【書籍化】配信に興味ないダンジョン配信者は今日も配信する   作:もけねこ

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感想、お気に入り登録、誤字報告ありがとうございます。

かなり実験的な書き方をしてみたので、感想待ってます。


配信に興味のない私としゃぶしゃぶ食べ放題

 

 

「あ、来た。こっちこっちー!」

「……あれ? 何も買わなかったんだ?」

「引っ越し前後で何かと入用ですので、今回はお話だけお聞かせいただきましたわ」

「冒険者って結構稼げるんじゃないのー……?」

「私のせいで、最近まで無収入状態だったからしょうがないよ」

「え、なんで?」

「私が未成年だから。冒険者に夢見た未成年を集めて、強制的に働かせて搾取。みたいなのが黎明期に起こったせい」

「うわー……そういうのは漫画の中だけにしてほしいねー……」

「そうだよね……」

 

「で、何食べる? ニンニク大量! みたいなの以外なら問題ないわよ?」

「アレルギーある人はー……なし!」

「じゃあ、どこでも大丈夫だね」

「こういうレストラン街って、色んなところに目移りしちゃうよねぇ……」

「本当に様々なお店がございますものね」

「よほど特殊なものじゃない限り、大抵のものあるよね」

「一通り見て決めようか」

「そうだね、そうしよう!」

 

「で、端まで来ちゃったわけだけど……食べたいもの決められた?」

「ありすぎて決められなかった」

「候補はある程度……と言ったところでしょうか」

「よーし、こーいうときは、何が食べたくない気分ー?」

「そういうのって、食べたいもの聞くものじゃないの?」

「食べたいものだと絞れない時があるけどー、食べたくないものならそれ避ければいいからねー」

「あー、確かに候補挙げても絞れない時あるよね……」

「全員で肉と魚などあげてしまったら、もうどうにもなりませんものね」

「となるとうーん……生魚?」

「私はさっきも言ったけどニンニク」

「私も生魚にいっぴょー。あ、寿司以外」

「わたくしはそうですわね……特にはないのですが、強いて言うならラーメンでしょうか。飲めないので」

「飲兵衛過ぎるよ発言が」

「…………結論、肉?」

「そういう夢希ちゃんは?」

「パクチー以外ならなんでもいい」

「広すぎー」

「これ、絞れてますの?」

「絞れてないねー……」

「ステーキ……よりは焼き肉とか?」

「話すのメインになりそうなのがいいよね」

 

「あ、ここのしゃぶしゃぶ食べ放題とかは? 色々あるわよ?」

「へー、いいんじゃない?」

「そこに致しましょう。飲み放題があれば完璧です」

「……すごいよここ。寿司にデザートまである」

「寿司はすごいけど、デザートは割と普通じゃない?」

「ううん、あそこにクレープとワッフルと綿あめがある」

「思ったのと違う!?」

「わーお。すごい色々あるじゃーん」

「お値段もいい感じですわね。飲み放題もございますし」

「本当だ。ここにしようか」

「さんせーい。あと、ごちになりまーす」

「は?」

「ごちになります」

「ゆ、夢希ちゃん?」

「夢希さんどうしたんです?」

「さっきの分だよ」

「き、気づいてたの?」

「むしろ、なんで気付かないと思ったの……?」

「そーゆーことなんでよろしくー」

「迂闊すぎましたわね……」

「くぅ、高い勉強代だわ……」

 

「へー、こんなに色々コースがあるのね……」

「うーん、ここくらいのコースでよくない?」

「確かにー?」

「一通り食べられるもんね」

「ではこれに……彩音さんはどういたします?」

「…………どうしようかな」

「すごく悩んでるわね……」

「だってさ、一応、ここでは保護者でしょ私たち」

「すぅ……」

「流石に2人で飲むのはって思って……」

「わー、大人の責任ってやつだー」

「……花奈さんは少しは見習った方がいいと思う」

「そうね、最年長だし」

「い、いえ流石に皆さんは保護者が必要ないほどしっかりしておられますし、スキルがあれば酔いはどうとでもなりますし……」

「ダンジョン外のどこで使うの?」

「…………」

「実食ネキはさー……」

「とりあえず、彩音さんも飲みなよ。楽しく食べよ?」

「そうよ、そっちの方が美味しく食べられるならそうするべきよ」

「うー、わかった。でも、量はちゃんとセーブするね」

 

「ふーん、出汁も選べるのね……いや、種類多!?」

「と、とりあえず王道のやつは選んでおくとして、他はどうしよっか?」

「辛いの1個ー!」

「他には?」

「さっぱり系?」

「いいわね、こうしましょうか」

「白出汁、チゲ、すき焼き味、塩味? いいんじゃない?」

「いいですわね。先ほど席に案内されている間に少し見えましたが、薬味やタレなどもたくさんございましたし」

「よーし、けってー! じゃ、私最初に待ってるから、みんな飲み物とか持っておいでー」

「ありがとう」

「よきにはからえー」

 

「というわけでお手拭き」

「さんきゅー。いってきまー」

「夢希ちゃん戻るの早くない?」

「飲み物取ってくるだけだし……あ、もう野菜とか取っていいんだ?」

「一通り持ってきたわよ。メインはこの細切り野菜になりそうだけど」

「そのお野菜どうするの? しゃぶしゃぶするの?」

「これはお肉で巻いて一緒に食べるんだって!」

「彩音さん、あちらのお酒コーナーとんでもないですわ!」

「ちょ、ちょっと花奈ちゃん引っ張らないで!」

 

「……花奈さんって、いつもああなの?」

「割とそう。でも、話聞いてる感じだと、今まで我慢してた分が出てるんだと思う」

「つまりー? やつはハジケた……ってことかー」

「ハジケすぎでしょ最年長……」

「楽しそうだからいいんじゃない? 彩音さんも、本当に迷惑だったらちゃんと断るよ」

「断れるの? 押しに弱いタイプじゃない?」

「配信見てた限り、刺すときは刺すタイプだよねー」

「じゃあ平気ね……ていうか、アンタはどんだけ薬味持ってきてんのよ」

「えー、夢希も使うでしょー?」

「まぁ、そうしようかな。でも、タレ見て来たい」

「じゃ行ってきなさい。今度は私が待ってるわ」

 

「ふふふ、色々楽しめそうで良かったですわ」

「ウンソウダネ」

「おかえりー、うわ彩音さんの目が死んでるー……」

「おかえりなさい。肉も来たよ」

「お肉!」

「一瞬で目が生き返ったわね……」

「切り替えは大事だからね」

「それ、そんなに万能じゃないわよ?」

「え」

 

「辛い出汁にはゴマダレが合う……」

「私も後でやろうかしら?」

「辛い出汁にはさらにまーゆを入れるんだよなー! うーん、からっ」

「凉ちゃん辛いの好きなんだ」

「好きー。でも、まーが好きなだけで、唐辛子はあんまりー」

「私も同じ!」

「いぇーい!」

「辛さにも種類がございますものね。わたくしは胡椒の辛さが好きですわ」

「それ、つまみによく使うからだよね?」

「はい」

「私はどれも苦手なのよね。唇につくと後で面倒で」

「そ、そこまで気にするんだモデルさんって……」

「完全にオフでしばらく仕事がないなら、担々麺とかも食べるけどね」

「さっぱり系には、野菜巻きが美味しい……」

「このマイペースはホントに……」

「ひたすら食べてるもんねー」

「でも、こういう小動物感が人気なのよね……」

「あ、学校で人気なんだやっぱり」

「男子人気上位ー。見た目よくて小動物感あってー、料理上手で冒険者で強いとかギャップ萌えも搭載してるしー」

「並べられると人気が出そうな要素が多いですわね……」

「うーん、この玉ねぎタレどう作ってるんだろ……?」

「で、当人はこの感じと」

「相変わらずの探求心……」

「そこが夢希さんのいいところですわよ」

「それはそー」

 

「肉、何が好きだったー? 私は牛ー」

「わたくしは豚ロースでしょうか? 適度な甘みがこれに合いますので」

「私も豚ロースかなぁ。野菜に合うよね!」

「私は牛ね。脂が少ないのがいいわ」

「……もぐもぐ」

「アンタは! 話を! 聞け!」

「痛い痛い! 耳引っ張らないで!」

「ちょっとは周りに耳向けろって言ってんでしょうが!」

「い、いやだって美味しくて……」

「言い訳無用よ? 全員同じもの食べてんだから」

「はい……」

「いい? アンタはただでさえ――」

「……凉ちゃん、いつもこうなの?」

「そうだよー? 愛依はママだからねー」

「誰がママよ!? アンタらのせいで現場でも若干そういう扱いされ始めてんだからね!?」

「それは愛依が他の子に世話焼くからでしょー? 雑誌でもSNSでも、そーいうエピソードでてくるしー?」

「困ってたら声かけてくれるとか色々やってるみたいだしさ」

「確かに、愛依さんのそういったエピソードは何度か見たことがありますわね」

「優しいんだね、愛依ちゃん」

「あーもう! だから! その癖がついたのがアンタらのせいだって言ってんのよ!!」

「いひゃいひゃい!」

「痛いってば!」

「夢希さんはどこにいても末っ子気質ですわね」

「確かに……花奈ちゃんはもうちょっとお姉ちゃんになってほしいけどね」

「あら? 一体なんのことでしょうか……?」

「白々しいなぁ!?」

 

「……そういえば、スキルとか魔法って地上で使うの禁止なのよね?」

「うん、緊急時以外はダメだよ」

「じゃあ、夢希が散々使い倒してる収納魔法って駄目なんじゃないの?」

「!? もぐもごもご!」

「急がないから、食べきってからでいいわよ……」

「さっきのがよっぽど痛かったみたいですわね……」

「収納魔法は、使えるようになったら申請出さないといけなくて、それがあれば地上でも使っていいことになってる」

「へー、なんだか不思議ね?」

「不思議かなー?」

「アンタが何でそっち側なのよ」

「いやだってさー、ちょっと考えてみてよー。ダンジョン内でしか使えなかったら、荷物どこで出し入れするのさー?」

「あ……」

「うん、そういうことだね。で、特定施設にしちゃうと、今度は自宅がダメで……ってなっちゃうから、免許制みたいになってるんだ。もちろん犯罪行為とかしたら、即刻逮捕と冒険者資格のはく奪」

「罪が重めなんだね……」

「……ああ、そういえば、収納魔法が初めて犯罪に使われたのは麻薬の密輸でしたわね……」

「うわ、最悪じゃない」

「日本はそこら中に収納魔法の中身を確認するセンサーみたいなのがあるから大丈夫だけどね」

「え、そんなのあるんだ」

「えどんなやつ?」

「見た目も何も公開されてないから、作ってる人たちしか知らないと思う」

「つまりー、『魔女の大鍋(コルドロン)』のひとたちってことだねー?」

「うん」

「技術貢献しすぎでしょ……」

「改めて考えても、とんでもないところに入団しましたわね……」

「ね。頑張らないと……!」

 

「デザートどうしよーかなー」

「王道にソフトクリーム……え、プリン?」

「自分で作るプリン……美味しいのかしら?」

「とりあえずやってみようかな……えっと、これとこれをこうして……ソフトクリームを」

「固まるのそれー?」

「ゼラチンは冷やすと固まるから、まあ固まると思うわよ」

「あっ、入れすぎちゃった……」

「夢希のへたくそー」

「……そう言うなら凉もやってみなよ」

「任せんしゃーい…………ほれみーカンペキー!」

「アンタそういうとこ器用よね……」

「うぎぎぎ……」

「愛依はー?」

「私はワッフル食べたいから焼いてるわ。あ、出来たわね」

「おー、ちゃんと焼けてるしおいしそー」

「トッピングも色々あるもんね」

「まあ、トッピングはこんな感じにして……どうよ?」

「ワッフルの上にソフトクリームを置いて、イチゴソースにチョコチップで味付け……」

「しかもソースの掛け方がお店みたいだ……」

「ふっ……」

「すっごいドヤ顔……」

「手がふさがってなかったら写真に収めるくらいにはムカつくドヤ顔してるー!」

 

「うーん、食べたね……」

「食べましたわね……」

「食べすぎたわ……」

「お腹いっぱいで幸せー」

「私も」

「満足感すごいねこのお店。またこようかな」

「お値段もリーズナブルですものね」

「しかも人の財布だからさいこー」

「アンタね……くっ、もうちょい考えてから尾行するべきだったわ……」

「ごちそうさまです」

「はーい」

 

「じゃあまたねー! 今日は楽しかったよ!」

「とても楽しいひと時でしたわ。またお会いいたしましょう」

「これからも夢希のことよろしくお願いします」

「うん、任せて」

「任されましたわ……と言っても、一番強いのが夢希さんなのですが」

「頑張んないとね……」

「愛依さー、そーいうとこだよ? ママって言われるの」

「うっさいわね!!」

「じゃあ、また明日」

「また明日ね!」

「ばいばーい……あ、違うか。またねー」

「後で肌のケアとかの雑学送っておくわ」

「お願いね! 絶対だよ!」

「本当にお願いいたします」

「ええ」

「気合いすごいね……」

「夢希のせいだけどねー」

「えっ」

 

 




なんていうか、ひたすらわちゃわちゃ感をだそうしたら、テンポ悪くなるし地の文邪魔だな……?
 
みたいに思った結果こうなったんですが、これ小説としてはどうなんですかね?

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