思い付いたダンまち系短編集   作:色々残念

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思いついたので更新します
今回はヒロアカ要素がある短めの話になります


ヒロアカじゃなくてダンまちだった

僕のヒーローアカデミアという漫画がある。

 

どんな漫画か簡単に説明するとするなら、個性と呼ばれる超能力を人々が得た世界で、個性の無い無個性だった1人の少年が、最高のヒーローになるまでの話だ。

 

僕のヒーローアカデミアは42巻で完結した漫画であるみたいだが、俺は42巻だけ買えなかったので、最後がどうなったのかは知らない。

 

そんな僕のヒーローアカデミア、略してヒロアカの中盤辺りで登場する悪役、つまりはヴィランとやらにオーバーホールという名前のやつがいる。

 

巻き戻しの個性を持つ少女の肉体の1部を素材に、個性を破壊する銃弾を作っていたヴィランではあるが、オーバーホールの個性は、その名の通りオーバーホールというものだった。

 

分解して同じ形に再構築することも、別の形に作りかえることも可能で、例えばコンクリートに触れて分解すれば、コンクリートの形を自在に組み変えることができて、壁を作ったり棘を生やしたりもできる個性だ。

 

オーバーホールは生物にも使える個性であり、他者を取り込んで自分の腕を増やしたり、怪我などを治したりもできるので幅広い使い道がある個性なのは間違いない。

 

まあ、何故俺がオーバーホールのことを思い出しているかというと、普通に家で寝た筈なのに起きたら全く別の場所に居て、口から出た俺の声が別人に変わっていたので、顔と身体を確認したらオーバーホールになってしまっていたことに気付いたからだ。

 

近くに落ちていた石に触れて、オーバーホールの個性が使えるか確認してみたら実際に使えてしまったので、この身体はオーバーホールのもので間違いない。

 

オーバーホールの両腕が無くなっていないし、若干若いからヒロアカの主人公に敗北する前なんだろうか、とか考えていたが、現在俺がいる場所は日本とはかけ離れた場所である。

 

オーバーホールが国外逃亡に成功した世界なのかとも思ったが、外国にもこんな場所はない筈だ。

 

森があり、水場がある程度なら、外国にもあるだろうが、空の太陽の代わりに天辺に光り輝く巨大な水晶がある場所は外国にだってないだろう。

 

森の中を歩いてみると、甘い匂いが漂っていたので、匂いのする方へと向かってみると、果実を発見。

 

綿に蜜を浸したかのようで甘そうな果実は、まるでダンまちの雲菓子のようだな、と考えたところで、ここはダンまちのダンジョンの18階層なんじゃないか、と思った俺。

 

いやいや、オーバーホールになったのにヒロアカじゃなくてダンまちとか訳がわからんだろう、とは考えたが、やはり此処はダンジョンだったようでモンスターと遭遇。

 

バグベアーという雲菓子が好物なモンスターが襲いかかってきたが、オーバーホールの身体は伊達ではなく、バグベアーの動きを完璧に見切ることが可能だった。

 

バグベアーの攻撃を避けて、その身体に俺が手で触れた瞬間に、オーバーホールで分解。

 

上半身が分解されたバグベアーの身体は、残った下半身だけが倒れていく。

 

魔石も破壊されていたのか、バグベアーの下半身は灰と化して消滅。

 

これでダンまちのダンジョンなのは確定だが、今がどの時期なのかが問題だな。

 

暗黒期だったら間違いなくオラリオが物騒なことになっていて、闇派閥が活発に活動しているのは確実だ。

 

とりあえずモンスターに襲われても対処することが可能なのは分かったので、まずはダンジョンを出て、情報収集をするとしよう。

 

個性のオーバーホールを駆使してモンスターを倒しながら手早く階層を上がっていき、ダンジョンを出ることに成功した俺は、オラリオを見て回って情報を集めてみた。

 

アストレア・ファミリアが元気に見回りを行っている姿が見えて、ガネーシャ・ファミリアのアーディが生きていることから、アストレア・レコードが始まる前であるのは間違いない。

 

ヤバイことが起こる前のオラリオに来てしまったと理解できた俺は頭を抱えたくなったが、これから死ぬかもしれない誰かを助けられるんじゃないかとも思えた俺は、覚悟を決める。

 

オーバーホールの個性を用いて、自身の身体を改造していった俺は、全盛期オールマイトとまではいかないが、並みの冒険者よりは強靭な身体と高い身体能力を手に入れた。

 

それから神の恩恵も授かっておこうと考えて、ファミリアを探してみたが、ヴィーザル・ファミリアというファミリアと出会う。

 

時期的にはベートがまだ灰狼と呼ばれていた頃で、ヴィーザル・ファミリアの仲間達とベートが喧嘩別れすることになる前だったようだ。

 

まだ荒れていないベートを中心とするヴィーザル・ファミリアに所属することになったが、居心地は中々悪くない。

 

俺がヴィーザル・ファミリアの一員となって1ヶ月が過ぎた頃、闇派閥が動き始めた。

 

アストレア・レコードが始まったと判断し、個人で動くことを決めた俺は、オラリオの見回りを開始。

 

しばらく見回りを続けていると、闇派閥が現れたようで、ガネーシャ・ファミリアが慌ただしく動いているみたいだ。

 

ガネーシャ・ファミリアの向かう先へと移動してみると、少女を説得しようとするアーディの姿が見えた。

 

もう少女が自爆するまで時間がないと判断した俺は地を蹴り、全速力で駆けて少女とアーディに接近。

 

火炎石で自爆しようとする少女の震える手を振り払えなかったアーディを助ける為に、少女の自爆装置に触れた俺はオーバーホールで完全に火炎石と着火装置を分解して爆発を封じる。

 

ギリギリで間に合ったところで、少女をアーディに任せて、他の自爆要員達を手早く無力化していった俺。

 

それから俺は個性のオーバーホールと、高まった身体能力で闇派閥相手に戦いを続けていく。

 

何故かザルドとアルフィアに執拗に狙われたりもしたが、なんとかアストレア・レコードを生き残った俺はLv2にランクアップ。

 

その後は、ヴィーザル・ファミリアの面々を守ったり、アストレア・ファミリアを手伝ったりもした。

 

家族の仇を取りに行ったベートが、平原の主に挑みに行っている間に、ダンジョンで怪我をしたヴィーザル・ファミリアの面々をオーバーホールで治したりもしていると、帰ってきたベート。

 

ヴィーザル・ファミリアの団長であるベートと、副団長であるベートの恋人の結婚が決まり、ヴィーザル・ファミリアの面々でお祝いをすることになったが、結局酒盛りになってしまったな。

 

アストレア・ファミリアを手伝っていた時に現れたジャガーノートもオーバーホールで分解しておいたので、アストレア・ファミリアは全員が生き残っている。

 

さて、生存者多数でオラリオの暗黒期も終了した訳だが、これからどうなっていくのかは全くわからない。

 

まあ、何があろうと俺は、背筋伸ばして真っ直ぐ生きていくだけだ。




ちなみにザルドの毒は無理でしたが、オーバーホールでアルフィアの身体を健康な状態に再構築することには成功したので、ベルくんにはお義母さんがいたりします
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