仮面ライダージオウ 〜最低最悪と転生者と──〜   作:チョコミントlatté

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ウィザード編
第8話 偽の希望


 

 

 

高雅「あぁ?ウィザード早瀬?」

 

俺は電話口のソウゴに対してそう返す。

 

ウィザード早瀬、つまりはアナザーウィザードの訳だが......今までの流れから考えて単純に終わる訳ないんだよなぁ......。

介入があるせいで、本当に色々と面倒なことになってるし。

 

 

.....あの時は、少しは良いやつかと思ったけど、アナザーライダーを作ってる時点でどうとか言えねぇもんなぁ。

まぁ、事情なんてどうでも良いか。

 

一回ぶっ飛ばしてから話聞けば良いしな。

 

ソウゴ「それで、高雅はどうするの?」

 

高雅「......あぁ、じゃあ行くわ。」

 

ソウゴ「じゃあ、クジゴジ堂で待ってるから。」

 

高雅「おう。」

 

俺は電話を切ると軽く必要な物を手に取り、クジゴジ堂へと駆け出す。

 

 

 

────────────────────────

 

 

はてさて、現在マジックハウス・キノシタ。

 

俺はゲイツ・ツクヨミと共に、飲み物を買いに行っているソウゴを座席で待っている。

 

高雅「....はぁ.......あっ。」

 

そう言えば、ゴーストウォッチ返してなかったな。

.....はぁ、もう返さなくても......ダメだよなぁ。

 

高雅「なぁ、ゲイツ。」

 

ゲイツ「どうした、ギリード。」

 

高雅「いや、これ返しとくわ。」

 

そう言い、俺はゲイツに向けてゴーストライドウォッチを投げ飛ばす。

 

ゲイツ「なっ、ギリード、貴様が持っていたのか!?」

 

高雅「まぁ。......悪かったな、あのアナザーライダーを倒すには仕方が無かったんだ。」

 

すると、俺は軽く息を吐き、少し仕方がなかった感を出す。

本当は遊んでいただけなので、仕方ないもクソも無いが。

 

ゲイツ「.....はぁ、今回は良いが、次こそはちゃんと許可を取ってから取っていけ。」

 

高雅「おう、ありがとなゲイツ。」

 

そんな事を言っていると、ソウゴがやって来て、ドリンクを差し出してくる。

 

高雅「おっ、サンキュ。」

 

そして、ツクヨミにも渡し、ゲイツにも.....受けとらんのかい、あ、無理やり渡された。

 

そんな風に変な掛け合いをしているさまを見ていると、そろそろショーが開演しそうだ。

 

長山「お待たせいたしました!ようこそ『MAGIC HOUSEキノシタ』へ。皆様にご紹介いたしましょう。驚異のマジシャン......ウィザード早瀬!」

「彼の技はトリックじゃない。超能力でもない。彼が使うのは......魔法だ!」

 

するとウィザード早瀬は、手から炎をだす。

原典のウィザードからして熱く無いんだろうか?

 

そうして、ウィザード早瀬はその炎を空中に飛び回らせるという技を披露する。

そして傍らの花瓶に挿されていた花を燃やし、炎が本物であることを証明して、花瓶も熱で粉々に割れる。

 

マジでそのまま魔法使ってるよなこれ、せめてマジックの体裁でもとっとけよ。

 

長山「ここからがハイライトだ!」

 

どこぞのスター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズだよ。

 

すると、ウィザード早瀬が割れた花瓶に手をかざすと、花瓶が元通りに復元する。

そればかりか、焼け落ちたはずの花まで元の瑞々しい姿に戻り、これを客に振りまくと、歓声がいっそう高まっていく。

 

魔法でしかねぇ......隠そうとする気は、あっ無い、そうですか。

 

ソウゴ「わあ、すっげえ!でもさ、あれってマジックじゃなくない?」

 

それは、そう。

まぁ、本人が隠す気ないから仕方ないんだが。

 

悪の力なんて認識して無さそうだし.....それでも、過去の段階でビル消してたりしてる描写があったからアレではあるんだが。

 

ツクヨミ「私も思った。トリックとか手品というよりは......。」

 

ゲイツ「まるで本物の魔法だな。」

 

まぁ、本物の魔法ですからね。

 

ゲイツ「かつて仮面ライダーウィザードという魔法を使うライダーがいたという.....タイムジャッカーがあの早瀬という男に仮面ライダーウィザードの力を与えていれば、魔法を使えても何ら不思議なことじゃない。」

 

ツクヨミ「調べる価値はありそうね。」

 

ゴルゴムの仕業だ!並に酷いぞそれ。

 

まぁ、実際にアナザーウィザードだから何も言えないが。

 

────────────────────────

 

ソウゴ「すいません。あの、さっきショーを見せてもらったんですけどあれってどうやってるんですか?」

 

ウィザード早瀬.....もう早瀬さんで良いか。

早瀬さんが裏口から出てきたので、待ち伏せしていた俺たちはその人に話しかける。

 

早瀬「言ってたろ。あれは手品でもトリックでもない。魔法だよ。」

 

詳しく語る気が無いのか、早瀬はそう言ってさっさと通ろうとする。

 

まぁ、怪物の力でー、なんて言えんわな。

 

ソウゴ「いや、そう言う事じゃなくて.....」

 

ゲイツ「待て」

 

すると、ゲイツは強めに早瀬さんを押して突き倒してしまう。

 

乱暴やなぁ。

 

ゲイツ「バカが、聞いた所で正直に言うはずがないだろう。」

 

ソウゴ「何するんだ!」

 

すると、ゲイツは仮面ライダーゲイツに早瀬さんはアナザーウィザードに変身する。

 

ありゃりゃ、はじまっちった。

 

ゲイツ「こうするんだ!」

 

すると、ゲイツはアナザーウィザードに対して攻撃をする。

 

ツクヨミ「やっぱり、アナザーライダー....!」

 

そうこうしているとゲイツによってアナザーウィザードが吹き飛ばされる。

 

そうして、アナザーウィザードは腰に手を寄せる。

魔法を使うんか。

 

早瀬「俺が一体、何をしたって言うんだ!」

 

【ウラビティ】

 

 

.....音声がこれなの、すごい違和感あるな。

せめてプリーズ、が欲しくなる。

 

ゲイツ「ふん、貴様が何をしたのかなど関係ない。」

 

そうして、いくつかのものが浮遊すると、ゲイツに向かって飛んでいく。

 

おっと、その隙に逃げるきか。

.....でも、難しいと思うぜ?

 

ゲイツ「逃がすか!」

 

【ジカンザックス!You Me!】

 

そうして、ゲイツはジカンザックスから弾を放つが.....

 

【ディフェンド】

 

アナザーウィザードの出した壁により止められてしまう。

 

まぁ、そんなのすぐに壊れるに決まっているんだが。

 

ゲイツ「ふざけやがって!」

 

【Oh No!】

 

すると、ゲイツはジカンザックスをアックスモードにしてアナザーウィザードに突っ込んでいく。

 

そうして、ソウゴも変身する。

 

ソウゴ「変身!」

 

【ライダータイム!】

【仮面ライダージオウ!】

 

ゲイツに加勢するのか......と思えば、アナザーウィザードから引き剥がしにいく。

 

ツクヨミ「えっ?」

 

えっ?って反応はまあ、わかる。

俺も正直、何やってんだコイツ、とは思ってるし。

 

ソウゴ「やめてよ、ゲイツ!」

 

ゲイツ「ジオウ、貴様.....!」

 

 

【リキッド】

 

.....あっ、そんなことしてる間にアナザーウィザーが......まぁ、どうせウィザードの力が無いと倒せないから関係ない気もするけど。

 

すると、2人とも変身を解除する。

 

ゲイツ「何のつもりだ?」

 

ソウゴ「あの人、何も悪いことはしてないよね?彼と戦うのは、なんか違う気がする。」

 

言ってることは間違いでも無い気はするが......まぁ、今回ばかりは俺もゲイツ側かな?

そもそも、あの人が人を傷つける未来が来るのは知っちゃってるから。

 

ゲイツ「ハッ......ぬるいな!アナザーライダーの存在そのものが危険なんだ。あの力をいつ手に入れたのか、まずはそれを知る必要がある。奴に白状させる。」

 

......まぁ、ジオウ本編のアナザーライダーで正義のために力使ったやつ1人たりとも居ないから仕方ないよなぁ。

 

 

すると、ゲイツは1人でアナザーライダーを追いかけにいってしまう。

 

ツクヨミ「ソウゴの言うこともわかるけど、ゲイツの言ってることもわかるでしょ?」

 

そうよなぁ、まあ、この頃はお互い譲歩一切しないからな。

わざわざ邪魔して、その上で逃げられたソウゴにも問題があるし。

 

ソウゴ「じゃあ、俺は彼のことをゲイツとは違う方法で調べるよ。ツクヨミ、協力してくれる?」

 

......やっぱ、こう言うところがソウゴの闇なのかね?

自分のやりたいことのために、他者を利用する......まあ、それに関係なくやり方が巧いとは思うが。

 

 

 

......俺が今のうちに闇を受け入れる度量を作ってやりたいが、戦いの中で成長した結果、ようやく受け入れられたんだしな。

 

まあ、それっぽく話し続けてやれば良いか。

 

 

そう考えて、俺はソウゴの元へと歩き出す。

.....そういや、おれ全然話してねぇな。

 

高雅「ソウゴ、俺は悪いがパス。やりたい事があるんでな。」

 

ソウゴ「......分かった。それで、やりたい事って?」

 

高雅「いや、少し.....話さないといけないやつが居るから。」

 

さっさとアイツともカタをつけたいんだが......まぁ、しばらくは難しいかねぇ。

 

────────────────────────

《アナザーオーガ戦後:2003年》

 

 

高雅「っはぁ、いくら記事があるとは言え、この辺の地理詳しくねぇから分からんぞ?」

 

アナザーオーガを倒して、俺は2003年.....と言うよりも山吹カリンの死亡日に来ていた。

 

理由はただ一つ、山吹カリンを救う事だ。

.....そもそも、アナザーゴーストの変身者であるマキムラさんの命は助けたくせに、山吹カリンは助けないってのもおかしな話だからな。

 

高雅「っあ、居た。山吹カリン.....と?」

 

そこには何故か、山吹カリンと話している謎の女性が居た。

 

誰だろうか、あの人......いや、好都合ではあるか。

資料によると山吹カリンは足を滑らせて、その後車に引かれて死亡という、まあまあ運転手も可哀想な事故だったからな。

別に足を滑らせなければ起きなかったって事は、少し山吹カリンの足を止めれば済む話だし。

 

???「じゃあ、気をつけて下さいね。山吹さん。」

 

カリン「あっ、はい。ありがとうございます。」

 

すると、その女性と目が合う。

 

.....なんか変な顔してるな。

 

???「えっ、なっ!?.....ギリード。」

 

高雅「ギリード.....って、まさか.....」

 

まさか......いや、誰?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sougo「そう。私は常盤Sougo。あなたたちの......敵よ。」

 

えぇ、マジ?

あのソウゴって女だったんか。

 

高雅「......へぇ、何で口調違うの?」

 

俺は思わず結構早口で喋ってしまう。

流石に緊張するわ。

 

いやぁ、色々と分からない事だらけだな。

 

Sougo「あっ、あれは......その、演技というか、何というか、」

 

高雅「あぁ、気分を上げるための?」

 

Sougo「馬鹿にしてる!?」

 

高雅「してないしてない。......んで、単刀直入にいうけど、アンタは何であんな真似を?」

 

Sougo「私は....いや、貴方にはそんな事関係ないでしょ。逆になんで貴方はそんなに絡んでくるの?」

 

高雅「俺は......いや、できるだけ戦いたくないからかな。」

 

そう言うが、正直嘘ついてるよなぁ。

 

でも、助けたいからなんて、キザったらしい事言えるかよ。

それで拒否られたら、怖いし。

高雅「まあ良いか、それで、アンタは何をしにこの時代に?」

 

Sougo「さっきの見ればわかるでしょ?......山吹カリンを助けようとしたのよ。」

 

高雅「......ふ〜ん、良いやつなんだな。」

 

Sougo「なっ!......貴方、私が敵って事分かってるの?」

 

高雅「分かってるさ。」

 

.....けど、引っかかる点もある。

本当に敵なんだとしたら、ここで俺を倒すだろ。

 

 

Sougo「......分かった。なら、私が約束する場所に来て。」

 

高雅「.....あぁ、良いぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高雅「.......あっ、そう言えば、ときわそうごって、どういう綴り?」

 

Sougo「えぇ......」

 

────────────────────────

《現代》

 

とまぁ、こんな事があったわけで。

 

ちょうど、今日この日が約束の日だったんだよな。

 

 

あのSougoは、どうして俺と話そうとしていたんだろうか。

 

 

 

高雅「まあ良いか.....んで、約束の場所ってここか?」

 

かなり遠かったな。

まさか静岡まで行くことになるとは。

 

高雅「ってか、何でこんな変な場所に?」

 

周りは、特に何かあるわけでもないし。

かなり殺風景だ。

 

.....まぁ、話すには丁度良いのか?

 

 

そんな事を考えていると、突然空間歪み、時が停止する。

 

この能力持ってる奴ら、みんなこの登場しなきゃいけない縛りでもあるの!?

 

Sougo「本当に来たんだ......貴方は本当に馬鹿だね。」

 

そう言われると同時に、時間停止が解除される。

 

やっぱ、時間停止って強くね?

 

高雅「まぁ、女に来てと言われて断れない男は居ないでしょ。」

 

Sougo「貴方ねぇ!.......本当に馬鹿なの?」

 

高雅「はいはい、馬鹿ですよ。.....それで、何のようで?」

 

Sougo「......勿論、貴方を倒すためよ!」

 

Sougoがそう言った途端に、俺の背後から突然何者かが刀で切り掛かってくる。

 

高雅「っ、危なっ!?」

 

これは......アナザー風魔ってところか?

 

だったら、エクスの力で行くか。

 

高雅「変身!」

 

【ライダータイム!】

【仮面ライダーギリード!】

 

そうして、俺はアナザー風魔の元へと走りゆく。

 

【アーマータイム!】

【レベルアップ!エクス!】

 

高雅「っじゃあ、さっさと戦うしかないか。」

 

そのまま俺はアーマーについた銃と剣でアナザー風魔に対して攻撃を加えていく。

 

 

試しと言わんばかりに右の銃でアナザー風魔に向けて乱射し、左の剣で斬りかかる。

 

高雅「はぁ!」

 

.....少しやりにくいな。

まあ、この辺は慣れだよな。

 

高雅「さっさと倒して、Sougoと話させてもらうぜ?」

 

そうして、俺はアナザー風魔へと連撃を加えていく。

 

 

 

 

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