仮面ライダージオウ 〜最低最悪と転生者と──〜 作:チョコミントlatté
第1010^0=1話 始まりのビルド
時は2018年、9月。
夏休みも終わり、俺は学校から下校している最中だったのだが......
高雅「てっめぇ!!ふざけんなソウゴォォ!!」
ソウゴ「ご、ごめん!でも早く逃げなきゃ!」
何故か赤いロボ.....というかゲイツのタイムマジーンに追われている。
俺の名前は江島高雅。
ただの仮面ライダーファンで、いわゆる転生者だ。
本当は、ソウゴとかに関わるつもりはなかったんだが......俺がソウゴに気に入られてしまったのでこんな事に。
高雅「ってかなんだよあのロボ!お前の知り合いか!?」
ソウゴ「そんなわけないでしょ!?俺にあんな知り合い居ないから!」
「というか高雅も知ってるでしょ!?」
嘘をつくな嘘を!
お前のヒロインだろ!!
高雅「ッチ、マジでヤベェな!!?」
ソウゴ「無視!?」
転生者だから、あのロボに乗っているのがゲイツだという事は知っている。
だが、そんな事を言っても今はウォズ達に疑われるだけ。
だから、仕方がなく知らないふりをする。
高雅「っあ!おい、ソウゴ、こっちに逃げるぞ!」
ソウゴ「わ、わかった!」
そうして俺は、商店街の方向へと一気にハンドルを切り、ソウゴを誘導しながら逃げる。
物語の通りだったら、ソウゴはここに逃げて、ツクヨミが助けに来るはずなんだが......あっ、ゲイツのタイムマジーンが吹き飛ばされた。
???「乗って!!」
高雅「っおい、乗るぞソウゴ!」
ソウゴ「えっ、でも!」
高雅「味方だ、多分、きっと、ほぼ絶対!!」
ソウゴ「それ本当に大丈夫!?」
そんな事を言いつつも、俺とソウゴはこれからソウゴに借りパクされる予定のツクヨミのタイムマジーンに乗り込む。
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高雅「あぁもう!カオスだなぁ!!」
あれから約数十分。
何故か、未来の世界に俺が居るらしいし、その未来ではギリードとか言うライダーらしいし。
恐竜時代へ行ってソウゴが食われそうになったり、江戸時代に行って....
ソ、ソウゴが池ポチャしたりw......んん、まぁ色々あったが、今は江戸時代に現れたゲイツから逃げるためにタイムマジーン内でわちゃわちゃしてる最中だ。
ソウゴ「おわぁぁ!?」
高雅「おい、大丈夫かよ、ソウゴォォ??!?」
俺は心配しようとソウゴの元に駆け寄るが、突然タイムマジーンに押された様な衝撃が走り、タイムマジーンから振り落とされて俺たちは地面へと転がされてしまう。
高雅「なんで俺までェ!?」
ソウゴ「った、ここどこ!?てか何あの怪物!」
そんな事を言っているソウゴの指差す方向を見てみると、スマッシュが目の中に入ってくる。
スマッシュ、仮面ライダービルドに登場する怪人枠。
実際、ライダーシステムを持っていなければ危険な相手だが......原作通りなら特に問題はない。
???「伏せろっ!」
そう聞こえると共に、俺は軽く笑みを溢してしまう。
この声は恐らく、あの仮面ライダーの声だろう。
あっ、それはそれとして爆風に巻き込まれるゥ!?
【ボルテックフィニッシュ!】
【ドラゴニックフィニッシュ!】
そのまま回避のしようもなく、俺は無様に爆風をくらって吹き飛んでしまう。
高雅「グァっ、痛ってぇ!?」
ソウゴ「うぐっ!」
痛みに軽く悶えながらも、俺は2人の仮面ライダーの方へと目を向ける。
ビルド「大丈夫か?」
クローズ「おい、生きてっか!?」
高雅「っ、はい、大丈夫です。」
「おら、立てソウゴ!!」
そう言うと、俺はソウゴの手を無理に引っ張り、立ち上がらせる。
ソウゴ「えっ、スッゲェ。何、やっぱり君らも未来の人たち?」
高雅「いや、多分この時代の人間だろ。」
そう軽く言いながらも、目の前に居る2人のライダーに目を向ける。
すると、片方のライダーは赤と青の装甲を持つライダーを指す。
クローズ「コイツは仮面ライダービルド。」
そうして、変身を解除する様だ。
戦兎「桐生戦兎。んで、コイツは俺の助手の...」
龍我「助手じゃねぇよ、仮面ライダークローズ。万丈龍我だ。」
そんなやりとりに俺は軽く感動しながら、しっかりと話を聞いておく。
ソウゴ「仮面、ライダー?」
まぁ、ソウゴはまだ知らないよな。
一応、江戸で会ったゲイツは変身状態だったけど、仮面ライダーっていう名前自体は知らなかったわけだし。
ソウゴ「って言うか、ここいつの時代?」
龍我「時代って.....2017年、11月30日だ。」
ちなみに11月26日に、第12話「陰謀のセオリー」が放送されたので、大体その後だと思われる。
まぁ、さっきのスマッシュは見た目が完全にクローンスマッシュなので時系列だけ考えると滅茶苦茶だが。
ソウゴ「2017年!?」
まぁ、俺からすれば特段驚くことでもないんだよなぁ、知ってたし。
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おおっ、nascitaだ!
やっぱここスゲェ好きだわ!
冷蔵庫の下.....は、流石に入れないけど。
それでもテンション上がるなぁ〜!テーマパークに来たみたいだぜ!
そんな事を考えていると、ちょうど扉からカランっと、鈴の音が鳴る。
まさかツクヨミっ!?早くね!?
???「ただいま〜......誰?」
えっ、あっ......誰ェ!?
な、えぇ.....誰?
いや、考え......ても分からんよ!
まぁ、考えられる可能性としては転生者とかその辺があるが......さっきの反応からしてあり得ないよなぁ。
多分、俺と同じようなオリキャラなんだろうけどさぁ!?
高雅「あっ、えっと、」
ソウゴ「俺は常磐ソウゴ。あんたは?」
ソウゴ?
いや、本当にコミュ力高いね、うん。
志狼「えっ、ああ。俺は小倉志狼。よろしく、ソウゴくん。」
「それで君は.....」
高雅「高雅です。江島高雅。」
志狼「うん、よろしくね高雅くん。」
そうして、一応握手はする。
.....マジで誰ェ?
志狼「.....あれ、兄さん、戦兎はどこ行ったの?」
龍我「戦兎ォ?.....あぁ、なんかこいつが持ってきたデバイス?を調べるって言って地下にいっちまった。」
志狼「あぁ.....じゃあ放っておこ。」
すると、志狼さんは軽くため息を吐く。
まぁ、戦兎って実験で出来たもの試そうとする節あるもんなぁ。
さて、そろそろ戦兎が来そうだが......おっ、冷蔵庫が開いたな。
戦兎だけかぁ、まぁ、みーたんは居ないよなぁ。
ソウゴ「うおっ、どうなってんのその冷蔵庫?」
戦兎「んで、調べてみたけど、確かに彼が持ってるこのデバイス。今の技術では作れない。」
「本当に未来人なんだな。」
すると、戦兎はソウゴに対してブランクライドウォッチを渡す。
ソウゴ「いやいやいや、俺なんてたったの一年だから、未来人なんて烏滸がましいよ。」
龍我「謙遜してる意味が分からねぇよ.....」
志狼「...... 過去に来れるのか、」
志狼さんが何が呟いたような気がしたが、全然聞こえなかった。
って言うか、そろそろツクヨミが......
マズっ、万丈が撃たれっ、あっダメだこ───
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高雅「んうぅ.....」
目が覚めると、俺は自分の部屋のベットに居た。
元の時代に戻されてしまったか。
高雅「......まぁ、仕方ないか。それよりさっさとソウゴのところに行かないとな!」
すると、その服のまま、俺は家から出て一気に駆け出す。
高雅「居たっ!──っ、アナザービルド.....!」
視界の先にはソウゴ.....というかジオウとゲイツが居たが、さらにその奥にはアナザービルドがおり、戦闘している様子だ。
ウォズ「加勢に来たのかい、高雅君?」
高雅「ウォ.....だれ?」
あっぶねぇ!!!
危うくウォズって言いかけたぞ!?
驚いた感じの声って誤魔化せそうだから良かったけど、これから本当に気をつけないと!
ウォズ「──あぁ、そうかまだ面識がなかったね。私はウォズ。君と同じく我が魔王に仕える忠実な僕だ。」
高雅「我が魔王......ソウゴの事か。」
ウォズ「そうだね、理解が早くて助かるよ。」
こうして知らないふりするのも面倒だな。
もうドストレートに聞くか。
高雅「じゃあ、俺の分のアイテム無いのか?ドライバーとウォッチ。」
ウォズ「......あぁ、ツクヨミくんから聞いたのか。そうだね、ベルトは持っているが、ウォッチは全て我が魔王に渡してしまった。」
高雅「えぇ.....まぁ、戦いたく無いし良いか。」
そうして軽く腰掛けようとすると、ウォズは立ち去ろうとする。
高雅「どこ行くんだ?」
ウォズ「少し用事があってね、まぁ我が魔王ならばあの程度の敵は余裕だろう。」
そうして一瞬風が吹き、俺はそれに思わず目を閉じでしまい、その隙にウォズの姿が消える。
高雅「どうなってんだろうな、これ。」
そう呟きつつも、俺は腰掛──痛っ、なんだこれ。
そのまま座る時に尻に当たったものを手に取り、確認してみる。
高雅「えっ......いや、ベルトそのまま置くなよ!?」
すると、そこにはジクウドライバーがあった。
いや、なんでそのまま置いてんの!?
高雅「......まぁ、良いか。」
もう気にするのも面倒なので、それを軽くしまうと、遠目でソウゴの事を見守る。
あっ、どっか行った。
これ多分nascita.....じゃねぇか、ツナ義ーズファンカフェに行ったのか。(まぁ、店名はnascitaで間違いないが。)
高雅「はぁ、俺も行くか。」
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高雅「あ?ソウゴどこ行った?......あれ、志狼さんか?」
俺はその存在に気づくと、志狼さんの元に駆け出し、話しかける。
高雅「っと、志狼さん!」
志狼「ん?......えっと、なんだい?」
高雅「あの、万丈どこにいるか分かる?」
そう聞くが、志狼さんは不思議な顔をしてこちらを見る。
志狼「万丈.....?ごめん、俺はその人知らないかな。」
高雅「はぁ?.....いや、そうか。歴史が変わったからか。ッはぁ、ウォッチどうするか!」
そう呟きつつもnascitaに向かうために歩を変えようとするが、突然志狼さんに止められる。
志狼「ウォッチ?って、もしかしてコレのこと?」
高雅「それっ!?」
すると、志狼さんは少し悲しそうな顔をしながらそのウォッチを差し出してくる。
志狼「その反応、やっぱりそうなんだね。.......これ、君にあげるよ。」
高雅「でも......良いんですか、志狼さん。」
志狼「.....まぁね、これを持ってると無性に寂しくなってきちゃうんだ。だからこれはキミに渡しとくよ。」
高雅「そう...ですか......」
そりゃあ、そうだよな。
あの2人も、それ以外の人ともかなりの関係を深めたはずだ。
それなのに、それを忘れてしまうなんて辛いよな。
高雅「うん、ありがとうございます。......それで───
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高雅「っはぁ、やる事無くなっちまったなぁ。」
仮面ライダーの力はまだ手に入れてないし、本当にやれる事がない。
......まぁ、志狼さんに言いたい事は言ったし、もう良いかな。
そんな事を考えつつも、俺は真上にウォッチを放る。
「まぁ、物語はまだまだ続くんだ。これから、だろ。」
そうして、ウォッチをつかみとると、さっさと帰路に着く。
明日は、どんな日になるかねぇ......
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《???視点》
???「ふむ、これがアナザービルドウォッチの欠片か。」
そう言うと、私はその欠片を一つ手に取る。
ふむ.......この力ならば.....
???「これならば、作ることも可能そうだ。」
「私の計画も始まる時が近いな。」
陽が沈む中で、私は一歩ずつ歩いて行き、オーロラカーテンへと入っていく。
???「仮面ライダージオウ、貴様はいずれ私が倒す。」
《その後》
高雅「ふわぁ、日曜日に学校とか面倒くせぇ.....」
そんな事を言いつつ、俺は志狼さんとの会話を思い出す。
あの人、ちゃんと行ってくれたかなぁ?
すると、ふと3人組の歩いている集団が目に入る。
「いや〜、今日のライブも最高だったな!」
「そうだなぁ、巧!なぁ、お前もそう思うだろ?」
「っ、はい。めっちゃ良かったです!!」
高雅「.....まぁ、幸せそうなら良いか。」
nascitaを教えたの失敗か?なんて思いながらも、満面の笑みの志狼さんをみて、俺はそのまま学校へと向かう。