思い付いたダンまち系短編集   作:色々残念

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今回は自作品のダンまち主人公、モビタとジーンに転生ゲドの3人が同年代で、同じ世界に生きていたらという話になります


ダンまちトリオ

現代日本から別世界に生まれ変わった私の今生の名は、モビタ・モビという名だった。

 

野比のび太くんのような名前な私は、外見も眼鏡をかけていない凛々しいのび太くんみたいな感じである。

 

まるでのび太くんのパチモノみたいだな、なんてことを考えながら村を歩いていると此方を見て「のび太くんに似てんな」と言った少年を発見。

 

のび太くんを知っていた少年に話しかけてみると、どうやら少年も生まれ変わりを経験していたらしく、私と同じく日本から、この世界に生まれ変わったらしい。

 

少年の今生の名はジーン・グライペルというそうで、鍛冶屋のお爺さんと一緒に暮らしているみたいだった。

 

ジーンは大人顔負けの身体能力を持っており、筋骨隆々で逞しい身体を持つ鍛冶屋のお爺さんよりも力持ちで、身体も頑丈だ。

 

村の面々には避けられているジーンが村に留まっている理由は、鍛冶屋のお爺さんが村に居るからだろう。

 

その日からジーンと一緒に居ることが増えた私は、ジーンと一緒に村を探索している時に剣の鍛練をしている少年とも出会い「のび太くん!?」と驚かれることになった。

 

この少年も転生者なんだろうな、と思った私は、剣の鍛練をしていた少年にも話しかけてみる。

 

今生の少年の名はゲド・ライッシュという名前であるそうで、やはり日本から生まれ変わってきていたようだ。

 

ちなみにゲドが言うには、この世界はダンまちという作品の世界に似ているらしく、ゲド・ライッシュはダンまちだと主人公がヒロインと仲良くなる為の踏み台みたいなキャラだったらしい。

 

そんな存在になるつもりはないゲドは、強くなる為に剣を学んでいるようで、毎日剣を振るっているらしく、しっかりと努力を続けている。

 

素人である私から見ても剣の才能があるゲドは、同年代と比べれば確実に強いだろうが、実際に戦えばジーンの方が間違いなく強そうだ。

 

私がこの3人の中で最弱なのは確実だが、何だかんだ話が合うので、ジーンとゲドの2人と私は一緒に居ることが多かった。

 

鍛冶屋のお爺さんが亡くなった時、涙を流していなくても悲しそうにしていたジーンに、ゲドと一緒に作ったアップルパイを渡して慰めたりもしたな。

 

その後、村を出るジーンにゲドと私が着いていったりもして、到着したオラリオ。

 

主神選びは慎重にした方が良いと考えていた私達は、善良そうな神様を探してみることにした。

 

ゲドが「間違いなく善良な女神様だ」と太鼓判を押すヘスティア様を見付けた私達は、眷族にしてくれないか頼んでみると「もちろん構わないよ」と言ってくれたヘスティア様。

 

「やっとボクにも初めての眷族が、それも3人も」と喜んでいたヘスティア様には、まだ眷族が居なかったらしい。

 

とりあえず全員背中に神の恩恵を刻んでもらったが、ジーンとゲドに恩恵を刻んだヘスティア様は、頭を抱えている。

 

ジーンは【ライト・オブ・ブレード】という光の剣を付与する魔法を発現し、ゲドは【リトルフィート】という様々なものを小さくする魔法を発現していた。

 

それだけでヘスティア様が頭を抱えるのはおかしいので、何かしらのレアスキルでも発現していた可能性はあるな。

 

恩恵を授かった私も魔法が発現していたようであり、どうやら無詠唱の魔法で【ガンスミス】という銃を作り出す魔法であるみたいだ。

 

その日から3人でパーティを組んでダンジョンに向かう日々が始まり、やたらと強いジーンと剣の扱いが巧みなゲドに、銃の才能に目覚めた私の組合わせは中々悪くはない。

 

稼いだヴァリスで鍛冶師でもあるジーンの鍛冶工房や、薬師としての才能もあったゲドの調合部屋なども作成してみた。

 

全治魔法も発現したジーンは治療師としても有名になり、ゲドが作成した様々なポーションや薬品が高い効能を持つことが知られて、戦争遊戯を仕掛けられることもあったが、全てに勝ち抜いてきたヘスティア・ファミリア。

 

ダンジョンで亜種や強化種などの強いモンスターと遭遇することも多かった私達は、ランクアップすることも多く、この3年間でジーンがLv6で私がLv7になり、ゲドがLv9となっていた。

 

ランクアップした時や、それ以外の時も様々なスキルを発現した私達にヘスティア様は毎回頭を抱えていて「下界の未知が押し寄せてくる」と言っていたな。

 

Lvが1番高いゲドがヘスティア・ファミリアの団長になるのが当然だと私は主張したが、何故かジーンとゲドから却下されて、私が団長になったままになっているのは、どうにかしたいところだ。

 

そんなことを考えながらオラリオを歩いていると、トボトボと落ち込んだ様子で歩いている白髪の少年を発見。

 

明らかに困っている様子だった少年に、話しかけてみると、様々なファミリアを門前払いされてばかりで、入れるファミリアが無かったらしい。

 

それならうちに来てみませんか、と少年を誘ってみると「良いんですか」と喜んでいた少年。

 

少年の名前を聞いてみると、ベル・クラネルという名前であったが、何処かで聞いたような名前ではあった。

 

ヘスティア様にベルくんを紹介してみると、ベルくんのヘスティア・ファミリアへの入団が決まり、今日からヘスティア様の眷族となったベルくん。

 

調合部屋から戻ってきたゲドがベルくんに驚きながら、此方に手招きしてきたので近付くと「ちなみに彼がダンまちの主人公のベル・クラネルだな」と小声で伝えてきたゲド。

 

どうやら何処かで聞いたことがある名前だと思ったのは、間違いでは無かったみたいだ。

 

とりあえず主人公なら強くなってもらった方が良いかと考えた私達は、全力でベルくんを鍛えてみることにした。

 

剣や短剣の扱いはゲドが教え、ジーンが用意した魔導書を読んで、速攻魔法【ファイアボルト】を覚えたベルくんに早撃ちを私が教えたりして、ベルくんを鍛える日々が続く。

 

ついでに私のスキル【牧場物語】を一時的に【能力貸出】と書いてスペアポケットと読むスキルで貸し出して、毎日ひたすら農作物を食べさせておき、ステイタスを上げさせておいたりもすると、確実に強くなっていたベルくん。

 

ステイタスが全てSSSというゲドみたいな状態になっていたベルくんには、成長促進系のレアスキルが発現していたのかもしれない。

 

ダンジョンの知識も身に付けさせてベルくんをダンジョンに送り出し、帰ってきたベルくんから話を聞いてみると、ベルくんは上層でミノタウロス達と遭遇したようだ。

 

ミノタウロス達に怯えていた冒険者達を助ける為に、単身で戦いを挑んだベルくんは奮闘したらしく、ミノタウロス達の殆どを倒すことに成功。

 

しかし最後の1体は他の冒険者が倒したらしく、そのミノタウロスに接近していた最中だったベルくんは返り血を頭から浴びてしまった。

 

ゲドが用意したウォーターボトルの魔道具で水を出して返り血を洗い流したベルくんは、ミノタウロスを倒した冒険者と軽く挨拶してから立ち去ったようである。

 

ミノタウロス数体を倒したベルくんはランクアップできるようになっていたようだが、発展アビリティを選び切れていない今は、ランクアップを保留にしておくらしい。

 

そんなことがあった日も過ぎて、ベルくんがランクアップ可能になったことを祝う為に、ヘスティア・ファミリアの全員で豊穣の女主人に向かった私達は、料理と酒を頼んでみた。

 

ちょっとした宴会をしていると、酒場に現れたロキ・ファミリアの面々。

 

特にロキ・ファミリアを気にすることもなかったヘスティア・ファミリアの全員だったが、ロキ・ファミリアの狼人が言った言葉で空気が一変する。

 

ミノタウロスを上層まで逃がした相手が、ロキ・ファミリアであることを大声で明かした狼人。

 

ついでにミノタウロスの返り血で赤く染まったベルくんのこともトマトだの言って笑っている狼人に、ヘスティア・ファミリアの怒りが倍増していく。

 

ベルくんも怒っていたが、それは自分が馬鹿にされていることよりも、ミノタウロスを上層に逃がして、他の冒険者を危険にさらしたことについて怒っているみたいだ。

 

ヘスティア・ファミリア団長の私が、代表として文句を言いに行こうかと思っていたら、いつの間にか突撃していたジーン。

 

狼人をジーンがボッコボコにしており、全治魔法で治してから再びボコボコにしているところを見て、完全にジーンがキレていることを察した私は、ゲドと一緒に急いで止めに入る。

 

私とゲドの2人がかりでなんとか止まったジーンを、ゲドに宥めてもらっている間に、事情をロキ・ファミリアに説明しておき、狼人が嘲笑っていた相手はヘスティア・ファミリアの新人だと説明すると顔を青ざめさせたロキ・ファミリアの面々。

 

鍛冶師としてのジーンに世話になっている者もいれば、治療師としてのジーンに世話になった者もいるロキ・ファミリアは、ゲドのポーションにも助けられたことがあったりするので、ヘスティア・ファミリアとは良好な関係を築いておきたいと考えていたのだろう。

 

まあ、それは狼人の発言のせいで台無しになったのは間違いない。

 

「オレの武器と防具は、今後ロキ・ファミリアには渡さねぇし、治療も受け付けねぇ」

 

「俺のポーションもロキ・ファミリアに提供するのは止めておくよ」

 

そう言ったジーンとゲドの意思は固く、誰が何と言おうと2人はロキ・ファミリアを許すつもりは無さそうだ。

 

ロキ・ファミリアの団長が「それは待ってほしい」と頼んでも、ジーンとゲドの2人は首を縦には振らない。

 

とりあえず此方を引き留めようとするロキ・ファミリアは無視して勘定を支払って酒場を出た私達は、ヘスティア・ファミリアのホームで宴会をやり直すことにした。

 

盛り上がった宴会の最中、何故かベルくんの好みの女性の話になり、ベルくんの好みは金髪のエルフだと判明。

 

ゲドが「どうやら剣姫には惚れてないみたいだな」と小声でボソッと言っていたが、ダンまちだとベルくんは剣姫に惚れていたのかもしれないな。

 

まあ、全てが話通りにはならなくても、ベルくんは新たな家族なのだから、これからも守り、育てていくとしよう。




ダンまちトリオのヘスティア様は原作より3年前に下界に降りてきましたが、モビタとジーンに転生ゲドという劇薬に頭を抱えることが多かったそうです
ちなみにこのベルくんには【英雄憧憬】という成長促進系スキルが生えてますね
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