作って食べて戦う騎士 エナジーナイト   作:北凍武人

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ゆかり誘拐、尊憤慨

定例お茶会の際、ラブがふと思い出したかのように尊に聞いた。

 

「そういえば、ゆかりさんっていつから尊さんのことが好きになったんですか?」

 

「そうね…やっぱりあの日かしら」

 

「あの日?」

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

尊が音無伊御、石動零と共に歩いていた。ゆかりは用事があったらしく学校を尊たちより早く出ていた。

 

そのとき、ゆかりの祖母、しのが話しかけてきた。

 

「尊くん、ゆかりを見てへん?」

 

「ゆかりすか?今日は用事があるって聞いたんですが、もう帰ったんじゃ…」

 

「それが、帰ってへんのよ。学校にも連絡したんやけど…」

 

「探してきます。2人は先帰ってて」

 

「わかった…」

 

「お、おう?」

 

 

尊はゆかりを探すため、全力疾走する。一瞬ぽかんとする2人だが…

 

「庭瀬組の人に連絡しよう」

 

「…警察じゃなくていいのか?」

 

「警察よりも早い」

 

「…そうか」

 

伊御と零も動き出す。

 

しらみつぶしに探し回り、最後に一つの倉庫を見つけた。中に入ってみると…

 

「誰もいねぇ…気持ち悪いくらい静かだな。っ!ゆかり!」

 

なんと、ゆかりが縛られていた。

 

「尊…」

 

「今解いてやるからな。…ん、なんだこれ無駄に固くしやがって…俺不器用なのに」

 

そのとき。ゆかりが金切り声のような声を上げる。

 

「尊っ!後ろ!」

 

尊は振り向く間もなく、背後から殴られてしまった。

 

 

 

ボロボロにされた尊を踏みつける不良リーダー。彼の取り巻きたちは尊を嘲笑いつつゆかりを下卑た目つきで眺めている。

 

「お願いっ!尊は解放して」

 

「頼み方がなってねぇなぁ?」

 

不良リーダーはゆかりを見て笑みを浮かべる。その醜悪な表情に、ゆかりは嫌悪の顔を見せる。

 

「ゆか…りを…はな…せ….クソ…ヤロ…」

 

尊は無理やり体を起こそうとする。だがうまくいかない。

 

「尊!」

 

「アイツまだ死んでねえのかよ」

 

「優しすぎだぜ、手加減したん?」

 

「ただ殺すだけじゃつまらねぇからな。ここで犯されるのを見せながら殺すってのはどうよ」

 

「いいね最高!」

 

ギャハハと男たちの下卑た笑い声がこだまする。再び無理やり体を起こそうとする尊に男たちが迫るが、そこに数人の人物が駆けつけた。

 

「すみません若,お待たせしました」

 

庭瀬組直系白峯会会長

峯義孝

 

「あらら、手ひどくやられとんなぁ、若」

 

庭瀬組直系森園組若頭

那田 亮弥

 

「無事…ではないな」

 

庭瀬組直系豪海一家若頭

加賀美 丈

 

「若!若に仇なす害虫は私たちが排除いたしますぞ!」

 

庭瀬組直系蜂農会若頭

比良島 功明

 

「ダルいところにいやがって。ようやく見つけたぜ」

 

庭瀬組直系深見組若頭

海路 宝樹

 

 

「に,庭瀬組!?」

 

「ってことは、こいつ…」

 

「こいつらも倒して、庭瀬組の親分から金ふんだくろうぜ。慰謝料としてな」

 

尊は比良島の助けを借りて起き上がると、早脱ぎ(龍が如くの一部の人物がよくやる、本気を出す時のアレ)をする。

 

背中の鳳凰が顕になる。

 

「若、もう刺青を彫ってるのか?」

 

「いえ,アレはタトゥーシールです。未成年のうちは彫らせない、と組長と先代の指示で。どうしても入れたい若と話し合って出した代替案です」

 

加賀美の問いに峯が答えた。

 

「いつかは鳳凰を彫るってことやな」

 

「あの鳳凰を背負うには相応の「格」が必要ですからなぁ。若にはまだ重いということですな」

 

 

「こっからが本気だかんな。…死にてェ奴からかかってこいや!」

 

尊は気合いの口上をあげ、不良たちに襲いかかる。

 

「ボロボロじゃねえか!やれ!」

 

リーダーの声掛けで不良たちが尊に向けて襲いかかる。

 

「若とゆかりさんを守れ!」

 

峯の号令で庭瀬組の若衆たちが不良たちに向かう。

 

若衆であってもそれなりに経験を積んだ歴戦の極道。そこらのチンピラに負ける者たちではない。あっという間に不良たちを叩きのめしてしまった。

 

「でりゃああああッ!」

 

最後に渾身の一撃を叩き込んだ。

 

「はあ、はあ、はあ…クソ。そうだ、ゆかり」

 

尊はゆかりの元に向かう。ゆかりは既に文により解放されていた。

 

「若様、ゆかりさんは無事です。」

 

「ありが…と…」

 

ゆかりの無事を知って微笑むと、尊は倒れ込んでしまった。

 

「若!」

 

「尊!」

 

「「「「若!」」」」

 

峯達が駆け寄る。

 

尊はゆっくり目を覚ました。

 

「ここは…あれ、ゆかり」

 

尊に抱きつくようにしてゆかりが寝ていた。

 

「毛布かけてやりたいけど…あれ、かかってる」

 

「わたくしがかけておきました」

 

 

 

 

 

 

後日,無事に退院した尊だが、ゆかりがべったり隣にくっついていた。

 

「ゆ,ゆかり様!?」

 

「もしかして,2人…」

 

「ご想像にお任せするわ♪」

 

「もー、すぐからかうんだから」

 

 

 

 

「ってことがあったわね。」

 

「尊さん、かっこいいですー!」

 

その後も女子会は盛り上がるのだった

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