思い付いたダンまち系短編集   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回はダンまち世界のアレスになった人の話になりますね
3000文字くらいの話です


軍神アレスとなった誰かの話

軍神アレス。

 

アレスはギリシャ神話の軍神である存在だが、愚かな存在として描かれることも多い神だ。

 

俺はそんな軍神アレスに生まれ変わってしまった訳だが、神に寿命はないので、かなりの長い時を軍神として過ごした俺は戦に関することに長けた神となる。

 

天界の美食にも美女にも興味がない俺は、腹が減れば適当に豆を煎って食べていたりもした。

 

最近は天界から地上に降りて過ごす神々も増えてきて、神の力を使うことなく地上で生きている神々も少なくはない。

 

不意に地上を見ていると神に救いを求めている人々が見えた俺は、地上に降りることを決めた。

 

救いを求めていた人々に俺が神の恩恵を刻み、戦う力を手に入れた人々。

 

そんな人々に軍神アレスとして戦い方を教えていくと、強くなっていった人々は誰かを助ける為に戦っていく。

 

アレス・ファミリアの始まりは、そんなものだ。

 

それから時が過ぎ、少数の人々の集まり程度にしか過ぎなかったものが、大人数になり、国を起こせる程度にはなったアレス・ファミリア。

 

アレス・ファミリア団長を国王として、ラキアという名の国を建国し、国を富ませる為に様々なことを行ってみた。

 

何度か国王が代わった頃には、大国とも言える程度に大きくなったラキアという国。

 

クロッゾの魔剣を用いて戦をすることもあったが、精霊の住まう森を焼くようなことはしないように国王に忠告しておく。

 

精霊の加護を授かった初代クロッゾが魔剣を作れるようになったならば、精霊達の怒りを買えばクロッゾが魔剣を作れなくなるのも当然だ。

 

しっかりと俺がそう説明して忠告しておいたにも関わらず、功を焦って精霊達の住まう森をクロッゾの魔剣で焼き払うように指示を出した将軍により、焼かれた森。

 

その愚かな将軍のせいで、精霊達の怒りを買った結果、砕け散ったクロッゾの魔剣。

 

クロッゾの魔剣が砕けた理由になった愚かな将軍は国王直々に首を斬られて、晒し首にされたが、流石に将軍の一族全員を根切りにしようとしていた国王は止めておいた。

 

将軍以外は優秀なのに、馬鹿1人のせいで連帯責任を取らされて、国力が減るのは良くないし、普通に可哀想だからな。

 

クロッゾの魔剣が使えなくなったのは問題だが、通常の魔剣は使えるので、数で補うとしよう。

 

鍛冶貴族となっているクロッゾの貴族としての地位は、どうするかを国王から相談されたが、1人の馬鹿のせいで地位を剥奪する必要もないし、一応貴族のままで居させてやればいいんじゃないか、と伝えておくと了承した国王。

 

更に時が過ぎ、国王が何度か代替わりした頃、貴族のクロッゾの家に、クロッゾの魔剣を作れる子が現れた。

 

俺が神の恩恵を授けたヴェルフ・クロッゾという男子は、クロッゾの魔剣を作れるが、ヴェルフ本人は魔剣を嫌っているようである。

 

家族から何を言われようが、魔剣を打たないヴェルフの意思は固いみたいだ。

 

ヴェルフ本人に詳しく話を聞いてみたが「使い手を残して折れる魔剣が嫌いだ」とも言っていたヴェルフは、魔剣という消耗品の武器が気に入らないらしい。

 

クロッゾの魔剣だけを求められて、意地を張っているヴェルフは鍛冶師としての誇りを持っているのだろう。

 

今のヴェルフがラキアに居ても、良いことは何もないと判断した俺は、国を出る覚悟があるか、ヴェルフに問い掛けてみた。

 

鍛冶貴族としての栄誉などは求めていないヴェルフは、国を出ることになっても意地を貫き通したいと考えているようだ。

 

ヴェルフの背の恩恵を改宗可能な状態にした俺は「オラリオにでも行けば、ラキアもそう簡単には手は出せん。鍛冶神のヘファイストスへの紹介状も持っていけ」と言って、ヘファイストスへの紹介状も渡しておく。

 

「何でおれにそこまでしてくれるんですかアレス様」

 

かしこまった様子でそんなことを聞いてきたヴェルフに、俺は口を開いた。

 

「ラキアの為ならヴェルフに魔剣を打たせるべきだが、それはヴェルフの為にはならんからな。恩恵を授けた子には幸せになってほしいと、親は思うものだ」

 

そう答えた俺に無言で頭を下げたヴェルフはラキアを出ていき、現在では鍛冶神ヘファイストスの眷族となってオラリオで過ごしている。

 

地上に存在するモンスターを積極的に狩っているラキアの軍にはLv4が数名存在し、Lv3が20名、Lv2は数え切れないほど存在しているラキア王国軍。

 

アレス・ファミリアは、オラリオで言えば中堅とも言える質のファミリアであり、流石のオラリオでも無視できるような戦力ではないらしい。

 

定期的にオラリオのギルドや、周辺国家に頼まれる形でラキアはオラリオに出兵してはいるが、負けることはあっても殺されることはないので、眷族達が格上との対人戦の経験が積める機会として割り切って出兵している。

 

定期的にヘファイストスから届く手紙によれば、ヴェルフは友の為にヘスティア・ファミリアに移籍したようだった。

 

基本的に天界でもぐーたらしていたヘスティアのファミリアとか大丈夫か、とは思ったが、眷族ができてからのヘスティアはしっかりと主神をしているそうだ。

 

それなら問題はないか、と考えながらオラリオに出兵中のアレス・ファミリアの本陣で、ヘファイストスからの手紙を閉じた俺に報告が届く。

 

ロキやフレイヤのファミリアに圧倒されている我が軍の敗北は近く、イシュタル・ファミリアのアマゾネス達に連れ去られた騎士も多かった。

 

ついでにLv4の騎士団長がLv5のフリュネに狙われて、全力で戦っているところらしい。

 

今回もラキアはオラリオに敗北するだろうな、と思いながら煎った豆を食べていると「また豆ばかり食べてるんですか!」と俺に怒ってきたラキア王国の現在の第1王子。

 

「まあ、そう怒るなマリウス。食うか?」

 

「食べませんよ!アレス様が食べてる豆を食べると口の中がパッサパサになりますからね!」

 

現在のアレス・ファミリア副団長でもあるマリウスは、俺が豆ばかり食べてることによく怒ってくる。

 

「ちゃんと豆以外も食べてくださいよアレス様!肉に魚や野菜もしっかりと食べないと駄目です!」

 

「はいはい」

 

「はい、は1回だけにしてください!」

 

「そう気にするな。で、いつオラリオに行くんだマリウス。背の恩恵は、いつでも改宗可能な状態にはしておいたぞ」

 

「アレス様の食生活を気にする人が、私以外にラキアに現れてからですね」

 

「それだとマリウスが一生オラリオに行けない可能性が高いんだが」

 

「そうなんですよ畜生!」

 

頭を抱えたマリウスは、かなり生真面目で、俺の食生活が気になって仕方がないようだ。

 

まあ、週5で煎り豆しか食べていない主神を心配する眷族が居てもおかしくはない。

 

たまにはちょっと煎り豆を控えて、マリウスを安心させておくとするか。

 

そう考えていたところでオラリオとラキアの戦争が終わり、賠償ということにしてギルドからオラリオの資源を購入して立ち去るラキアの軍。

 

数週間にわけて、俺が恩恵を授けた眷族達のステイタスを更新していったが、フリュネに勝った騎士団長がランクアップできるようになっていた。

 

Lv5になった騎士団長は第1級冒険者と同格となったが、オラリオとラキアの戦力差を覆せる程ではない。

 

まだまだ質ではオラリオに劣っているラキアでは、突出した個には勝てないだろうな。

 

だが、今は勝てなくてもいずれ勝てるようになる可能性はある筈だ。

 

豊かになったラキアという国が長く続くように、アレス・ファミリアの主神として頑張っていくとしよう。




かなりまともなこの軍神アレスを慕う眷族達は多いようです
マリウスも何だかんだ文句は言いますがアレスのことは慕っていますね
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