この素晴らしき世界に星王を! 作:星王の信者
不定期投稿です。
完全なる作者の趣味ですがそれでも良ければお楽しみください。
突然だが、古いものには何かしらの存在、力が宿るとされるのはよくある話だ。
それは職人による物だったり、運命に導かれたような者だったり、自然の産物だったり、
だが、まさか
*
「ゔ・・ぅうん。っ!アスナ!?ここは!?」
「“星王”キリト様、“星王妃”アスナ様。お二人はこの度亡くなられました。」
「っ!?」
後ろに振り返ると天使?らしき人?がいた。
「っ!?・・・わざわざそういう言い方をするって事は“桐ヶ谷和人”達は死んでいないって考えていいのか?」
「はい。桐ヶ谷和人さん、および結城明日奈さんは記憶の消去を済ませた所です。そして私はあなたが考えている通り天使です」
「っ!そうか。・・・アスナ起きてくれ」
信じがたいがこの真っ白な空間と彼女の存在感がこの状況を否定させてくれない。
「んうぅ、・・・えっ!?ここは、」
「どうやら天界ってのはあったらしい」
「まぁ、ここはそうではありませんが」
「ん?そうなのか」
「ええ、ここは“狭間”、世界の分岐点と言い換えてもいいですね」
なるほど、わからん。
「それで、どうして私たちは、」
「ああ、本題についてですね。あなた達を呼んだのはあなた方に転生して頂き、救ってほしい世界があるからです。」
「っ!?」
・・・なるほど。本格的に上位存在なんだな。
「まぁ、上位存在と言っても“格”は、そこまで上と言うわけではありませんよ?」
「そうか?」
「ええ、あえて言うなら意識の問題ですね」
んー、アドミニストレータも神聖な雰囲気は漂わせてたわけだし、そこら辺の感じ・・なのか・・・?
「おっと、また話がズレてしまいました」
「ああ、えっと、なぜわざわざ俺たちを?」
「?世界の守護者を選ぶのにこの現代で偉業を成したあなた方以上の適任者がいますか?」
死銃の討伐。
「
「だからこそ、私たちは他ならぬあなた方に魔王を倒し、世界に平和をもたらしてほしいと思っているのですよ?」
・・・そうか。
「・・どうする?アスナ」
「ふふっ、分かってるでしょ。あの時二人で決めたんだから」
「・・ああ」
───私一人が複製されたのなら、即座に消去してもらう。
───もう二人共が複製されたのなら、リアルワールドとアンダーワールドの融和のために使いましょう。
「私たち2人なら、どこへでも行けるよ」
「・・・ああ」
「・・覚悟は、決まったようですね」
「では、説明をさせていただきます。まず、本来でしたら日本人で若くして死んだ方に転生をおすすめしているのですが、200年という時を耐え抜いたあなた方の記憶はもはや一つの魂なのでしょう。そして、本来なら異世界へ行くお二人には何らかのチートを施すのですが、」
「「?」」
「使い慣れない武器などを渡されても困ると思いますので、貴方達の戦いの記録の中から神器を創出しようと思っています。具体的にはアンダーワールドでの武器が基礎となるでしょう」
「そうか、・・では頼みます」
天使は無言で頷き、唱える。
「其は彼の者たちが紡ぎし道、過去も未来も業すらも彼等の、彼等だけの糧。彼等を導きし“力”よ、彼等が未来を切り拓くに足る“形”を得よ!!」
光が俺たちの体から立ち上り、
ピキピキと音を立てては光が集い、それは誕生する。
「其に凍るは思い出、宿りし人の輝きは永久に、
“メモリーズ・フラグメント”」
竜の翼と薔薇の意匠が特徴的な、虹色の光を宿す水晶の聖剣
「其は優しき闇、いずれ輝きを齎す物、
“黄昏の剣”」
無骨であり重厚、そして一筋の気高さを放つ黒い魔剣
「其は一瞬の煌めき、しかして確かにありし
“ネビュラ・ライト”」
移ろいたゆたう紫と白のオーラを纏う、神聖なる細剣
天使は生み出した3本の神器を差し出し
「キリト様、アスナ様。あなた方をこれから、異世界へと送ります。魔王討伐の勇者候補として。もし、魔王を倒した暁には、神々から贈り物を授けましょう」
「そう、世界を救った偉業に見合った贈り物。どんな願いでも、たった一つだけ叶えて差し上げましょう。」
「さあ、勇者よ。願わくば、数多の勇者候補の中から、貴方達が魔王を打ち倒す事を願っています。さあ、旅立ちなさい。」
剣の世界、
妖精と魔法の世界、
銃と鋼鉄の世界、
そして、俺たちが治めることになったもう一つの現実世界、
そして、俺たちは新たな世界へと旅立つのだった。
某苦労性後輩女神「勝ったね、風呂入ってくる」