仮面ライダージオウ 〜最低最悪と転生者と──〜 作:チョコミントlatté
第15話 ギリード、オンステージ
高雅「はぁ......眠い。」
そう言いつつも、俺はクジゴジ堂へと入っていく。
もうジオウの物語がいつどう進むとか日付まで覚えてないから、ここのところ毎週の日曜日にソウゴを朝っぱらから連れ出してるんだよな。
高雅「はーい、おはようございます!ソウゴくん!」
ソウゴ「うるさっ、どうしたの今日は?」
高雅「いや、今日も遊ぼうぜって話よ。」
ソウゴ「ええ......俺まだ眠いんだけど...」
高雅「今日は起きてんだから大丈夫だろ。」
ソウゴ「ここのところ毎週起こされてたからね!?」
高雅「ああ......かわいそうに。」
ソウゴ「だったら起こさないで欲しいんだけどなぁ!?」
そうやってソウゴで遊......じゃなかった、ソウゴをおちょくっていると、階段を下ってくる音が鳴る。
ソウゴ「......今なんか、失礼なこと考えなかった?」
高雅「いや、特に何も?」
適当にそう返すと、ゲイツに話しかけられる。
ゲイツ「今日も来たのかギリード、毎回朝っぱらから元気だな、」
高雅「まあな、そろそろやりたい事もあるし。」
ゲイツ「やりたいこと?」
高雅「ん、それは......」
ソウゴ「それは?」
高雅「......その時のお楽しみだな。」
ゲイツ「......はぁ、やってられんな。」
そう言うと、ゲイツは玄関まで歩いていく。
今日も日課のランニングですか。
高雅「ゲイツも、ほぼ毎日ランニングしてるけど、よく飽きないねぇ。」
ゲイツ「はっ、日課だからな。一応、お前に教えられたことだが。」
高雅「俺?......ああ、未来の。」
そう返すと、俺はメモを取り出し、そこに『ソウゴ、今日も借りていきます』と書いて机の上に貼っておく。
高雅「んじゃ、今日も行きますか......」
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高雅「......そろそろかな?」
ソウゴ「何が?」
高雅「......いや、そろそろ帰らないか?」
ソウゴ「えっ、......分かった、取り敢えずクジゴジ堂帰ろっか。」
そうして、俺はさっさと帰ろうと───
したんだけどなぁ......
突然時間が止まったかのように......というか、完全時間が止まってしまった。
Sougoがタイムジャッカーか、どっちなんだか。
Sougo「また、君たちか。」
黒いフードに白と黒の仮面......声からして分かってたけど、Sougoじゃん。
ってか、今回はちゃんと役を作ってんだな?
やっぱ俺1人の時だけか、素で話してくれるの。
ソウゴ「あんた......確か、常盤Sougoか。」
Sougo「ぅぇっ?......んんっ!高雅からは何も聞いていないのか?」
なんかわかりやすく動揺してたな。
中身知ってるとウケるわ。
ソウゴ「えっ、高雅何か知ってるの?」
高雅「......えー、でも俺ほとんど話してるぜ?アナザーウォッチを回収して、それから新しくアナザーライダーを作ってるって。」
そう言いつつも、軽くSougoに目配せをする。
残念ながらソウゴくん、君よりもSougoの方が最優先なんだ。
後、嫌われたら面倒だしな。
Sougo「......そうか、ならば構わない。」
そんなこんなで、Sougoがそう言うと、途端に時間停止が解除される。
......はあ、面倒だねぇ。
高雅「で、今度は何のようだ?Sougo?」
Sougo「ふん、私たちは敵同士なんだ、だから、分かるだろう?」
高雅「......あぁ、そう言う感じね。」
そう言うと、後ろから気配がするので、俺はソウゴを蹴り付けて、攻撃を避けさせる。
ソウゴ「痛っ!」
高雅「悪いな......さて、アナザーライダーのお出ましだ、行くぞソウゴ?」
そのままジクウドライバーを取り出すと、装着してウォッチを取り出す。
まあ、斧を持ってるけど.......こんぐらい近かったら、逆に邪魔になるだろっ!!
そうして目の前のアナザーライダーの腹を蹴ると、そいつは軽く仰反るが、変身するだけの時間は与えられる。
【ギリード!】
ベルトにウォッチを装着すると、すぐさまロックを解除して、一回転させる。
高雅「変身!」
【ライダータイム!】
【仮面ライダーギリード!】
変身が完了すると、俺はジカンバーストを取り出す。
このアナザーライダーは......ソーサラーってところか?
黄金で斧使い、そしてまだSougoが作ってなくて、タイムジャッカーが作ってるシリーズってなると、フォーゼかウィザードかオーズだけど......それだったらソーサラーぐらいしか当てはまらないよな。
なんてことを考えながら動いていると、目の前のアナザーソーサラーは右手を腰にかざして魔法を発動する。
【サモン!ナウ!】
すると、俺たちの下から魔法陣が現れて、そこからグール達が現れる。
高雅「......はぁ、また変な能力持ってんな。」
そう言って、軽く横を見ると、すでに変身をしたソウゴが立っていた。
ソウゴはウィザードウォッチ持ってないし、できればゲイツに来て欲しいんだが......今はゲイツ居ないだろうからなぁ。
高雅「まぁ、できるだけさっさと行くか。」
すぐさま、ウィザードのオリライダーのウォッチを取り出して、起動する。
【ティクバ!】
ティクバ......変な名前だこと!
高雅「もう良いや、とにかく!」
そうして、俺はこのウォッチでアーマータイムを発動させる。
【アーマータイム!】
【タッチ!チェーンジ!ティクバ!】
高雅「うっし、行くかぁ!」
そう言って、まずは雑魚を狩るためにジカンバーストを振る。
数はある程度多いものの、実力は俺よりも低いからな。
高雅「ッと、オラァ!」
ジカンバーストでグールたちに一撃をくらわせると、そいつらは衝撃で大きくのけぞっていく。
【Canon!mode!】
すぐさまキャノンモードに切り替えると、俺はグール達を狙っていき、何発も弾を放つ。
高雅「いまだ、ソウゴ!」
ソウゴ「うん!」
すると、ソウゴは既に準備していたのか、俺の上からグール達に向けてライダーキックをする。
【タイムブレーク!】
そうしてライダーキックが炸裂すると、軽く爆発が起こり、グール達の姿が消える。
後はこのアナザーソーサラーか。
高雅「......はぁ、面倒だな!」
ソウゴ「よし、行こう!高雅!」
ソウゴはそう言うと、エグゼイドウォッチを取り出す。
まぁ、ソウゴはウィザードウォッチ持ってないもんな。
【アーマータイム!】
【レベルアップ!エグゼイド!】
すると、俺とソウゴは、まっすぐアナザーソーサラーへと向かっていく。
ジカンバーストで連続で斬りつけると、ソウゴは横からアナザーソーサラーを殴りつける。
高雅「さて......ソウゴに使えるエナジーアイテムは......?」
そう言うと、ソウゴが殴りつけた衝撃で吹っ飛んだアナザーソーサラーがぶつかったことにより壊れたブロックから、高速化のエナジーアイテムが見つかる。
高雅「あれだなっ!」
そうして俺は高速化へと走り出すと、それを手に取ってソウゴに投げる。
高雅「おら行けっ!ソウゴぉ!」
ソウゴ「ありがと!高雅!」
【高速化!】
すると、高速化によりスピードが上がったソウゴが、アナザーソーサラーに連撃をくらわせていく。
スピード的についていけな......おっ、
今、あのアナザーソーサラー、2018って書いてあったな。
つまり、今の時代に倒せば問題ない、か。
高雅「じゃあ、決めるしかないよな。」
そう言い、ジカンバーストにティクバライドウォッチを嵌めると、アナザーソーサラーに攻撃できるタイミングを見極める。
【フィニッシュタイム!】
まだ高速化の効果時間は切れない......まだ......ここか!
高雅「はあっ!」
【ティクバ!タイムバスター!】
そうして、タイムバーストで斬りつけると、俺はもう一撃回転斬りをする。
これで倒せ......
【テレポート!ナウ!】
てないかぁ。
高雅「はぁ、逃げられたか。」
そう言うと、俺はウォッチを外して変身を解除する。
ソウゴも同様に変身解除したようだ。
ソウゴ「......はぁ、疲れたぁ。」
高雅「逃げられちまったな。まぁ、とにかく一旦クジゴジ堂帰るか?」
ソウゴ「ああ......じゃ、そうしよっか。」
そう言うと、俺はライドストライカーを起動して、バイクへと変化させる。
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ソウゴ「ただいまー!」
高雅「うへぇ、疲れたぁ。」
そう言いながらクジゴジ堂へと入っていくと、順一郎さんだけがいるのが見える。
そういえばウォズも時計の修理頼んでたんだっけな?
高雅「さて......あのアナザーソーサラーどうする?」
ソウゴ「アナザーソーサラー......?あれそんな名前なの?」
......スゥー。
はい、ガバだよ!
まぁ、どうしようもないし、知ってるってことにしとくか。
高雅「ああ。あれはかつて仮面ライダーウィザードの歴史に存在したライダーのアナザーライダーだ。仮面ライダーソーサラーっていうライダーのアナザーライダーだな。」
ソウゴ「へぇー......じゃあ、ゲイツからウィザードウォッチ借りないとね。」
まず借りるって発想なのが問題だよな。
ゲイツに任せよう!、とかじゃ無いのが、まだ自分でやる意識が強い証拠だ。
......まぁ、俺もそう言うところを教えていかなかったのが悪いんだが。
高雅「そうだなぁ、俺だけじゃ流石に役不足だし。」
そんな風に話していると、玄関が開く音が鳴る。
......おっ、ツクヨミか。
ツクヨミ「あれ、病院に行ってたんじゃないの?」
ソウゴ「えっ、何が?」
高雅「......って言うかゲイツは?一緒に居なかったんだ。」
......やっぱり、3日後のソウゴ来てんのか。
まぁ、一応知らないフリしとくか。
ちゃんと3日後のソウゴの考えてるように行動しときたいしな。
高雅「あっ、ああ〜!そうだ、ソウゴ!」
ソウゴ「えっ、なに?どうしたの?」
高雅「そういえば、俺ん家の前に忘れ物してた!悪いんだけど、ソウゴ持ってきてくれない!!」
ソウゴ「えっ、ちょっ、なんで、」
高雅「ほら頼むから、なっ?」
ソウゴ「......まぁ、分かったけど。」
そう言うと、ソウゴは俺に急かされて、急いで俺の家まで走っていく。
まぁ、忘れ物って言っても、普通にバック置いてるだけなんだけどな。
空だし、盗まれてもあんまり問題ないぜ!
毎週日曜日に置いていってるせいで、なにやってんだって目で近所の人に見られたんだけどな。
そんなこんなで、ソウゴが玄関から出た瞬間、3日語のソウゴがやってくる。
......3日後のソウゴって微妙に長いな。ソウゴ2って呼ぶか。
ソウゴ2「待たせてごめん。って、あれ?高雅?」
高雅「へーい、高雅さんですよー。」
適当に手を振ると、俺は椅子の上へと移行する。
ツクヨミ「えっ......ええっ?今......。」
ソウゴ2「えっ?今?どうしたの?」
ツクヨミ「っ、ああもう!全然話が噛み合わない!」
ウケる、まあ、仕方ないか。
俺も知らなかったら混乱する自信があるね。
ソウゴ2「とにかく、話を進めていいかな?アナザー鎧武とアナザーソーサラーの事で、俺の知ってることを説明したいんだ。」
ツクヨミ「あ~、分かった分かった。とにかく聞くわ。」
......まあ、ここら辺の背景とかはどうでも良いから聞かないが。
......おっ、話終わったか。
ツクヨミ「ねえ、何でそんなに詳しいの?まるで見てきたみたい。」
まぁ、そりゃあ齟齬が出てくるよなポンコツめ。
ソウゴ2「いや......それはほら、いろいろ調べたからさ。」
言い訳が苦しくなってきましたぁ!
さあ、これからどうなるのでしょうか!
ツクヨミ「絶対おかしい!何か隠してる。」
ソウゴ2「あっ......俺、今日の買い出し行かなきゃ!ちょっと行ってくる!」
あっ逃げ───
ツクヨミ「ちょっと待ちなさい!」
高雅「びっくりしたぁ、」
ツクヨミの怒号に驚き、俺は思わず椅子に捕まってしまう。
怖ぁ......
ソウゴ「うおっ、どうしたのツクヨミ?」
ツクヨミ「一体何なのよ、もうー!」
あっ、膝から崩れ落ちた。
心配だからホットミルクを入れてあげるソウゴくん優しいねぇ。
ソウゴ「アナザー鎧武?それにゲイツが拐われたぁ!?」
ツクヨミ「アナザー鎧武を倒すためのライドウォッチも持ってるって。言ってたでしょ?」
ソウゴ「いやいやいや、俺そんなウォッチ持ってないよ?アナザーソーサラーを倒すためのウィザードウォッチはゲイツが持ってるし。」
そう言うと、ホットミルクを入れたソウゴがテーブルへと移動してくる。
ソウゴ「高雅は何か知らない?」
高雅「いや......でも、考えられることは───」
話そうとすると、突然ツクヨミが大声を出す。
ツクヨミ「あっ!」
高雅「ちょっ、おわっ!?」
その声に思わず驚くと、俺は椅子から転げ落ちてしまう。
ツクヨミ「ソウゴの服!......ひょっとして。」
ソウゴ「どうしたの?」
すると、ツクヨミはソウゴの胸ぐらを掴んで、机に押し倒す。
あらま、怖いわねぇ。
ツクヨミ「あんた!......あんたじゃないけど、何てことしてんのよ!」
ソウゴ「俺、何もしてないよ......」
可哀想なソウゴくん。
まぁ、結局未来のお前がやらかしたことだから、お前が悪いんだけどな?
ツクヨミ「とにかくいくわよ!」
高雅「はぁ......俺も行くかぁ。」
そう言い、俺はツクヨミについていく。
────────────────────────
高雅「おっ、ダンス上手いなぁ。」
そんな風にチームバロンのダンスを見ていると、ツクヨミがソウゴに話をする。
周りがうるさいから、大声で。
ツクヨミ「あの真ん中で踊ってるのが!」
ソウゴ「えっ?」
ツクヨミ「アナザー鎧武!!あいつを倒して!」
......よくもまぁ、周囲にファンがいる状況でそんなこと言えるよな。
何言ってんのって目で見られないのもすごいな、熱中しすぎだろ。
ソウゴ「いやでも、この時代で倒しても!無駄じゃんか!それに俺、あいつを倒せるライドウォッチ持ってないよ!」
ツクヨミ「いいの!騒ぎが起これば、あいつがきっとくる!」
ソウゴ「アイツって?」
ツクヨミ「いいから!!」
さっきから真横からの怒号ひどいな。
周りの奴らよりうるさいぞ。
......今どこからマイク取り出したんだ?
なんですかね、その謎能力。
ツクヨミ「そこまでだ!」
あっ、ソウゴ押し出された。
うーん、かわいそっ──
ちょっ、えっ、俺もぉ!?
ソウゴ「何かデジャヴ......」
そういや、江戸でもツクヨミのせいで池ポチャしてたな。
アスラ「貴様は......さっきの、」
ソウゴ「初めましてなんだけど......あんたを倒させてもらう。」
高雅「はぁ、俺もいくか。」
そう言うと、俺とソウゴはジクウドライバーを装着して、ウォッチを起動する。
【ジオウ!】 【ギリード!】
ソウゴ「変身!」
高雅「変身っ!」
【【ライダータイム!】】
【仮面ライダージオウ!】 【仮面ライダーギリード!】
アスラの悪いところって、ここでアナザー鎧武になっちゃうとこだよな。
一方的にボコされれば、俺たちにヘイトが溜まったものを......まぁ、ダンスできなくなるかもしれないから、一概にそうとはいえんけど。
アスラ「邪魔者は全て排除する。」
すると、ファンとチームバロンのメンバーは蜘蛛の巣を散らすように逃げていく。
高雅「さて、戦闘開始だ。」
そう言うと、俺はジカンバーストを取り出して、アナザー鎧武を見る。
......どちらかと言うと、ソウゴに視線がいってるな。
先に遭遇したのソウゴの方だもんな......こいつじゃないけど。
そのままジカンバーストでアナザー鎧武に対して斬りかかると、足で蹴り飛ばす。
高雅「鎧武の力がないから、無理矢理やるしか無いけどな。」
【Canon!mode!】
ジカンバーストをキャノンモードにして、至近距離で何発も弾を放つ。
すると、その方向にいたソウゴが、ジカンギレードでアナザー鎧武の事を斬りつける。
アスラ「5年だ。俺は5年をかけて頂点に立った!誰にも邪魔はさせない!」
高雅「知らねーよ、人を傷つけてる時点でダメだわ!!」
【Blade!mode!】
そう言うと、俺はジカンバーストをブレードモードにして、アナザー鎧武を斬りつける。
......あっ、そう言えば、これってソウゴ2を呼び出すためのものだっけ?
高雅「......っすぅー、あいたたた!!ああ、さっきの一撃がぁ!」
ソウゴ「えっ、ちょっと、高雅!?ぐあっ!!」
やべっ、俺がやられたフリしたせいで、ソウゴ一撃くらっちゃった。
......まぁ、未来のお前が悪いから、そのツケだと思ってくれ。
高雅「ぐあー、痛いなぁ、」
ソウゴ「何その棒読み!?良いから戦ってよ!」
すまんな、ソウゴ!
未来のお前がやらかすから仕方ないんだ。
そんな風に見守っていると、突然......
【タイムチャージ!】
【5・4・3・2・1......ゼロタイム!】
【スレスレ撃ち!】
ジカンギレードの音声が鳴って、弾が飛んでくる。
さて、説教タイムだぞ!
ソウゴ2!