仮面ライダージオウ 〜最低最悪と転生者と──〜 作:チョコミントlatté
第22話 帰ってきたR/ユウウツなユメ
今思うと、俺は逃げ続けていた気がする。
戦って、ちゃんとしてるって思い込んで。
実際は、そんなにちゃんとしてなかった。
考えることから、逃げ続けてた......嗚呼もう少し、しっかりと考えていれば良かったのかな。
ソウゴ「で、それが言い訳?」
高雅「......ぐぅ!」
ち、ちくしょう!
ソウゴの癖に優位に立ちおってからに!
まあ俺が悪いから何も言えないんだが。
現在俺はソウゴに絞られているところだ。
オーマジオウとかの一件が終わったということで、ソウゴとゲイツとツクヨミに事情聴取されてしまい、話し忘れてたことで叱られている。
高雅「説明が難しかったんだよ。それに、ソウゴはオーマジオウの一件でライダーをやめようとしただろ?だから、俺も迂闊に話せなかったんだ。」
ソウゴ「それは......」
おっ、なんとか誤魔化せそ───
ツクヨミ「でも、アナザーライダーを作っている方のSougoの事情は話せたわよね?」
高雅「チッ!誤魔化せないか。」
ソウゴ「高雅!?」
俺は軽くため息を吐くと、床に正座している状態から立ち上がり、椅子に腰掛ける。
高雅「まぁ、実際話しにくかったのはそうだ。俺の勝手で戦ってるし、お前らを巻き込みたく無かったし、オーマジオウが誕生した世界線とはまた別の未来の世界線の話とかは直近の話だし。」
ゲイツ「......そもそも、何故お前はSougoを助けようとしているんだ?」
高雅「え......わがまま?」
ツクヨミ「わがまま!?」
ソウゴ「んぅ......高雅は、なんでそんなわがままを?」
高雅「まっ、お前とほとんど一緒だよ。お前は世界を良くしようと、俺は関わってきた人たちを助けようとするだけだ。......後は、Sougoが俺に似てるからだな。」
ソウゴ「高雅に?」
高雅「あぁ、なんでか分かんないけど。でも理由なんていらんだろ。考えるのは面倒だし。」
ゲイツ「......はぁ、別に糾弾するつもりは無いが、次からは話を通すようにしろ。」
高雅「へーい。」
ゲイツ「本当に聞く気があるのか貴様?」
高雅「まぁ、善処するぜ!」
ツクヨミ「......はぁ、それでなんで高雅は来たの?」
ゲイツとツクヨミ、おんなじような反応してんな。最初にはぁ、って言ってから話すの癖か?
高雅「ん?......あぁ、実はクラスメイトから相談があってな。」
ソウゴ「相談?」
高雅「そうそう、風都......わかんねぇか。まぁ、とある街で怪人が昔っから居るらしくて」
ゲイツ「──それがアナザーライダーだと?」
高雅「んにゃ、分からん。怪人と言ってもアナザーライダーかは聞いてないし、もしかしたら別口の怪人かもしれん。」
ソウゴ「それでも行ってみる価値はあるね。」
高雅「──と、いうわけで。ここに用意されたタイムマジーンがあります。」
ソウゴ「......ツッコミどころが多いけど、それどこで手に入れたの?」
高雅「ん?ああ......さっき説明した緑ウォズから貰った。」
ツクヨミ「私たちのタイムマジーンと似てるけど......少し違う。本当に違う未来から来たのね。」
高雅「っと、さっさと行こうぜ」
そう言いながらタイムマジーンに乗り込むと、勘でパネルを操作しながら動かす。
高雅「えっと......あぁ、これか。」
するとタイムマジーンが動き出すので、俺は風都へと向かうためにハンドルを掴んで動かす。
────────────────────────
高雅「っと、到着ー。」
ソウゴ「それで、怪物の目撃情報ってどこにあるの?」
高雅「ん、ちょっと待ってな。多分少ししたら──
ドガァン!!
──ほら聞こえた。」
高雅「まさか、アナザーライダー!?」
高雅「いや、今回は......まあ説明は良いか。」
ゲイツ「いや、良くは......良いのか?」
高雅「良いんだよ、ほら行くぞ。」
高雅「やっぱりまだアナザーライダーは誕生してないのか。」
翔太郎「っと、きかねぇか。だったらこっちで!」
【ヒート!】
【ヒート!ジョーカー!】
ソウゴ「あれは......仮面ライダー?」
高雅「そうだろ、んであれはアナザーライダーじゃないだろうな。」
【ギリード!】
そう言いながらジクウドライバーを取り出してウォッチをはめると、腰に装着し、ベルトを回転させる。
高雅「変身。」
【ライダータイム!】
【仮面ライダーギリード!】
高雅「さてと......とりあえず行こうかね。」
ソウゴ「えっ」
高雅「まぁ、多分すぐ終わるから大丈夫でしょ。」
そのままジカンバーストを取り出すと、逆手で持ってドーパントに向けて投げ飛ばす。
かなりの速度でドーパントに激突すると、その勢いからか体がのけぞるので、その隙に翔太郎の拳が炸裂する。
高雅「おぉ、強い。」
そう言いながら走り出すと、ドーパントに対してドロップキックをし、着地した直後に顔面を蹴り付ける。
翔太郎「──誰だか知らねぇけど、助かったぜ!」
すると、翔太郎はベルトからジョーカーメモリを抜いて、マキシマムスロットに挿入したと同時に側面のボタンを押す。
【ジョーカー!マキシマムドライブ!】
翔太郎・フィリップ「『ジョーカーグレネイド!」』
ダブルの身体が真っ二つに分かれると、ドーパントに対して連撃が入り......まぁ、これで終わりか。
ソウゴ「──っと、高......何アレ!?」
高雅「俺も分からん。」
なんで身体真っ二つになるんだろうね、俺も分からん。
怖くない?
まぁいいや。
取り敢えずは......ウール達探さないとな。
あいつら格好がアレだからネットで調べたら何件かヒットするんだよな......んで、風都で目撃情報があったから来たというわけで。
高雅「まぁ、アレについて聞けばわかるか。」
そのままウォッチを外すと変身が解除され、それと同時に投げ飛ばしたジカンバーストも消滅する。
高雅「どうせ行くところもないしな。」
ジクウドライバーを懐にしまいながらため息を吐くと、翔太郎がこちらに近づいてくるのが目に入る。
翔太郎「ありがとな、えっと......」
高雅「俺は高雅、江島高雅。んで──」
ソウゴ「俺は常磐ソウゴ。でこっちがゲイツとツクヨミ。」
翔太郎「ああ、よろしくな。俺は左翔太郎。この街で探偵をやっている。」
そのまま俺は懐から封筒を出して翔太郎に手渡す。
高雅「っと、そうだ。これ。」
翔太郎「......あぁ、お前が今回の依頼主か。」
少し話していると、翔太郎の後ろからフィリップが現れて肩を叩く。
フィリップ「翔太郎。そろそろ藍田未来との約束の時間だけど、大丈夫なのかい?」
翔太郎「あ?......あぁ!!!」
──あいだみく......ねぇ。十中八九仮面ライダーだろうが。
翔太郎「悪い!多分用があったんだろうが......先約があるからな。待っててくれ。」
高雅「えっ......あぁ、じゃあ鳴海探偵事務所で待ってます。」
翔太郎「そうか、依頼のもんは置いてあるから確認しとけよ」
すると、翔太郎は一気に走り出して向かっていく......まぁ、取り敢えず鳴海探偵事務所に向かうか?
ソウゴ「......えっと、依頼のものって?」
高雅「ん?あぁ......実は結構前からアナザーライダー、というかタイムジャッカーの事を調べていてな。その一環で。今のところ入手した情報は少ないが、まぁ、わりかし思い通りに行ってはいる。」
正直今のところジオウ本編とあんまり変わってないんだよな。
俺とSougoが居るのに変わってないって中々不自然ではあるが、世界の強制力ってやつか?
......いや、だったら白ウォズが来るはずか。
良いか、取り敢えずは翔太郎に依頼した内容を確認しないとな。
依頼した内容は主に二つ。
1つはアナザーライダーの誕生時期の調査。
毎回情報が入ってからアナザーライダーの元に行くが、正直ジオウ本編と全く同じように行くとは思っていなかったからな。
実際に白ウォズが出てこなかったし。
だから、一応調べてもらうこととした。
定期的にアナザーライダーを造っているのだとしたら十分対応ができるからな。
んで、2つ目はSougoに関する事。
アナザーライダーについて知らないって事だから陣営もわからんし、とりあえず居場所を調べた。
だがまぁ、結果は失敗だろうな。
あいつは時間を止める力を持っているし、強力なアナザーライダーを従えている。追い切ることはほぼ不可能だろう。
それでも情報をまとめないことには何も始まらないので依頼したわけだが。
見ないことにはわからないか、えっとここを右に曲がれば......
高雅「と、ここか。」
そう言って扉に手をかけるとテレビで良く見たような事務所があり、奥の机に頼んだ通りの資料が置いてあった。
コウガって書いてある付箋があったからすぐ分かったな、意外とマメだこと。
高雅「......へぇ、しっかりと調べてくれてるな。」
電話上で言ったってのに信用してくれたしな、後はまぁアナザーライダーについてだが......うん、しっかりと調べられている。
高雅「ここ最近風都にタイムジャッカーが居るってことも関係しているんだろうが、流石の情報網だな。」
天ノ川学園高校の教師や一般の考古学者が調査協力をしてくれたようだが......十中八九あの2人だろうな。
ライダーの歴史が消えても縁はそうそう消えないのか......いや、そう言えば他のライダーもそんなもんだったか。
ソウゴ「それが依頼した資料ってやつ?」
高雅「ん?ああ。少ししか目を通していないが、良く調べられてる。これなら問題はないだろ。」
Sougoの事をこんなに調べてくれたのはありがたいな、それに......正体の目星もついてきたな。
まぁ、発言と特殊な力を鑑みれば分かることだったな、おそらくあいつは俺と同じ転生者だ。
それもタイムジャッカー等の人間ではない者に力を与えられたと考えられる。
確かにアナザーライダーを造ってはいるが、別に歴史の改変が目的ではないと考えられるからな。
つまり力を与えたのはタイムジャッカー関連ではないんだろうが......ここまで足がつかないのは妙だ。
流石に現代の事を知ってるやつじゃないとこうは行かないだろ。だが、この世界は前世とは違うところが多いからな......多分Sougoに、力を与えた奴以外の協力者が居るはずだ、それも現代の環境に精通している奴が。
高雅「両者とも同一の人物と考えるのは難しいからな......」
それに両方達成できるやつを俺は......いや、これは良いか。
あり得るのは未来のソウゴ、未来の俺、そしてスウォルツだな、ティードなどのスーパータイムジャッカーの可能性もあるか。
でもまぁ、誰にしても無理だろうな。
未来の俺たちなら能力的に可能だが、動機がない。そしてタイムジャッカーという単語に一切反応しなかった時点でスウォルツとティードは関係ないはずだ。
アルティメットの力をアナザーライダー化したティードはともかく、スウォルツじゃそもそも無理だろうし。
だが、現代に精通してる側なら結構な確率であり得るか......いや、駄目だな。
アナザーライダーを知らないから違うか。
高雅「んー、だったら知らない奴だな。他にアナザーライダー作れる奴がいるんだとしたら多分そいつだが。」
ソウゴ「また考え事?」
高雅「話さないけどな?ただの予想だし。」
ソウゴ「......なんで俺たちが事情聴取したのか分かってるの?」
高雅「はっ、そりゃそう言うか。けどなぁ......本当にただの予想だし、あんまりお前らに関係ないんだよな。Sougoの正体について考えてただけだし。」
ソウゴ「へぇ......。そんなにSougoの事知りたいんだったら、頼ってくれても良いのに。」
高雅「お前は人に全部任せようとできない奴だもんな?......まあ少し前に言ったけど、この一件は俺のわがままだし、お前らを巻き込みたくないからな。俺のコレは友だからこその秘密だ。」
ソウゴ「──そっか。」
高雅「そうだ。」
ソウゴ「ふっ、何それ」
高雅「......久しぶりだな、こんな雑談をするのも。」
ソウゴ「最近はゴタゴタであんまり話せてなかったしね、」
高雅「お前がテストで赤点取ったせいでもあるけどな??」
ソウゴ「ぐうっ!」
まあ良いか......あれ、そう言えばゲイツ達いねぇな。
高雅「そういやアイツらいねぇな。」
ソウゴ「え、気づいてなかったの?」
高雅「......考え事してたから。」
ソウゴ「高雅も結構抜けてるところあるよね。」
高雅「ソウゴに言われるとなんかイラっとくるな。」
ソウゴ「それどう言う意味!?」
高雅「そのまん──
なんかファイズフォンXからコール鳴ってんな、はぁ、変なタイミングにくるな。
まぁ出るか。
なんだ、ゲイツ?」
ゲイツ『あぁ、実はアナザーライダーが現れてな。』
高雅「あっ、マジ?」
ゲイツ『撃退は出来たがウォッチが無くてな、すまないが急いできてくれ。』
高雅「場所は?」
ゲイツ『あぁ───
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高雅「取り敢えず行くぞ、ソウゴ。」
俺は資料をしまうとタカウォッチロイドを......あれっ!?
高雅「ソウゴいねぇ!!一体どこ──んぐっ!?」
口掴まれて......掴まれ......これ一回経験済みだな。
高雅「おらっ!!」
無理やり後方に肘打ちをすると、後ろにいた相手に当たり軽くのけぞってくれる。
高雅「んで、またSougo......は居ないのね。」
アナザーダークゴーストか......なんでまたこんな事やってんだよ。
それにソウゴも巻き込まれてるし。
ソウゴ「──いたた......ってアナザーライダー!?」
高雅「だな、さっさと倒すぞ。」
『ギリード!』
ソウゴ「えっ......わ、分かった。」
『ジオウ!』
高雅「はぁ、変身。」