仮面ライダージオウ 〜最低最悪と転生者と──〜 作:チョコミントlatté
高雅「おら、よっと!」
ジカンバーストをアナザーダークゴーストへと振るうと、剣先が直撃して、相手が壁に激突する。
高雅「まあ、これなら───あ?」
ソウゴ「こ、高雅!?」
壁に激突したはずのアナザーダークゴーストの姿が、いきなり仮面ライダー......というか俺のウォッチに書いてある仮面と同じになっていた。
ソウゴの言葉から考えるに、ギリードの姿がこれなんだろうが。
高雅「......ダークゴーストに姿を変える効果なんてあったか?」
それか幻覚か......いや、どちらにせよ視認を変化させるなんて不可能だしな。別口......ライアードーパント?
高雅「なるほど、だったら!」
そのままジカンバーストでギリードの姿に化けたドーパントを斬りつけようとするが、ジカンギレードの剣先が衝突して弾かれてしまう。
高雅「ッソウゴ!?」
ソウゴ「高雅!大丈夫!?」
高雅「──幻覚か!」
おそらく、ソウゴにはあの偽ギリードが本物に見えて、俺のことがアナザーライダーに見えている。
認識を変えつつも、姿を変えて尚且つ......なあ。
そう考えつつもソウゴに対してジカンバーストを振るうと、オリストライドウォッチを起動する。
【オ・オ・オ・オリスト!】
高雅「ドーパント......まあ頭文字がわからないことにはどうしようもないか。」
【アーマータイム!】
【KAMENRIDE!ORIST!オリスト!】
高雅「さあ......なんだ、行こうか。」
ジカンバーストでソウゴのことを斬りつけると、キャノンモードにして、腹に弾を連発する。
【Canon!mode!】
ソウゴ「ッ!強い!?」
高雅「お前も本気じゃねえんだから、当たり前だろ。」
そう言いつつも、本気を出されたら面倒というのには変わりがないので、ジカンバーストを振り回すように大きく攻撃すると、上から斬りつける。
ソウゴ「ッ!だったら!」
だが、ソウゴの動き出しが早く、すぐさまディケイドライドウォッチを使われてしまう。
【ディ・ディ・ディ・ディケイド!】
【アーマータイム!】
【カメンライド!ワーオ!】
【ディケイド!ディケイド!ディケイド!】
ソウゴ「はあ!」
すると、ソウゴはライドヘイセイバーをこちらに振るってくるが、ジカンバーストで剣を流して蹴りを入れる。
高雅「早いな、」
ジカンバーストにセンスライドウォッチをはめると、少し後退りしながら剣を構える。
【フィニッシュタイム!】
ソウゴ「ッだったら!」
【フィニッシュタイム!】
ソウゴもディケイドライドウォッチをライドヘイセイバーにはめると、針を何度も回す。
【ヘイ!仮面ライダーズ!】
【ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!】
少しの静寂が訪れると、同タイミングで俺とソウゴが走りだし、両者とも剣を振るう。
【ディディディディケイド!】
【平成ライダーズアルティメットタイムブレーク!】
だが、ソウゴはまっすぐと剣を振るってくるので、俺は剣を顔の横に持っていってライドヘイセイバーを横に押し通し、俺が真後ろを向いた瞬間にジカンバーストを腹に押し当ててから、トリガーに指をかける。
【センス!タイムバスター!】
一撃が銃口から放たれると、ロケットのような形状のエネルギー弾が、ソウゴの事を大きく吹き飛ばす。
ソウゴ「ッ!まずっ!?」
高雅「ここでやられてアナザーライダーを倒せないとなれば......色々と困ることになっちまうからな。俺は容赦しねぇぞ。」
ジカンバーストをブレードモードにし、ギリードのウォッチをジカンバーストにはめると、逆手持ちしてから走り始める。
【Blade!mode!】
【フィニッシュタイム!】
本当ならライドウォッチを強化して戦った方が早く終わるんだがな......あれは体力消費がえぐいから、最後の戦いとかじゃないと安易に使えないんだよな。
高雅「まあオリストも辛いが、まだオリストの方がマシだしな......」
そのままトリガーを引くと、ソウゴからして左側から大振りで降り、ソウゴがそれに反応したタイミングでジャンプしながら横に回転すると、ソウゴから向かって右側にジカンバーストを振る。
【ギリード!タイムバスター!】
高雅「おらよっと!!」
ソウゴ「ッ!?」
すると、その一撃が炸裂したと同時に、ソウゴは壁へと吹き飛び、ピクリとも動かなくなる。
......いや、ピクリともはヤバいわ。
高雅「取り敢えずあのドーパント......いねぇし。」
取り敢えずソウゴを後回しにしようと、推定ドーパントの方を見るが、既にその姿はどこかへ消えており、ジカンバーストを地面に突き刺すと、ウォッチを外して変身を解除する。
高雅「......おい、ソウゴ。起きろ〜......だめだこりゃ。」
小さく笑みをこぼしつつ、ソウゴをおんぶの形で背負い、ゲイツの元へと歩いていく。
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高雅「うむ......あんま重く感じなくなってきたとは言え、普通に背中暑いな。」
そんなことをぼやいているとポケットの辺りが震えるので、ソウゴを地面に降ろすと、ポケットから
高雅「──あっ、繋がった。」
ゲイツ『どうしたギリード、何かあったのか?』
高雅「ああ、ソウゴが倒れて。」
ゲイツ『何?ジオウが?......そっちにもアナザーライダーが現れたのか。』
高雅「いや、アナザーライダーというか......」
ゲイツ『?何が言いたいんだ。」
高雅「その......いや、推定アナザーライダーが現れたのはそうなんだけどさ。えっと、」
ゲイツ『どうした?』
高雅「ソウゴ、俺が倒したんだよね。」
ゲイツ『......何をしているんだ貴様らは。』
高雅「いや、敵が幻覚を使うタイプでな。ソウゴが俺のことをアナザーライダーと認識してって感じだ。」
ゲイツ『なるほど、こっちに来たのとは違うのか......Sougoか?」
高雅「多分?ってか、そっちに現れたアナザーライダーってのどんな見た目だったんだ?」
ゲイツ『確か......緑と黒が中央から分かれている姿をしていたな。』
高雅「アナザーダブル......って事はやっぱ別だな。」
───あ?アナザーダブルがいるのになんでドーパントが?
Sougoが造ったアナザーライダーじゃないなら、歴史が残ってるはずがないんだが......世界の融合の影響か?
高雅「まあ、今のウォッチじゃ結局倒せない相手だな。......ちょっと待ってくれないか?」
ゲイツ『ああ。』
そのままスマホを取り出すと、地図アプリを開き、周囲の情報を調べる。
翔太郎達が行った方向から推測できるので、ある程度の場所はわかる。
そして、その藍田未来との約束という言葉から、場所は限られてくるが......今回依頼を受けていないと言うのはすでに確認済み、そして後ほど来ると言う事は集合する事自体が目的と考えられる。
つまり、情報共有または遠くから戻ってきた祝いかのどちらかだろう。
そして1番あり得るのは......遠くから帰ってきた方だな。情報共有だけなら電話越しで問題ないし。
高雅「つまり駅ということになる」
この辺りには空港はないため駅の可能性が高い、そして首都圏に通ずる駅は翔太郎が向かった方面には一つしかない。
そこから導き出される答えは......この駅か。
高雅「ゲイツ、場所が分かった。取り敢えずソウゴ運んで行くから時間がかかるかもしれないが......待っててくれ。」
ゲイツ『分かった......こっちがやる事はあるか?』
高雅「んー、いや特には。ただ、ここ風都で最近起きていた事件について調べて欲しいな。ツクヨミにでも頼んでおいてくれ。」
そうしてファイズフォンXを閉じると、再び背負って歩き始める。
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高雅「ここか......あ、ゲイツ居たわ。」
そう言うと、若干邪魔に感じるソウゴを抱えながらゲイツの元へと歩いていく。
ゲイツ「ギリード。......ジオウは本当に倒れているのか。」
高雅「あ?......そうだな。そろそろ起こせるか?」
そう言いながらゲイツに預けると、ソウゴに対してチョップをする。
ソウゴ「痛っ!?」
高雅「あ、起きた。」
ゲイツ「そんな起こし方で良いのか......」
高雅「良いだろ。それで......ツクヨミはどこ行ったんだ?」
ゲイツ「ツクヨミか?それならばそろそろ戻ってくると思うが。」
ソウゴ「痛い......えっと、戻ってくるって?」
ゲイツ「ギリードから頼まれていた件でな、被害者から情報を聞き出しに言っているらしい。」
高雅「はあ......なら俺とソウゴで行くか。」
ソウゴ「え、俺も?」
高雅「当たり前だろ、さっきお前と戦って疲れてんだよ。......それと、ゲイツはアナザーライダーと戦った場所を見てきてくれないか?一応記憶との齟齬とか、不可解なところがあったら謎も解けるかもしれないし。」
ゲイツ「ああ。分かった。」
ソウゴ「って言うか、今どう言う状況なの?」
高雅「──ああ......行きながら状況説明するか。」
首を回しながら歩きだし、ソウゴに説明をする。
高雅「取り敢えず、敵の能力からか───
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ソウゴ「──あ、居た。翔太郎!」
翔太郎「あ?......ああ、お前達か。」
高雅「やっぱ覚えてんのか」
フィリップ「覚えてるか......何の話だい?」
高雅「──ビックリした!?真後ろから出てきたよ......」
......でも、フィリップがいるって事はやっぱりアナザーダブルじゃないのか?
流石に翔太郎とフィリップが一緒に行動してるってなると......ありえないよな。
園崎来人として動く場合こんな格好しない気がするし。
翔太郎「っと、そういえばどうして来たんだ?事務所で待ってるはずじゃ......」
高雅「いや、怪人が現れて。」
翔太郎「怪人......またドーパントか。」
ドーパントという単語が出る以上、確実にアナザーライダーは生まれてないよな。
でも、それだとよくわかんない点が多いな。
まあ、二人で行動しているとして────ライアーとダミーか?
いや、それだとほぼ同時にいたことに対する説明がつかないな。
高雅「──あっ、そうだ。藍田未来は?」
翔太郎「?なんで──」
未来「呼びま......えっと、誰です?」
高雅「説明は面倒だからアレなんですけど......ウォッチか、変身アイテム持ってません?」
未来「ウォッチ?......えっと、それはともかく変身アイテムならありますけど。」
高雅「ちょっとだけ貸してくれません?本当に一瞬でいいので。」
未来「えっ、別にい──良くないでしょ!」
高雅「!?」
ビックリした、急に何?
意見変わったというか......人が変わったレベルなんだけど。
未来「この前それで騙されて取られてたでしょ!──それはそうだけど、翔太郎さんが信用してるんだから問題ないと思うし。」
高雅「一人で会話......いや、一人で二人ってとこか。」
翔太郎とフィリップ......というかダブルの反対みたいな感じのイメージなんだろうか。
未来「別に信用してないわけじゃないけど、もっと警戒心持った方がっていう──そうやって疑ったから前も面倒なことになったんじゃん。───でも、流石にそれを渡すのは。」
翔太郎「──はあ、お前ら何やってんだ。」
高雅「もう滅茶苦茶。」
ダメだこりゃ、と言わんばかりに首を振ると同時に外あたりから大きな叫び声が聞こえてくる。
未来「──ドーパント、」
すると、未来さんが一番乗りで駅から出て行き、俺たちは少し出遅れてしまう。
はええ......
高雅「っと、俺たちも行くぞ。」
ソウゴ「え、あ、うん!」
そうして駅の外まで走っていくと、既にダブルドライバーを装着した未来さんの姿が目に入り、右手にはX......エクストリームメモリを手に持っていた。
未来「はあ。帰って来て早々、運が悪いわね。」
【エクストリーム!】
すると、そのメモリを空へと投げてから、左手でイマジンメモリを起動する。
【イマジン!】
未来さんはイマジンメモリを右のスロットに挿入し、その瞬間に落ちて来たエクストリームメモリを手に取って左のスロットに挿入する。
そのまま両方のスロットを開くと、姿が変化していく。
【イマジン!エクストリーム!】
未来「さて、行くよ。」
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《Side:ゲイツ》
ツクヨミ「あれ、ソウゴ達はまだ着いてないの?」
ゲイツ「──いや、アナザーライダーを倒すために必要なウォッチを手に入れに向かったところだ。」
ツクヨミ「そう......あっ、そういえばゲイツが言っていた件について調べておいたわ。」
ゲイツ「どうだったんだ?」
ツクヨミ「少し前から姿が変化する怪人が現れたらしくてね。それで、さっきゲイツが戦ってたアナザーライダーもその怪人が化けていた姿みたいだったわ。」
ゲイツ「何?......なるほど、だからギリードは何か悩んでいたのか。」
ツクヨミ「その怪人がアナザーライダーの姿になった事は一度もないらしくて、死人に化ける事が多かったらしいんだけど......今日になって、急に人を襲う様になったみたいなのよね。」
ゲイツ「───そういうことか。俺たちがこの街に来たから。」
そう言った瞬間に、ゲイツは先ほどアナザーライダー......いや、ドーパントと戦闘した路地裏へと向かっていく。
ゲイツ「あの怪人とやらはこの路地裏にわざわざ俺を連れて戦闘を始めた。つまりバレたくないという事だ。」
ツクヨミ「でも、それが普通じゃないの?」
ゲイツ「いや、俺たちだけが狙いというのならそうだが......情報通りなら俺たち以外の人間も襲っているんだろう?」
ツクヨミ「え、ええ。そうね。そう言った証言もあるし。」
ゲイツ「やはりそうか。本当に隠したいのならば、バレない様に行動するはずだからな......そしてこの場所は──ツクヨミ、ここにある監視カメラについて調べられないか?」
ツクヨミ「──?、分かったわ。取り敢えず調べてみるわね。」
ゲイツ「あの怪人とやらの狙いは......復讐か。」
自分の経験と対峙した時の予測からそう結論づけると、ゲイツはファイズフォンXを取り出し、高雅に対してコールをする。