思い付いたダンまち系短編集   作:色々残念

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思い付いたので更新します
一応今回は、ちょっとクリスマスっぽい話になりますね
2300文字なので短い話になります


サンタクロースの代わりにプレゼントを

オラリオで営んでいる何でも屋。

 

今まで様々な仕事をやってきたが、今日は早めに切り上げようかと考えていると、ノックされた何でも屋の入り口のドア。

 

ドアを開けると、そこに居たのは赤い服を着て、白い髭を生やしたおじいさん。

 

「何でも屋の兄ちゃんに頼みがあるんじゃ。ワシ腰やっちゃったから、兄ちゃんこれ代わりに配ってきてくれんか」

 

そう言ったおじいさんから渡されたのは大きな白い袋。

 

「配るのはいいが、中身無いぞ、これ」

 

受け取った白い袋は大きいが中身は入っているようには見えない。

 

「良い子に出会ったら、その子が欲しいプレゼントが自動で袋の中に生成されるようになっちょる」

 

「とんでもない代物だな、良い子にそのプレゼントを配れってことか」

 

「良い子の居場所もその袋が教えてくれるんで、頼んだぞい」

 

おじいさんからの依頼を引き受けた俺は、袋を担いだ状態でオラリオを走り回り、袋が指示する場所へと進んでいく。

 

ある時は孤児院の子ども達にプレゼントを配り、またある時はダイダロス通りの孤児達へとプレゼントを配った。

 

オラリオに住まう子ども達へとプレゼントを渡して回り、プレゼントを受け取った子ども達が笑顔になるのを見ていると、こんな仕事も悪くはないと思える。

 

袋が次にプレゼントを渡す相手だと指示を出してきたのは、ロキ・ファミリアのホームであるのは間違いない。

 

まだ10代なら子ども判定されるようで、やはりアイズやレフィーヤとかにはプレゼントを配らないといけないみたいだ。

 

これはロキ・ファミリアのホームに入らないと無理そうだな、と考えて自作の魔道具で姿を消した俺は、夜のロキ・ファミリアのホームへと侵入。

 

足音を消音の魔道具で消し、袋が指示する場所へと向かってみると、アイズやレフィーヤだけではなくアマゾネスの姉妹の部屋も指し示す袋。

 

気配も消して忍び寄り、ティオナの枕元に置くのは、アルゴノゥトの冒険を記した本。

 

次にティオネの枕元に置くのは、写真という絵より詳細に写し取ることが可能なそれを用いて作られたフィンの際どい写真が沢山載った写真集。

 

レフィーヤの枕元に置くのは、写真まで用いて詳細に描かれたアイズの成長記録。

 

アイズの枕元に置くのは、冷めても物凄く美味しいじゃが丸くんの詰め合わせセット。

 

ロキ・ファミリアは、これで終わりかと判断し、移動してロキ・ファミリアのホームから脱出。

 

その後も、オラリオに居る良い子達へとプレゼントを渡して回り、1番最後に行くことになったヘスティア・ファミリアのホーム。

 

そういえばヘスティア・ファミリアの団長もまだ10代の少年だったな、と思い出しながら、ヘスティア・ファミリア団長の部屋へと向かう。

 

ぐっすりと眠っているヘスティア・ファミリア団長のベル・クラネルの枕元に置くのは、アイズの成長記録に若干際どい写真も追加したバージョン。

 

こんなプレゼントを欲しがるとは少年も男ということか、などと考えながら立ち去った俺は、オラリオ中の良い子へとプレゼントを配り終えたことをおじいさんに報告しに戻った。

 

「袋が反応しなくなったから、一応オラリオの良い子にはプレゼントを配り終えたと思うぞ」

 

おじいさんに袋を返却し、子ども達にプレゼントを配り終えたことを報告しておくと、喜んでいたおじいさん。

 

「良かった。ありがとう兄ちゃん。本当に助かった」

 

喜びながらも此方に感謝してきたおじいさんは、白い袋に手を突っ込むと上質なアダマンタイトを引っ張り出して、俺に差し出す。

 

「ほれ、兄ちゃんが欲しがっとったアダマンタイトじゃ」

 

「何でもありだな、その袋。俺は良い子って年齢じゃないがいいのか?」

 

「ワシがルールじゃ。気にせんで受け取っておくれ」

 

「それならありがたく受け取っておくよ」

 

おじいさんの差し出す上質なアダマンタイトを受け取ると、トナカイが引くソリへとおじいさんは乗り込んだ。

 

「それでは、メリークリスマス。元気でな兄ちゃん」

 

そんなことを言って、トナカイが引くソリで空を飛んで去っていったおじいさん。

 

「いや空を飛べるなら、それも貸してほしかったんだが!」

 

思わずそう言ってしまう程度には、配るのが大変だったプレゼント。

 

あんな便利そうなものがあったんなら貸してほしかった。

 

なんてことがあった日の翌日、オラリオ中の子ども達が貰ったプレゼントの数々に喜んでいたらしい。

 

様々な子ども達の欲しいプレゼントが夜の間に配られていたことは噂になり、一部のオラリオの神々は「何で俺達は貰えないんだ」と文句を言っていたりもした。

 

オラリオの街中を歩いていると、俺が昨日プレゼントとして枕元に置いておいたアルゴノゥトの本を大事そうに抱えて、笑顔で歩くティオナを発見。

 

話しかけてみると「あたしもプレゼント貰えたんだ」と嬉しそうに本を見せてきたティオナ。

 

ティオネは写真集を「団長団長団長団長団長」と大興奮して鼻血を噴出しながら読んでおり、レフィーヤは「アイズさんアイズさんアイズさん」と言いながらアイズの成長記録をずっと見ているそうだ。

 

ちなみにアイズはじゃが丸くんの詰め合わせセットを残らず食べて「美味しかった」と言っていたようである。

 

ティオナとアイズ以外はヤバい状態な気がするが、ちゃんと欲しいものが貰えていたのは間違いなさそうだった。

 

ティオナと会話しながら歩いていると、ヘスティア・ファミリアの団長を見かけたので、プレゼントは欲しいものを貰えたのか聞いてみると、赤面して駆け出していったベル・クラネル少年。

 

「アルゴノゥトくんは、どうしたのかな」

 

「純情な少年には刺激が強すぎるプレゼントだったんじゃないか?」

 

不思議そうにしていたティオナに、そんな言葉を返した俺は、まだあのプレゼントは少年には早すぎたか、と思って笑った。




ティオネとレフィーヤは、プレゼントに夢中になって、しばらく部屋から出てこなかったようです
ベルくんはプレゼントを目撃して純情なところが出てきて、ちゃんと見れてはいないみたいですね
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