ある日のこと。尊は空手着を持ってきていた。
「今日は宇佐美道場で稽古の日なのね。」
「おう.....組み手は出来ねぇけどな。」
放課後......。いちか、ひまり、あおい、ゆかり、あきら、シエルは尊は稽古風景を見ることに。
尊は基本稽古や型稽古をしていた。ミット打ちでは受けに徹していた。
「なんか不満そう......」
「打ちたくてウズウズしてる気がしますね」
尊は内心不満そうにしていたが、顔に出さないようにしていた。(ゆかり達にはバレバレ)
「そんな時。」
「ど、道場破りだー!」
「なに!?」
「道場破り!?」
褐色の肌をしており、眼鏡をかけている偉丈夫が道場を訪問していた。
「......違いますよ......ただこの道場に猛者がいると風の噂を聞いて、会ってみたくなりまして」
偉丈夫は尊に目を向けた。
「(一目で尊が実力者だと見抜いた!?......彼は一体何者なんだ......)」
「俺?」
「尊、彼と試合をしなさい。......彼になら全力を出せるだろう」
「......師範?」
「今まで悪かったな......ちゃんと組手させれなくて」
「......勝ってきます」
杯戸高校男子空手部
京極真
VS
宇佐美流空手道場
庭瀬尊
「テリャアアア!」
「セイヤァ!」
尊の先制攻撃を躱した真の蹴りが炸裂する。咄嗟に防ぐが......
「ぐっ!?」
腕の痺れを感じた。
「......一発受けただけでこれなのか.....!?」
「まだまだ行きますよ!」
「(......久々に高ぶってきた).....押忍!」
2人はお互い激しい技の応酬を繰り広げる。門下生たちは目で追うのに必死だった。
「激しすぎて追いつけねぇ......これ空手なのか?」
「な、なんか暗い火花が見える気がする......」
「ゴリラ廻戦の黒せ......」
「おい、尊があの構えをとったぞ!」
「来るぞ......必殺技が!」
尊は拳を構え、気迫とともに突きを放つ。
「烈震虎砲!」
虎の気を感じた真は咄嗟にガードするが......
「ぐうっ!?」
耐えきれずに壁の方まで後退する。
「......見事です」
そして試合が終わり、握手を交わす真と尊。
「......良い手合わせでした。ここまで熱くなれたのは久しぶりかもしれません」
「俺も久々に昂りました。......とても楽しかったです」
「また来ます」
「ぜひぜひ、また来てくださいね」
尊以外の門下生は(もう来ないでくれ)と心の中て呟いたそうな。
「久々にここまで熱くなったよ」
「楽しそうだったわね、尊」
「そりゃあ、組手だぜ?」
「組み手を楽しめるのはあなたくらいよ」