思い付いたダンまち系短編集   作:色々残念

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思いついたので更新します
本日2回目の更新となりますが、今回は極東出身の人の話です


極東出身、サカタ・金時

極東、そう呼ばれる和風な国に生まれ変わったが、地上には天界から降りてきた神々が実在し、神の恩恵とやらを授かる者達も存在する。

 

何故か俺は神の恩恵を授かっていなくても身体能力がかなり高く、身体も凄まじく頑丈であったので、そんな俺を化け物と呼んだ両親に捨てられても、山の獣を狩って生きることができていた。

 

山ではたまにモンスターらしき存在や山賊にも出会ったりするが、容赦なく始末しておき、襲いかかってきた山賊の死体からは身ぐるみを剥いだりもして生き長らえていると、金がそれなりに貯まっていく。

 

山から降りて、町で通貨のヴァリスとやらを消費して、菓子を買ったりしていると、聞こえてくる噂話。

 

どうやら他国には世界の中心とも言われるオラリオという場所もあるようで、ダンジョンとやらを探索する冒険者達も存在しているらしい。

 

山暮らしにも飽きてきたので、オラリオにでも行ってみるかと考えて移動していった俺は、道中でモンスターに襲われそうになっていた金髪の狐人の少女を発見。

 

賊という訳でもなさそうなので一応助けてみたが動きがどんくさい狐人。

 

狐人をこのまま放っておいたら、モンスターに襲われて死ぬか、ろくでもないのに捕まって売られるかのどちらかになりそうだ。

 

1度助けた狐人が、そんなことになったら寝覚めが悪いかと思った俺は、オラリオにまで向かう旅に狐人を同行させることにした。

 

狐人の名は春姫というそうだが、此方の名前を聞いてきた春姫には「金時」とだけ答えておく。

 

オラリオへと向かう旅を続けていると、盗賊やモンスターと遭遇することもあり、拳の一撃で頭を粉砕して倒していくと、凄惨な光景に気絶する春姫。

 

何度も何度も気絶する春姫を担いで移動していると、ようやく起きた春姫が俺の鎖骨を見て「殿方の鎖骨!」と言いながら顔を赤くして気絶。

 

おもしれー女、とか思いながら移動を続け、襲いかかってくる盗賊やらが貯め込んでいたヴァリスをゲットし、2人分の船賃を支払って船に乗せてもらった俺と春姫は海路でオラリオに近い港町へと向かう。

 

港町のメレンとやらに到着したところで、今度は陸路でオラリオに向かおうかと考えていると、春姫は腹の音が鳴って恥ずかしそうにしていた。

 

「とりあえず何か腹に入れておくか」

 

「うう、申し訳ありません」

 

メレンの海産物を網焼きで食べれる店に行き、腹一杯になったところでオラリオへと続く道を歩き出した俺と春姫。

 

腹がこなれてきたところで、春姫を担いで走り出した俺は、止まることなくオラリオの入り口へと到着。

 

神の恩恵を授かっていないかだけ、ガネーシャという神に確認されたが「神の恩恵は授かっていない」と答えた俺は嘘を言っていないと判断されて、オラリオに入ることを許された。

 

それから春姫も同じことを確認されてから、俺と一緒にオラリオに入ることになったが、発展している迷宮都市に春姫は目を輝かせていたな。

 

さて、ファミリアとやらに入って神の恩恵を授かれば、ダンジョンに入ることもできるようだが、もしも入団するなら、ファミリアは慎重に選んでおきたいところではある。

 

娯楽を求めて地上に降りてきた神々には、基本的にろくな奴はおらず、まともな善神は少ない。

 

俺は善人という訳ではないが、ろくでもない神々に玩具にされるのはお断りだ。

 

まあ、無理に冒険者にならなくても生きていくことはできるだろうし、オラリオで仕事を探してみるのも悪くはないか。

 

そう考えて仕事を探してみたが、料理店への荷運びなどの力仕事のバイトを発見した俺は、試しに働いてみた。

 

それなりにヴァリスを貰えた力仕事のバイトを幾つか掛け持ちし、働いていくとオラリオで生活するには充分なヴァリスが手に入った俺は、無理に冒険者にならなくても問題ないと判断。

 

とりあえず春姫を養っておき、ひたすらバイトをして貯めたヴァリスで一軒家を購入。

 

宿屋暮らしからもおさらばして、一軒家で過ごすことになってもバイトは続け、オラリオで生活していく日々。

 

春姫もバイトをしようとはしていたが、基本的にどんくさい春姫は、あまり働くことには向いていない。

 

今後も春姫には家で過ごしてもらうとしよう。

 

オラリオに来てから3年が経過し、極東から来たファミリアが、春姫の知り合いということでちょっと挨拶に行ったりもした。

 

ヤマト・命というタケミカヅチ・ファミリアの眷族は、春姫の友人だったようで「春姫殿とはどのようなご関係で?」と真剣な顔で聞かれたが「まあ、同居人で養っている相手だな」と正直に答えておく。

 

俺の正直な答えを聞いて「そんなっ!春姫殿がヒモにっ!」と驚きながらも嘆いていたヤマト・命。

 

「ヒモって言わないで命ちゃん!」と泣きそうになっていた春姫は、結構気にしていたらしい。

 

そんなことがあったが定期的にタケミカヅチ・ファミリアに行くようになった春姫は、友人と会えるようになって嬉しそうにしていた。

 

オラリオに来て、合計で5年が経過した頃、タケミカヅチ・ファミリアがダンジョンで怪物進呈をした結果、帰ってこないとあるファミリアの眷族がいたようで、そのファミリアの主神はタケミカヅチの知り合いであったようだ。

 

ヘスティアという女神の眷族の救出に、怪物進呈をしたタケミカヅチ・ファミリアが向かうようで、ダンジョンに行くつもりなヘスティアとヘルメスという神。

 

神がダンジョンに行くのは禁止されていたような気がするが、行きたいというなら別に俺は止めたりはしない。

 

そう考えていたら、タケミカヅチ・ファミリアを守ってほしいと春姫から頼まれて、俺もダンジョンに行くことになる。

 

初めてダンジョンに行くことになったが、特に慌てることなく落ち着いて、現れたモンスターを倒しながら進んで、降りていくダンジョンの階層。

 

17階層には巨人が居たが、俺が拳の一撃で頭部を粉砕してやると倒れた巨人。

 

「ゴライアスが一撃で!」

 

驚く同行者達が言うには、巨人はゴライアスという名で、階層主という強力なモンスターだったらしい。

 

手刀でゴライアスとやらの胸部を斬り裂いて、露になった魔石を抜き取っておくと、灰となったゴライアスの身体。

 

ゴライアスの歯牙という牙のようなドロップアイテムも残っていたので、これも一応回収しておく。

 

それから到着した18階層で、ヘスティアが眷族を発見。

 

ヘルメスからの提案でしばらく18階層に留まることになり、俺は18階層の森で採れるという迷宮の果実を探しにいってみた。

 

結構沢山採れた雲菓子などの果実を春姫への土産にしようかと思いながら戻ってみると、どうやらヘスティアが誘拐されていたようだ。

 

ヘスティアを助けに向かうヘスティアの眷族と、タケミカヅチ・ファミリアの面々。

 

ヘスティアを拐った連中の仲間らしき冒険者達が襲いかかってきたので、死なない程度に殴り飛ばしておき、タケミカヅチ・ファミリアを守っておく。

 

拐われていたヘスティアはヘスティアの眷族の仲間が助け出していたようで、冒険者達の戦いを止める為にヘスティアが現れた。

 

神威を少し解放したヘスティアにより、冒険者達の戦いは止まったが、18階層に現れた黒いゴライアス。

 

黒いゴライアスを相手にヘスティアの眷族や冒険者達が戦っていたりもしたが、通常のゴライアスよりも強いようで、まだ倒せていない。

 

とりあえず黒いゴライアスの頭部も殴って粉砕してみたが、再生能力も持っているのか、黒いゴライアスは頭部を再生する。

 

それなら魔石を破壊すれば倒せるかと考えて胸部に拳を叩き込んでみると、向こう側が見えるほどに大穴が開いた黒いゴライアスの胸部。

 

ちゃんと魔石も破壊されていたようで、灰と化していった黒いゴライアスは皮だけ残して消滅。

 

ちょっと重量がある黒い皮は頑丈そうだが、俺が持っていても特に使い道は無さそうだ。

 

凄まじい炎が出る魔剣を使っていた鍛冶師に黒い皮は渡して「好きに使えばいい」とだけ言っておく。

 

その後、ダンジョンを出た俺は通常のゴライアスの魔石と歯牙をタケミカヅチ・ファミリアに渡し、換金を頼んでおいた。

 

「換金したヴァリスの半分はタケミカヅチ・ファミリアの取り分にしていい」とも言っておいたので、タケミカヅチ・ファミリアの財政が、少しは改善されるかもしれない。

 

一軒家に帰り、土産の雲菓子を春姫に渡しながら「一応タケミカヅチ・ファミリアは守っておいたぞ」と伝えておくと「ありがとうございます金時様」と笑顔で感謝してきた春姫。

 

まあ、春姫の頼みでダンジョンに行ってみたが、神の恩恵が無くても俺なら大丈夫だったな。




ちなみに春姫はもう完全に金時のヒモになっています
家事も金時の方が上手だったりしますね
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