思い付いたダンまち系短編集   作:色々残念

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続きが思い付いたので更新します

次回の更新や感想の返信などは12月からになると思いますのでよろしくお願いします


ダンまちトリオその2

発展アビリティを幸運に決めたベルくんがLv2にランクアップしたが、新たに【英雄願望】というスキルも発現していたらしい。

 

英雄になりたいと思っていることを自分で明かしているようなスキルを発現したことで「その歳で英雄になりたいなんて可愛いじゃないかベルくん」とベルくんがヘスティア様にからかわれたりもしたな。

 

そんなこともあったが新たなスキルについて確認していくヘスティア・ファミリアの全員。

 

どうやらベルくんの【英雄願望】はジーンの【英雄錬鉄】と似たような効果のスキルであり、蓄力を可能とするスキルのようだ。

 

ジーンが蓄力の様々な使い方を教えていると、斬撃の威力や脚力の一時的な強化などが可能な蓄力の使い方を身に付けたベルくん。

 

そんなベルくんに、Lv2にランクアップしたお祝いとして私達からプレゼントを渡しておく。

 

強化種のブルークラブが残したドロップアイテムの鋼殻を使用して、ジーンが作成した「ブルーメタル」という名のロングナイフと、「ブルーレイン」と名付けられた軽鎧。

 

私とゲドが共同で開発した結界を作り出す効果を持つ「バリアーキー」という名の鍵の形をした小型魔道具。

 

私個人からは僅かな精神力をインクに変える魔道具のペンと、マッピング用の紙。

 

ゲドが用意したのは様々な保存食の詰め合わせに、塗り薬に加工した長持ちするポーション。

 

ヘスティア様からは、ジーンがヘスティア様と協力して作り上げた「ヘスティア・ナイフ」という眷族と共に成長する武器が渡された。

 

渡されたプレゼントに大喜びしていたベルくんは「ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべて感謝していたな。

 

喜んでくれたようで良かったと思った私達は、ベルくんが新たな装備とランクアップした感覚に慣れるまで、軽く手合わせしておき、慣らしを手伝ってみる。

 

最初はぎこちなかったベルくんの動きも段々と良くなっていって、ランクアップしてLv2となった身体の感覚にも、数時間で慣れてきたベルくん。

 

短剣やナイフに短刀などの扱いは、ゲドに教わって身に付けていたベルくんは、ロングナイフである「ブルーメタル」と「ヘスティア・ナイフ」の扱いにも慣れてきているみたいだ。

 

ナイフでなら2刀流で戦うこともできるようになっていたベルくんは、2本のナイフを扱って戦う戦闘スタイルを基本としているようだが、剣も扱えない訳ではない。

 

剣だけではなく槍や斧なども扱えるゲドに、武器の使い方を教わっているベルくんは熱心に頑張っているが、団員に無理をさせ過ぎないように調整するのも団長としての仕事だろう。

 

適度にベルくんを休憩させておき、ジーンとゲドも休ませておくようにしておくと「やっぱりモビタが団長で良かった」やら「モビタを団長に選んだ俺達は間違ってなかったね」などと言いながら頷いていたジーンとゲドの2人。

 

「何だかんだ言うが、根が真面目だからなモビタは」

 

「そうだね、ちゃんと団長としての仕事をしてると思うよ」

 

そんなことを話しているジーンとゲドに、ギルドに提出する書類を書くのは手伝ってくださいね、と伝えておく。

 

「まあ、それぐらいならな」

 

「勿論俺も手伝うよ」

 

ついでに団長も代わってもらえるとありがたいんですが、と言った私に、ジーンとゲドの2人は同時に口を開いた。

 

「「いや、それは結構です」」

 

声を揃えて、そんなことを言うジーンとゲドの2人は、よっぽど団長にはなりたくないのかもしれない。

 

なんてやり取りをしながら、ヘスティア・ファミリアのホームで過ごす日々が続く。

 

そんなある日、ヘファイストス・ファミリアに所属しているが、ジーンに弟子入りしている鍛冶師のヴェルフくんが、ヘスティア・ファミリアのホームにまでやってきた。

 

よそのファミリアのヴェルフくんと接点が出来た経緯は、ヘスティア様の神友であるヘファイストス様が、鍛冶師としてのジーンに興味を抱いたことがきっかけだろう。

 

かつてジーンが壊れない魔剣を作成した時、ヘスティア様がそれをヘファイストス様に自慢した結果、ジーンの壊れない魔剣に興味を持ったヘファイストス様。

 

ヘスティア様から頼まれて、ヘファイストス様に壊れない魔剣を見せる為にヘファイストス・ファミリアに魔剣を持っていったジーン。

 

そこで、魔剣ということでヘファイストス様に呼ばれていたヴェルフくんは、壊れない魔剣を直接目撃し、凄まじい衝撃を受けたらしい。

 

思わず弟子入りを望んだヴェルフくんの熱意に負けて、ジーンは弟子入りを承諾したが、ヴェルフくんに「戦える鍛冶師を自称するなら最低でもLv3にはなっておけ」と言ったそうだ。

 

ヴェルフくんの師匠になったジーンは鍛冶師としてだけではなく冒険者としても弟子を鍛え、ついでに私達も協力したことで、弟子であるヴェルフくんをLv3にまで押し上げることに成功。

 

Lv3になったヴェルフくんは加工されていないアダマンタイトを素材に鍛冶が出来るようになり、独自の壊れない魔剣も作れるようになった。

 

定期的にヘスティア・ファミリアのホームにまでやってきて、自分の成果を師匠のジーンに報告していくヴェルフくんは、鍛冶師としての腕を着実に磨いている。

 

ジーンはヴェルフくんと、ゲドはベルくんとダンジョンに行くようで、ジーンとヴェルフは下層、ゲドとベルくんは中層にまで向かうみたいだ。

 

迷宮珊瑚や下層のモンスターのドロップアイテム目当てに下層に向かうジーンとヴェルフくん。

 

ホワイトリーフなどの薬草を採取する為に中層に行くゲドとベルくんの2人。

 

ベルくんにとっては初の中層である為「様々なことを教えながらゆっくりと進むつもりだよ」とゲドは言っていたな。

 

ジーンとゲドにベルくんがダンジョンに行っている間に、ヘスティア・ファミリアの団長としてギルドに提出する書類を纏めた私は、ギルドに向かって、担当の職員に書類を提出。

 

遭遇した危険なモンスターの情報に加えて、ベルくんがランクアップ可能となるまでの経緯など、ギルドに頼まれていた書類を提出したが、ヘスティア・ファミリア担当のエイナさんは私が書類を提出する度に頭を抱えることが多い。

 

薬師としても腕が良いゲドが作成した頭痛薬や胃薬などをエイナさんには渡してあるが、エイナさんの薬の消費が激しいことは確かだ。

 

Lv1で複数のミノタウロスを倒してランクアップしたベルくんに関して書かれた書類を見ながら「あの子は普通そうに見えたのに、やっぱりヘスティア・ファミリアなの」と言って頭痛薬と胃薬を飲んでいたエイナさん。

 

とりあえずエイナさんには追加の頭痛薬と胃薬を渡しておき、ギルドから立ち去った私は、オラリオで老夫婦が経営する花屋に花を買いに行く。

 

花屋で接客してくれた元ソーマ・ファミリアのリリルカさんは、花屋の看板娘になっているようで、元気に花屋の店員をしているようだ。

 

かつて私達が駆け出しだった頃、ゲドからの情報でリリルカさんが働いていた花屋を狙っていたソーマ・ファミリアの連中を知り、ろくでもない奴等を全員叩きのめしてガネーシャ・ファミリアに引き渡した私達。

 

それが原因でソーマ・ファミリアの団長のザニスに目を付けられた私達は戦争遊戯を仕掛けられたが、勝負の方法は攻城戦となり、ソーマ・ファミリアの連中が籠った城をジーンが拳で破壊して進み、私の銃とゲドの剣にジーンの拳で容赦なく敵を倒していった。

 

最終的に残ったザニスに対して、3人全員で私が無詠唱魔法【ガンスミス】で作成したハンドガンを構えて「ジャックポット!」と言いながら発砲して倒した結果、ヘスティア・ファミリアの勝利で終わった攻城戦。

 

敗北したソーマ・ファミリアは完全に消滅し、団長のザニスや一部の団員は犯罪が発覚して牢屋行き、それ以外でソーマ・ファミリアを辞めたいと思っている面々は、改宗が可能な状態となる。

 

リリルカさんは老夫婦の花屋で、そのまま働くことを決めたみたいだった。

 

老夫婦の花屋と、リリルカさんという少女の笑顔を守れたのなら、それで良かったと思えた私達3人。

 

見回りも兼ねて定期的に老夫婦の花屋で花を買うようにしている為、リリルカさんと私達は顔馴染みだ。

 

リリルカさんにオススメされた花を買って、ヘスティア・ファミリアのホームに戻り、花瓶に綺麗な花を活けておくと華やかさが増した部屋にヘスティア様も喜んでいたな。

 

常備してある極東の緑茶とお煎餅を用意して、ヘスティア様と一緒にヘスティア・ファミリアのホームで、穏やかな時間を過ごしていると、工房に向かうジーンとヴェルフくんの2人が見える。

 

下層まで行っていた筈のジーンとヴェルフくんが先に帰ってきていた理由をジーンに聞いてみると「装填魔剣でゲドの魔法を使った」と答えが返ってきた。

 

以前ジーンが作成していた様々な魔法を装填可能な装填魔剣。

 

それを2つほど用意して、ゲドの詠唱変化魔法の【ムードメーカー】の空間操作を装填してもらっていた為、早めに帰ってこれたらしい。

 

つまり空間操作の空間転移を使って一気に下層に行き、目当てのものを手に入れた後、下層からホームにまで空間転移で帰ってきたジーンとヴェルフくんの2人。

 

大量の迷宮珊瑚と迷宮真珠を持ち帰ってきていたみたいだが、それ以外にも下層のモンスターのドロップアイテムも、多数手に入れていた様子だったジーンとヴェルフくん。

 

これからひたすら鍛冶をするつもりのジーンとヴェルフくんの2人に、夕飯の時間になったら呼びにきますね、とだけ伝えて私はホームの居間に戻った。

 

その後、ヘスティア様と様々な話をしている間に夕飯の時間が近付いていたので、料理上手なゲドが残してくれたレシピを元に夕飯を用意した私は、工房にまで2人を呼びに行く。

 

私にジーンとヴェルフくんも加えた3人とヘスティア様という女神を合わせた全員で食べた夕飯。

 

ゲドのレシピ通りに作った夕飯は好評だったので、ダンジョンからゲドが帰ってきたら、レシピを用意してくれたことに感謝をしておこう。

 

それから4日後、ようやく帰ってきたゲドとベルくんだったが、グリーンドラゴンと遭遇した時、ベルくんは「僕だけで戦わせてください」と言って、単独でグリーンドラゴンに挑んだらしい。

 

身体がボロボロになりながらも勝利を掴んだベルくんは、ランクアップが可能になっていたようで、間違いなくランクアップの最速記録を更新している。

 

日々の食事と今回の中層での戦いで、ステイタスもオールSSSになっていたベルくんはLv3になると決め、今回の発展アビリティは耐異常を選んだ。

 

成長速度が早いベルくんが何処まで行けるのかが気になるところではあるが、団長としては無茶をした団員と、新人の無茶を許した団員を叱らなくてはいけない。

 

叱るのは苦手だが、そうも言っていられないので、止めなかったゲドと無茶をしたベルくんを叱っておく。

 

叱った後は、生きて帰ってきてくれて良かった、とベルくんに言ったが「俺は?」と言うゲドには、貴方はしぶといから大丈夫です、とだけ言っておいた。

 

Lv2とLv9のどちらを心配するかと言われたら、Lvが低い方を心配するのは当然だ。




ダンまちトリオのエイナさんは、ゲドの作った頭痛薬と胃薬がないと大変なことになっていたかもしれません
とりあえずダンまちトリオは、もうちょっと続きそうです
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