仮面ライダージオウ 〜最低最悪と転生者と──〜 作:チョコミントlatté
高雅「───まぁ、こんなところだ。それよりも、問題はアナザーゴーストの方。予想するに、あのアナザーゴーストはグレイトフル魂の力を得たと考えられる。」
ある程度、俺たちの事をタケル殿に話すと、俺は軽く頭を回す。
あのアナザーゴーストにゴーストライドウォッチを取られたのが痛いな。
タケル殿のゴーストライドウォッチ一個だけじゃ厳しいものがあるし......
高雅「なぁ、一つ良いか?」
タケル「うん。どうしたの?」
高雅「多分......いや、本当に多分なんだが......仮面ライダーゴーストの記憶、あるよな?」
タケル「記憶......?まぁ、確かに俺は仮面ライダーゴーストだけど......」
高雅「OK。じゃあ、仲間の仮面ライダー呼べるか?スペクターとネクロム以外で。」
タケル「もしかして、蒼介さん?」
高雅「多分その人。電話でも何でも良いから呼んでくれ。」
タケル「......いや、蒼介さんはもう。」
高雅「......そうか。悪いな。」
すると、俺は再びソファに腰掛ける。
......どうするか。
手詰まり、とは言わないが中々に厳しい状況だぞ?
アナザーゴーストを倒せるやつがたった1人となると、流石に戦力が足りなすぎる。
......いや、タケル殿も居るから、2人ではあるか。
それにしたって、この戦力でもきついよな。
タケル殿はムゲン持ってないだろうし。
高雅「いや......マジでどうしよう?」
ソウゴ「......う〜ん、どうしようか。そもそも、アナザーゴーストが生まれた時代が分かってないからどうしようもないよね。」
高雅「......それもそうだな。まぁ、被害者の名前と事件は分かってるんだから、過去の事件を調べりゃわかるはずだ。そこら辺は......ツクヨミ、任されてくれるか?」
ツクヨミ「分かった。」
......んで、結局どうするべきか。
この時代のアナザーゴーストがアナザーポセイドンの力を得た時点で、過去のアナザーゴーストを倒しても何の意味もないだろうしな。
少なくとも、オーズとゴーストの力でなきゃ倒せないよなぁ。
......だったら、現代班は俺とタケル殿か?
いや、それも問題あるよなぁ。
ディケイドウォッチを持ってないのに倒せるかは分からないし。
高雅「はぁ......士か蒼介さん居ないとキッツイなぁ。」
法歌「だったら、私が呼びましょうか?」
高雅「......ああ、士?」
法歌「いや、そうじゃなくて、ファントムの方よ。」
高雅「ファントム、ああ蒼介さん......えっ、呼べるの?」
法歌「ふふっ、私を誰だと思っているの?」
高雅「えっ、戦闘狂。」
法歌「んなっ!失礼なこと言うわね!!」
高雅「事実でしょ。」
そう言うと、法歌さんは何が言いたげな顔をしながらもオーロラカーテンを真上に開く。
すると、その中から1人の男性が出てきて......地面に激突する。
蒼介「あっ、痛ぁ!?」
タケル「えっ、そ、蒼介さん!?」
蒼介「え......あ、タケルくん!?」
......思ったより荒技ぁ。
ってか、見えるってことは幽霊状態じゃ無いってことか?
高雅「法歌さん?」
法歌「ん?どうしたのかしら?」
高雅「いや......どうゆう原理であの人復活させたんですか?」
すると、法歌さんはオーロラカーテンを開いて、クリップのようなものを取り出してペンで絵を描き始める。
......意外にそういうタイプなのね。
法歌「はい、えっと、この図で見ると分かりやすいわね。」
高雅「早......まぁ、わかりやすいな。」
図の内容を簡単に言うと、蒼介さん......仮面ライダーファントムはそもそも死人だったが、彼を想う()人の心とブランクゴースト眼魂により、ファントムゴースト眼魂が誕生。
それに引っ張られるように、蒼介さんの魂が現世へと呼び起こされたのが始まりらしい。
そしてファントムゴースト眼魂が破壊され、結果的には消滅した。
だが、法歌さんはファントムのライダーカードを持っているため、理論上は復活可能と言う事で、オーロラカーテンを併用して、無理やり復活させたようだ。
高雅「まぁ、うん。......蒼介さんモテるんすね。」
そう言うと俺はため息を吐き、ブランクライドウォッチを取り出す。
......はぁ、ファントムの力どうしようかなぁ。
流石に命を奪うなような真似は出来ないし。
って言うか、眼魔が存在しない世界だと生きてるのかすらも分からないから力を取りにくいんだよなぁ。
高雅「まぁ、その辺はアナザーライダーを倒しても死んだままの可能性があるからキッツイんだよなぁ。」
これでも俺は仮面ライダーだし、人命は大事だ。
けど......俺は未来の俺のように強くないし、未来の俺が言ってたように、俺は仲間と俺自身の命が第一優先だからな。
正直、少し迷いはあるが......ダンスさんだって、俺のせいで消滅したんだ。
......もう迷えないか。
ダンスさんの......バグスターの時は軽く扱ったくせに、いざ人間となったら命を優先する程度の思いだし......もう良いや。
高雅「......蒼介さん。」
蒼介「えっ、と......?」
高雅「今回の敵......アナザーライダーを倒したら、貴方は再び死んでしまいます。だけど......戦ってください。お願いします。」
蒼介「え?......いやまぁ、いいけど。」
高雅「ちょっ、えっ!?」
蒼介「眼魔に殺されたとはいえ、法律上は死亡したのと変わらないし。俺自身未練は何も残ってないから。それに......俺はもう託したからね、タケルくんに、アカリちゃんに。」
タケル「そう......ですね。」
高雅「......強い、なぁ」
蒼介「俺は強くないよ。強くない......正直、未練が何も残ってないってのは嘘だったけど......それでも、俺を生かしてたものは既に無くなった。だから、俺は残りの想いをみんなに託すことで、みんなの記憶の中で生きててもらうことにしたんだ。......なんて、こんなおじさんの話なんか聞きなくないよね。」
高雅「......いや、ありがとうございます。少し、心が軽くなりました。」
そっか......いや、そうか。
仮面ライダーって言うのは、そういう存在だったな。
俺自身、この世界でライダーとして戦うことになるって思って視野が狭くなってたのかもしれない。
仮面ライダーはみんな、自分の願いを叶えるために戦った戦士達だもんな。
少し、整理してみるかね。
高雅「......まぁ、蒼介さんが戦ってくれるなら、そのまま進めるか。」
高雅「おい、ちょっと集合。」
ソウゴ「はーい。」
高雅「とりあえず、現代は俺と蒼介さんでどうにかするから......過去の方はソウゴとゲイツとタケルで戦ってくれ。」
蒼介「え、過去って何?」
高雅「あぁ......まぁ、あんまり関係ないので問題ないです。」
蒼介「そう......まぁ、昔タケルくんが過去に行ったことあるし、それと同じ感じかな?」
ソウゴ「それで、今回はどうするの?作戦とか全然聞いてないけど?」
高雅「あぁ......アドリブで。」
ソウゴ「え、アドリブ!?」
高雅「そもそも俺の考えで戦う事が多かったから、ある程度自分の力で解決できるようにしてくれよ。......王様になるんだろ?」
ソウゴ「んぅ......分かった。じゃあ......ツクヨミ待たなきゃね。」
高雅「あぁ、そういやそうか。」
事件がいつ起きたとか一切覚えてないし......もう本当にツクヨミだよりになっちまうなぁ。
俺、使えねぇー。
高雅「じゃあ、各班で少し相談してくれ。俺は......あっ、法歌さんと蒼介さん来てくれない?」
法歌「え?......まぁ、いいわよ。」
蒼介「それで、どうして俺たちを呼んだの?」
高雅「多分......蒼介さん、ゴースト眼魂持ってませんよね?」
蒼介「え?......あ、本当だ!?眼魂が一つもない!?」
高雅「と、言うわけで、」
法歌「......あぁ、私のカードね?」
高雅「そうっすね、だから貸してください。」
法歌「まぁ良いわよ。どうせあんまり使わないし。」
酷っ、弱いんだ......いや、他のフォームの汎用性の問題かもしれないけどさ。
そうして、俺はファントムのカメンライドカードを受け取ると、蒼介さんに渡す。
すると、カメンライドカードが6個の眼魂に変化し、蒼介さんの腰にはゴーストドライバーが現れる。
高雅「あっ、じゃあファントムゴースト眼魂貸してください。」
蒼介「え、はい。」
高雅「これで......出来た。」
そうして、俺はファントムゴースト眼魂からファントムライドウォッチを作り出すと、眼魂を蒼介さんに返す。
......ずっと思ってるけど、なんで新しいライドウォッチ作ってるのに、元となったものは消えないの?
高雅「まぁ、考えないことにするか。」
蒼介「?」
高雅「......はぁ、取り敢えず、アナザーライダー、倒しにいきますか!」
蒼介「分かった......あ、ちょっと待って。」
高雅「え、なんですか?」
すると、蒼介さんは謎のシフトカーを取り出す。
......何それ?
オリジナルのやつ?なんで持ってんの!?
蒼介「これ昔貰ったんだよね。タケルくんが過去に戻った時に藍さん......俺と同じ仮面ライダーから。」
高雅「なんでこれを?」
蒼介「いや、彼女が俺に押し付けてきたんだよね、私普通の女の子に戻ります!って言って。だから、返してあげて欲しいんだ。俺と同じように必要になる時が来るかもしれないから。」
高雅「いや、そういう意味じゃ......ああいや、そういうことか。」
なんでシフトカーがあるのかと思ったけど......ドライブの歴史ってまだ奪われてないし、そりゃあるに決まってるか。
世界の融合とかの問題を考えると途端に面倒なことになるが。
高雅「まぁ、分かりました。取り敢えず受け取っておきます。」
そうして、俺はそのシフトカーを受けると、ライドウォッチを作る。
......一気にウォッチが二つも出来たなぁ。
まぁ、これで頑張るか。
高雅「じゃあ、いきますか。」
蒼介「何処にいるか分かるの?」
高雅「ああ、それはこいつが見つけてくれるんですよ。」
タカウォッチロイド......お前、意外と役に立つよな。
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高雅「っと、いたいた。」
蒼介「本当にタケルくんみたいだなぁ......まぁ、それにしてはちょっと見た目が怖いけど。」
そのまま、俺たちはベルトを装着する。
......まぁアナザーライダー強いからなぁ。
さっさと終わらせるかぁ。
【ギリード!】
そうして、俺と蒼介さんは変身アイテムをセットする。
【アーイ!】
【バッチリミナー!バッチリミナー!】
高雅・蒼介「「変身!」」
【ライダータイム!】
【仮面ライダーギリード!】
【ガイガン!ファントム!】
【ready go!覚悟!ファントム・ゴースト!】
高雅「さてと......行きますか。」
蒼介「あぁ。」
俺はそのままジカンバーストを取り出すと、アナザーライダーに向かって走り出す。
高雅「まずは......一発やるか!」
アナザーライダーに対して斬りかかるが......流石にグレイトフルのアナザーライダー。
刃の通りも悪いし、そもそも反撃されてしまう。
蒼介「っはぁ!」
【ファントムカリバー!】
だが、後ろから蒼介さんが現れて、アナザーライダーに斬りかかる。
......流石に蒼介さんの攻撃の方が通用してるなぁ。
けどまぁ、俺は別の力でアシストする方が良いか。
高雅「だったら、法歌さんから貰ったこれと、エクスで!」
【オリスト!】 【レボリューションゲーマー!】
そのまま俺はオリストライドウォッチにレボリューションゲーマーウォッチをはめる。
【エグゼイドライダー!】
そうして、俺はそのままアーマータイムを発動させる。
【アーマータイム!】
【KAMENRIDE!ORIST!オリスト!】
高雅「おっ、すっげえ。本当にダンスさんと同じ姿になってる。」
まぁ、行くか。
そのまま俺はガシャコンブラスターを取り出して、アナザーライダーへと照準を合わせて、弾を放つ。
蒼介「ありがと、ってことで!」
【ダイカイガン!】
【ファントム オメガドライブ!】
すると、蒼介さんの足元には紋章の様なものが現れて、蒼介さんは足にそれを集結させると、大きい振りでアナザーライダーに蹴りをくらわせる。
蒼介「まぁ、そりゃあこんな簡単に倒せないか。」
【ガイガン!ジャンヌダルク!】
【people's hero!それゆけ、ヘイ、ゴー!】
高雅「はっ、フォームチェンジ早ぇ。」
そう言いつつも、オリストライドウォッチのボタンを押して、アナザーライダーへと走り出す。
【FINAL ATTACKRIDE!EX-AID!ライダータイムインパクト!】
高雅「っはぁ!!」
俺はそのままガシャコンブラスターでアナザーライダーの足元を狙い撃ち、軽く砂煙を散らすと、一気に距離を縮めていく。
高雅「行きますよっ、蒼介さん!!」
蒼介「分かった!」
ガシャコンブラスターでアナザーライダーを斬りつけると、俺は蒼介さんの方に向けてアナザーライダーに蹴りを入れる。
【ダイカイガン!オメガブレイク!】
すると、蒼介さんはファントムカリバーでアナザーライダーを斬りつける。
......だがまぁ、この程度で倒せる訳ないし。
そのまま俺はガシャコンブラスターをアナザーライダーに向けて構えるが、砂煙の中から突然アナザーライダーが突撃してきて、反射的に撃つものの、あまり聞いている様子はなく、少し殴られてしまう。
高雅「っ痛ぇ、けどっ!」
距離がかなり近づいたから......決められるな!
そうして、俺はガシャコンブラスターの銃口をアナザーライダーに押し当てて、弾を連続で放つ。
......ッチ、少し距離を取られたか。
けどまぁ、
高雅「さっさと終わらせるぞ!」
ジカンバーストを構えると、俺はファントムライドウォッチをはめる。
【フィニッシュタイム!】
高雅「っふぅ......蒼介さん!」
蒼介「......ああ、そう言うこと。」
【ガイガン!ファントム!】
【ready go!覚悟!ファントム・ゴースト!】
高雅「取り敢えずっ!」
【ファントム!タイムバスター!】
ジカンバーストの斬撃が炸裂すると、俺はそのまま連続で斬りつけていき、蒼介さんへと斬り飛ばす。
蒼介「これで終わり!!」
すると、蒼介さんはファントムカリバーで何度かアナザーライダーの事を斬りつける。
高雅「さてと、行くか。」
【FINAL ATTACKRIDE!EX-AID!ライダータイムインパクト!】
高雅「うおぉらぁぁぁ!!」
そうして飛び蹴りをすると、アナザーライダーは爆散して......ゴーストとポセイドンのアナザーウォッチが排出される。
高雅「さてと、デザイウォッチは......」
そう言うと、俺はデザイライドウォッチを取り出すが、突然アナザーポセイドンのウォッチが動き出す。
高雅「っと、そうだった。動き出すんだった!」
軽く焦りつつも、俺はエクスライドウォッチを外してデザイライドウォッチを付けようとするが......
高雅「あっ、法歌さん......居たのね。」
法歌さんの手によってアナザーポセイドンのウォッチが破壊されてしまう。
高雅「oh......まぁ良いか。力は欲しいけど、アレは何か嫌だからな。」
本当に感覚になるが......あの力、俺嫌いだしなぁ。
そもそもアナザーライダーから生まれたウォッチなんて碌なもんでもないだろうし。
まぁ、未来の俺の言葉から推測するに、いつかは手に入れることになる力なんだろうが。
高雅「......で、なんでそのウォッチ壊したんすか?」
法歌「え、特に理由はないわよ。」
高雅「さいですか。」
んまぁ、そんなもんよなぁ。
......はぁ、妙に疲れたな。
Sougoが来るかもしれないが......今の疲れじゃキッツい。
......そう言えば、蒼介さんいねぇな。
まぁ、アナザーゴーストウォッチが破壊されたんだから、そりゃあ消えちまうか。
そのまま俺は、連続で必殺技を使った疲れに軽くため息を吐きつつも、帰路につく。
問題、山積みだなぁ。
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???「ゴーストに仮面ライダーゴーストの力が残っていた......か。」
彼はそう呟きながら、荒野の中で1人立っている。
???「世界の融合が早まったか?......仮面ライダーの歴史自体を内包したウォッチを造らせたのは失敗だったな。」
すると、彼の姿が見えてくる。
彼は未来の高雅......ほんの少し前の話に出てきたギリード・ネオ本人である。
???「まぁ、まだ修正可能な段階だな。......さっさとジオウ達が仲違いしてくれると簡単なんだがなぁ。」
そうして、彼は軽く面倒そうな顔をして、どこかへとワープしていく。