死にたくないので回避していたらヤマト操舵手になってしまいました 作:LIN001
なんでロボットがお酒かけられて酔っ払うんですかねぇ……?
「重力アンカー解放、非常制動!」
「む? どうした」
「航行用安全装置が障害物を検知しました」
さて、現在はアステロイドの切れ目に差し掛かったところ……例の機雷原の場所である。
自動航行装置で放置プレイしていると機雷源に突っ込んでしまうけど、僕がスキャナーを見ていて手動で非常制動をかけたので機雷の前で停止できた。よかった。
「レーダーには、なにも映っていません」
「真田さん、前方の空間をスキャンして」
「了解しました、スキャンします……人間大サイズの物体が多数浮いています、レーダー吸収コーティングか何かがされているようですね」
「それが何かわかるか?」
「おそらく微小アステロイドだと思われますが……拡大投影します」
そう言って、メインパネルに投影される機雷。うん、やっぱり。
「これは……人工物だぞ」
「そのようです、おそらく機雷でしょう」
「むぅ……機雷の除去はできるかね?」
「いつ信管が作動するかわからないため、除去作業は困難かと」
あーそうか、今回はまだヤマトが突っ込んでないから信管が作動していないのか。それじゃあ。
「艦長、僕に考えがあります」
「うむ、言ってみたまえ」
……ということがあったのが、30分ほど前。
そして現在。
「主砲、撃ち方はじめ」
「撃ち方はじめ!」
現在、ヤマトは周囲のアステロイドを身にまとい偽装しつつ、主砲で機雷を処理し始めた。
なお、アナライザーは原作通り――
「機雷原ノ 信管……ヒック! 信管ガ 作動シタ模様デス! ヒック!」
原作よりも早く呼んだんだけど、遅かったらしい。佐渡先生にお酒をぶっかけられて、完全に酔っ払ってるよコレ。
なんでロボットなのにお酒ぶっかけられて酔っぱらうんですかねぇ……?
「おいおい、大丈夫かアナライザー」
「大丈夫! ヒック! ……ヒック!」
「しっかりしろよアナライザー……肝心な時に酔っぱらいやがって。つまらんところは精巧にできてるんだからな、全く……」
ううーん、原作通り真田さんが心配している。もちろん僕も心配している。原作でもちゃんと仕事はできていたので、まあ大丈夫だとは思うけど……。
それに一応、発見できなくても何とかなる作戦にはしてあるんだけど。
「機雷のコントローラーのようなものがあるはずだ、見つけられるか?」
「捜索ヲ 開始シマス」
そう、僕の考えた作戦はこれ。アステロイドに紛れて攻撃、機雷が起動したら解析してコントロール機雷を破壊してしまおうというわけだ。
「副長、機雷群が移動を開始しました。こっちに向かってきます!」
「よし、偽装解除、アステロイド・リング形成。回せ」
「了解、反重力感応機の制御開始。アステロイド・リングを形成」
もちろん、機雷がヤマトに気づいて寄ってきたときのことも考えてある。
偽装に使っていたアステロイドをアステロイド・リングとして利用、これで防御するというわけだ。
もちろん機雷のほうが多いと思うのでそのうちアステロイド・リングも役に立たなくなるけど、周囲には無尽蔵にアステロイドがあるのでこの点は問題ナシ。
事前に周囲のアステロイドにも反重力感応機を打ち込んであるからね。
「アナライザー、どうだ? 発見できたか?」
「電磁波ノ 乱レデ……ヒック!」
「おいしっかりしろよアナライザー」
「ダイジョウブ!」
いや、酔っぱらってる姿は本当に心配になるよ全く。
原作ではちゃんと機雷の除去ができていたので、たぶん本当に大丈夫なんだろうけれども。
「発見 シマシタ! コントロール機雷 デス!」
「よし、位置データを南部に送れ。南部、主砲で狙撃」
「了解 シマシタ、砲雷長ニ データ送リマス」
「砲雷長、いただきました! 第一主砲、目標に固定。誤差修正よろし。発射!」
主砲が発射され、その先で爆発を確認。
それからは、アステロイド・リングにぶつかった機雷が爆発しなくなった。よし、作戦成功だ。
「真田さん、念のためアステロイド帯を抜けるまではアステロイド・リングを維持しておきましょう。
艦長、機雷の無力化に成功しました」
「うむ、よくやった」
「私ノ 活躍ガ無ケレバ 成功シマセンデシタネ!」
「うむ、アナライザーもよくやってくれたな」
「ゴ褒美ヲ 所望シマス!」
……ご褒美? え、なんだろう。
原作にはなかったよね、こんな主張が激しいアナライザーのシーン。
「副長!」
「ん、どうした?」
アナライザーが席から離れて、こちらに向かってくる。
僕も椅子をクルッと回して、アナライザーの方を向く。
直ぐ側までやってきたアナライザーは、そのまま僕の方に手……手? マニピュレーター? を伸ばしてきて−−
ふにん♡
「んぅ!? ……え」
……え?
僕はもちろん、艦橋にいる一同も思考停止してフリーズする。
その間にも、アナライザーは宇宙服の上から僕の胸をもみ、もみ。
「ちょ、ちょおぉ!?」
「んなな、何をやっているんだアナライザー! 離れろ!」
「アナライザー貴様ぁ!!」
「離れたまえ、アナライザー」
一拍おいて、一斉に再起動した僕やみんなが騒ぎ始める。
とりあえず引っ剥がして……ちょ、この手離れてくれないんだけど!? 反対側向いてもワイヤー伸ばしてくっついてくる、ウッソだろお前!?
真田さんと古代君が、引っ剥がそうと四苦八苦してくれている。
アナライザーの本体を引っ張ってもワイヤーが伸びるだけなので、ワイヤーの方を頑張って引っ張ってくれているものの……全然離れない、ってか痛い痛い! 僕のおっぱいに指が食い込んでるぅ!?
「馬鹿者!! 何をやっとるか!?」
ひぃ!? お、驚いた。沖田艦長の喝が入って、あ、やっとアナライザーが離れてくれたよ……。
「ふぅ……、アナライザー、これセクハラだからね? だめだからね?」
「アッハイ」
「大丈夫か、鈴」
「ん、大丈夫です」
「アナライザーは佐渡先生のところへ戻れ。後で話がある……鈴、君も休め。島、操縦席へ座れ。航行補佐席には太田を呼べ」
「了解しました、操縦変わります」
「あ、えっと、じゃあ、失礼します」
やった、今日は早く休めるぜ。……これ、次からアナライザーにどんな顔して会えばいいんだろう?
主人公ちゃんはロリ巨乳です。おっぱい掴めちゃいます。
※誤字脱字報告ありがとうございます。