戦国†恋姫~戦国国防軍   作:疾風海軍陸戦隊

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序幕プロローグ
ラゴス島


永禄3年、某国国境・・・・・

激しい雨の中、境川では激しい銃撃音が鳴り響いた

あるものは小銃を、あるものは機関銃を・・・・

そしてあるものは迫撃砲を・・・・・闇の中に突然襲い掛かってきた軍勢に対し、必死に撃ち続ける。

そして銃声が鳴り終わりあたりには雨音しか鳴らない。

無数に川に浮かぶ骸の前に

 

「・・・・・」

 

軍服を着た一人の少年が複雑そうな表情を浮かべていたのだった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界は再び世界大戦へと突入した。新ナチスドイツを名乗るテロリスト軍団が世界征服を企み、侵略戦争を始めた。それを阻止するため国際連合はテロリスト軍と交戦。いわゆる第三次世界大戦が勃発した。

だがこの戦争には奇妙な規定条約があった。それは

 

「使用できる兵器は1945年8月15日までに設計が完了し、試作に着手しているもの。また多少の改造は認める」

 

というものであった。そんな奇妙な規定がある中、両軍は激しい戦闘を繰り広げているのであった

 

 

 

 

 

 

 

ここは、はるか南の小島、ラゴス島(日本名、大戸島)。マーシャル諸島に位置する小さな島である。この島は、ヨーロッパに向かう遣欧部隊の陸軍の待機場であり、補給基地でもあった。

さらにその島には石油があり、石油工場や兵器工廠の他、飛行基地滑走路といった装備も充実していた。

そのため、敵であるナチスもこの島を狙っており、この島をめぐって両軍は激しい戦いを繰り広げていた。

そんな島に一人の人物が着任しようとしていた

 

「・・・・・・」

 

一機の輸送機に一人の将校が座って外を眺めていた。

 

「大佐。もうすぐラゴス島です」

 

「・・・・ああ」

 

副官であろうか参謀モールをした少女の言葉に彼はうなずくのだった。

 

「(本日付で俺は自分の部下の待つ任地へと向かいます・・・・平和のため、国のために忠義を尽くし全力を尽くしたいと決意しています・・・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラゴス島飛行滑走路

 

「もうじき到着しますね・・・・・」

 

「そうですね・・・・・」

 

陸軍将校服を着た女性士官数名が飛行場にいた。そして雲間の間から一機の輸送機が現れる。そして輸送機は滑走路に降り立つ。

そして飛行場で作業をしていた兵士たちは作業を辞め不動の姿勢を取る

そして輸送機は、将校たちの前に止まると、輸送機の扉が開き、そこから陸軍大佐の階級をした青年と参謀モールをつけた陸軍中尉が一緒に降りてくる

 

そしてその青年は女性将校の前に立ち啓礼し、女性将校も返礼する

 

「・・・・ラゴス島守備隊長に着任した橘正幸大佐です」

 

「お待ちしておりました。辻大尉です」

 

「すみません。ずいぶんお待たせしましたか?」

 

「・・・・三時間ほどです」

 

「ご存じの通り、防衛省は先の大戦の海軍甲事件を危惧し、到着予定時刻を知らせることに対し警戒を強めています」

 

「存じております・・・・ところでそちらの方は?」

 

「ああ…俺の副官の久保田さんだ」

 

「久保田椛中尉です。よろしくお願いします」

 

「こちらこそよろしくお願いします。それより指揮所に案内します」

 

「いえ、まずこの島を見て回りたいので・・・・」

 

「それでは・・・・・ジープを用意します」

 

「いや、歩きましょう。健康のために・・・・この頃、運動不足気味でね」

 

と軽く笑い、副官である椛や、先任士官の辻大尉らを連れて島を見て回ることになったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ‥…早くこの戦争終わんないかな~」

 

島の海岸沿いで作業する一人の兵士がそうつぶやくと、同じく作業していた同僚は

 

「そうぼやくなよ梓。ナチスからこのアジアを奪還ができたんだ。あとはアフリカとヨーロッパ。それが済めば戦争なんて終わるよ」

 

「それよりもこの荷物の多さ何なのよ。これ全部欧州やアフリカに向かう部隊の物資?」

 

「ああ…何でも一週間後、遣欧艦隊がやってくるらしい。それと同時に陸軍の輸送船も来るからその時の積み荷だと」

 

「いいな~中ちょっと見たけど、前に輸送船が持って行った物資の中身みんな米国製のM1ガーランドとかM3サブマシンガンじゃん。私たちの持っているの九九式だし、サブマシンガンもよくてトンプソンだし」

 

「だな、まあ、うちら守備隊に置いている機関銃はキャリバー50とか九二式、99式を配備してくれるだけいいじゃない。聞けばほかの島の守備隊なんて、噂では11年式だって話だよ」

 

「それって噂だろ?さすがに11年式はないんじゃない?62式の間違いでは?」

 

「それじゃ戦時規定違反でしょ?てか62式って単発機関銃渡されても困るだけだよ」

 

「だね?それよりも早く家に帰りたいわよ。こんな暑苦しい島にいるより」

 

「まったく。こんな島で留守番だなんて、どうせ留守番なら日本本土で待ってた方がましだな」

 

彼女たちが話していると

 

「貴様!何を無駄話している!!まさか貴様らさぼっているな!!」

 

と、下士官服を着た現場監督がやってきて怒鳴る

 

「ち、ちがいます!荷物運び終わったので少休止して…」

 

「黙れ!この兵卒の分際で!!」

 

と、持っていた鞭を振り上げ彼女たちを叩こうとしたその時

 

「おい!やめないか!!!」

 

急に後ろから、制止する声が響き、現場監督が振り向くとそこには、佐官である正幸と他の尉官たちが立っていた

 

「こ、これは!貴様ら立て!!」

 

「そのままでいい‥…何をしている?」

 

「はっ!この兵卒どもが・・・・・・非国民のごときサボっていました」

 

「そうか・・・・・・じゃあ、君はこの二人を退けなお余りある兵力は持っているのかな?」

 

「‥…いえ、おりません」

 

「・・・・ならば体罰はやめるように。そうだな…昼飯を抜きでどうかな?いい上司は暴力だけでなく頭を使わないとな」

 

「はっ!かしこまりました!」

 

「ああ・・・・それともう一点。兵隊には十分な休息をちゃんと取らせるように見なさい彼女らをまるで月から来たみたいだな」

 

あきれた口調で下士官にそういうと、視察に戻るためのそばを去り、下士官は敬礼して見送った。そして軽くため息をつくと

 

「作業やめー!これから休憩に入る!!作業やめー!!」

 

と、休憩の号令をかけるのであった

 

 

 

「梓。ほら水」

 

「ありがとう純」

 

先ほどの少女や同僚の女性兵士たちは日陰で休んでいた。そして

 

「ふふ・・・・橘大佐殿に乾杯です!あれはいい隊長じゃないですか?」

 

「だね。私調べたんだけど。橘大佐は元々遣欧部隊のアフリカ戦線に送られるはずだったんだけど、大佐はそれを断って、この基地の守備隊長になるのを志願したらしいよ。アジアのナチスの脅威はまだ残っているとか・・・・」

 

「そういえばまだ小規模ながら残党はいるもんね。前も空襲あったし」

 

「うん。この基地は遣欧部隊が欧州に向かうための中間基地だし、その重要性から、大佐はこの部隊に就いたらしいよ」

 

「へ~~でも憂。そんな情報よくいろんなことが耳に入るんだな・・・・耳垢たまっているんじゃないの?」

 

純の言葉に皆は笑い出す

 

「・・・・・まあ、でも前の指揮官に比べればいいかもしれないね。以前の指揮官はセクハラするし、パワハラだったし、私的には橘大佐が着任してくれて万々歳よ」

 

「だといいんだけどね~」

 

と皆が話す中、隣にいる下士官服を着た少女は手紙を書いていた

 

「ん?亜里沙さん。誰に手紙を書いているんですか?」

 

「え?ああ・・・・彼氏かな?」

 

「へ~彼氏さんですか。返事は来たんですか?」

 

「いいえ。10通ぐらい書いても返事が来ないわよ」

 

「はは…酷い兄貴だな亜里沙」

 

「え?お兄さん?」

 

ショートヘアーの女子下士官がそう言うと手紙を書いていた歩兵がじっと彼女を睨み

 

「ありがとう直美。ばらしてくれて。どうせ私には彼氏なんていないわよ」

 

亜里沙と呼ばれた歩兵がふくれっ面にそう言うと皆は笑いだすのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

日が暮れた日、指揮所に戻った正幸たち

 

「いや~島の隅々まで歩きましたのでさすがに疲れましたよ。あはは・・・」

 

頭を掻き笑う正幸。すると二人の尉官がやってきた

 

「ラゴス島航空隊部隊長の樫村晴香少佐です」

 

「第26戦車中隊の西絹代少佐です」

 

敬礼し自己紹介をする二人に対し正幸も返礼し

 

「ラゴス島守備隊、部隊長に着任した橘正幸大佐です。よろしくお願いします」

 

と、互いに自己紹介する

 

「それで、この基地にある航空兵力と戦車はどのくらいある?」

 

「はい。飛行機は一式戦闘機三型が6機。九九式襲撃機3機、97式重爆撃機が1機とナチスから鹵獲したFa 223ヘリコプター1機です」

 

「それだけか?」

 

「はい。数日前に66機が遣欧部隊に組み込まれ出動しました」

 

「戦車隊の方は?」

 

「九五式ハ号軽戦車改五両。九七式中戦車改四両、四式中戦車五両。そして砲兵部隊が使用している四式十五糎自走砲が二輌です。装甲車両は九二式重装甲車2輌M3ハーフトラックが10輌あります」

 

「戦車も少ないな・・・」

 

「はい。半月前に、主力だったM4イージーエイト15輌、M24チャーフィー12輌が欧州へ派遣されました。ここにあるのは残り物です」

 

「まあ、それでも。航空機があるのと中隊規模の戦車があるだけでも心強い。この島は石油工場や兵器工廠もありますから、いつナチスが襲撃してもおかしくない。色々大変ですがよろしくお願いします」

 

「「はっ!かしこまりました」」

 

正幸の言葉に二人は敬礼して返事をする。

 

 

 

その後、正幸は一人で書類を確認していた

 

「歩兵は1000人・・・・工兵は150人。衛生隊、あと工廠と石油工場の技術者など全部合わせて1500人・・・・火砲は41式山砲と九〇式野砲に九二式カノン砲と海岸砲として使用している高射砲・・・・それにM1、57ミリ対戦車砲に迫撃砲か・・・・この装備でどれだけできるかな・・・・」

 

正幸はそうつぶやくのであった

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