作って食べて戦う騎士 エナジーナイト   作:北凍武人

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尊と不思議な喋る剣

ある日、尊は特に考えもなしにとある質屋に入った。

 

そこで、石突の部分に顔のような装飾のある2振りの鋸のような刀が目に入った。すると、顔の装飾に光が宿り、口のような部分が開いた。

 

『兄者、人間が来た』

 

『おお、本当だ。久しぶりの人間だ』

 

剣が喋り出し、尊はビックリするも興味津々に見つめる。

 

「うおっ!?喋る剣!?電池の抜き忘れか?」

 

『電池?電池とはなんだ?』

 

『電池というのはな、兄者…なんだったかの』

 

「機械を動かすアイテムだよ」

 

『我らは機械とやらではない。我の名はアグニ』

 

『我の名はルドラ』

 

『『我ら兄弟、敵を討つ剣なり。』』

 

「俺は尊だ。うし、決めた。少し....5分くらい待っててくれ」

 

*******

 

「すみませーん。この剣って売り物だったりします?」

 

尊は質屋の店長に声をかける。

 

「お?買うのかい?いいけど、コレ急に喋り出すからお客さんがビビって店に近寄らなくなってしまってねぇ。外国の質屋から経由してここにきたんだが、ここ銃刀法とかあるだろ?どう処分しようか迷ってたんだ」

 

「その辺はうまくやるんで、大丈夫です」

 

「200円で良いよ。なんならタダでいい」

 

「!?」

 

「さっさと引き取って欲しいからねぇ」

 

尊は実質タダでアグニ&ルドラを貰い、中古の安めのギターを購入して店を出た。

 

 

『よろしくな尊』

 

『よろしくたのむ尊』

 

「アグニ、ルドラ、これからよろしくな」

 

 

**********

 

ゆかり、伊御と、クラスメイトの小野寺小咲、宮本るりはアグニとルドラを眺める尊を見つけ声をかけた。

 

「尊、それなに?」

 

「お、ゆかり。アグニとルドラって剣なんだ。」

 

『人間がたくさんいるな』

 

『友というやつか』

 

「「剣がしゃべった!?」」

 

「こいつらこういう剣なんだよ」

 

「変わった剣もあるんだな」

 

******

 

その夜。庭瀬組本家の門の前にまるで巌のような男が現れた。

 

招かなざる客を前に、門番をしていた庭瀬組の若衆達は慌てて戦闘体制を整える。

 

「な、なんだお前?カチコミか?」

 

「ここに悪魔の力を持つ武器、魔具があると聞いてやってきた」

 

「組長に報告するか?」

 

「不要だ。すぐに終わるのだからな」

 

男の凄まじい威圧感により、門番をしていた若衆達は気を失ってしまった。

 

『この強大な闘気、人間ではないな。何者だ、お主は!』

 

『おのれ、我らの友に何をした!」

 

そこに、アグニとルドラが飛んできた。首なし鬼のような身体を生成し謎の男に挑むも、一瞬にして返り討ちにあってしまった。

 

「貴様に悪魔の力はまだ早い。庭瀬尊」

 

男はそう言うと、アグニ&ルドラを持って立ち去ってしまった。

 

 

 

 

翌日。

 

 

「ない!ない!なーーーい!!!」

 

「もう、朝からうるさいわよ、尊お兄ちゃん」

 

「どうしたのー?お兄ちゃん」

 

「おいたんおはよー」

 

「おはよう。ちと無くし物しちゃってさ。置き忘れとかはしてないはずなんだけどなぁ.....」

 

アグニ&ルドラの消失に気づき慌てふためき探す尊に対し、諸事情で庭瀬家で暮らすことになった空、美羽、ひなの三姉妹が声をかけてきた。

 

「私たち、お兄ちゃんの部屋に入ってないわよ」

 

「うんうん!あ、私たちの部屋は探さないでくださいね。デリカシーです」

 

「ひな、おもちゃのけんもってるお!」

 

「ありがとな。うーん、どこやったんだろ」




戦艦にて

アグニ『何をする気だ』

ルドラ『我らの使い手は決まったのだ』

男「奴の実力はまだ、悪魔の力を使うに値しない」

ツナギの男「お、アグルドじゃねえか。ダンテの旦那が質屋に売っぱらった奴らだよな」

大柄な男「ガハハハ!まさか日本に行き着いていたとはのう」

帽子の男「2本は魔具保管庫に持っていくよ」

男:「うむ、わかった」


オマケ2

眼鏡の女「今の彼では扱い切れないわね」

眼帯の女「ああ見えてアイツらもしっかり悪魔だからな」

清楚な子「力に呑まれてしまうかもしれません。回収するのは賢明な判断かもしれませんね」

ロリっ子「いつかかえすの?」

男「そのうち庭瀬の実力を計りにいこうと思っている。その時の実力次第だな」


男「庭瀬よ、今よりもさらに力を増しておくことだ。でなければ、貴様は悪魔に呑まれてしまう」

男はそう呟き、帽子の男にアグニ&ルドラを預けに向かうのだった。
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