作って食べて戦う騎士 エナジーナイト   作:北凍武人

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ストーリー編限定の恋人です。もしもシリーズには出ません。


コイビト

 

ある日、尊はゆかり達を恋人を呼びだしていた。

 

「というわけで、桐崎千棘ちゃんを新しい彼女として迎え入れさせて頂いてもよろしいでしょうか」

 

尊は美しい土下座でゆかり達に頼み込んでいた。

 

なぜこうなったのかというと…

 

 

 


「はああ!?ギャングと喧嘩したぁ?」

 

庭瀬組本家(実家)に帰ってきた尊が聞いたのは、庭瀬組の組員がアメリカのギャングと小競り合いを起こしたことであった。

 

「すまん!若!」

 

「なんというか、組員のすれ違いが小競り合いに変わって」

 

「もつれにもつれて峯ちゃんが参戦して抗争寸前にまでなってしもうたんや」

 

「ったくめんどくせぇことしやがって」

 

「来たか、尊」

 

「そのビーハイブってギャングのボスが来てんだろ?」

 

「ああ」

 

扉の向こうでは、少女とその父親と思われる声の話し声が聞こえてきた。

 

「彼、イケメンって聞いてるよ」

 

「わたしまだ、やるって決めてないんだけど………」

 

扉が開き、二人が対面する。

 

「ああっ!」

 

「あー!」

 

「知り合っていたのか?」

 

「この前転校してきたんだ」

 

 


更に3日前。赤いリボンをつけた金髪青目の美少女が自己紹介していた。

 

「初めまして、アメリカから転校してきました、桐崎千棘です。母が日本人で父がアメリカ人のハーフですが、日本語はバッチリなので、気さくに話しかけてください!」

 

「ハーフか」

 

「なんとぉ!」

 

「面白くなりそうね」

 

キクヱ先生が千棘に座る席を指示した。

 

「席は………尊くんの隣ですの」

 

「なぬ!?」

 

「っ!?」

 

千棘が加わり、クラスはますます賑やかになるのだった。

 

現在(対面時の時間に戻る)

 

ビーハイブボス

アーデルト・桐崎・ウォグナー

 

「あんたが………家の人たちと揉めたところの………」

 

「そうみたい。俺、恋人いるんだけどなぁ…………」

 

「それは十分理解している。だが……」

 

「こうしないと全面抗争なんだよ……」

 

父親2人の懇願を聞き、尊はため息をひとつつくと、決意を固めて告げる。

 

「…………分かりました、恋人役、謹んで引き受けさせていただきます」

 

 

そして初めてのデート。

 

「というわけで、どこ行くか………」

 

「そういうのは男子がエスコートするものでしょ?」

 

「それもそうだな。…………よし、俺の行きつけ行こう」

 

 

 

 

 

 

 

「なにこのコーヒー美味しい!どこの豆使ってるの!?」

 

「一応飯も食えるんだぜ。なにか頼む?」

 

「じゃあこれとこれとあれと……」

 

「………諭吉、足りるかな」

 

「足りなかったらツケとくよ、タケちゃん」

 

「もしかしてこのお店のマスターさんの知り合い?」

 

「いちご坂はオレの庭みたいなもんよ」

 

 

食事を終え、映画館へ。

 

千棘が気になっていたという、アクション映画を観ることに。

 

「凄かったわねー」

 

「ラストは激アツだったなぁ」

 

その時、尊は忘れ物に気づいた。

 

「やべ、忘れ物!ちょっと待ってて!」

 

「早くしてよね」

 

千棘が待っていると、柄の悪そうな男たちが現れた。

 

「キミかわいいね。今暇?俺たちとお茶しようよ」

 

「…………人を待ってるので」

 

「こんなかわいい子を待たせるなんてひどいやつだなぁ」

 

「どうしたの?カレシにフラれた?」

 

「しっかしいいケツしてるなぁ、オレ好み」

 

だんだん苛ついてくる千棘。

 

「ってかこいつハーフじゃね?もしかして友達にハブられた?」

「俺たちが慰めてあげるよー」

 

千棘が手を上げそうになったその時。

 

「俺の千棘(オンナ)になに用?」

 

尊が千棘を守るように前に出た。

 

「あ?なに、この子のカレシ?」

 

「俺たちはこの子に用があるんだよ、てめぇは邪魔だ」

 

「邪魔なのはそっち。悪いけど、おねんねしてな」

 

尊はカッと目を見開き、男たちを睨み付けた。すると、男たちは尊の威圧感に怯えてしまった。

 

「!?」

 

「今のうち」

 

尊は千棘の手を掴み、走り出した。

 

男達の後ろには、庭瀬組組員がおり…

 

 

 

 

 

 

公園に着いた2人。千棘は不満そうにしていた。

 

「…………不良から女の子助けてヒーロー気取り?」

 

「あんなの殴る価値もねぇよ。手を汚す必要なんてない。例え偽の関係とは言え、他の男には渡したくねぇ。それに、うちの家訓には「女の子は死ぬ気で護れ」ってのが………あったようななかったような……あれ、どっちだったっけ」

 

「アハハ……!どっちよ………!」

 

「お、笑ってくれた」

 

「ありがと。ちょっとだけかっこよかったわ」

 

ベンチで少し話したあと、千棘がおもむろに立ち上がる。

 

「ん?どこ行くん?」

 

「トイレよ。聞くなバカ」

 

兎にも角にもデートは成功だった。

 

・・・・・・・・・

 

「というわけなんだ!頼む!」

 

「1人2人増えたところで変わらないわ。面白くなりそうだし、受け入れましょう。.....土下座,早く辞めなさいよね」

 

ゆかり達は千棘を受け入れてくれるようだ。

 

「千棘さん用のティーカップを用意しておきますわ」

 

 

「私用ティーカップ!?」

 

 

「説明しよう!月一でお茶会があるのだ!」

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