作って食べて戦う騎士 エナジーナイト   作:北凍武人

14 / 69
告白後の日常

人口減に伴い、出生率を上げる法案が発表された。

法律に反対意見が多くなりそうだが、なぜかこの法案を可決させたらしい。

 

以来、数人と付き合う者が現れた。

中には屑野郎もいたらしいが、そこは問題ではないだろう。

 

 

「尊♪」

 

ゆかりが、告白前よりもべったりくっつくようになった。

 

「んもー、どったのよゆかり」

 

「彼氏に甘えたらいけないのかしら?」

 

「......仲良しね」

 

「そうだな」

 

伊御とつみきの声が聞こえた。

 

「伊御さんとつみきさんも、端から見たら仲良しなんじゃよ......」

 

下校していると、ゆかりと同じ時期に彼女となったラブ、つぼみ、れいか、のどかがやってきた。

 

「尊さん!ゆかりさん!」

 

「大貝町に行きませんか?ありすさんがお茶会をしたいそうです」

 

「......平日だけど......いいのかしら?」

 

「土日にお仕事の件で予定が入ったので、今週は今日がお茶会可能な日だそうです」 

 

ゆかりの質問にれいかが答えた。

 

「それじゃ、みんなでありすん家に行こうか」

 

「ええ」

 

「「「はい!」」」

 

 

大貝町、四葉邸。

 

「ありすー。遊びに来たぜぇー」

 

「尊さん!みなさんもいらっしゃいませ」

 

ありすとセバスチャンが出迎えた。

 

「きれいなお花がいっぱいです!」

 

「......学校の花壇では見たことがない花ばかりですね」

 

つぼみとれいかが感心した様子で花を見つめていた。

 

「みなさん、こちらですわ」 

 

しばらく歩いて、人数分の席が用意されたテーブルに向かう。

 

全員が席に着いたのを確認したありす。そして......

 

「それでは、お茶会を始めましょう」  

 

ありすの号令でお茶会が始まった。

 

スイーツや紅茶を飲みつつ楽しく会話する。尊はスイーツの味に感心していた。

 

「美味っ......!」

 

「パティシエたちが作ってくださいました」

 

「専属ですか!?さすがお嬢様ですぅ......」

 

「はい。......なおがいたら真っ先に食べそうです」

 

「美味しいー!」

 

「ふわあー!美味しいー!」

 

皆で夢中になってスイーツを味わったため、いつの間にか、なくなってしまっていた。

 

「あ、スイーツなくなっちまったな」

 

「あら......それならパティシエに手配を......いえ、尊さんにお願いしましょう。材料は厨房にありますわ」

 

ありすは何かを思いついたように微笑み、尊に話しかけた。

 

「おっけ。とびっきりのを作ってくるぜ」

 

尊が厨房を借りてスイーツ作りに励んでいると、いつの間にか隣りにいたゆかりが手伝ってくれていた。

 

「この幸せ、ずっと続くんかな」

 

「不安を煽るの、やめてくれないかしら?」

 

「ほえ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四葉邸の前に1台の車が止まった。

 

「呑気にお茶会とは。小娘に財閥の命運は任せられませんねぇ.....庭瀬常務も早いところ排除したいところです」

 

後ろの席に座っていた男が一言つぶやく。

 

車は静かに離れていった......。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。