だからだ。
だが男がそれを語ろうとすることはなかった、何故ならヴァサーゴとアシュタロンのパイロット達からは途轍もないオーラと鋭い眼光が男の目に突き刺さる。
若干冷や汗を流し、あまり詮索しない事にした。下手したら本当に命がないからだ。
「そうですね…、あまり知らない方が良いでしょう」
「それがいい。アナタを殺したくはないので」
「では我々はこれで失礼します。用があればここに」
アシュタロンのパイロットがそう名刺を男に渡し、それに男は受け取ると、ある事を男は問う。
「失礼、今更ですが、名前をお聞かせても宜しいですかな?」
その事にヴァサーゴとアシュタロンのパイロットは少しばかり口角を上げる。
「ええ、私は『ヴェルティゴ・アンダーグ』、ヴァサーゴのパイロットです」
「同じく『ロッセル・フェスティモ』、アシュタロンのパイロット、今後ともよろしくお願いします」
ヴァサーゴとアシュタロンのパイロット…ヴェルティゴとロッセルと名乗る男達、その2人を含む他の刺客たちが今後総司たちの目の前に現る事が、予想されるのだった。
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アークエンジェルの方では、フルアーマーストライクのデータを得ようと、マードックさん達が奮闘しているが、なかなかデータが得られなかった。
そこにマリューさんとムウがやって来る。
「どう?」
「駄目でさ、ストライクのデータを取り出そうとしても、なかなかデータが得られません。坊主の奴ロックはしていないと言っていたんですが、データ自体がそれを拒んでいるようですぜ?」
「おいおいマジかよ? ストライク自体が拒否してるって事か?」
ムウはフルアーマーストライクを見ながら呟く。フルアーマーストライクはレックスが万が一の場合アラスカでデータを渡さない為、その凌ぐための細工だった。
「でも総司君はどうしてこんな事を?」
「多分それは違うだろうな。アストロストーム社のアイツしかいねぇ、戻ったら問い詰めておかねぇとな」
っとそう意気込むムウであった。
そして俺達はと言うと、一通りの日用品を買った。
俺達はとある店に来て、テーブルの椅子に座りながら一息する。
「これでよし…っと」
「大体な品は揃ったな。しかしフレイって奴の注文は無茶だぞ? 化粧品だの香水だの、こんな所にあるもんか!」
「まあオシャレしている奴はそれが必須だからな、仕方ない」
「お待たせネー!」
そう言っていると、店員がケバフを持ってきた。
「おっ、ケバフか」
「ああ、ドネルケバブさ。合流までまだまだかかりそうだからな。ここにこのチリソースを」
「いやいや、ちょっと待った!!」
カガリがチリソースを俺に渡そうとした際に、1人の男が横から割り込んで来た。
「ケバブにチリソースなんて何を言ってるんだ!このヨーグルトソースをかけるのが常識だろうが!」
「な!なんなんだお前は!?見ず知らずの男に私の食べ方をとやかく言われるはない!」
カガリがそう反論する中で、セリスがそれを慌てる。
そして俺達はその様子を見て、内心呟く。
「(この人が…砂漠の虎である、アンドリュー・バルトフェルド。まさかこんな所でとはな、まあ予想はしていたけど)」
原作を知っている俺はそう思いつつ、チリソースとヨーグルトソース、そして持参してきたマスタードソースを掛けて、ミックスにした。
「「あっ」」
「お前、マスタード持ってきたのかよ?」
「悪いか?」
レックスはその様子に呆れつつ、俺はそう言いながらケバフを食べるのであった。
そしてその様子を建物の屋上で見ている男達が居る事を、俺達は気づいていたのだった。
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