しばらくすこやか市に滞在することになった尊。
のどかと尊が一緒にランニングをしていると……
ダルイゼンを発見した。のどかはキュアグレースに変身し,駆けつける。
グレースは「もしかして、キングビョーゲンにやられたの?グアイワルを取込んだ時みたいに、また、仲間を・・・」と警戒と心配を混じり合わせながらダルイゼンに近付く。すると、ダルイゼンは息も絶え絶えとなりながら過去の所業を棚上げし、あろうことか謝罪もせずにグレースに命乞いをしてきた。
「このままじゃ・・、オレは、オレじゃなくなる・・・消えて、なくなる…」
「頼む、キュアグレース・・・お前の中にオレを匿ってく
れ……」
「お前はオレを育てた宿主だ。お前の中ならきっとこの傷は癒える。キングビョーゲンに見付からずに回復出来る」
「頼む、助けてくれ!キュアグレース・・・!」
だが、グレースの脳裏に浮かぶのは辛い病床での記憶。何年も苦しみ、やっと解放されたと思ったのに、また苦しまなきゃいけないのか……。
グレースはダルイゼンの手を取らず走ってしまった。
去り際に彼が「おまえ、おれに言ったよな!?『自分さえ良ければ良いのか』って!!結局お前も同じじゃん!!」と、罵倒する声にも振り向かず、のどかはただただ逃げる事だけしか出来なかった。
そして、合流した尊に相談することにした。
「わたし、ダルイゼンを助けたほうがいいのかな」
「匿って欲しいって…。でも、ダルイゼンを取り込んだら病気になっちゃうかもしれない……」
「私,そんないい子じゃないよ……」
黙って聞いていた尊は、優しくのどかを撫でる。
「嫌なら嫌って言えばいい。のどかが耐えることはないんだ。あ。いいこと閃いた。ラビリン借りるね」
のどかと、指名を受けたラビリンは同時に首を傾げた。
「「?」」
ダルイゼンは見捨てられてから、その場を離れて移動していた。
「来たよ、ダルイゼン」
「グレー……ス!?」
一瞬期待した顔をするも、それはキュアグレースのコスプレをした尊であった。ご丁寧にヒーリングステッキも装備している。
「…これ本当にいけるラビ?早速疑われてるラビ」
「別にいいの。取り込むのが目的なんだから」
「取り込む……?お前、何を言ってるんだ!?」
「オレの中に取り込むのさ。ダルイゼンを」
「!?」
「回復したいんだろ?のどかの生気よりもオレの生気の方が濃くて良いと思うんだが。どうする?素直にオレの中に入るか、ここで浄化されるか!」
「ふ,ふざけるなぁーーー!!!」
ダルイゼンが襲ってくる。尊は冷静にエナジーナイトに変身し迎え撃つ。
「ぐはあっ!?」
「やっぱ弱ってるからボコりやすいわ」
一方的にダルイゼンを叩きのめす。
「ごめんなラビリン」
「…もっとやってとは言わないけど、のどかの苦しみに比べたら…これくらい受けてもらったほうがいいラビ」
「じゃ、
こうして、ダルイゼンは尊に取り込まれてしまった。
「貴様……我の進化の糧を……!」
キングビョーゲンが現れ、ダルイゼンが使おうとしていたメガパーツを取り込む。
「……多少はマシ,か」
「お、キング様のお出ましか。
「キングビョーゲン…!」
のどか達が構える。と、尊はダルイゼンがしたような動作で怪物を誕生させる。
その怪物は白く、優しげな顔つきをしていた。
「メガビョーゲン!?」
「いや、ワクチンゲンと呼んでくれ。ってか今命名した」
「ワクチンゲン!」
「さ、緊急オペの時間だ。ノーコンティニューでクリアしてやんぜ」
尊とヒーリングっどプリキュアの決戦が始まる……!
***********
「ってことがあったよなー」
「ありましたねー。お加減いかがですか?」
「たまーに喉がイガイガしたり朝軽い頭痛起こったりするけど、そんなに変わらないな。」
尊とのどかは若干問診めいた会話をしていた。