仮面ライダージオウ 〜最低最悪と転生者と──〜 作:チョコミントlatté
第11話 力と気持ちと扱い方
高雅「ッ......は?どこだここ。」
アナザー風魔をソウゴに倒してもらって数日。
俺は目が覚めると、全く知らない場所にいた。
高雅「.....どう言うこっちゃねん。」
そんな事を言いつつ、俺は軽く辺りを見渡すと、人影が近づいてきているのが見える。
誰だあれ....
???「お前......そうか、Sougoの力か。」
すると、そこにはある者が居た。
確実に会った事がない。
......が、何故か知っている。
......いや、違う。
見覚えがある。
この見た目は......ギリードに近いのか。
高雅「50年後の俺......ってところか?」
???「......ふぅん、まぁ、分かるか。」
目の前の俺はドライバーに手をかざす。
すると、そのドライバーが肉体に収納されるように消えていき、目の前の俺の変身が解除される。
ギリード・ネオ「ギリード・ネオ、それが俺だ。過去の俺。」
その見た目はかなり若々しい......いや、それどこらか今の俺と全く同じ姿だった。
高雅「はぁ!?.....なんだよ、その見た目」
ギリード・ネオ「.....あぁ、そうか。お前はまだ知らないんだったな。」
高雅「はぁ?何言って?」
ギリード・ネオ「いや、忘れろ。お前が知っても、何にもならないからな。」
そう諦めたかのように未来の俺は言うので、俺は少しイラッとくる。
高雅「それで.....なんで俺はここに?」
ギリード・ネオ「先ほども言ったが、Sougoの力によるものだ。おそらく、仮面ライダーエグゼイドウォッチの力に本来よりも早く覚醒した結果だろう。」
高雅「.....そうか。」
このウォッチ.....やっぱり、そんなに良いもんじゃなさそうだな。
.....そう言えば、未来の俺だから、Sougoの事を知ってるのか。
高雅「なぁ、未来の俺。......Sougoって、一体何者なんだ?」
ギリード・ネオ「知らん。」
高雅「知らんって.....」
ギリード・ネオ「そもそも、Sougoはお前の世界に生まれた新たな異分子だ。俺がソウゴと戦った時にはタイムジャッカーもSougoという存在も、居なかった。」
高雅「.....はぁ、そうかよ。」
ギリード・ネオ「さて、ここからが本番だ。」
高雅「は?.....何を?」
すると、未来の俺は一瞬でベルトを出現させて、上部のボタンを軽く押す。
ギリード・ネオ「変身、」
【ギリード・タイム!】
辺りには大量ウォッチが浮かび上がり、それらが液体金属のようなものに変化して、未来の俺にまとわりついていく。
【Ruin!Creation!Strongest Administrator!ギリード・ネオ!】
その瞳にはGilidという文字が書かれており、今の俺とは違う、圧倒的な強さを感じる。
戦え.....って事か?
そうして、俺はジクウドライバーを取り出して装着すると、ギリードライドウォッチで変身する。
高雅「.....変身。」
【ライダータイム!】
【仮面ライダーギリード!】
そうして、無言でタイムバーストを取り出すと戦いが始まる。
まず一つ、タイムバーストでギリード・ネオに斬りかかる。
だが、その一撃は簡単にいなされてしまい、逆に強烈な一撃をくらってしまう。
ギリード・ネオ「どうした、たった少しこづいただけだぞ?」
高雅「ぐっ!?」
流石にライドウォッチを使わずにってのはキツイか。
だったらこいつで!
そうして、俺はエクスライドウォッチを強化してアーマータイムを発動させる。
【アーマータイム!】
【マザルアップ!レボリューション!】
高雅「はぁっ!」
そのまま、俺は拳を握り、連撃をくらわせていく。
だが、依然として攻撃が効いている様子は無く、未来の俺は呆れたかのような態度を取る。
ギリード・ネオ「......その程度で終わりか?」
そう言うと、未来の俺はジカンバーストを取り出して至近距離で弾を放ってくる。
高雅「ぐえあっ!?」
痛っ.....てぇ。
今まででも、このレベルの痛みは味わった事ないのに......どんだけレベルが違うんだよ。
ギリード・ネオ「......やっぱお前、駄目だな。」
高雅「......は?」
急に何言って───
ギリード・ネオ「やっぱ何も変わってねぇ。......まぁ、そりゃあそうか。俺だもんな。」
高雅「何だよ、変わってないって!」
ギリード・ネオ「変わってないだろ、すぐに諦めようとして。」
高雅「.....何が」
ギリード・ネオ「結局お前は、誰も救えないじゃねえか。」
高雅「──そんな事っ!!」
ギリード・ネオ「だったら、なんで仮面ライダーエグゼイドのウォッチを使わない?」
高雅「は?....それ.....は....」
ギリード・ネオ「はぁ、やっぱり理解できてねぇじゃねえか。......お前は、自分の性根を知った方が良いぞ。」
高雅「.....うるさい!俺は、普通に戦って!普通に人を救いたいと思ったから、こうやって戦っているんだ!」
ギリード・ネオ「......はぁ、面倒だな。お前。」
高雅「......なんだと」
ギリード・ネオ「お前が戦おうと思ったのは、ソウゴを.....友人を失いたくなかったからだ。」
高雅「...」
ギリード・ネオ「仮面ライダーの力って言うのに正義を乗っけて、人助けという名目であくまで保身に走って、その上でソウゴを助けたいと?はっ!そんなお前じゃ絶対無理だな。」
高雅「....ッ!お前に何が!」
ギリード・ネオ「分かるに決まってんだろ。」
声が出ない。
分かってる.....そりゃあそうだよな。
未来の、俺なんだからな。
ギリード・ネオ「俺はお前よりも多くのものを失って。壊して。奪ってきた。お前が家族を失った悲しみも、何もかも全てを理解している。」
高雅「......」
ギリード・ネオ「家族を失って、それで友人も失いたくないから自分の命より優先する。それでいて孤独は嫌だから生きたい。それがお前だ。」
「実際、アナザーライダーによる被害者なんてどうでも良いと思ってるしな。あの山吹カリンを救おうと思ったのだって、ただ救う手立てがあって、道徳的だからだろ?」
高雅「ッ、ああ、そうかもな。」
ギリード・ネオ「──不貞腐れてんじゃねぇぞ。お前が前を見ないでどうするんだ?」
高雅「ッ!」
すると、突然未来の俺は俺の胸ぐらを掴んでくる。
ギリード・ネオ「お前が変わろうとしない限り、この未来は変わらない。ゲイツもツクヨミも救われず!お前の大事なものはひとつたりとも残らず消え去るんだ!」
高雅「......じゃあ、どうしろってんだよ。」
ギリード・ネオ「お前が、自分の力を自分で見つめ直せ。そうすれば、お前にもこの力が手に入る。」
高雅「......分かった。」
ギリード・ネオ「......分かってない、とも言えないな。......はぁ、この頑固者は俺じゃ解決するのは難しいようだ。」
すると、未来の俺は手を離して、俺を下ろす。
高雅「......お前も俺のくせによく言えるな。」
ギリード・ネオ「乗り越えたからな。......仕方ない、オリストとリミテストにでも矯正してもらうか。」
知らん奴らだが......多分、オリライダーなんだろうな。
ギリード・ネオ「これからお前には試練が待ち受ける。それでお前が死ぬことは確実にないが......失敗したらソウゴが死ぬことになる。」
高雅「は?どういう!」
ギリード・ネオ「だから、お前は変われ。俺みたいになるなよ。」
そう言われると、俺は未来の俺が出したワームホールのようなものに放り投げられる。
......正直全然わからないけど、一つだけ決めた。
理想の世界を叶えるために、俺は力をつけてやる。
もちろん、その過程で誰も死なないように。
BAD ENDなんて認めない。
面白く無くても、何だって良いから、俺はソウゴ達と幸せになって見せる。
高雅「......やっぱり俺は、優柔不断だ。」
軽く笑いながらも、俺はこの先の未来を想像して、掴み取る決意をする。
ギリード・ネオ「本当はクリスマス前に話でもするつもりだったんだが......まぁ、好都合だったな。」
ギリード・ネオ「ってか、あいつ面倒すぎだろ。今まで何を見てきたんだ。歴代仮面ライダー見てたやつの考え方じゃないだろマジで。」
ギリード・ネオ「......まぁ、これで幸せになってくれるかね。」
ギリード・ネオ「......景都、有日菜。ギリードを、ちゃんと応援してやってくれよ?もし失敗したらお前らが殺されるんだからな?」
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そうして決意した矢先───俺はワームホールの位置が悪かったのか、背中から地面に叩きつけられる。
高雅「っ痛ぇ!?」
そう言うと、俺は軽く腰を抑える。
適当な場所に飛ばしやがってよ!
......ってか、ここクジゴジ堂か?
ツクヨミ「えっ!?ちょっと、どうしたの!?」
すると、ツクヨミがこちらへと寄ってくる。
.....もう朝っぱらなのかよ。
ソウゴは......見当たらないな。
高雅「なぁ、ソウゴはどこ行ったんだ?」
ツクヨミ「え?......えっと、檀黎斗王って言うのを見に行くって。」
高雅「っ、ああ、遅かったか。じゃ、行くわ!」
ツクヨミ「えっ、ちょっちょっと!」
本当に面倒だな。
まさか今日がオーズ編の始まりだったなんて。
......いや、もう考えるのはやめだ!
とにかく、ソウゴを最高最善の魔王に導きつつ、俺も強くなる!